読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
いまどきの恋愛についていけない、所帯染みた女子高生のまい。よく遊びに来る兄の友達、西野壮太と恋人同士。しかしお互いにうぶな二人はなかなか進展せず、思い悩む。周囲を巻き込んだピュアラブストーリー。全4話。
映画の補足話、という感じなのかな? 原作はたまに読む程度ですが、絵が好きなのと話がしっかりしているので楽しいと思っていて。……実写化になるといまどきの若い人をターゲットしたイケメンと可愛い女優さんの作品になるんだなあ……と遠い目をしてしまう。
とりあえず、なかなか進展せずお互いに「どうしよう……」となっているのを、バイト先のドッグカフェの店長(福山潤・本人)に相談して、この状況をどう乗り切るか!? を楽しむ十分間です。
私が想像するよりだいぶとふわふわした主人公カップルだなあという感じでもうちょっとしっかりきびきびしてほしかったんですが、改めて可愛い話だなあと思いました。
映画の補足話、という感じなのかな? 原作はたまに読む程度ですが、絵が好きなのと話がしっかりしているので楽しいと思っていて。……実写化になるといまどきの若い人をターゲットしたイケメンと可愛い女優さんの作品になるんだなあ……と遠い目をしてしまう。
とりあえず、なかなか進展せずお互いに「どうしよう……」となっているのを、バイト先のドッグカフェの店長(福山潤・本人)に相談して、この状況をどう乗り切るか!? を楽しむ十分間です。
私が想像するよりだいぶとふわふわした主人公カップルだなあという感じでもうちょっとしっかりきびきびしてほしかったんですが、改めて可愛い話だなあと思いました。
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景凡社発行のファッション雑誌「Lassy」の愛者である悦子は、毎年採用試験を受けに来ては不採用にされる名物のような人間。しかし今回は景凡社についに採用! けれども配属先は、地味で目立たず誰からも感謝されないという校閲部。しかし何事も全力で取り組む悦子は、校閲という仕事を通して、出会う人や自分自身をよりよく変えていく。
宮木あや子さんの『校閲ガール』が原作。原作は未読です。
校閲はこんな仕事じゃないよ! という意見も見ましたが、校閲というモチーフを使いつつ、一つの仕事に打ち込むことや地味で目立たないけれど縁の下でその仕事を支えている人たちの存在を、わかりやすくド派手に描いてくれたんだろうなあと思いました。是永是之の新しく書く作品が作り手たちのノンフィクションだっていうのも、それを象徴しているように思います。
何かが好きで、自分でそれを作ろうとして、でも一つの形になるにはたくさんの人の手に支えられて……という当たり前であることがとてもスゴイ! ことなのがわかって、見ていてとても楽しく、嬉しく思いました。
悦子のファッションも個性的で可愛かったですが、怒ったような口調でまくしたてるところがすごく好きで笑 あれだけばしっと言えたら気持ちいいだろうなあ。そのこだわりの強さが仕事の誇りになるんだろうなと思うと羨ましくて憧れます。
恋愛に傾きすぎないお話だったのもよかったなあ。幸人がすごく気が抜けた感じがよかったし、森尾も、セシルちゃんも、それぞれとてもかっこよくて可愛かった。
楽しかったです。
ジム・モリアーティの再来か。東欧へ飛ばされそうになっていたシャーロックはマイクロフトに呼び戻され、証拠映像の改ざんによって無罪放免となる。ジョンとメアリーには娘が生まれ、またいつものように事件に関わることになったシャーロックたちだが、とある人物の息子が亡くなった事件に関わったことで、大きなものを失ってしまう……。
4−1を見終わって、絶叫したよね。号泣でした。うそだ、うそだー! って。だってこれからだったじゃないか。幸せの絶頂だったじゃないか。そんなのって、そんなのってー!!
でも最後に「地獄に落ちろ、シャーロック」と言われたときのひっと息を飲む感じ、いろんな人に味わってもらいたい……。
4−2はシャーロック、サイコキラーに遭遇するの巻。今度こそ破綻したと思われるシャーロックとジョンの関係を、どのように取り戻すかという話で、もうさ、随所に登場するメアリーがさあああ。のちに出てくるがんばれという台詞に、一緒に泣いてしまいました。
4−3はまたより複雑になったホームズ家の秘密……というか、これまでと話の色がまったく変わっていて、怖くて怖くて仕方がなかったんですけど、こういうすごく頭のいい人物が仕掛ける吐き気がするほどえぐい仕掛けが、しんどくてたまらなかった……。シャーロックとモリーのあれは本当にひどかった。ひどい展開にうひょーとなる私でも、あれだけは心を抉られて立ち直れそうになかった……。
そういうわけで最後の問題が解け、シャーロックとジョンは再び日常へ戻るんですが、主演のお二人が多忙なので次シーズンは難しいのかな……? 大きな悲しみや過去を抱えつつも、日常に戻り行く二人の活躍をまた是非見たいものです。
復活した魔王を倒す勇者になったヨシヒコ。仲間たちとともに病気を治す薬草を探したり、魔王を倒すための装備を集めたり。そうしてようやく魔王に挑むが、魔王がいるそこは豊かな物資にあふれた都市で……?
