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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ようこそ、古城ホテルへ 湖のほとりの少女たち (角川つばさ文庫)
その古城ホテルは湖のほとりに佇んでいる。人でないものさえ泊まるという、不思議なホテル、マルグリット。そこに集められた四人の少女たちは、こう、言い渡された。「このホテルの女主人になる気はないか」魔山を追放された魔女、ビィ。所属を捨てた美貌の軍人、ジゼット。とある稼業から足を洗った、フェノン。そして亡国の姫君、リ・ルゥ。これは、少女たちと、不思議なホテルの、優しく切ない物語。(裏表紙より)

それぞれに居場所を求めて古城ホテルに集った四人の少女のお話。かわいくて楽しかった。子どものときにこれを読んでいたらうっとりはまっていたんだろうなあ、という好みのお話でした。紅玉さんらしいテンポはちょっと薄まっていたのが寂しかった気もするんですが、読みやすくてするする読んでしまうお話でした。
女の子たちが集まってがんばるのはいいな! サクセスストーリーな面もあって、作戦が成功するようなことがあるのがすごく楽しい。それぞれの周辺事情がちょっとずつ表に出た状態なので、このさきもみんながわいわいするのかと思うと楽しみだな!
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高慢と偏見 [DVD]
中流階級のベネット家に五人の姉妹。長女のジェーンは、年収五千ポンドの資産家ビングリーと出会い、思いを寄せ合う。次女エリザベスはその友人ダーシーの中流階級を見下す言動を知ってしまい、彼を高慢だと思うようになり、ダーシーに対して険悪な態度を取る。少しずれたセンスを持つすぐ下の妹メアリー、軍人に夢中な軽薄な妹たちキティとリディア。何かと財産と結婚を口にする厚顔無恥な母ベネット夫人。エリザベスの家族に対して嫌悪感を持つダーシーは、それでもエリザベスを愛していると告げるが、エリザベスは……。

「プライドと偏見」は最近の映画なのですが、この「高慢と偏見」は1940年の映画です。
グリア・ガースン、美人だなあ!(「心の旅路」ですっかりファンに)
と思うのですが、ああいう性格のエリザベス役としては、私はキーラ・ナイトレイの方が好きだ、と思ったり。どっちも美人ですが、グリア・ガースンは上品すぎるというか。もっと荒削りで磨きすぎていない美人の方がいいな、と思うのですよ! 好みの問題ですね。
ローレンス・オリヴィエがかっこよかったです。
原作の方にあたっていないので映画のみの感想ですが、なんだかコメディっぽいノリだな、と思いました。まさかコリンズで癒されるとは思いもしなかったというか。「プライドと偏見」より話が分かりやすい気がしました。シーンが叙情的で美しかったり、ドラマチックだなと思うのは「プライド〜」の方なんですけれども。大団円なハッピーエンドで終わりはにっこりしてしまいました。お話としてはこっちの作りの方が好きかもしれないです。
しかし、一番注目してしまったのは、衣装や小道具ですね! 袖のたっぷり膨らんだ衣装に、大きな帽子! 棚や燭台や、窓辺、庭の作り。しょっぱなでびっくりしたのは、ベネット氏が椅子を反転させて階段を作ったとき。「あれほしい!」と思いました。どこに置くんだ。
楽しかったです。オススメ、ありがとうございました!
プライドと偏見 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
五人姉妹のベネット家では、母親が娘たちの婿取りに躍起になっていた。長女のジェーンは、別荘を借りてやってきた資産家の青年ビングリーと出会い、次女のエリザベスはその友人ダーシーと知り合う。だが、ダーシーを高慢な人間だと感じたエリザベスはことあるごとに彼に反発し、ダーシーはエリザベスに惹かれるところがありながらも険悪な関係に……。

