忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[344]  [345]  [346]  [347]  [348]  [349]  [350]  [351]  [352]  [353]  [354
今日の映画。「蛍火の杜へ」。
蛍火の杜へ【通常版】 [DVD]
6歳の竹川蛍は、ある夏の日、祖父の田舎に遊びにいき、山の中で迷子になってしまう。山神が住み、妖怪たちが住むという森で、蛍は、面を被り少年の姿をしたギンに出会う。

緑川ゆきさんの有名な短編漫画を映像化した作品。オリジナルの要素もありつつも、短い作品です。蛍かわいいです。6歳から次第に大きくなっていく声が! でも小さい頃の蛍の声ほんとかわいいな! ギンの声もよかったー。若干音楽に「ん?」と思うところはあれど、よく映像化してくれた! という気持ちでした。なので『緋色の椅子』をどうぞ映像化してください。
でもやっぱり一番は原作だなーと思ったりも。表情の切なさはやはり原作の方が強かったです。
PR
雲のむこう、約束の場所 新海誠2002-2004
『雲のむこう、約束の場所』が公開された頃の、インタビューの一冊。新海さんのこれまでに触れられていたり、雲のむこう〜について語られていたり。作品についてとか。
新海さんはすごく好きなクリエーターさんなんですが、雲のむこう〜でご一緒していたスタッフの方々が語る新海さんがすごく真面目で、しかも筋の通った方で、なんだかすごく嬉しかった。新海さんが村上春樹がお好きだったとは知らなかったな。この本を読んで色々発見があった。すごく興味深いインタビューでした。
砂の覇王 6 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
クアヒナの港から海路でリトアへ向かったバルアンとカリエの船は、海賊船に襲われた。船倉に放り込まれ、ひどい船酔いで気を失ったカリエが目を覚ましたのは、最初の船とは別の大きな船の中だった。そして現れたのは、ラクリゼとエティカヤの大海賊・トルハーン! ラクリゼは、トルハーンと接触し、彼のもとにバルアンたちを送り届けるように命じられていたという。いったい何のために——!?(カバー折り返しより)

国から離れ、自由な海の上でしばしの時を過ごすカリエたち。しかしエティカヤではマヤライ・ラガが決まり、ルトヴィアはトルハーンたちを捕らえるために動きだし……という巻。エドが不在だということに読み終わってから気付く……。
カリエが、みんなで力を合わせて危機を乗り越えることが初めてで……というようなことを考えているところで可哀想になる。主人公の宿命とはいえ、カリエにはすごい運命が降り掛かるよなあ。捻くれないところがカリエらしくてたくましくて好きだ。
ザカリア女神の影がちらちらとしながらも、カリエがえらいことになって引いたので、続き続き! となっています。
アリス イン サスペンス (講談社X文庫―ホワイトハート)
「なにか楽しいことはないのかな」それがおれたちの口癖だった。親を知らず、無法地帯シークレット・ガーデンで生まれ育った十四歳のヒツジコには、仲間がいた。見た目美少女のユキノジョウ、家出少年ジャック、シルバーの血を持つハイド。そして、アリス。
 孤独を抱え、ときに街に飲み込まれそうになりながら、それでも強く生きる少年たちの物語がここに!
 ホワイトハート新人賞受賞作登場!!(裏表紙より)

少年の一人称で語られる、とある凄惨な事件。そして、少年たちの帰らない日々の物語。
語り口が面白くて、この言葉の乱れっぷりにうわあとなりながらも嫌いじゃない。世界を斜めに見ている感じ。諦めと、燻り。この本の中のものが、通り過ぎて二度と戻ってこないあの眩しい日の出来事である、という最初から悲劇的な結末を予感させても、なんでもない日々が宝物だったんだという思いが伝わってくるようで、痛いような泣きたいような気持ちになりました。
面白かったです。
神々の憂鬱―暁の天使たち〈2〉(C・NOVELSファンタジア)
異世界から来たシェラにとって〈この世界〉は魔法に満ちていた。科学という〈誰にも平等に使える魔法〉が、人の代わりに何でもやってくれる。しかしシェラは知っていた。〈限られた者たちにしか使えない魔法〉の存在を。——魔法惑星ボンジュイの存在を。
ついに黄金の太陽リィと銀の月シェラ、そして闇のルウの3人が集う。この世界——宇宙に何が起きるのか?(裏表紙より)

