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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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久し振りに神殿へ帰還したローゼマインは神官長らと共に、神殿長としての仕事に明け暮れていた。奉納式や印刷業関連、数多くの面会、書類業務など、日々は慌ただしく過ぎていく。
季節は冬の終わりへ。ローゼマインの周辺は変化が止まらない。早くも一年生が終わろうとする貴族院では、全領地を集めたお茶会を開催する必要に迫られ、最終学年の領主候補生や側近が卒業式を迎える。領地の繁栄のため、自身の婚約話まで浮上。そして、何より懸案だった、下町の面々との別れが近づく……。
見果てぬ夢への「約束」を胸に、立ち止まってはいられないビブリア・ファンタジー!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

貴族院に行っている間に後回しになっていた事項の片付けの巻、と思っていたら最後の方に胸にくる話が待っていた。
そうかあ、ついに下町の面々とお別れか……。この世界の価値観だとそういつまでも近しくいられるわけがないと思っていたけれど。ルッツがちゃんと悲しんでくれて、トゥーリやベンノたちが何をするかちゃんと考えていてくれる、その違いにほっとしたし、これからも巡り巡ってローゼマインを助けてくれるって信じている。
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神田明神が行なっている巫女さん入門講座を書籍にしたもの。
作法の動きの写真が載っているのもほうと思ったんですが、巫女舞の動きの写真がついているのはおおっと思いました。しかも動画があるという案内付き(検索して見たとk路お、神田明神の公式にYoutubeのチャンネルへリンクが貼られていました)。
巫女としての立ち居振る舞いと教養がメインなので、他には茶道についてまとめられています。匿名ながら短く巫女さんへのインタビューがあるんですが、礼儀作法のためにお茶とお華をやるんですね。へえーと思いました。
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いじめを「いざこざ」と言い張る学校、責任回避に専念する教育委員会、不可解な第三者委員会——無責任な大人たちが被害を加速させている。SNSの普及で深く潜り込み、巧妙化する現代のいじめに、私たちができることはなにか。6000件超の相談を無償で受けてきた探偵がもう一人も犠牲者を出さない、という決意のもとに、本気で対策を考える。(カバー折り返しより)

すごく興味深かった。2020年4月の本なので最近のいじめ問題(兵庫県の教諭間のいじめ問題とか)にも触れつつ、著者が接してきたいくつかの相談と、学校や教育委員会、第三者委員会の実態について書かれていて、そんなことになっているのか! と目を開かされる内容だった。
著者は「いじめ探偵」で、いじめ被害者に頼まれていじめの実態を調査し、関係者に聞き取りを行い、証拠を集め、被害者が望む対応がされるよう学校に求めるという仕事をする。隠蔽体質の学校や教師に憤ったことも数多かろう……と思わせる内容で、読んでいてすごくがっくりきた。なんらかの対策を講じている人物や学校のことにも触れているのでそれが救いだったかな……。
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金星特急の旅から八年、横浜で経営するバーを人に任せ、当時お世話になった面々を訪ねる旅に出た錆丸。月氏の幕営地で無名の赤子と初めて顔を合わせ、北極圏の村で夏草の母の墓を建て、最後に辿り着いたグラナダで先行していた砂鉄とユースタス、さらに愛娘・桜と合流する。この旅は、七歳になった桜に母親である金星について教えるための旅でもあった。初めて父と離れ、世界を巡った桜は何を見たのか——? 大人気小説「金星特急」番外続篇集!!(裏表紙より)

世界を賭けた恋の果て、娘を連れ帰った錆丸。かつての仲間たちとの縁は切れないが、母親がいないことに悩み始めた桜のために彼女を旅に出した。表題作「花を追う旅」。
大きくなった桜にパパ&おじさんたちがお節介する「武力とお菓子」。
桜が能力を秘めていることが予感される、続編への布石「柔らかい繭」。
どれも変わらずキャラクターが生き生きしていて、旅の終わりと新しい始まりを感じさせる番外編、とても楽しかった。
特にユースタスと砂鉄の手作り結婚式が見られて感無量。誓いの言葉も二人らしくてにやにやしました。挿絵がいい仕事をしていた。
続編がますます楽しみになりました。
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「なら、あんたの娘でいい」
父親の借金のせいで、大地主一族の屋敷の使用人になった十二歳の少女、アマル。自由も、教師になる夢も、すべてうばわれた。
「こんな世の中、おかしい。あきらめたら、なにも変わらない」
自由をその手でつかみとるため、アマルの反撃がはじまる————
これは、現代のパキスタンの話。これがジェンダー(社会的性別)の現実。(カバー折り返しより)

パキスタン系アメリカ人の作者が書いた、パキスタンの少女の物語。
この国では、長女は家族のために働く。男の子の方が優遇され、優先的に教育を受けさせてもらえる。だから識字率は高くない。一部の裕福な権力者によって支配され、不正がまかり通るところ。
その中でも夢を持ち、賢く生きようとするアマルが理不尽さの果てに噴出した怒りのせいで、権力者の怒りを買い、身売り同然で使用人になるんですが、よくできた彼女は運を掴みなんとか己を保つ。あんまり長くないお話なので辛い展開は長引かないんですが、世界は変わるという希望を描きつつも、なんというか、彼女のような人々が本当の意味で自由を手にできるのはいつだろうなと思いを馳せて、少し苦しかった。
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人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だ。それは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方であり、その重要性と効果的な運用の方法を、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介する。『明日のプランニング』に続く、さとなおの最新マーケティングの必読書。(Amazonより)

