京大に入学した貧乏男子学生が葵祭の帰りにビラをもらった。微妙に古臭いビラにはダサイサークルの名前。食費を浮かそうと新歓に顔を出していたのでそれにも出てみたら、同じ新入生の女子(の鼻)に一目惚れをしてしまった。そしてずるずる居着くことになったところ、サークルの本来の姿が明らかになって……という話。
「ホルモー」という小さな合戦が描かれるけれども、どちらかというと男子学生の悶々が描かれる感じ。現実が舞台なのに不思議な世界観の青春。一人称なところがなんか笑えて面白かった。楠木さんが突然格好良くなってびっくりした。そして主人公はちょっと不甲斐ないな。しかしそこが面白い。
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