忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9
B09NYLCCZN
吃音症のせいで無口となり、誰とも交流を持たず「透明人間になりたい」と望む平良は、高校で誰よりも美しく凛々しい人気者の「王」清居と出会う。ひょんなことから彼のわかりにくい優しさを知った平良は彼らのパシリとなりつつ少しずつ清居の本当の顔を知っていく。

BL小説原作。原作は未読。
実写化作品として期待せずに見始めましたが、めちゃくちゃよくてびっくりしました。これは上手い実写化じゃないんだろうか。
ぼっち底辺の主人公と、人気者の王の顔を持つ努力家の彼。主人公の生きづらさに潜む真実を見抜く目というか、相手の大事なものを尊重し、好きになった人を密かに思ういじらしさが本当によくって。
高校卒業後は疎遠になって、同性の恋人もできたけれど相手と運命の再会を果たすのもドラマチックでよき。またこのときにはすでに相手の方も、主人公の目を通した自分の美しさや、そんな目をして見てくれる主人公を大事な人と認識しているのが、もう、もう……! たまらん。そうやって育つ恋もある……。
タイトルの「美しい彼」は見た目もあるし心もあるよな、と思ってじんわりと素敵だったなあと思って見終わりました。
PR
B06XGYBZTJ
弦楽器奏者の四人が、カラオケボックスで偶然出会ったことをきっかけに結成されたカルテット・ドーナツホール。巻真紀、別府司、世吹すずめ、家森論高の四人は、別府の家が持っている別荘で共同生活を送りつつ、奏者として活動を始めた。だがすずめは真紀の義母から、彼女の接近して行方知れずとなった夫を殺したのか探って欲しいと依頼されていた。この思惑だらけの生活は、やがてそれぞれの秘密が絡んで大きな真実を明らかにすることとなるのだが……。

情緒がぐちゃぐちゃになると評判のドラマ、見ました。面白かった……面白かった! うわー! となりました。
この作品、演者さんたちのちょっとした視線の動きや表情なんかが「うお」と思わせる部分が多くて、見ていてぞわぞわしました。いつ決定的な破綻に至ってしまうのか、怯えながら見守っていたんですが、想像以上の善性や絆が眩しくて、悲しくて、胸がぎゅっとなってしまった。
特にすずめの、真紀への思い。真紀が彼女を受け止めたように、彼女も真紀を絶対肯定して信じてくれる、その強さがもうすごくよくって。ああ大きな意味のある出会いだったんだな、と思ったんですよね。
あと見ていて辛かったのが「演奏家」「表現者」とのしての光と影や、成功の話。最終話の手紙の内容は作品全体における問いを集約したものだったと思うんですが、演奏を聞いている人たちの存在が答えかなと思いました。感動したのが学生たち。序盤も序盤に、ドラクエの曲におおーと喜んでいた彼らが来てくれているのがすべてだと思う。届いたんですよ。音楽って楽しいって思ってくれたんですよ。多分それが演奏活動を続ける意味なんだと思います。
とても素晴らしい作品でした。面白かったです。
B07Y26BTZR
節約が趣味のOL・大島凪は、常に空気を読み、人に合わせ、謙虚に振る舞って生きている。だがある日同僚たちの陰口に、秘密の交際を続けていた営業部のエース・我聞慎二が付き合っている理由を話している現場に遭遇し、過呼吸を起こしてしまう。そうして凪は何もかもを捨てて、立川へ引越し、束の間の「お暇」を過ごすが……。

