読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
スペイン、マドリード。十五歳のベロニカは母に代わって三人の弟妹の面倒を見ている。その年は日食があり、その日ベロニカはクラスメートのロサとディアナと学校の地下室でヴィジャボードを使って降霊術を行う遊びをする。するとそれからベロニカとその周辺に不思議な現象が起こり始め……。
長女だからと母に顧みられず、弟妹は幼いせいで理解してくれず、同級生は子守のせいで付き合いが悪いからと離れていき……そんな状況で悪霊を呼び出して襲われたら、戻ることはできないよね、だってよすががないもんね……と冒頭から理解できてしまうホラー作品。
孤独な人間がこの世ならざる者に接近してしまうのはありがちなのだとしても、誰も助けてくれないんだろうと想像できる状況で見ているのはだいぶきつかった。ベロニカが弟妹を必死に守ろうとするのを、どうか全員無事でいてくれと祈ることしかできなかった。実話を元にしているのだとしたらどこまで実話のまま描かれているかわからないけれど、可哀想な子どもたちがいたんだと思うとやるせないな……。
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