オススメされたのは映画でも「高慢と偏見」(プライドにあらず)と本の『高慢と偏見』なのですが、とりあえずすぐ見られる状況にあったので同じオースティンの『高慢と偏見』を原作としている「プライドと偏見」を見ました。
風景や建物や室内の様子が美しくてうっとり。舞踏会の様子も舞踏会はこういうのだよなあと思って楽しかったです。
お互いに誤解を抱いたまま相手に対してしまう、エリザベスとダーシーのいろいろにもだもだしましたが、中盤にかけてから恋し始めているのが分かってにやにやしました。ダーシーの彫刻を見るエリザベスのうっとりした表情のかわいらしさよ。
ただ、これを見る前ちょっと調べてみようと思って、wikiであらすじを読んでしまったのですが、このあらすじが頭に入ってないと分かりにくかっただろうという作りだったのがちょっと残念でした。キャラクターが多い割にみんな薄い、ような……。でもコリンズは立ってたように思います。空気読めてない感が笑ってしまった。それから、キャサリン夫人に対したエリザベスはかっこよかったです。もっとこういうところがばしばしと感じられたら面白そうだなーと思ったので、本の方(『自負と偏見』)を買いました。
朝日の中でのプロポーズと、お父さんとの会話にときめきました。「高慢と偏見」と『自負と偏見』の方にも触れてみたいと思います。
心の旅路 [DVD] FRT-152
過去の記憶を失い、精神療養所でスミスと呼ばれていた男は、終戦のその日病院を抜け出し、美しい踊り子ポーラと出会う。ポーラに匿われ、ともに街を離れたスミスは、やがて彼女と結婚し、男の子をもうける。更に作家の仕事を得てリバプールに向かったスミスだったが、そこで事故に遭ってしまった。記憶を取り戻したスミス、本当の名をチャールズという彼だったが、記憶を失っていた間の三年を忘れ去っていた。もちろん、ポーラのことも……。

すきだー!!! としか言いようのない、すごくよかった! という気持ちが込み上げてくる。
俳優さんたちはかっこいいし綺麗だし、演技に目を奪われてしまったし、お話も、じりじりとじらす感じがたまらなく楽しかった! ポーラとキティの女優さんが、とても綺麗なんだけど登場人物として対照的ですごくいいなあ!
ポーラは記憶のない男の目の前に飛び込んできて世界を変えたとても魅力と包容力のある女性で、キティは三年間の空白を持つ男に惹かれながら少女から娘へと成長した女性。スミス(チャールズ)の前に現れるこの女性たちがとても生き生き、きらきら、美しく輝いていて、見ながらぽーっとなってしまいました。
そして髭メンの渋さ……。
思い出すの、出さないの、という感じが揉み手するくらいはらはらさせて、だからこそ最後のシーンはじーんとしました。
いい映画を見た! 楽しかったです。オススメありがとうございました!
白竜の花嫁 異邦の騎士と銀翼の黒竜 (一迅社文庫アイリス)
「あなたこそが、私の剣を捧ぐべき姫」
竜の“花嫁”として捧げられた山城国の姫、澄白。夫となった竜のシュトラールと心を通わせ、穏やかな日々を過ごす彼女の前に現われたのは、遠方より飛来した黒竜だった。彼らと地上に降りた澄白は、そこで傷ついた異国の青年と出会う。彼女に救われた青年は、いつしか澄白に惹かれていき…。自らの花嫁を欲する男たちの存在は、シュトラールの内に熱い想いを宿らせる——。人気作第二弾!(裏表紙より)

