読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
小説の続編を構想中の少女アデル。恋人のオスカーは、公爵家の嫡男という身分なのに、ネタ探しに燃えるアデルには振り回されっぱなし。そんな頃、王都に《黒薔薇》と名乗る美術品泥棒が出没しはじめ、アデルは興味津々。同時にアデルは、クライヴという美青年と知り合うことに。彼はリュミエラ・ローズという筆名で活躍する、人気恋愛小説家で……!? 新釈「あしながおじさん」、待望の続編!
俺のアデルに、勝手にチョコレートを与えるな!!(裏表紙より)
中編連作ですが、一冊丸々、黒薔薇関係。王室周りの話をこんな風に出すのかーと楽しく読みました。
クライヴとシヴィルがアデルとオスカーの仲を妙に引っ掻き回すのが気になったんですが、ちゃんと理由づけがされていて、説明もあってよかった。その分、二人の境遇と気持ちは可哀想なところがたくさんあって切ないので、これから幸せに、楽しい日々を送ってほしい。
身分差の恋として進展が気になっていたリンディアとユーディの恋も最後に成就しそうでよかった! 時代設定を活かした成り上がりがいい。次の巻で二人が結婚してくれたらいいなあ。
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