ネットなりSNSなりを見ていると流れてくる電書漫画、気になっていた作品のドラマ化。
面白かった! というか想像以上に屈折した「空気を読むあまり無理している人」の多さに、とても現代的な作品なんだなあという印象を強くしました。そんな人間ばっかりなんだろうな、都会は特に……。
田舎暮らし、というか郊外の静かな暮らしに憧れを抱いてはいけないと、田舎と都会の間で暮らす身としては強く思うのですが(だって近所付き合い等しがらみが多すぎるから……)、凪がアパートの住民と交流していく光景は見ていてほっとしました。こういう交流ってなくなって久しいと思うんですが、一人暮らしの年配の女性やシングルマザーとその子どもなどの住人って、こうやって共助していった方が暮らしやすいと思うんですよね。だから凪やゴンが関わるようになってよかったな、などと。
素直でなさすぎる慎二の恋模様をはらはらと見守りましたが、今後どうなっていくのかなあと今後の展開にそわそわしています。
B07BB4TCLM
不自然死究明機関、通称UDIラボに勤務する法医解剖医の三澄ミコトはこの世で「不条理な死」を最も憎んでいる。不自然死を究明するべく上司や同僚たちと働きかけるミコトは、実績も経験も積みながら周囲と協力しない中堂と険悪な状態だ。しかしとある解剖と事件をきっかけに、中堂がかつて不自然死した恋人の解剖を行い、いまもなお犯人を探していることを知る。

面白いと噂の作品、やっと見ました。面白かった……あちこちで泣いてしまった……。
細かい部分での台詞や描写が秀逸で唸る。ミコト関連だと、落ち込みまくってお母さんに慰められてこたつに潜っているシーンがめちゃくちゃリアルで泣けてしまった。確認してみるとミコトって33歳なんだよなあ。そんな感じになるのめっちゃわかる……泣いた……。
各エピソードの面白さが中堂が追う連続殺人事件に収束するの、見事としか言いようがない。その展開のきつさもさることながら、周りから責められ、孤独に事件を追っていた中堂へ最後の最後に手を差し伸べてくれた仲間たちと、亡くなった恋人の奇跡めいた展開、ぼろっぼろに泣きながら見ました。
心底面白かった……細かなところが突然突き刺さる部分が多くて、思い出したときに見返したくなってしまう。おすすめです。
B07X6T5MVX
どの駅からも十五分ほど歩く立地の悪さと、墓地のただなかにあるレストラン。その名を「ロワン ディシー」。オーナーの黒須仮名子に引き抜かれてきた面々は独特で、前職がフレンチレストランの従業員だった伊賀もそのうちに一人だった。シェフは一流だが、他は元牛丼屋、元銀行員、元美容師見習いと不安の残る面々で、さらにはオーナーの横暴と暴走が止まらない。そんなレストランの存続はいかに。

佐々木倫子さんの漫画が原作。原作は読了済み。
オーナーの暴走っぷりがひどくて笑った笑った。各々のツッコミ描写がちょっと……と最初は思ったものの、見終わる頃には慣れていて楽しかったです。とにかく伊賀くんの顔がよくってなあ……笑
ストーリーのコメディっぷりが楽しいのは約束されているので面白く見ていましたが、独特な演技が目を惹いて楽しかったのは河合くんでした。戦隊もの出身の方かー。気になるから見てみようかなーと思わせるくらいに、とても「河合太一」ですごく好きでした。
「腐女子、うっかりゲイに告る。」

高校生の安藤純は、同性の恋人がいる同性愛者。心の拠り所は、チャットで知り合った同じくゲイのファーレンハイトだ。ある日本屋でBL漫画を買っているクラスメイトの三浦紗枝を目撃したことで、彼女に意識され、やがて好意を抱かれるようになる。普通が欲しい純は彼女の告白を受け入れ、交際が始まるが……。