ヨシヒコは導かれし七人を見たので、第1シリーズのこの作品を見ることに。
随所にちりばめられたパロディネタが楽しい笑 のですが、まだちょっとおとなしいかな? という印象でした。導かれし七人はちょっと予算が増えたのかいろいろネタが豊富だったからね……。
最初は仲が悪かった仲間たちが話の後半、完全に立ち位置が決まって仲良くなっているのがおかしかったです。メレブって最初あんまり突っ込まないの? と思ったんですが、後半は完全にヨシヒコのツッコミ役として完成されていた……笑
しかし時折キャスティングが豪華で噴き出してしまう。OGURIをキャスティングしてくるとは思わず出てきた瞬間ぎゃって言った。OGURIとYAMADAが楽しそうで何よりです。
魔王が現代にいるというのが風刺がきいているなあと思ったり。そうだね我々堕落しているね……。
最後のあたりがとても真面目にいい話で、面白く見ました。楽しかった。
鎌田倫子はADから脚本家に転身した30女。高校時代からの親友の香と小雪と毎日のように女子会を開いて恋話をしている。だが30代独身である自分たちは東京オリンピックをひとりで孤独に見るのでは……という恐怖にさいなまれていた。あの時こうしていたら……ああすれば……と過去の恋と選択に思いを馳せて後悔する彼女たちだったが、とある若いイケメンが「タラレバ女」と倫子たちを評する。仕事と恋に悩む彼女たちに、さまざまな出来事が起こって……。
30代ってそういうものなんだな……と切なく苦しく、あー!! と胸をかきむしって悶えたくなるような、リアルなドラマだなあと思っていました。年齢の区切りって意味があるの? と最後の方で三人が話すところがありますが、確かに別にパートナーを見つけるなら30代までに、なんてのは必要ないと思う。
改めて1話から見直して思ったのは、倫子の仕事面に対する考え方がなんとなく合わないなあと思ったことでした。仕事がほしいとか、仕事としてベストを尽くして淡々とこなす感じ、この恋愛主軸のドラマで彼女の創作意欲とその執着心について深く書く必要はないと思うんですけど、物づくりをする人としてちょっと気持ちが軽い気がする、とそこだけ気になってしまった。
いやーでも、過去の選択を思い返して「ああしていたら」「こうしていれば」と考えるのはなあ、仕方ないよなあ。若いことに依存するとそうなってしまうのかもしれない。
救いがあるなと思うのは、三人娘が自分らしさを失わずにいるところ。べったり恋愛するわけでもなく(ずるずるはするけれど)、女らしさとか女はこうあるべきっていうところと見えない部分で戦っている感じがするところです。
面白かった。
出版社興都館の新人編集、黒沢心が配属されたのは週刊バイブスの編集部。心は出版業界や編集の仕事について学びながら、大御所作家、天才漫画家、そしてデビューを目指し新人作家などと原稿、そして雑誌を作り上げていく。目指すは重版出来だ。
本放送時見ていたんですが、Huluに入ったので見返していました。大好きなドラマです。原作も途中までですが読んでいます。
創作をするものとしては心にびりびりくる状況は台詞や物語で、何度も涙しました。わかるって気持ちと苦しいよねっていう共感と、作品を愛する気持ちが届いた瞬間の喜びで。
中田くんが連載を取った瞬間の「生きててよかった」が泣けて仕方がない。多分漫画程度でって言う人がたくさんいると思うんですけど、漫画を描くってことが人生のすべてで、それしか自分にないっていう人がいるんですよ。中田くんは周囲を見返らずただ描くだけというところから始まったのでうまく描けないっていう描写は少なかったですけれど、そっけない態度から滲む喜びや心の動きがすごくよかった。
いろんな漫画家さんも登場して、東江さんなんかはなんだか胸に痛かった……。派遣社員として働きながら描いてますって言ってくれてほっとしました。大学卒業してそのまま漫画を描く仕事ができるっていうのは稀なんだよね……。
小泉くんがすっかり「デキる」営業さんになってて、黒沢さんと楽しそうにしているのが一番好きだったかもしれません。彼のわくわく仕事している感じや、黒沢さんを励ます感じがすごく爽やかでいい人って感じで。彼のほんのり恋してるみたいなところも可愛かった。
大好きなドラマです。「重版出来」は本に関わる人を幸せにする魔法の言葉!