再読? かな。第1巻目の連邦大学での事件の、その少し前に時間を戻して、シェラがこの世界の不思議を実感する、というエピソードが本の半分以上まである。リィの養い親とは、という話があったり、ボンジュイとラー一族、そして太陽と闇と月の伝説、など世界の根底に関わるお話をした、と思ったらスカウィ関係の話にいきなり爆弾が! という引きでした。話は全然動いていないですが、細々とサービスシーンがあって読むのが楽しいです。ちらっとデル戦の話をしたり、少年四人組が集まってたり。
もったいない! (角川ルビー文庫)
巨額の借金の代償として姉が初恋の相手の圭吾と婚約することになり、ショックを受ける日向。しかし突然姉が失踪し、日向はかわりに家政夫として圭吾の許に身を寄せることに。ところが圭吾は見た目は優しい王子様風のくせに浪費家な暴君で、超倹約主義の日向とは絶望的に性格が合わない。互いに譲らない攻防戦を繰り広げていたある日、日向の初恋相手が圭吾だとバレて、エッチなイタズラをされてしまい!? 素直じゃない暴君×純情少年の同棲(!?)ラブバトル♡(裏表紙より)

亭主関白な攻めと倹約主義な受け、どちらも気が強く、譲らない。でも受け側の日向は上手に暴君の圭吾を転がすようになっていって、夫婦か! と突っ込みました。ラブコメで非常に楽しみました。圭吾はこれぞ俺様! だよなあ。カレーの話は笑った。あるあるある。こうしてみると圭吾はすごくめんどくさい男なんですが、日向はいい奥さんだなあ。
恋愛小説家の恋 (角川ルビー文庫)
倒産秒読みの出版社に勤める編集者の秋本葵は、社運をかけて依頼した超売れっ子小説家・蒼井まことから執筆を快諾され打合せをすることに。蒼井は経歴を一切伏せている性別も不明な作家だ。だけど緊張しながら指定された場所に向かった秋本は愕然とする。蒼井は秋本が大学時代付き合っていた松永笙吾だったのだ。過去に訳あって自分から別れを切り出し消息を絶った秋本は、笙吾との突然の再会に驚く。慌てて依頼をなかったことにしようとした秋本だが、笙吾に条件を出され!?
小説家×編集者で贈るドキドキ出版業界ラブ!!(裏表紙より)

編集者と小説家の恋物語。正しくは恋愛小説家じゃないし、語り手は編集者である葵です。
すごくほのぼのしました! かわいいな、この二人! つんとしている感じの葵は攻めのように見えて受けであり、犬のように葵を慕う年下の笙吾が攻めである。この二人のやり取りが何気なくて、読んでいて非常にほのぼのとしました。仕事をしている風景が一番読んでいて楽しかった。是非とも別作品の『青年漫画家の恋』や『映画監督〜』や『ボディーガード〜』を読んでみたいです。
私はお仕事ものが好きなのだな……としみじみ思いました。
マクガフィン・ゴースト (MF文庫ダ・ヴィンチ)
「アイドルにならないか?」
ある日、謎の男・坂口にスカウトされた大学生の優一。好奇心から男についていくと、たどり着いた場所は〈バーチャルアイドル研究所〉。そこには優一と同じように集められた3人の若者がいた。彼らは、坂口プロデュースのもと、協力してバーチャルアイドル・北沢芳人を創り上げ、その人気は絶頂に。だが、芳人のファンによる「連続少女自殺事件」が起こり……。(解説/中森明夫)(裏表紙より)

