読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
マクロス級移民船団「マクロス・フロンティア」に「マクロス・ギャラクシー」で圧倒的な人気を誇る歌姫シェリル・ノームがコンサートツアーにやってきていた。美星学園航宙科の生徒である早乙女アルトは梨園出身だが父親に反発し、パイロットを志望している。そしてシェリルに憧れるランカ・リーはいつか歌手になることを夢見ながらコンサート会場に向かっていた。三人の出会いと、異星人であるバジュラの襲撃、そしてマクロス・ギャラクシー船団上層部の陰謀が絡み合い、激しい戦いが始まって……。
2007年の作品。全部最後までちゃんと見て、改めてシェリルが好きだなあ! と思いました。なんてかっこよくて、脆くて、それでも凛と立とうとする強い人なんだろう。ランカはランカでスターダムへ一気に駆け上がるシンデレラさと新人っぽさが可愛くて、シェリルとランカはいいダブルヒロインだなあと思いました。
それだけにアルトのエピソードが少ないのが残念。彼が実家の仕事とどう向き合って折り合いをつけたか、しっかり描いてほしかったなあ。どうしても優先順位が低くなるエピソードだとは思うんですけれども、だからどっちつかずな印象があるエンドになってしまった気がする。多分シェリルとくっついたんだろうっていう気はしますが……。
ミシェルのキャラがとてもよくて、脱落は辛かった……。当時もぎゃーって言いましたが、彼の誰にも心を開けない、本当のことを言えない性格が理解できるからこそ、涙なくしては見ることのできないエピソードでした。
いやしかしやっぱり面白かった。記憶していた以上にシェリルとランカが素敵でした。
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西暦2022年、世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」がサービス開始される。だがスタート直後、ログアウトできない状況となる。そこへ開発者の茅場晶彦が現れ、SAOの自発的ログアウトは不可能となり、ゲームオーバーはゲームハードを通じて脳を破壊され本当の死をもたらすものとなったこと、この世界から解放されるのは100層から成るダンジョンとボスをクリアする必要があることを告げる。プレイヤーたちがそれぞれのスタンスを取って行動する中、ソロとして行動するようになったキリトは様々な人々との出会いを通じて、真の敵に挑むことになり……。
原作は一巻だけ読了済。アニメの内容はプログレッシブ、アインクラッド、フェアリィ・ダンスです。
キリトのたらしぶりがすごくてにやにやしました。ナチュラルにいい男だなあ。かと思ったら年頃の少年らしい不器用さも垣間見えたりして、彼のことがすごく好きになりますね。またアスナが凛と綺麗で可愛いいい子でなあ。二人して強い剣士なんて、理想のカップル(夫婦)ですね。
ネットゲームの面白さが詰まっていて、好きな人はたまらないだろうなあと思いました。やったことがなくてもその世界を想像できてすごく楽しいし、ファンタジーだけでなくてSF感もあってすごく好きな作品です。
宇宙はドルシア軍事盟約連邦と環大西洋合衆国ARUSの二大勢力が争いを続けていた。中立の小国ジオールのモジュール77にある咲森学園に通う高校生たちはそんな情勢など関係なく青春を送っていたが、ドルシア軍の攻撃を受けたことをきっかけにヴァルヴレイヴ一号機を目覚めさせてしまう。時縞ハルトは「人間ヤメマスカ?」の問いかけに、幼馴染の仇を討ちたい一心で「YES」と返答し搭乗者となるが……。
SFに人外に学生たちだけで大人の世界に対抗する、なんて美味しい様子がたっぷり詰まっていて、厨二病的な設定も含めて大変大変楽しかったです!
搭乗者は記憶をも司る生命エネルギーたるルーンを摂取するマギウスという存在になる、というロボット・ヴァルヴレイヴ。宇宙はその不老不死で人間の身体をジャックして命をつなげる生命体マギウスたちによって密かに支配されており、これを物語を通して「世界を曝く」と表現する展開。…………かっこいいいいいいい!!!
