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乙女なげやり (新潮文庫 み 34-7)
ひとはいつまで乙女を自称しても許されるものなのか。そんな疑問を胸に抱きつつも、「なげやり」にふさわしいのは、やっぱり乙女。熱愛する漫画の世界に耽溺し、ツボをはずさぬ映画を観ては、気の合う友と妄想世界を語り合う。気の合わない母との確執も弟とのバトルも、日常の愉楽。どんな悩みも爽快に忘れられる「人生相談」も収録して、威勢よく脱力できる、痛快ヘタレ日常エッセイ。(裏表紙より)

エッセイものをこれまで読んでこなかったけれど、三浦さんのエッセイを読んでから色々手を出してみるようになった。で、これは2004年7月のものを文庫化したもの。
登場人物が本当に面白い。こんな面白い人々が本当にいるのだろうかと思ってしまうくらい。人の日常の面白さを三浦しをんエッセイで知りました。

「俺の胃、粗悪品」のお父さんが面白い。
「ドアガ アイテイ マス」
「ちょっと待てと言ってるだろう! 融通のきかない女は俺は嫌いだ!」

なんかうちの父と微妙にかぶる。ネットでちょっと検索がうまく出ないと「だから世界って優しくないのよね」と芝居がかった口調で言った、我が父に。
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