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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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婀娜めく華、手折られる罪 花降楼シリーズ第四弾 (白泉社花丸文庫)
吉原にある男の遊郭『花降楼』に売られた椿は、やがて十八になり、いよいよ水揚げ(初めて客をとる)の日を迎える。大勢の男たちが争う中、大金を積んでその権利を競り落としたのは、広域暴力団組長・御門春仁だった。御門はその後、椿の許に通ってくるようになる。財力を背景に、鷹揚に椿の贅沢を許し、我が儘を楽しむかのような御門に、椿は…。大人気! 花降楼シリーズ第四弾!!(裏表紙より)

面白かったです! 男の遊郭もの。裏の紹介文を読んでいなかったので、シリーズものだと気付いていませんでしたが、このままでも読めます。ぱらぱらと登場人物が出るのでシリーズなのかなと思うくらいです。これ全シリーズ読みたいんですけど!(遊郭好きなんだなあ、多分)
ツンツンツンデレな美少年と、鷹揚なやくざの組長のカップリングです。遊郭内でお話が進むので、ヒーロー役の御門が通ってこないと話が始まらなくて、御門の背景で何が起こっているのかがあんまりよく分からなかったのが残念! 御門にもっと男前を見せてほしかった!
しかしツンな美少年受けはかわいかったです。手練手管を知っている娼妓のくせに、御門の前ではぐだぐだに崩れてしまうところがいい。くそーなんでこれが女の子じゃないんだ! イラストも相まって女の子にしか見えないのに!
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劇場版「空の境界」 痛覚残留 【通常版】 [DVD]
1998年7月、猟奇的な殺され方をする不良少年たちが続出する中、蒼崎燈子はとある人物から対象の保護あるいは殺害を依頼される。式は、対象である浅上藤乃を止めるべく動き出す。
改めて考えるとぶっちぎってR15ですよねこれ。食事中に見るんじゃなかった。冒頭から衝撃シーンが始まるのでご注意ください。あんまりにも残酷でえぐくてグロいので、悲鳴を上げながら見ていました。しかし色々な残酷さと反するように、登場人物の純粋な思いや、派手なアクションシーンが盛り込まれていて、悲鳴を上げながらも非常に楽しんでしまいました。なんだろう、いい話だって言っちゃいけない気がするんだけど、いい話だよこれ……!
春夢の花嫁 珠閣雷鳴 (講談社X文庫―ホワイトハート)
 貧しいながらも町医者として、やりがいを感じて生活していた娘——珠華は、謀略によって、一夜にして王宮で暮らす公主になっていた。
 誰一人味方のいない王宮、わからない作法にとまどい混乱する珠華だったが、持ち前の明るさで、公主にしかできないことをしてやろうと気持ちを切り替える。
 一方、王として自覚のない、若いへたれな春慧は、珠華のペースに巻き込まれ、やがて二人は……!?(裏表紙より)

あらすじではシリアスっぽいですが、「へたれ」という単語がある通り、どこかコメディな印象のある今回の巻。ヒーローが年下弟系へたれってめずらしいな!(花嫁シリーズは男前ヒーローが多い印象なので)
珠蘭公主がたいへんひどかったので、珠華にはがつんとやってほしかった気もしつつ、珠華の王宮での言動は気持ちよかったです。明るく元気な女の子! というのをびしびしと感じたので、気持ちよく読めました。
国王春慧も珠華のおかげでかっこよくなっていっていたので、できればこの続きを読んでみたいな! 年下の女顔のへたれを返上してぜひ珠華を攻めまくってほしい。
信じる心×小説―掘りだしものカタログ〈6〉 (掘りだしものカタログ 6)
主に宗教に関するもの、神話を舞台にしたものなど、人の信じる心に関わる作品を紹介。おおおおこの紹介本は面白かったぞ!
芥川や三島、宮沢賢治などの名作もあり、海外作品もありの中で、京極夏彦の『鉄鼠の檻』や、桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』、西尾維新の『化物語』が紹介されていて、これらの本が好きな人には結構読みたい本が見つかるんじゃないかなと思いました。
舟を編む
玄武書房辞書編集部。新辞書『大渡海』の刊行を目指し、荒木はとある冴えない風貌の男「まじめ」を営業部から引き抜く。まじめは言語に関する変わり者だったが、みるみる辞書編集の能力をしめしていく。荒木、まじめ、西岡、佐々木、岸辺、そして松木先生。言葉を愛する者たちの辞書作成クロニクル。

