読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
大学で生命科学を専門にしている女子学生の津軽継実は、山の中の森に足を踏み入れた際、何者かに助けられる。付着していた茸を手掛かりに、再び森に分け入った津軽は、「僕は人間じゃない」と告げる謎の「怪物」に出会う。120年生きるという彼は、津軽との出会いによって人間社会で暮らしていくことになるが……。
見たのはオーディオコメンタリー版。ドラマのオーディオコメンタリーってめずらしいですね。ラジオ感覚で視聴できてこれはこれで面白い試みだなあと思いました。
老いることなく生き続け、謎の能力を持つ「怪物」と、命に限りを持つ人間の女性。二人の恋を主軸に、異形のものが人間とその優しさを知っていくストーリーで、役者さんたちの力がなければファンタジックすぎて見られなかった気がする、とてもおとぎ話めいた作品。とにかくみんなこんな風に演技してるんだなと感じられて、オーディオコメンタリーはすごくよかった。
想定された物語展開を大きく外さない、けれど丁寧な作品だと思いました。
麻里子は同棲している彼と上手くいっておらず、朝ごはんすら一緒に食べられない毎日に苛立ちを募らせていた。しかしある日「朝ごはんを一緒に食べよう」と友人たちと集まった。朝ならみんな集まれる。かくして美味しい朝ごはんと新しい一日を迎えるようと、麻里子、典子、里沙、栞はそれぞれの問題と向き合っていく。
いろんな立場やそれぞれの人間関係を持つ女子四人と、朝ごはんをテーマにしたドラマ。原作は未読です。
いかにも女子めいた設定なんだけれど、すごく地に足ついてるというか深夜に見たくなるトーンの話で、短編連作の漫画を読んでいるような心地よさが好きだなと思った作品でした。また四人が可愛いんだなこれが。朝ごはんを大事にするってすごくいいなあと羨ましくもなりました。みんな結構活動的、というか東京だからか開いているお店が多いからか? 朝早くから行動するってすごいなと別のところでも羨ましく感じたりして。
菅谷くんのいまどきっぽさがすごく合っていて、とてもよかったです。彼、突飛なところが目につくけどいい男なんじゃないかなー。
部下を誤射したと疑われ、取り調べの末に公安部公安第五課未詳事件特別対策係に移動させられた瀬文は、そこで天才だが変人の女性刑事当麻紗綾と出会う。左遷先と思われた未詳は、実は不可解な事象が絡む事件に特化した捜査を行う部署であり、彼らはそこでSPECと呼ばれる特殊能力者が引き起こす事件に巻き込まれていく。
めちゃくちゃ面白いと聞いていて、この度視聴。めちゃくちゃ面白かった。シニカルだけどストレートにかっこいい。まったくちぐはぐで全然性格の合わない瀬文と当麻が、回が進んでいくと相棒だと認め合っているのがもう胸熱だった。
真犯人が極限まで気持ち悪くてうざくて、役者さんはすごいなあと思いました。だいぶといらっとしたので報いを受けたのはすかっとしたけれど、次シリーズに続くのはどきどきして仕方がないので早めに見なくては。
几帳面でイケメンの弁護士・筧史朗と、明るくコミュニケーション能力の高い美容師・矢吹賢二。二人はゲイのカップルで、現在同居中。史朗の作る料理は、家計と身体のことを考えたメニューだ。食生活を主軸に置きながら、恋愛事情、家族・友人関係を描くドラマ。
原作は途中まで読みました。いい雰囲気のドラマで、ちゃんと真摯に作ろうとしている感じがあってよかったなあ。
細かすぎる史朗の性格と、ゆるふわっとした可愛らしい賢二、二人のやりとりと毎日のご飯のことを読むのが楽しいと思っていたんですが、家族や友人など人間関係に踏み込んであったのではらはらしながら読みました。二人ともちゃんとした大人だから、感情的になりすぎずコミュニケーションを取ろうとしているところとか、相手を気遣うところが見ていて心地よかった。リアリティがあるし身近だっていう感覚はこの作品にすごく大事だったと思う。特番も見よう。
とある田舎町に都会から転校生がやってきた。しかしある日不幸な死を遂げてしまう。直前まで彼女とともにいたクラスメートの四人は、犯人の顔を見ているはずが思い出すことができず、捜査は一向に進まなかった。娘を失った母親は余人を呼び出し「あなたたちを絶対に許さない。一生をかけて償え」と言い放つ。それから十五年後、その呪縛は思わぬ形で四人に襲いかかる。
原作は読了済。原作の内容を知っていながら、先が予測できないものすごく不気味なお話だなあと思いました。面白かった。