2010年7月から9月にかけて、ケータイ小説として配信されていたものです。思いがけず初めてケータイ小説(ネット小説にあらず)を読んでしまった。
作中のCGで描かれたアイドルが芸能プロダクションに所属していたことも……という一文を読んで、うたのおうじさまたちを思い出すなどする。あと実在、非実在の話が繰り返し出てくるので、ああ、そうか2010年は非実在青少年問題が話題になった時期かあと思った。
明らかに女の子に対する性的な色々がありすぎるとか、バーチャルアイドルが新世界の神になって少女たちを自殺に追い込んでとか、バーチャルアイドルに対してバーチャル刑事をぶつけるという話になって「ちょっと待てー!」と思ったり、なんだか突っ込みどころが盛りだくさんでした。が、それがちょっと面白かったです。
群青 (小学館文庫)
 ピアニストの由起子は、病気療養のために訪れた沖縄の離島で漁師の龍二に出会い、恋に落ち、やがて女の子を身篭もる。
 しかし、娘・涼子を産んだ後、由起子は他界。やがて涼子は美しく成長し、島の幼馴染の漁師・一也と愛し合うようになる。だが、一也は結婚に反対する龍二に反発。漁師のプライドを賭けて深く海に潜り、帰らぬ人に。ショックで心を病んだ涼子は、心を閉ざしてしまう……。
『花宵道中』で鮮烈なデビューを果たし、“新官能派”の旗手として活躍中の著者が等身大の若者の愛と苦悩、親子の愛情を描ききった意欲作。(裏表紙より)

宮木さんイコールえろいみたいな刷り込みがあって、初めて読む宮木作品である。余所者の娘め、余所者が産んだ娘め、この売女! みたいな展開があるのかしらと思っていたら、全然違う話でした。
遥か南、南風原島。有名ピアニストだった由起子と、彼女が産んだ娘・涼子を中心にした、女の物語でした。海に囲まれた島は異界、海の底もまた。そういう世界で、十歳の涼子が、世界には海と南風原島しかないと信じたがっているところに、ぎゅんとする。そうです、私は十歳の涼子の話、三原色の章がとても好きです。
この、閉塞感ともつかない、でも内地の人間とはまったく違う世界の話という、不思議な場所の話。こう、めっちゃ好きだー! という感じではなく、ふとした瞬間に「あのシーン好きだったなあ」と思うような話でした。
王立エトワール近衛隊  氷の薔薇に敬礼を (角川ビーンズ文庫)
熱血新米士官・アルの配属先は、お飾りと名高いエトワール近衛隊。失望するアルの前に現れたのは氷の薔薇と称される美形の上官・シャリオとその右腕の野獣系肉体派少佐・フラム。惚れ惚れと二人を見上げたその矢先、突然シャリオに投げ飛ばされ!? 美貌とは裏腹なドS上官に暴れるアルだったが、絢爛な軍服に身を包んだお飾り集団は、実は精鋭士官による特命部隊で!? 宮廷内の事件に挑む、美麗男子達の華麗なる作戦開始!(裏表紙より)

男の子の割合が高いビーンズ文庫をすごく久しぶりに読んだような。主人公は少年、お話に大きく関わってくるのは秘密を持った美形上官と、それに付き従う野獣系というより番犬。あらすじほどぎすぎすはしてません。
女の子が、足りない! んですが、でもオペラ以降が女子成分が高かったのだろうかと思うなど。オペラの感想を読み返すと今と同じように「女子が」と言っている……。
能力は高いが圧倒的に経験と冷静さが不足しているアルが、これからどんな風に世界の秘密に関わっていくのか楽しみです。世界観的にあれ? これってあれじゃ……というところが結構出てくる感じがしたので、続きもぜひ読みたい!
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
05 2025/06 07
S M T W T F S
26 27 28
29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]