忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11
B09NQVVBKG
女顔がコンプレックスの男子高校生・宮野は、あることがきっかけで不良っぽい見た目の先輩・佐々木と知り合う。実はBL作品が好きな宮野は興味を持った佐々木に漫画などを貸し借りすることで交流を深め、それはやがてお互いの友人たちにも広がっていく。やがて二人の心に変化が起きて……。

可愛い顔の後輩と、顔も言動もイケメンな後輩の、じれじれもだもだ学園恋愛もの。恋していく過程が可愛すぎるし、友人たちとあれやこれや賑やかにしているのも微笑ましい。
ただ腐女子、腐男子だからと偏見を持っていたり、宮野と上手く距離感が縮まらなかった小笠原のことはちょっと苦手かもしれない。でもきっとこれが現実なんだよなあ……どうしても理解できない、という人はいるだろうし、お互いに上手く距離をはかって共存できたらいいね。
キャラクターデザインや色彩が可愛らしく、可愛い恋を見ました。楽しかった。
PR
B0CF5VVQJX
脳科学者の片岡は「シンセカイ」と呼ばれるVR世界の開発メンバーとして、活動拠点である忌怪島を訪れる。滞在しているその島の再現に成功したものの、しかしまとめ役だった井出は数日前に不審死を遂げており、同日井出と同じ状況で島民も死んでいることがわかる。死んだ島民の娘からその死について調べてほしいと頼まれた片岡だが、それにはある女の幽霊が関わっているらしいとわかり……。

曰く付きの島を仮想世界に再現したらそこに怪異が現れたし、現実世界に侵食してきたよ、というとてもいまどきで、これから起こりそうなホラー。ユタの能力を脳波として能力を手に入れるっていう発想も面白い。
ホラー、呪い、怪異といえば土や水のある暗い場所をイメージしがちだったんですけど、閉鎖的な島には因習があっていいし、機械だらけのラボで解明できない現象が起こるのは面白いなと思いました。本当にうまいことマッチングしてる。因果がめぐって復讐がなされるのはホラーとして美味しいですね。
結末はあるあるですが、ここからまた新しい呪いが生まれそうな予感がします。呪いが集まる島になったりして。
B000BI55QK
アメリカ・カルフォルニアの農園の娘ハリーはサマーキャンプで自分とそっくりな少女アニーと出会う。イギリスの上流家庭で育ったアニーは母と娘の二人暮らし、一方ハリーは父と二人で暮らしている。真ん中から破れたもう一方の親の写真が互いの父母で、なんとハリーとアニーは双子だったのだ。父/母に一目会いたいと、キャンプの帰りに入れ替わった二人はそれぞれを演じつつ、やがて父母を復縁させようと画策し……。

「ふたりのロッテ」ですね。またこの映画自体もリメイク作品とのこと。
おてんばなハリーと、おしとやかなアニー、賢く行動力がある二人が子どもらしい無茶で大人たちを翻弄するハッピーエンド。これだけ子どもが可愛いと「仕方ないなあ」と思わせられてしまうけれど、まだ子どもといっていい年齢のメレディスはその境地に至れるはずもない。しかし双子の意地悪はちょっとひどかったな。
こういう作品だとお茶目なサブキャラとその恋の進展も魅力で楽しい。しかし一番はやっぱりおじいちゃんだよ! なんて素敵なおじいちゃんだろう。すぐに理解を示して応援してくれる年の功よ。
賑やかなハッピーエンド、よかったです。
B08KSV89X1
居酒屋「のぶ」には秘密がある。それは店の表口が異世界に繋がっていること。水道もガスも普通に使える居酒屋の酒も料理も、なんなら食器まで、異世界人たちには魔法のようなもの。今日ものぶの料理に魅了されたお客たちがやってくる。