学園があるモジュール77を独立させて学生たちが国を作るというのもすごくいい展開ですが、大人の世界になんとか対抗して、犠牲も払って、心も傷ついて……という流れは本当に熱い。がんばれ負けるなって応援したくなる。またどうしても戦わなければならないので主要キャラクターの戦死者も出るという胸をえぐる展開もいい。やっぱりどうしても「ありえない」と思わせる設定や展開もあるのですが、それでもいいとばかりに力強く物語を作っているのはすごく好感が持てます。合間合間に挟まる未来の一シーンに、生き残った人たちがいるとわかるのも結構早いのですが、それでも最後まで見ようと思わせる力のあるストーリーでした。面白かった。
聖グレンデルの託宣により王家に生まれた双子のうち、妹王女は「世界を滅ぼす猛毒」とされ殺された。だが幼い命を守ろうとした人々の手によって、彼女は生きていた。十五年経ち、カスール三兄妹の末妹として育ったパシフィカは自らを狙う者たちに手により父を失い、兄シャノンと姉ラクウェルとともに旅に出ることに。それはこの世界の成り立ちと秘密に触れることになり……。
富士見ファンタジア文庫の『スクラップド・プリンセス』原作。原作は本編のみだいぶと前に読了済。実はすてプリはアニメから入ったクチで、この作品をきっかけに富士見ファンタジア文庫を知ったくらい、当時は全然ラノベ読みではありませんでした。
原作の雰囲気をそのまま残しつつ、アニメはもう少し風景や登場人物の造形をしっかり描いている印象で本格ファンタジー風味。SFみを感じさせる諸々の設定が、実にゼロ年代のアニメだなあと思いながら、ストーリーがしっかりしているのでいま見てもかなり面白いなあと思いました。
ラスト周辺はオリジナル展開なんですが、私は最終話の最終決戦、その近辺のラクウェルの必死な言動がすごく好きで。泰然としてほわほわしているお姉ちゃんが、パシフィカの命が尽きようかというときに神様に祈る、という絶望的で必死なシーンが声優さんの演技も伴って、もうすごく心に響いてしまって。この状況をどうひっくり返すのかというドキドキ感と、最後の大団円的なカスール三兄妹の涙のシーンとともに最終話は一番好きな話です。
ラストは原作の方がカタルシスがあって好きですが、アニメはアニメで上手に作られているなあと思う作品でした。
フェニックスを演じることになったそら。同時期レイラもまた自身を代表するフェニックスを舞台で演じることとなっていた。お互いに自分が目指す不死鳥のイメージが掴めないでいたところ、そらの元に、レイラが失踪したという知らせが。レイラを探しに出たそら、ケン、メイの三人。一方レイラは自転車にのって旅をしながらこれまでの自分を振り返り……。
ここから物語は始まった、という「フェニックス」をテーマにしたOVAです。
本編の最初の方でレイラの代表的な技「ゴールデン・フェニックス」を演じてしまったそら。レイラのイメージが強いそれをどのように自分のものにするかと悩む。一方レイラはいままでのフェニックスとは違うものをつかみたいけれどうまくいかない。レイラ自身の弱さが描かれるのもこの作品の大きな特徴です。「逃げてきた」と告げるレイラさんは珍しすぎる。
再生するには自ら捨てたものや封印したものをもう一度見つめ直して再構成する必要があるのかなと感じたお話で、そらは燃えたぎる力強いフェニックス、レイラは清らかで神々しいフェニックスとそれぞれ掴んだものが違うというのも面白かったなあ。
最後まで楽しく視聴しました。この作品がやっぱり大好きです。
苗木野そらは、世界的サーカス・カレイドスターのステージに立つことを夢見て日本からアメリカにやってきた。しかしオーディション会場にたどり着く前にトラブルに遭い、伝説とされるパフォーマー・レイラから入団する資格はないと断じられてしまう。だがプロデューサーのカロスが「特例での入団を認める」と言い、運良く合格してカレイドスターの一員となったそらだが……。
本放送当時かぶりつきで見ていました。というのは、このカレイドスターは全51話なんですが、最終話51話が最高に大団円! って感じのエンディングで、もうずっとずっとずっと大好きなんです。
高い運動能力と秘められた才能を持ちながら、お人好しで何かと首を突っ込みたがるそら。彼女が自分のパフォーマンスで人をたらしていき、当初はトゲトゲしていたスター・レイラさんはそらを「私の夢」とまで言うようになるし、二期から登場するライバル・メイもなくてはならないライバルとしてそらを認めて、っていう、サクセスストーリーとしてとても熱い展開です。そらの挫折や周囲のとの摩擦もしっかり描いていて、本当にこの作品は理想の「夢」のお話なんだなあ、と最後まで描ききってくれたことが本当に嬉しい。改めて最後まで見てそう思いました。