二巻目で、前巻からの続きです。ゴルト族の幹竜たちに呼び出された澄白は、己の罪を詫び……というところから、新しいお話の始まり。澄白とシュトラール、そしてヘルツと隣人たちの、温かな日々はそう長くは続かず。しかし垣間見える日々の優しさに、澄白とシュトラールはほんといいなあとごろごろします。
新キャラである黒竜サルグ・アーセファとザラーム、そして異邦の騎士ヴェルミリオンの登場で、お話も関係性も複雑化してまいりました。人の業に澄白が押しつぶされないことを祈ります。
お話は不穏な空気を残しつつ、一度閉じます。続きが出そうだな。楽しみです!
さりげなく今回のポイントである蝶がカバーの折り返しに一匹いて、にやっとしました。
以下、今回の私がとっても気持ち悪いまとめ。
澄白まじ草食系女子。でも胸と腿があることが判明。よいぞーよいぞー。
あとこれだけは言わなければ。今回やたらキス多くないですか大丈夫ですか!!!(えがお)。というより紹介文を見たときから動悸がやばかった。「シュトラールの内に熱い想いを宿らせる」ってえろい!! 想いが燃えちゃうのかこのやろー!!(ばたーん!)などとヒートアップしてました。気持ち悪くて申し訳ない。いろんな男たちに迫られてしまう澄白ですが、ちゃんと旦那の人とも過ごせていたのでにやにやしました。シュトラールかっこいいけどかわいい。ヴェルミリオンにあの質問をした瞬間、「こっ……の……!」と思わず悶えましたからね! 早くはっきり自覚しろ!
あと今回のシュトラール様の萌えポイントは蹴り技だと思います。思わず「かっけええええ!!」と読みながら叫びましたからね! 家族に「なんだこいつ」という顔で見られたよやったね!
天使にラブ・ソングを 2 [DVD]
ラスベガスのスターとして成功しつつあるデロリスだったが、修道院にいるはずの友人たちの訪れを受ける。修道院長から「学校の先生になってほしい」と頼まれ、聖フランシスコ高校の音楽教師としてやってきたデロリスだったが、その学校の音楽クラスは、別名楽勝クラスと呼ばれる崩壊学級で……。

今回DVD版を見て、初めて見るシーンがいくつもあってびっくりしました。仲間たちが夜の街で集まっているシーンとか、デロリスがリタの母親を訪れるシーンを初めて見た! この版の方が、お話が分かりやすくていいなあ! でも、TV版の吹き替えでコンクールシーンの「うまーい、ちょーうまーい」が好きなんですが、DVDだと「じょうずね、ほんとうにじょうずね」になってたのが寂しかったです。そこはやっぱり高校生らしく「ちょーうまーい」だよ!
やっぱりはっきりと押し出されるわけではないけれど、人種的問題とか、学校の地区の問題とか、親子関係の問題がさりげなく描かれているなあ。デロリスと生徒の関係がメインでもあるけれど、院長と校長先生とのいい関係も描かれていたりするのがときめいた。すみません老けた人が好きで……。いやしかし、マギー・スミスさんがすごく好きなんだ! マクゴナガル先生(「ハリー・ポッター」)を演じられると聞いたときは嬉しかったものね!
「Oh Happy day」で泣きそうになります。「Joyful Joyful」で神父様の一人が涙を浮かべていたけれど、本当にそういう気持ちになる。結果発表のときに、生徒たちが三位受賞の人たちに笑って「おめでとう」を言っているシーンとか、うるっときてしまう。シスターたちの老人ホームでの発表会の後、彼らはちゃんと手を叩いて「おつかれさま」を言える子たちで、そんな子たちが力を合わせて頑張るって、本当にすごくいいな、と思いました。
オススメありがとうございました! 楽しかったです!
天使にラブ・ソングを… [DVD]
リノのカジノクラブ・ムーンライトで歌手をしていたデロリス。裏社会の大物ヴィンスの愛人だったが、ヴィンスが人を殺す現場を目撃したことで、命を狙われることに。警察に駆け込んだ彼女は、避難場所として修道院に入れられてしまう。退屈な毎日だったが、デロリスは院長の命令でひどい出来だった聖歌隊の指揮をすることになり……。

