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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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フリーライターの正隆は、雪映という妻がありながら新聞配達員の萌と不倫をしている。だがある日萌が妊娠。保身のために堕胎を要求するが、夫の不実に我慢の限界を迎えた雪映の言葉で、すべてをやり直そうと決める。だがすべてを失った萌はそれを許すことができず、また雪映の妊娠を知って狂気に走る。これが離婚していないだけだった夫婦の「殺人共同生活」の始まりだった。

怖い。面白い。えぐい。ひりつくようなサスペンス。不倫相手を不可抗力で死なせてしまい、それを隠蔽したことで追い詰められていく二人。必死に姉の行方を探す弟と、二人を脅す半グレのガールズバー店長と、本物のヤクザに追われる一方、正隆がすべてを諦めた原因についても描かれていて、ああもうすべてが噛み合っていなかったんだなあ……とあまりに哀れなんですが、どうしようもなくクズなんだよなあ……。
そんなクズっぷりがひどい正隆に、何もかも終わらせようとしたところで救済が入るのが、美しい絶望。もっと早くに知りたかった、わだかまりを解消できていたら、と思わずにいられなかった。
しかし最後、雪映は罪に問われなかったんだな……。二人で子どものために黙っていることにしたのか。だから「離婚してないだけ」でいられるのか。二人をつなぐのは未だ罪だというのはなんとも……。
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生命保険会社に勤める遠藤愛は、SNSでいいねを求めるあまり、婚約者にふられてしまう。同じ日にスマホを落とした愛は、拾い主からそれを受け取るべく待ち合わせ場所に向かうが、そこは地下アイドルグループ「サニーサイドアップ」のライブが行われるライブハウスだった。むしゃくしゃしている愛はライブ中、メンバーの一人である栗本ハナに暴言をぶつけるが、この出会いをきっかけにハナを推しとして追いかけるようになっていき……。

「地下アイドル」「推し活」「ファンとストーカー」を描いた作品。「推しました」は実は「押しました」にかかっており、冒頭で主人公である愛が誰かを突き落としたらしいこと、その理由となるすべての始まりから語り始めるところから物語は始まる。
いいねが欲しい、きらきらした自分でいたいとプライベートを切り売りする愛や、地下アイドルやファンに対して偏見を持っているところを躊躇なく描いているところが、だいぶ「うわああああ」と頭を抱えたくなる感じでしんどいんですが、少しずつ愛が変わっていくと物語にも希望が見え始めてくる。けれど事件が起こる瞬間が近付いてくるのがもうはらはらどきどきで……。
真相はだいたいこんなところかなとはわかってはいたんですが、そこに至るまでに躊躇わずに愛が行動を起こしたこと、区切りをつけた後にちゃんとハナが真実を話しにきたことがすごくよかった。本当に好きで応援したい。その思いに応えたい。その二つが上手く釣り合ったからこその結末だった。
B07R1X4K5C
仲村叶は特撮オタク、通称特オタ。シングルマザーの母親から「女の子らしくない」と取り上げられ続けた特撮愛を、大人になって一人暮らししているいま満喫している二十代。だが偶然同じ特撮好きの小学生や年上の女性に出会ったことで少しずつ趣味に対する後ろめたさを解消していく。しかし何も知らない母親との距離は難しいままで……。

原作は数巻読みました。数年前原作を読んだ当時は「つらいよなあ……」「大変だなあ……」と思っていたんですが、この2023年にドラマを見ると、あれっ、オタクを取り巻く状況がかなり変わってる? と思ったんですよね。だってこの時代、大抵の人が「推し」を推してるんだから。
時代が変わってよかったなあ……と思いながら、家族や周囲の無理解に苦しんだ人たちのことを想像して視聴。年齢的なものもありますが家族の理解が得られない、好きなものを否定されるというのは本当に見ていてきつくって、お母さんが出てくるところはだいぶはらはらして見ていました。だから最終話直前、叶がお母さんを「じゃかあしいわクソババア!」と殴るところ、殴れ、殴れ、私なら殴ると思いながら見ていたので、本当にびっくりすると同時に仕方がないとも感じました。
最後はちょっと和解した空気を出していたけれど、こういう問題は根深いから解決には至っていないのがちょっと気になったかな……。誰かの好きなものを否定しないって難しいんだよな。
「カウボーイビバップ」
未来の宇宙、賞金稼ぎを生業とするカウボーイのスパイク。おんぼろ宇宙船ビバップ号にやってくるのは厄介な事件と記憶喪失の謎の女。訳ありだらけの面々が関わる事件がそう簡単に解決するはずもなく……。