特に第一話の威力がすごかった。これだけなんだか毛色が違ったような気がするし、画面全体のトーンやライティングが普通とは違っていて見ていて「なんかすごく嫌だ」と感じる。上手いこと作ってあるよ本当に……。
最終話はなんとも後味が悪くて、誰も救われないというもやもや感がめずらしかったように思いました。
老舗製菓会社に勤めること葉は、腰掛けであったはずが広報に異動させられ、社長のスピーチ原稿を決めるコンペに参加させられることになる。密かに思っていた幼なじみの結婚を見届けることになったこと葉は、その席で伝説のスピーチライターと呼ばれる久美のスピーチに感動し、彼女に教えを請うと決めるが……。
原作は未読。ネット上で結構宣伝を見ていたから、てっきり結婚式周りやそういうおめでたいことに関するスピーチの話ばかりだと思い込んでいたんですが、選挙が絡んできて想像とだいぶと違い方向に話が進んでおおと思いました。
こと葉役の女優さん、かわいいなあ。言葉を重んじる役がすごく似合っているように思いました。
最後の最後でえー!? いつどうしてそうなったの!? というびっくりな結末になっていたので、めちゃくちゃ気になる。原作に書いてあるのかなあ。
「ゆとりですがなにか」のスピンオフドラマ。正和の後輩、ゆとりの超マイペースな勘違い男子・山岸。ドラマの脚本作りのために取材に呼ばれた彼は面白い素材ではないか、と考えたプロデューサーたちに言われ、アシスタントプロデューサーの冬美はネタ探しのために山岸に接近し……。
最後までやっぱりあんまり好きになれなかった山岸をメインに据えたスピンオフ。意外といいところあるよみたいになってますけど、だいぶとあれですからね!? 山岸が正和にやったことを忘れてはならない……。
冬美役の女優さんを連続で見ることになったんですが、やっぱりめちゃくちゃ声が可愛い。
ちょい役で出てくる本編の人たちが楽しかった。
最後までやっぱりあんまり好きになれなかった山岸をメインに据えたスピンオフ。意外といいところあるよみたいになってますけど、だいぶとあれですからね!? 山岸が正和にやったことを忘れてはならない……。
冬美役の女優さんを連続で見ることになったんですが、やっぱりめちゃくちゃ声が可愛い。
ちょい役で出てくる本編の人たちが楽しかった。
ゆとり第一世代。食品会社に勤める正和、小学校教諭の山路、ぼったくり風俗店の呼び込みをするまりぶの三人は、とあることをきっかけに交流を持つようになる。さらなるゆとりな後輩のパワハラ訴訟、教育実習生の困った言動、結婚問題、さらには家族の就活や妊活、後継問題など、様々な問題や事件に見舞われ、葛藤する様を描くヒューマンドラマ。
「ゆとり」を描く社会派ドラマということだったので、見るとちょっとメンタルにきそうだな、と思って避けていたんですが、なんとなく見始めたら面白くてさすが……と思いました。全部が全部、私たちが直面しうる問題で、こうも自然に描けるものなのかと感心してしまった。詰め込んでいるはずなのに全然無理がないし自然だった。
個人的には山路の不器用さとまっすぐさが愛おしかったかなあ。すごく真摯に向き合おうとしてくれるところ、教師は天職だと思いました。その分、慣れない色恋沙汰では動揺しすぎで笑ってしまうんだけど。もうちょっとしっかりしろや!笑
それから茜ちゃんがどんどん可愛くなってきて楽しかったなあ。個人的に身近に感じられる女性があんまり出てこない作品ではあったんですが、べたべたに仕事か恋かみたいなことをやらなかったのも好感を持ちました。
面白かったです、
文芸編集部員だった新見は、突然女子向けファッション雑誌「ピピン」へ配属されてしまう。「かわいい」を連呼し、奇抜なファッションに身を包む少女たちや、その雑誌を作る編集部の女性たちをどうしても受け入れることができず、毎日やる気がない。けれど誰のために雑誌を作っているかということに真摯に向き合う彼女たちに感化されていき……。
原作は読了済。読んだときも思ったんですが、ドラマ版の方も、仕事に対する新見の姿勢にちょっと受け付けないところがあって、編集部員たちと毎度険悪になるところがうーん……と思ってしまいました。面白くないわけではないんですが! むしろ原宿系を馬鹿にするような人たちに「こういう仕事をやってるんだぞ!」と教えようとしているものだと思うんですが! どうしてそうも毎度毎度主義主張を押し付けるんだ新見ー!! という気持ち。
「かわいい」ファッションや小物類がどういうものであるのかが視覚的にわかって、カラフルで楽しかった。利緒役の女優さん、声がめちゃくちゃ可愛くて、声を当てるお仕事で活躍されたりしてないのかなーと思いました。