性的マイノリティを描くドラマ。原作は未読。
見ていて苦しくて、十代って、マイノリティってこんな風に生きているんだと思うと、あらゆる壁をぶん殴っていきたくなってしまう。狭い世界、ここでなくちゃ生きていけないわけではないのに、それでも外側には無理解が広がっているの、誰のせいなんだって叫びたくなる。
同性愛者が異性と付き合ったり結婚したりするの、本人も周りも辛い。そうしてしまう、そうしなければならないと思ってしまう強制力が世の中に蔓延しているんだろうな……。劇中でアウティングが発生しているのがまたきつい。大人の不在も、誰も助けてくれない証明のようでしんどい。
でもその結果、問いを投げかけられた三浦さんや亮平がそれぞれ答えを出して行動したこと、とても尊くて泣いてしまった。その後に続く生徒たちは同調して流されただけかもしれないけれど、少なくともこの二人に関しては誰に答えを強制されるわけでもなく、純の個性を大事にしたいと決めて行動したんだもんな。
B08318N25V
弁護士の筧史朗は年齢の割にしゅっとしているイケメンだが、毎日スーパーを周り、特売の食材でいつも手の込んだ料理を作っている。同居している矢吹賢二は美容師で、人当たりはいいがちょっと無駄遣いが多い。両親と距離を縮めた史朗のエピソードのその後を描くスペシャルドラマ。

実写化してとても嬉しかったドラマの、本編のその後のスペシャルドラマ、全三話。テーマはお金と時間。それなりの歳のため、老後のために生活費を切り詰めてこつこつ貯金に精を出すか、特に気にせず好きに使うか、相手を喜ばせたいからと思いっきり使うのか。
でも見ていていいなあと思ったのは一緒にご飯食べたいっていう気持ちだなあ。めちゃくちゃ忙しい中、史朗がごめんって言いながら賢二の作り置きのごはんをちゃんと食べて仕事に戻っていくところとか、いややっぱり一緒に食べるってその時間を大事にすることとか。いいなあ、相手のこと好きなんだなあと思ってすごくよかった。
「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」

英国のとあるところに、野うさぎたちが暮らす場所があった。予知能力を持つ弟が災いを予告したため、兄のヘイズルは長に警告したが、取り合ってもらえない。ヘイゼルは弟ファイバーを始め、数羽の仲間とともに理想の棲家を旅立つこととなった。

若さゆえに臆病ながらも、賢く理性的なヘイゼルが、立派な若長となる成長譚と、仲間を集い、群が安全に暮らせる場所を目指す冒険譚が合わさった作品。原作の『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』は未読ですが、映像としてもストーリーとキャラクターがかなりしっかりしているので名作と呼ばれるのも納得。
成長と冒険の他に、番いを求める恋模様も楽しいし、うさぎたちの独特の用語ややり取りも面白いなあ。こういう異文化をちゃんと描いているところ、ファンタジーらしくって大好き。
B07Q1R48D3
現代日本に降り立ったブッダとイエス。立川の安アパートでルームシェアをして暮らし始めた二人は、個性豊かな人々に囲まれながら地上を満喫する。製作総指揮は山田孝之、監督・脚本は福田雄一。

実写ドラマ。いかにも低予算ですという画面構成で、俳優さんたちの演技で魅せるという、この監督ならではの雰囲気。俳優さんがブッダとイエスを演じると、その喋りがいっそうゆるーく感じられ、それだけでなんか面白い。同じ話でも作る人と味付けが変わるとこうも違うのか。実写のじわじわ笑える感じも好きです。
B000093OOW
進学時期の西根公輝は、ある日友人の二階堂とともにH大学の獣医学部から逃げ出したハスキー犬の子どもと、それを探していた漆原教授と出会う。ハスキー犬を貰い受けることになった公輝は、最終的にH大学の獣医学部に進学。個性的な教授たちや学部生、家では祖母と動物に囲まれ、公輝の日々は賑やかで騒がしい。

漫画原作。漫画がすごく好きだったんですがドラマ本放送時はなかなか見ることができなかったのでこの度再視聴。
ハムテルや菱沼さんの人物像がちょっと違うような気がしたものの、エピソードはやっぱり面白い。
あの頃はちゃんとわかっていなかった俳優さんたちの豪華さにひえーと思いました。ちょい役であの元女優さんとかあの子役さんなの??? とびっくりした。そういう驚きも含めて、楽しい再視聴でした。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]