面白かった! 本当にみんな変人ばかりだけど、仕事をに誇りを持っているってかっこいい! 自分のやりがい、できること、折れたり悩んだり不安になったりするけれど、一つの大きなことを達成していくことは仕事をする上での大きな喜びなのだな。
たくさんの人たちが次の世代にバトンを渡していくという話なのですが、それが作中にも登場する「言葉は生き物」という言葉ではとどめきれない、時間というものと合わさって、読んでいると切ないような嬉しいような気持ちになって、とてもいいお話でした。
本そのものの仕掛けもあって、楽しい一冊でした。カバーの下をちゃんとめくるんだ!
しかし三浦さんの本は、本当に、中年からお年寄りな男性がかっこいいし、かわいいよなあ……とジジ好きにはたまりません。
1万字×小説―掘りだしものカタログ〈5〉 (掘りだしものカタログ (5))
一万字以内で書かれた作品を紹介。川上未映子さんのページがあるのに惹かれました。
久しぶりに読むのを再開したシリーズなんですが、「文学」な作品は私自身全然読んでこなかったので、いまいちぴんとこないのが悲しいなあ。あとこのシリーズ全般的に紹介文が結構突っ込んで書いてあるようなので、なんだかあらすじと解説を読んだだけで、全部読んだ気になってしまう。
ヒア・カムズ・ザ・サン
出版社で編集の仕事をしている真也は、昔から触れたものの思いを読める能力の持ち主。強ければ強い思いほど鮮やかに読み取ることができる。ある日、会社の同僚のカオルに、アメリカで映画の仕事をしている父が帰国するから、迎えにいってほしいと言われる。父親が現れるものの、そのとき真也が触れたものからは、まったく別の光景が見えていた。

有川さんの『ヒア・カムズ〜』、キャラメルボックスの『ヒア・カムズ〜』のパラレルストーリー、という二つのお話が収録されています。どちらの家族のお話でした。
思ったより短いなというのが読了後の最初の印象でした。それでもじんわり面白かったですが、スパスパっとしたお話ではあんまりない、でしょうか。有川さんのお話は、どちらかというとちょっとミステリっぽく、いわゆる「いいお話」。パラレルストーリーの方こそ、有川さんの独壇場という感じのお話だった気がします。
パラレルストーリーの、「嘘をつく子」の話が、痛くて痛くて。だめな大人って、痛いけれど、こういう見方をすれば愛おしいのだな、と感じました。私はこっちも好みです。
県庁おもてなし課
高知県観光部おもてなし課。課内で最も若い掛水は、観光特使の一人に任命された高知県出身の作家・吉門喬介の問い合わせメールに応じたところ、壮絶なダメを出される。吉門とのつながりをきっかけに、お役所体勢、民間視点の欠如など、なかなか突破できない壁を前に奔走する掛水たちおもてなし課だったが……。

県を元気にしようとするものの、なかなか突破できないお役所的な考え方を、びしびしと指摘し壊そうとしていく作家の吉門。言葉には厳しいものがあって正しすぎるがゆえに痛いところもありましたが、最初からそれを聞こうとする掛水はとてもえらい。最初からかっこいい片鱗があるじゃないか! と思いました。
そんな風にして最初はすごく痛くて辛いのですが、だんだんとみんなが見ている同じ「光」を目指していくところは楽しかったです。人が変わっていくところを見るのは楽しいし気持ちがいい。
巻末には実際のおもてなし課の方をまじえた対談があり、実際に高知県がおもてなし課として取り組んでいることが少し分かって、私が高知県の特使なら小説を書くことで貢献しよう、という有川さんの戦略にまんまとはまっているなあと思いました。
コンビニたそがれ堂―奇跡の招待状 (ポプラ文庫ピュアフル)
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子……そこで彼女たちが見つけるものとは? ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録したシリーズ第2弾、文庫書き下ろしで登場。〈解説・三村美衣〉(裏表紙より)

一巻目が生きる希望や何か暖かいものを見いだしていったのに比べて、この巻はもうちょっと暗い、死の気配が濃い巻でした。ちゃんとその影や闇の先に、生きるための力を見いだしていくのですが、それに至るまでの色々が、三者とも辛い。避けられないことだとは思うのですが、継母に愛されるかどうかの不安、引きこもりから脱出できるかどうかの不安、帰ってこない淡い恋の相手の行方を思う不安など、これは救われるお話だということが分かっていても、辛いものがありました。
でも三編目の「魔法の振り子」、作家の薫子のコンビニでのシーンはちょっとうるっとしてしまいました。ああ言われたら、きっと、作家冥利につきるだろうな……。
武士道 (PHP文庫)
かつての日本には、わが国固有の伝統精神があった。その一つが武士道である。それは、新渡戸稲造が1899年に英文で『武士道』を発表し、世界的な大反響を巻き起こしたことでもわかる。本書はその現代語訳である。発刊当時の明治期と同様、現代の私たちは急速な国際化の中で、日本人のアイデンティティを見失いつつある。「日本人とはなにか」を問い、倫理観・道徳観を見直すことができる格好の書である。(裏表紙より)

読みやすかったし、面白かった。そうなのかーという発見がいっぱいあった。日本人をかっこよく書き過ぎかなあとちょっと恥ずかしい気もしましたが、もし武士道という精神が日本人に息づいていたら嬉しいな。
武士道にある五つの徳を中心に、切腹や復讐や女性についても書いてあって、面白かった。訳者の方が、武士道は過去の遺物だと思っていたことがあると書いてあったけれど、私もそういう部分があったなあ。古くさくて、現代的でなく進歩的でない考え方だと思い込んでいたけれど、全然そんなことはなかった。日本人らしい、と言われることの根底にあるような考え方だったんだな。日本人の道徳は武士道だったというのは面白い。その武士道が廃藩置県によって廃れていくと、書生たちがその名残を帯びているという見方も面白かった。
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Author:月子
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