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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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高学歴ながら就職に失敗した派遣社員の森山みくりは、派遣切りによって職を失ったところを父親の元部下だという津崎平匡の家事代行の仕事を紹介される。平匡は他人と必要以上に関わらない気難しい年上の男性だったが、合理的かつ的確な指示ができる理想的な雇用主だった。みくりの両親が突然田舎に引っ越すことになり、みくりと平匡は現状維持を目的に契約結婚することになる。

話題の逃げ恥。後半はわりとちゃんと見ていたんですが、最初から最後まで通して見たのは初めて。スペシャルも見逃したので見れてよかった。
みくりと平匡の独特のやり取りや、テレビ番組等々のパロディが楽しい一方、私が好きなのは百合ちゃん。やっぱり百合ちゃんなんですよ! イケメンが嫌いだったりするものの、若い部下たちを理解しようとしたり、会社のイメージ、ひいては自分が大事にしようとしているもののために戦えたりするところ。若さを武器にして年上の女性を笑う女の子に呪いの話をするところ。うるうるしながら見てしまう。今回は車を運転するシーンで、案外遠くまで行けると言うところがすごく染みたな……。なんだかんだ私たちは自由なんだな、と思ったりして。
本編後の番外編、スペシャルの方は、妊娠と出産における家庭内の無茶苦茶さ、会社を含む社会的な理解度、そして世界を変えてしまったウイルスの問題など、決して他人事ではなくて見入ってしまった。妊娠出産、赤子の世話だけでも大変なのに、病気が流行しているとこうなってしまうのか……。
それでもやっぱり見てよかったな、とすごく思いました。素敵な作品でした。ありがとうございました。
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田舎に引っ越すことになったが絶対に嫌だ! と両親を説き伏せ、なんとか一人暮らしをすることになった吉川菜緒。広いのに破格のマンションで新生活を送るはずが、何故かそこに学校の人気者である上原久志が現れる。二人とも悪徳不動産会社に騙され、同じ部屋をブッキングしてしまっていたのだ。上原も事情があってすぐに出ていくことができず、二人は話し合いの末、お互いの行先が決まるまで秘密の同居をすることになった。

懐かしい「りぼん」連載作品だったものの実写化。現実に即して年齢が変わっていたりオリジナルキャラがいたり内容が変わっていたりするものの、高校生の男女が内緒の同居というのはやはりいいな……と実感しながら視聴していました。
でも、最初のエピソードでうっとなったんですよね。同居していて、親しくもない人も使う冷蔵庫に、自分が買ったんじゃないものがあったら食べないでしょう普通。甘ったれ感というか常識がないというか、これは100パーセント菜緒が悪いんじゃん、キレるんじゃないよ……と思ったのでした。
しかしだんだん彼女の可愛げが発揮されてきて、なんだかんだ上原くんや幼なじみの先輩の大ちゃんに助けられ? 挟まれ? るシーンは「きゃー!」ってなりましたし、女優さんの声が聞いていて可愛らしくて好きで、だんだん愛着を抱くという上原くんみたいなことになっていました。
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新設された刑事部・第四機動捜査隊に所属することとなった志摩は、ベテラン刑事の陣場が新人キャリア組の九重と組むことtなったため、急遽繰り上がりで採用された伊吹とバディを組むこととなった、だがこの伊吹は「足が早い」以上の評価は誰もが言葉を濁す問題児。しかし破天荒ながらも心根は真っ直ぐな伊吹と志摩は少しずつ絆を強めていく。

この作品のいいところはさらっと普通に嫌味なく、警察ものだけれど役職付きの女性が男性のジェンダー観に言い返すところ。組織ものだからとすごく大事に描いてくれるのはいいけれど食傷気味なところもあるので、現実を描きつつ言うべきところはちゃんと言ってくれるのいいなあと思いました。
「アンナチュラル」が人を生かすために死と向き合う物語なら、「MIU404」は人を生かすために人や社会と向き合う物語という印象。現代社会の様々な理不尽や、心情的にきついと思いながらなかなか変わることができずにいる問題が、こういう形で救われるならいつか、と希望を持って生きていきたいと思わせられる力強さがあるように思えました。特に現役高校生たちの虚偽通報の事件での桔梗隊長の台詞。教育を受ける機会を損失した子たちをどれだけ掬い上げられるか、五年後十年後はそこにかかっているという。教育ってそういうものなんだよな。この子どもたちが大人になったときに社会を作るために。
男性バディものの勢いの良さと楽しさもぎゅっと詰まっていて本当に面白かった。「アンナチュラル」からの出演も楽しくて笑っちゃった。
「マーダーミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」
配役と設定を読み込み、用意された舞台で各々即興でその役割を演じて結末を目指すマーダーミステリー。舞台はとある洋館。小説家とその妻が暮らすそこで近しい人々を招いて行われた食事会の後、編集者が殺される。犯人は誰か? その動機は? 果たして結末にたどり着くことができるのか。