原作は1巻既読。実写か……と思いながら見ていましたが、想像していたよりよかったです。
大将かっこよすぎ。しのぶちゃん可愛すぎ。そして料理が美味しそうすぎる! また音楽も異世界っぽさを出すためかケルトっぽくていい雰囲気。吉本興業が制作に入っているので、ちょい役の芸人さんたちがすごくいい個性のチラ見せなのも楽しかった。
原作を読んでいるときもそうだったけど、実写になるとよりお腹が空くんだよなあ。唐揚げ、それも今回はたこの唐揚げがすごーく食べたくなってしまった。
4062705648
「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。――行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが…。(外箱より)

刊行当時読んだ覚えがあるけれど、記録をつける前だったはず。
家の後継者問題で資格のある家族が集められたある日、子どもたちがいつの間にか一人増えていた。座敷童ならぬ「お蔵様」のはずだが、いったい誰なのか、子どもたちも大人たちもわからない。そのうち後継の資格を持つ人間の食事に毒が入れられるという事件が起きる。
呪われているという家を誰が継ぐのか、大人たちの話し合いは絶対に駆け引きだらけでどろどろしていると思うのですが、子どもたちの話なのでそうした嫌な部分は少なく、誰が「お蔵様」なのか、誰が毒を入れたり人を傷つけようとしているのか、という謎解きがメイン。
最終的に、自宅とは別の、広い親戚の家で、たまにしか会わないだろう親族の大人や子どもたちと非日常を過ごす楽しさと物寂しさに落ち着くという、ノスタルジーが感じられる一冊でとてもよかった。
また書籍デザインがよくってなあ。子どもの頃の夏休みに本を読み耽っている気分になりました。
4866694092
洋菓子店“パティスリー・ラ・サンテ”のオーナー・比呂也は、パティシエの退社で閉店の危機に直面していた。その窮地に現れたのは、比呂也の理想を実現するに申し分のない腕を持つパティシエ・孚臣。だが彼は、先日、成り行きで肉体関係を持ってしまった相手だった!? 『オンとオフの切替さえすれば』自分の理想のために孚臣の採用を決めた比呂也だったが、『こっちも込みで』と伸ばされた手をなぜか振り払うことができなくて……。天才パティシエ×美麗オーナーのデリシャスラブ。(裏表紙より)

味覚は優れているけれど作ることには向いておらず、自身はオーナーに徹している比呂也。次のパティシエを探さざるを得なくなったところ、偶然出会って一夜をともにした孚臣がやってくる。実は素晴らしい腕前の持ち主だと知って雇用関係を結んだけれど、なんだかんだで肉体関係も含む関係になってしまい。
調理場で致すんじゃない! という気持ちになってしまうのは本当にごめんなさい。
ちょっと素直じゃないところのあるオーナーと、言葉が足りないパティシエのお話。姉と兄が絡んでくるところがいかにもBLだなあ。
終盤で比呂也が勝手にこじらせてすれ違っているの、ちゃんと話せばいいもの……と思ってしまった。嫉妬とはいえ態度に出すのよくないよ!
ひたすらにガレット・デ・ロワが食べたくなってしまう作品でした。ああ、あの甘さが恋しいよー!
B0CQM2L73G
天才と名高い外科医の高本葵は前世の記憶を持っている。一度目の人生は異世界のある国の貴族令嬢エリーゼで、権力を振りかざした結果、処刑された。その過ちを繰り返さないため、人を救う医師を志したのだ。しかし要請を受けて海外に向かう飛行機が事故に遭い、同乗者たちの治療を優先した結果、命を落とし……次に目覚めたときは何故か終わったはずの前世、しかも時間が巻き戻った状態だった。死の運命から逃れ、罪を犯さないため、エリーゼのやり直しの人生が始まる。

