読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
莫大な遺産を相続した才賀勝は、身内に命を狙われ逃亡していたところを、拳法家の加藤鳴海に助けられる。亡くなった祖父の言いつけで助けを求め、勝を「お坊っちゃま」と呼ぶ人形遣いのしろがねも合流し、勝は自らの境遇に立ち向かうが、それは長く長く続く人形と人形遣いたちの運命とともにあった。
序盤も十分面白かったんですが、中盤から加速度的に面白くなった印象で、特に過去編の正二、アンジェリーヌ、ギイ、フランシーヌのエピソードは涙なしでは見られず……。人の心とはこういうものかと、フランシーヌの最後を見届けて思ったのでした。だから現代での、エレオノールを見届けたアルレッキーノ、パンタローネの最後もただただ号泣でした。誰かに幸せになってほしい、笑ってほしいと願うこと。それは間違いなく愛で、それを知っている人形は心を持った人と同じなのだ。
こじらせにこじらせた鳴海とエレオノールは、もう早くなんとかなれよ! とずっと思っていて。あまりに頑なな鳴海に、早く誰かぶん殴ってくれとぎりぎりしていたので、勝が共闘するくらい強くなったこと、最後に役目を引き受けて鳴海の背中を押したことはよくやった!!! という気持ちでいっぱいでした。
語りたいことはたくさんあるけれど、最終話の最後にカーテンコールがあったのはめちゃくちゃ嬉しかった。人生は舞台、本当にそうだ。
PR