TRPGの実写ドラマ。説明が難しいのですが、演者さんたちがプレイヤーとしてマーダーミステリーをプレイしているのを、進行役とゲストたちが鑑賞し、合間に意見など交わすという番組構成。視聴者としてああでもないこうでもない、こういうところが笑ったみたいな話をするの、実際のプレイに近くて面白い。
TRPGなので個々人のプレイをする必要も相手を探って情報を開示させる必要もあって難しいんですが、プレイが終わった後に演者さんたちが進行役とゲストをまじえて「あの謎はどういう意味?」「なんでこういうことしたの?」みたいな裏話をするところまで実際のプレイみたいで面白かった。暴走するプレイヤーとかここでこのネタを明かして後がだめになったとかあるあるある。
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俺は知っている、この世界がBL漫画の世界であることを……。周囲はBLのお約束ばかり、すぐ同性カップルが誕生するけれど自分はモブゆえ何の心配もない。モブ主人公の枠は絶対に回避すると決めて、知識を総動員してフラグを回避するモブの行方はいかに。

だいぶと色物だなと思いながら見ていたら、想像以上にツッコミが楽しくてすぐ完走してしまった。
BLのお約束をモブの立場で見ながら、フラグの気配を感じたらすぐに対処して回避するという、ある意味前世の知識でチートするみたいな話。BLあるあるも面白いし、お約束展開に「常識的に考えて」みたいに突っ込むの、わかりみが深すぎて吹いた。
しかし最後の展開にはびっくりしてしまった。同性愛が普通に認められている世界なんだから好意を持ったのが同性でもなんら不思議ではないよなあ。
調べてみると第2シーズン放送決定とのことで、ちょっと楽しみになってきた。
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成績優秀、美人のしっかり者で人気者の堀京子は、ある日クラスメートの地味男子、宮村と本当の姿で顔を合わせた。堀は忙しい両親の代わりに幼い弟の面倒を見る所帯じみた人間であり、宮村は髪と眼鏡と制服を変えてしまえば耳と口に複数のピアスの穴があるちょっと変わった人間だった。お互いの秘密を知り、距離を縮める二人。高校生活を彩る青春と恋の物語。

アニメは視聴済み。原作はちらっと。アニメがとてもよかったので実写ドラマも見ましたが、いやあ、もう、可愛らしい青春ものできゅんきゅんしました。
宮村がちょっと大人しいかなあと思ったんですが、見ていくと優しい性格がにじみ出ていて、これはこれで素敵だなあと思いました。彼の心の闇の部分がかなり中心的に描かれているので、未だ抜け出し切れていない雰囲気が柔らかくなっていく過程はこの役者さんの雰囲気にぴったりだったように思います。
堀さんは堀さんでリアルな感じが可愛らしかった。しっかり者の女子高生ってこんなだろうなあ、みたいな。
駆け足ながら卒業までしっかり描いてくれて楽しかったです。劇場版気になるー。
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吃音症のせいで無口となり、誰とも交流を持たず「透明人間になりたい」と望む平良は、高校で誰よりも美しく凛々しい人気者の「王」清居と出会う。ひょんなことから彼のわかりにくい優しさを知った平良は彼らのパシリとなりつつ少しずつ清居の本当の顔を知っていく。

BL小説原作。原作は未読。
実写化作品として期待せずに見始めましたが、めちゃくちゃよくてびっくりしました。これは上手い実写化じゃないんだろうか。
ぼっち底辺の主人公と、人気者の王の顔を持つ努力家の彼。主人公の生きづらさに潜む真実を見抜く目というか、相手の大事なものを尊重し、好きになった人を密かに思ういじらしさが本当によくって。
高校卒業後は疎遠になって、同性の恋人もできたけれど相手と運命の再会を果たすのもドラマチックでよき。またこのときにはすでに相手の方も、主人公の目を通した自分の美しさや、そんな目をして見てくれる主人公を大事な人と認識しているのが、もう、もう……! たまらん。そうやって育つ恋もある……。
タイトルの「美しい彼」は見た目もあるし心もあるよな、と思ってじんわりと素敵だったなあと思って見終わりました。
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弦楽器奏者の四人が、カラオケボックスで偶然出会ったことをきっかけに結成されたカルテット・ドーナツホール。巻真紀、別府司、世吹すずめ、家森論高の四人は、別府の家が持っている別荘で共同生活を送りつつ、奏者として活動を始めた。だがすずめは真紀の義母から、彼女の接近して行方知れずとなった夫を殺したのか探って欲しいと依頼されていた。この思惑だらけの生活は、やがてそれぞれの秘密が絡んで大きな真実を明らかにすることとなるのだが……。