現代から転生して、という前に、一度異世界の前世があって、そこに巻き戻るという、とてもチートがやりやすい設定だなあと思いながら見ていました。一度目と三度目の人生のあれこれは人間関係以外さほど大きく関わらない内容でしたが、現代人の医学知識で無双するの、サクセスストーリーとして派手でわかりやすい。
人を助けたいという思いや、医学の知識、技術といったものは、大人や権力者、政治が絡むと簡単に踏みにじられてしまうものなんだなあ……と思って苦い気持ちになる。エリーゼはとてつもない将来性、自国の利益に繋がるものを秘めた存在だけれど、本当に早く逃げた方がいい……と思ってしまった。リンデンがいるから逃げないんだろうけど。
一方で同じ医者だったり患者だったりは、純粋にエリーゼの知識や技術、心遣いに理解を示したり感謝してくれたりするのが対照的で、だからエリーゼは医者であることにこだわるし、誇りを持っているんだなあと思いました。
B0BYLPPQP1
ウラシマトンネル、それは入れば欲しいものがなんでも手に入るけれど歳を取る代償を支払うもの。高校2年の塔野カオルは転校生の花城あんずと少しずつ親しくなる。漫画家の才能が欲しい花城と、死んでしまった妹を取り戻したい塔野、願いを叶えるためトンネルを利用すると決めた二人は現象の検証を始める。けれどその道は次第に違っていき……。

原作未読。映像を見て俄然原作を読みたくなってきた。
「欲しいものがなんでも手に入るけれど、自分と外の世界の時間が違ってしまう」トンネルを使う、過去と現在と未来、その全部の狭間で揺れ動く高校生の男女の青春小説。いまの自分の環境のどうしようもなさも含めて現実なんだけれど、どうにかしたい、なんとかしたい、欲しい未来を手に入れたいと足掻くところに胸がぎゅっとなるんだよなあ……。
しかしやっぱりメールってエモいよな。スマホが一般的に普及するより前のガラケーを使っていたり、傘が錆びて古くなったり、というちょっとした描写に時間の流れを感じて、いいなあと思う。
4094070761
 11歳の下野蓮司はある日、病院で目覚めると大人の姿になっていた。
 20年の歳月が流れていた。そこに恋人と名乗る西園小春が姿を現す。
 子ども時代と大人時代の一日が交換されたのだ、と彼女は話した。
 一方、20年後の蓮司は11歳の自分の体に送り込まれていた。ある目的を達成するために、彼は急いでいた。残された時間は半日に満たないものだった——。
 ミリ単位でひかれた、切なさの設計図。二度読み必至、著者だからこそできた、完全犯罪のような青春ミステリー、待望の文庫化。(裏表紙より)

大人と子どもの自分の意識が入れ替わった。すべては幼い彼女を助け、大人の彼女の悲しみを取り除くため。
未来を変える悲しい結末に至るかと思ったけれど、なんとかハッピーエンドになってよかった。本当の起点は何かとか、蓮司と小春の関係の複雑さとか、そういうものを全部飛び越えられたのがこの本の結末、本を閉じた後のことなのかなあ、などと思う。
全体的に淡々しているので、宝くじの当選番号で兄がお金持ちになるという展開も、そのお金をもとに人助けをしていたり、震災のことだったりもさらっと描かれている。そのバランス加減が読みやすさに繋がってるんだろうな。
4404039697
 領土を拡大するとともに各地の甘味をも手中に収めたハプスブルク家。世界に君臨したロイヤルファミリーが愛したスウィーツとはどんなものだったのか。巻末にはハプスブルク家秘伝のレシピを再現、皇家の味をご家庭で。(裏表紙より)

ハプスブルク家の出身者と歴史とスイーツ、そのエピソードをまとめた一冊。読んでいるだけで砂糖が大量に使われているのがわかって口の中が甘くなる……。
お菓子ばかり食べているわけじゃないとは思っても、こんなに甘いものを好き好んでずっと食べていたなら健康を害するに決まっているとわかる。しかし食べる人は食べるし、意識が高すぎて身体を追い詰めるようなことをする人もいるし、さすがハプスブルク家の人たち。極端すぎる。
巻末にあるレシピ集がめちゃくちゃ甘くて美味しそうなので機会があったら作ってみたい。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]