イラストレーターを目指して上京した月海。同じアパートに住む女性たちがみんなオタクという安心感から、他に興味を持たずまったり暮らしていた。そんなある日、ペットショップにいた大好きなクラゲが死にかけていることに気付くが、コミュ障な月海はそれを伝えられない。そこへ通りかかったのが気の強い美女。だが一夜明けてみると、彼女は女装した男性で……。
喪女と女装男子。好きなもの・ことを形にする、というお話。
自称腐女子ですが引きこもりでオタク、社会に適応できていなくって、ポテンシャルも好きなこと以外は低いっていう(書いててつらくなってきた)。うまく生きられない感じが、ああ、わかる……っていう。
というかここまで役者さんが没個性というか、華やかさを消せるものなのか! っていうところにびっくりしました。喋り方とかほんと会話に慣れてない人の感じ……。そして菅田将暉さんの女装ぶりのすごさ! かわいい。かっこいい。誰よりも綺麗でかっこいいように見えるのが狙いなんだろうなあ。
自分の好きなものを形にした、その先のことに保証なんてないしきっと問題がいろいろ出てくるんだろうけれども、楽しそうなのがいいな。生きていくのなら楽しい方がいいなあ、なんてことを考えました。
宇宙科学開発機構のロケット計画に関わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って辞職し、父の後を継いで佃製作所の社長となった。ロケットエンジン用のバルブ開発に力を注いでいたところ、有力な取引先の撤退を受け経営は悪化、さらに特許侵害で訴えられてしまう。同じ頃、大手企業の帝国重工は自社製品による国産ロケット打ち上げを目指していた……。
TBSのドラマ版。原作は「下町ロケット」は読了済で、ガウディ計画は未読。
原作の読みやすさと熱さがすごく面白かったのですが、ドラマ版はちゃんとその良さを生かしてくれていて、前半のロケット打ち上げ編を楽しく見ました。後半のガウディ計画は話を知らないので、わくわくしながら。
ものづくりの熱さを訴える阿部さんの演技がすごくぴったり! その声に賛同する人々の姿も胸が熱くなります。どんな困難でも夢と希望を心に灯して、ひたすらに研鑽を重ねれば、その夢に届くかもしれない。ロマンのある話だなあとすごく思う。
あと、いやらしい人たちの演技が本当にいやらしくて、いらいらするし、やり込められた時にはすかっとして楽しい笑
2005年12月24日。イルミネーションが美しい夜の街で、一人の青年が腹部を刺されて倒れていた。それを目撃した唐沢雪穂は、過去を思い出しながら涙を流す。二人の関係は、少年時代のある殺人事件から始まっていた。
子どもの頃に時々見ていて、その途中から見ても引き込まれる話に、思わず原作を手に取ったくらい記憶にあった作品。久しぶりに見返すことにしました。
原作は別の人物たちの視点から、二人の関係がどこで交わり事件の真相はどこにあるのかを追求するものになっているのですが、ドラマは亮司と雪穂に焦点を当てて、二人がどう追い詰められ、逃げていくのかという心理描写に重点を置いたものになっています。この、心理描写の凄まじさに、放送当時引き込まれたんでした。
二人が逃げ、刑事が追う。太陽の下を歩けないことを、白夜の中にいるっていうのはうまいこというなあとしみじみ思う。雪穂に尽くした亮司が、彼女の人生の中で邪魔なのは俺ともう一人(刑事)だけだっていうのは切ない……。罪を重ねた結果、彼が性的不能者になっているのに胸を突き刺されました。同時に雪穂も、妊娠が難しいっていう。この世界で本当に二人きり、どちらが光なのか影なのかわからない。一方は輝かしい階段を踏み、もう一方は幽霊になっている。
なのに最終話で亮司の子どもができていたり、過去共謀した仲間が自首して「あいつが太陽の下に戻れって言った」と告白したり、ずっと追っていた笹垣がすまなかったと言ったり……そして最後、亮司が自らの身体を刺すのは、彼が実体を持った、幽霊でなくなったということなのかもしれないと証かと思うと、苦しい。
笹掻の厳しい追及も見ていて嫌な気持ちになるときもあったのですが、図書館の司書の谷口さんも、唐沢のお母さんもいい登場人物だったなあ……。お母さんとの病院のシーン、ああどんどん堕ちていくなっていう感じがありました。
太陽の下に出て、可能性のかたまりそのものの子どもの手を握ったとき、雪穂は何を思ったんだろう。今度は自分が尽くそうと思ったのか、それともそんな苦しいことはやめて、残された生き地獄を最後まで一人で進むことにしたんだろうか。