自分がこれからどういうスタンスでいけばいいのか考えさせられる本だった。
実際の企業がどうこうというのは多少のさわりがあるのかなるべく伏せられてはいるものの、成功した企業のことが書かれていて、どういうことをやってきたのかというところを踏まえた上でこんなことをやってみてはどうだろう? と提案する本だった。
そうなんだよなあ。ご新規さんを呼び込みたいけれどコアなファンがいるから支えられているところがいっぱいあるよなあ。その人たちをいかに離れさせることなくファンでい続けてもらうかっていうのは一番大事で難しい命題だと思う。
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搦め捕られるようにグレイとの婚約が成立し、彼の屋敷で暮らすことになったメリッサ。『悪魔』の異名を持つグレイがこんなに熱烈なのは、メリッサの胸に執着しているから。分かっているのに、強引に抱きすくめられて甘い囁きと濃密な愛撫を与えられると、身体は蕩けてしまう。そんな時、グレイはメリッサを伴わずに舞踏会へ参加するようになり……!? (裏表紙より)

豊満すぎる胸をコンプレックスに思っていたメリッサは流行遅れのドレスを胸を押しつぶして参加した結果、気分を悪くし、悪魔侯爵グレイに助けられる。手当のせいで胸のことを知られてしまったが、その結果メリッサの胸を「理想だ」と言ってグレイは強引な手段で婚約を成立させる。
コンプレックスが愛され要素に変わり、強引な婚約にも関わらず大事にされ……とTLヒロインならば簡単に恋に落ちてしまう絶妙な距離感のヒーローだなあ。紳士的なのにだいぶと雄っぽいのが面白いしちょっと可愛い。
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幼なじみの高遠原櫂から急に呼び出された時計紡は、おメダイを渡される。「今朝、おまえに渡さなきゃいけないんだ」それが唯一の違和感、いつも通りみたいな朝。櫂の妹、暖と戯れ笑いながら登校したのに、暖は死んだ——。屋上から落ちたのだ。受け入れ難い思いで願った紡は……!? 運命の朝は繰り返される。死ぬ未来を死なない未来に変えたいなら。奇跡の恋物語!
生には死を。死には生を。……"愛してる"(裏表紙より)

女子高生のループもの。友人が飛び降り、助けを願った紡は気付けばその日の朝に戻っていた。繰り返される世界で死ぬ人間はいつも違う。犯人は誰だ。そしてその動機は。
ループものの悲惨さよりも少女漫画っぽさが際立っているような、主人公が周囲を信頼し、それに周りが答えてくれる展開がなんだかとても心地いい。人智の及ばない存在に好かれたりするところも主人公らしい。実際「私ループしてる」と言われたら結構みんなこういう反応をしてくれるのかなあ、などとちょっと考えて、ふふっとなりました。
異能の要素は必要なのかな? と思いながら読み進めていたんですが、最後のためだったのかと納得。ハッピーエンドで終わってよかった。
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行商人のロレンスは、馬車の荷台で麦の束に埋もれて眠る少女を見つける。 少女は狼の耳と尾を持つ美しい娘で、自らを豊作を司る神・ホロと名乗った。 「わっちは神と呼ばれたがよ。わっちゃあ、ホロ以外の何者でもない」 まるで経験を積んだ大人のような話し方で、ロレンスを巧みに翻弄する少女。 「お前は、本当に神なのか?」 最初は半信半疑だったロレンスも、やがてホロが旅に同行することを承諾する。 そんなふたりの旅に、思いがけない儲け話が舞い込んでくる。 近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。 疑いながらも、ロレンスはその儲け話に乗るのだが……。(Amazonより)

独り者の行商人と、美しい娘の姿を持つ豊作の神の、偶然から始まる出会いと旅の物語。
商人の考えや、貴族や騎士といった権力の描き方がとても雰囲気を出していて、面白い。そしてまた人物描写がいい。ホロの描写がとても魅力的で、喋り方フェチとしても色っぽくも可愛らしくてとても好き。なのにちょっと怖いところもあって、この世界でいう「異教の神」の魅力が溢れているなあと思いました。
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「なんでママは立っておしっこしないの?」と聞かれたら、「知らないおじさんに髪をひっぱられた!」と子どもが泣いて帰ってきたら、どうしますか? おうち性教育とは子どもを守るための教育です―

本書は、「うちにも赤ちゃんはくる?」といった突然やってくる素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけ、思春期に訪れる男女の心と体の変化まで、親子で一緒に学ぶことができます。毎日の家族の会話で子どもを守り、これからの時代を生き抜くための力を養う「おうち性教育」をはじめましょう。(裏表紙より)

コミックエッセイのように読める性教育の本。子どもが性のことを口にしたときに、どう教えよう、この反応は正しかったのか、にある程度の答えをもらえる本で、とても興味深く読みました。親の気持ちもわかるし子どもの気持ちもわかるなあ。どう教えたらいいのか、どう尋ねたらいいのかってそれぞれにあると思うんですよね。
巻末の性教育におすすめの本が気になるので見つけたら読んでみたい。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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