読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「好きだよ、私の特別な人……」
ごく普通の高校生・友則が出会った謎の美形外国人は、なんと宇宙からやってきたエイリアン。
しかも、友則に「殺してくれ」と頼んできて……。
困惑しつつも彼に “サミア”と名付けて一緒に暮らすうち、サミアを好きになってしまう友則だが——。
『サミア』『いつか地球が海になる日』『ミルク』ほか、書き下ろし『ミルクの後で』を収録。(裏表紙より)
実は初BL小説なのである。新しい扉に手を掛けてしまいました。ある四コマ同人誌を読んでいてどうしても気になったので読んでみたら、「サミア」のあまりの切なさにきゅんとしてしまい、(負けた……)と思いました……。
「サミア」は宇宙からやってきたエイリアンで、主人公・友則だけが唯一彼を殺せる存在である、という設定なのですが、このエイリアンの孤独や、緑豊かな田舎風景、そして一夏の物語というのがあまりに胸を揺さぶるお話で! あれなシーンに言葉を多く割いていないところも、しんみりとした繊細なお話を作り出しているように思います。シーンひとつひとつとっても美しいのだ……。
「いつか地球が海になる日」や「ミルク」も、明るさの中にどことなく優しさが流れているようで好きなお話でした。
PR
この記事にコメントする