情緒がぐちゃぐちゃになると評判のドラマ、見ました。面白かった……面白かった! うわー! となりました。
この作品、演者さんたちのちょっとした視線の動きや表情なんかが「うお」と思わせる部分が多くて、見ていてぞわぞわしました。いつ決定的な破綻に至ってしまうのか、怯えながら見守っていたんですが、想像以上の善性や絆が眩しくて、悲しくて、胸がぎゅっとなってしまった。
特にすずめの、真紀への思い。真紀が彼女を受け止めたように、彼女も真紀を絶対肯定して信じてくれる、その強さがもうすごくよくって。ああ大きな意味のある出会いだったんだな、と思ったんですよね。
あと見ていて辛かったのが「演奏家」「表現者」とのしての光と影や、成功の話。最終話の手紙の内容は作品全体における問いを集約したものだったと思うんですが、演奏を聞いている人たちの存在が答えかなと思いました。感動したのが学生たち。序盤も序盤に、ドラクエの曲におおーと喜んでいた彼らが来てくれているのがすべてだと思う。届いたんですよ。音楽って楽しいって思ってくれたんですよ。多分それが演奏活動を続ける意味なんだと思います。
とても素晴らしい作品でした。面白かったです。
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節約が趣味のOL・大島凪は、常に空気を読み、人に合わせ、謙虚に振る舞って生きている。だがある日同僚たちの陰口に、秘密の交際を続けていた営業部のエース・我聞慎二が付き合っている理由を話している現場に遭遇し、過呼吸を起こしてしまう。そうして凪は何もかもを捨てて、立川へ引越し、束の間の「お暇」を過ごすが……。

ネットなりSNSなりを見ていると流れてくる電書漫画、気になっていた作品のドラマ化。
面白かった! というか想像以上に屈折した「空気を読むあまり無理している人」の多さに、とても現代的な作品なんだなあという印象を強くしました。そんな人間ばっかりなんだろうな、都会は特に……。
田舎暮らし、というか郊外の静かな暮らしに憧れを抱いてはいけないと、田舎と都会の間で暮らす身としては強く思うのですが(だって近所付き合い等しがらみが多すぎるから……)、凪がアパートの住民と交流していく光景は見ていてほっとしました。こういう交流ってなくなって久しいと思うんですが、一人暮らしの年配の女性やシングルマザーとその子どもなどの住人って、こうやって共助していった方が暮らしやすいと思うんですよね。だから凪やゴンが関わるようになってよかったな、などと。
素直でなさすぎる慎二の恋模様をはらはらと見守りましたが、今後どうなっていくのかなあと今後の展開にそわそわしています。
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不自然死究明機関、通称UDIラボに勤務する法医解剖医の三澄ミコトはこの世で「不条理な死」を最も憎んでいる。不自然死を究明するべく上司や同僚たちと働きかけるミコトは、実績も経験も積みながら周囲と協力しない中堂と険悪な状態だ。しかしとある解剖と事件をきっかけに、中堂がかつて不自然死した恋人の解剖を行い、いまもなお犯人を探していることを知る。

面白いと噂の作品、やっと見ました。面白かった……あちこちで泣いてしまった……。
細かい部分での台詞や描写が秀逸で唸る。ミコト関連だと、落ち込みまくってお母さんに慰められてこたつに潜っているシーンがめちゃくちゃリアルで泣けてしまった。確認してみるとミコトって33歳なんだよなあ。そんな感じになるのめっちゃわかる……泣いた……。
各エピソードの面白さが中堂が追う連続殺人事件に収束するの、見事としか言いようがない。その展開のきつさもさることながら、周りから責められ、孤独に事件を追っていた中堂へ最後の最後に手を差し伸べてくれた仲間たちと、亡くなった恋人の奇跡めいた展開、ぼろっぼろに泣きながら見ました。
心底面白かった……細かなところが突然突き刺さる部分が多くて、思い出したときに見返したくなってしまう。おすすめです。
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Author:月子
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