有名作品の実写化。アニメは視聴済み。
結構頑張って実写化したなという印象でしたが、打ち切りなんですね。残念。
お話はちゃんと面白いと思ったので、ドラマにするより映画の方がよかったかもしれないなあ。だってちゃんと声優さんたちがアニメの人たちなんだもの。見始めた最初は違和感があった俳優さんたちはしばらくすると見慣れたし、特にスパイク役の方がなんかいいなあと思ったんですよね。こう、しゅっとしている感。
音楽がちゃんと菅野よう子さんの曲を使っていたのも嬉しかったな。OPのときに流れる翻訳された日本語には笑ってしまいましたが、しかし英語圏の人たちにはこう見えるんだよなあと。
B0851S7RKQ
キャンプを楽しむ女子高生たち。ソロキャンを楽しむリン、キャンプの魅力に取り憑かれたなでしこ、野外活動サークルの活動に勤しむ千明とあおい、マイペースな恵那……それぞれの日常を楽しみながらの非日常を描く、実写版。

アニメを見たので実写も。
再現率高くない!? 特になでしこの声の出し方の感じ! とびっくりしながら見ていましたが、キャンプシーンもしっかり描かれていて面白かった。
しかし実在の女子高生キャンパーたちが身の安全に重々気をつけてほしい。やはり屋外、十代だけの寝泊りは心配になる……。
アウトドアが流行っているのは知っていましたが、これを見ていると他にもどんなことをやっているのか、どんな活動をしている人たちがいるのか気になってきました。チャンネル動画とか漁ってみようかな。
「グッドモーニング・コール」(シーズン2)
大学に進学した菜緒。大好きな上原くんとの同居は解消したけれどいまは隣の部屋に住んでいる。恋も学業も順調、と思いきや新しい出会いと恋の騒ぎが二人に押し寄せて……。

大学進学後の二人の話。相変わらずすごい恋模様だな!笑
新しい三角関係に、遠距離恋愛をしている友達、かつて自分のことを好きだった幼なじみと彼を思う女性、といろんなところで騒ぎがあるなか、菜緒と上原くんもごちゃごちゃしており。
だいぶすれ違いますが、なんだかんだ上原くんは菜緒を理解しているんですよね。ただ接し方が素っ気なさすぎるだけで。菜緒がだいぶと鈍いせいもあるけれど、最後は変わろうと成長するところはよかったな。
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高学歴ながら就職に失敗した派遣社員の森山みくりは、派遣切りによって職を失ったところを父親の元部下だという津崎平匡の家事代行の仕事を紹介される。平匡は他人と必要以上に関わらない気難しい年上の男性だったが、合理的かつ的確な指示ができる理想的な雇用主だった。みくりの両親が突然田舎に引っ越すことになり、みくりと平匡は現状維持を目的に契約結婚することになる。

話題の逃げ恥。後半はわりとちゃんと見ていたんですが、最初から最後まで通して見たのは初めて。スペシャルも見逃したので見れてよかった。
みくりと平匡の独特のやり取りや、テレビ番組等々のパロディが楽しい一方、私が好きなのは百合ちゃん。やっぱり百合ちゃんなんですよ! イケメンが嫌いだったりするものの、若い部下たちを理解しようとしたり、会社のイメージ、ひいては自分が大事にしようとしているもののために戦えたりするところ。若さを武器にして年上の女性を笑う女の子に呪いの話をするところ。うるうるしながら見てしまう。今回は車を運転するシーンで、案外遠くまで行けると言うところがすごく染みたな……。なんだかんだ私たちは自由なんだな、と思ったりして。
本編後の番外編、スペシャルの方は、妊娠と出産における家庭内の無茶苦茶さ、会社を含む社会的な理解度、そして世界を変えてしまったウイルスの問題など、決して他人事ではなくて見入ってしまった。妊娠出産、赤子の世話だけでも大変なのに、病気が流行しているとこうなってしまうのか……。
それでもやっぱり見てよかったな、とすごく思いました。素敵な作品でした。ありがとうございました。
B01ESPIXIS
田舎に引っ越すことになったが絶対に嫌だ! と両親を説き伏せ、なんとか一人暮らしをすることになった吉川菜緒。広いのに破格のマンションで新生活を送るはずが、何故かそこに学校の人気者である上原久志が現れる。二人とも悪徳不動産会社に騙され、同じ部屋をブッキングしてしまっていたのだ。上原も事情があってすぐに出ていくことができず、二人は話し合いの末、お互いの行先が決まるまで秘密の同居をすることになった。