昔から大好きで、TV放送版のビデオテープをこれでもかと見ていたのですが、今回DVD版を見ました。合唱が好きなので、ミュージカルものやこういう音楽ものは好きなのです。DVDの吹き替えと台詞訳に違和感を感じましたが、相変わらず楽しいお話だ!
「I Will Follow Him」が好きです。海よりも深く山よりも高く、というフレーズに、中学生くらいのときにこれで初めて触れました。シスター・マリー・ロバートがかわいいです。彼女の声好きだー。冒頭のクラブでの歌も好きなんですよね!
デロリスの抱えている孤独や修道女たちの奉仕への憧れ、院長先生の葛藤などは作中では詳しくはないのですが、今になって改めて見ると、そういうところも分かって楽しかったです。神父様が実はすごくしたたかな性格だというのがいいなあ。もっと出てきてほしいナイスおじさまだ。サウザー警部も、実はデロリスといい感じ、という見方が今なら出来てしまう。妄想です知ってます。
楽しかったです! オススメありがとうございました!
板尾日記
お笑い芸人の板尾創路さんの日記をまとめたもの。2006年刊行。お仕事と映画の話題が多く、淡々と綴られる中にとぎすまされた何かがあって読んでて面白かった。日々の気付きを綴るのってこういう感じなのか。
好きなのは10月16日の日記だ。こういうのを言える人は本当にかっこいい。かっこいい。
スカーレット・クロス―月蝕の復活譚 (角川ビーンズ文庫)
(——魔物のすべてを死滅へ導く罪も、彼を思えば甘受できる)ギブ神父のために命を捨てて、伝説の《聖櫃》を封印する覚悟を決めたツキシロ。だが彼女を失いたくないギブは、ある決断をくだす……。もどかしい主従関係の果てに二人が迎えるのは、幸福な結末か、それとも!?「もうすぐひとつに還れるよ。愛しいもう一人のボク……」自らの半身である悪魔に囁く、天使の真意とは——!? スカーレット・クロス、ついに堂々完結!!

最終巻。面白かったああ!
《聖櫃》を閉じる決意を固めたツキシロ、追うギブたち祓魔師一行。しかしそれぞれに思いは揺れ、秘められた《鍵》の真実が明らかになる。ひとつひとつ堅実に心の動きを追っていく話だったので、ツキシロの、個人のレベルだと思っていた、という発言に納得もしましたが、最終決戦はたぎったー! バトルたぎったー!! 恋愛を描いている上に、ライトノベルという感じの結末のつけ方でした。
この巻でギブとツキシロが「いい仲」になってしまったのにびっくりしました。だから双方ともに風呂の話があったのか……!(とても余計なところでその伏線に感動する)。これは乙女心なんだろうな……(何か間違ってる気がしないでもない)。くっついた後のふたりが可愛らしく、ツキシロはいい女になりました。よかったよかった。
面白かったです。いいお話でした!
スカーレット・クロス 月の下に咲く花 (角川ビーンズ文庫)
《神の子》と謳われる若手最強の祓魔師・ギブ神父と、その下僕たるヴァンパイアの少女ツキシロ。二人が主従になったばかりの頃の物語『月色の免罪符』や、ギブの初々しい少年時代を描いた『月明かりの守護』、ギブの両親の破天荒な恋物語『月彩の約束』など、書き下ろしの表題作も含めた豪華な短編集!
「約束するよ。死が二人を分かつまで、共に生きよう」それは《聖なる主従》をとりまく、五つのスペシャル・ストーリー!(裏表紙より)

最終巻にいく前にちょっと一息。初々しい少年時代のギブとレオンの話などもありますが、やはり一番ときめいたのは! ギブの両親の話である「月彩の約束」だ!
ぼんやりと、ユリアさんは聖女と呼ばれる人だから清らかな人だったんだろうなあくらいの想像だったんですが、なかなかぶっとんだ人で大変面白かったです。あっという間に尻に敷かれてしまった、伝説のヴァンパイアであるミフネヤさんも非常にいい男でした。この二人の話もっと呼んでみたかったな! 挿絵が麗しくてときめいた。ミフネヤさんちょうイケメンだなおい! ギブのイケメンはここから来てるのか……。
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Author:月子
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