懐かしい「りぼん」連載作品だったものの実写化。現実に即して年齢が変わっていたりオリジナルキャラがいたり内容が変わっていたりするものの、高校生の男女が内緒の同居というのはやはりいいな……と実感しながら視聴していました。
でも、最初のエピソードでうっとなったんですよね。同居していて、親しくもない人も使う冷蔵庫に、自分が買ったんじゃないものがあったら食べないでしょう普通。甘ったれ感というか常識がないというか、これは100パーセント菜緒が悪いんじゃん、キレるんじゃないよ……と思ったのでした。
しかしだんだん彼女の可愛げが発揮されてきて、なんだかんだ上原くんや幼なじみの先輩の大ちゃんに助けられ? 挟まれ? るシーンは「きゃー!」ってなりましたし、女優さんの声が聞いていて可愛らしくて好きで、だんだん愛着を抱くという上原くんみたいなことになっていました。
B08H5Z6RJ3
新設された刑事部・第四機動捜査隊に所属することとなった志摩は、ベテラン刑事の陣場が新人キャリア組の九重と組むことtなったため、急遽繰り上がりで採用された伊吹とバディを組むこととなった、だがこの伊吹は「足が早い」以上の評価は誰もが言葉を濁す問題児。しかし破天荒ながらも心根は真っ直ぐな伊吹と志摩は少しずつ絆を強めていく。

この作品のいいところはさらっと普通に嫌味なく、警察ものだけれど役職付きの女性が男性のジェンダー観に言い返すところ。組織ものだからとすごく大事に描いてくれるのはいいけれど食傷気味なところもあるので、現実を描きつつ言うべきところはちゃんと言ってくれるのいいなあと思いました。
「アンナチュラル」が人を生かすために死と向き合う物語なら、「MIU404」は人を生かすために人や社会と向き合う物語という印象。現代社会の様々な理不尽や、心情的にきついと思いながらなかなか変わることができずにいる問題が、こういう形で救われるならいつか、と希望を持って生きていきたいと思わせられる力強さがあるように思えました。特に現役高校生たちの虚偽通報の事件での桔梗隊長の台詞。教育を受ける機会を損失した子たちをどれだけ掬い上げられるか、五年後十年後はそこにかかっているという。教育ってそういうものなんだよな。この子どもたちが大人になったときに社会を作るために。
男性バディものの勢いの良さと楽しさもぎゅっと詰まっていて本当に面白かった。「アンナチュラル」からの出演も楽しくて笑っちゃった。
「マーダーミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」
配役と設定を読み込み、用意された舞台で各々即興でその役割を演じて結末を目指すマーダーミステリー。舞台はとある洋館。小説家とその妻が暮らすそこで近しい人々を招いて行われた食事会の後、編集者が殺される。犯人は誰か? その動機は? 果たして結末にたどり着くことができるのか。

TRPGの実写ドラマ。説明が難しいのですが、演者さんたちがプレイヤーとしてマーダーミステリーをプレイしているのを、進行役とゲストたちが鑑賞し、合間に意見など交わすという番組構成。視聴者としてああでもないこうでもない、こういうところが笑ったみたいな話をするの、実際のプレイに近くて面白い。
TRPGなので個々人のプレイをする必要も相手を探って情報を開示させる必要もあって難しいんですが、プレイが終わった後に演者さんたちが進行役とゲストをまじえて「あの謎はどういう意味?」「なんでこういうことしたの?」みたいな裏話をするところまで実際のプレイみたいで面白かった。暴走するプレイヤーとかここでこのネタを明かして後がだめになったとかあるあるある。
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Author:月子
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