昔はただ好きだと思って最終話を見ていたけど、いま見たら泣いてしまった。ステージの精フールが見えなくなる、っていう演出がなあ……。
OVAで次なるスターの誕生も期待させる感じで、とてもよかった。
無謀にも海を泳いで本土から南十字島に渡ってきた少年ツナシ・タクト。力尽きたところをアゲマキ・ワコに助けられ、彼女の婚約者である島主的立場にある少年シンドウ・スガタと親しくなる。「青春を謳歌する」と高らかに叫ぶ少し風変わりでアツい彼は、島の秘密である「ゼロ時間」「サイバディ」などと関わる力を秘めていることが明らかになり、銀河美少年としてタウバーンに乗り込んで戦うことになったが……。
劇場版は視聴済み。放送当時わりとちゃんと見ていたんだなあと思った再視聴でした。
いま見ると「少年時代の終わり」とか「ペルソナ」「表と裏」や「フェーズ」など深読みできるところがいっぱいあるんだなあということに気付かされました。ごく一部の大人とほとんどが高校生で構成されている綺羅星十字団とか、外界から侵略者的にやってきたタクトの存在など、絶妙な配置だと思うんですが、でもこれ夕方5時とか6時に見る世代にはなかなか理解するのは難しかったんじゃなかろうか。単なる三角関係のロボットもののように見えてしまうような。
勢いとノリで押し切るタクトがかっこよく、中二感溢れる設定や台詞を楽しみました。面白かったです。
特徴的な声で海に向かって同じ旋律を歌う少女、ニノ。彼女には大切な人が二人いる。一人は「この歌を目印にしてもう一度会える」と言ったモモ。もう一人はこの旋律をくれたユズ。高校に入り、ユズとようやく再会したニノだったが、ユズは現在軽音楽部で「in NO hurry to shout;」通称イノハリのメンバーとして活動していた。しかし文化祭の出来事をきっかけに新ボーカルになったニノだが、モモとの再会やメジャーデビューもあり、大きく揺れる……。
原作は白泉社の少女漫画。原作は初期の頃なんとなく読んでいた、程度。高校生の音楽ものです。
序盤の展開がすごく早いので多分ざくざく話を切ってあると思うんですが、やっぱり福山さんの作品は見せ場がすごくいいなあ、と思いました。福山リョウコさんの作品は心理描写やテーマの回し方がすごく好きなんですが、アニメにしてもやっぱり映える。
ニノの造形は十代の女の子が好きそうな女子っぽさと男子っぽい素っ気なさで、彼女が追いかけるモモ、彼女を追いかけるユズという三角関係はきっと読者や視聴者の心を揺さぶるんだろうなあと微笑ましい気持ちで見ていました。みんなこういうの好きだよねえ。私も好き!
音楽番組に出たりフェスに出たり、親の存在があったりなど、エピソードもすごく豊富で楽しかったです。原作追いかけられてないけど読んでみようかなあ。
リン・ミンメイの伝説から時が経ち、移民惑星を探すマクロス7船団はある日正体不明の敵の襲撃を受ける。スピリチアと呼ばれる生命エネルギーを奪い取る敵に対して苦戦を強いられていたところ、ロックバンド「Fire Bomber」のボーカル・熱気バサラとミレーヌ・ジーナスの歌によって状況が変化、彼らの歌に効果があることが見出され……。
「俺の歌を聞け!」です。OPがめちゃくちゃSFでかっこいい。
過去がなくただ敵味方関係なく歌う熱気バサラと、天才パイロットの父と元エースの母を持つヒロイン・ミレーヌ、彼女のお見合い相手として出会う精鋭部隊のエースパイロット・ガムリンの三角関係ですが、ヒロイン像も三角関係もひと昔というか、いま描くとだいぶと変わるなあと感じるところがたくさんありました。ヒロインの造形、いまだとわがまま娘すぎる笑
でもヒロインを魅力的に描こうとしているのはすごく伝わってきていて、ほぼ毎回服装や髪型が違っていたり、大事な局面で男衆のお尻を叩く言動をするあたりは、子どもの頃に憧れたヒロイン像そのままでした。とても可愛いです。
「Fire Bomber」の歌を繰り返し繰り返し使うところに「歌で戦う」ことを感じさせて面白かったなあ。戦うといってもバサラはまったく戦わず歌うだけなのですが、それを貫き通したのはかっこいい。歌で銀河を救ったなあ。
寡黙で大事なときにしかしゃべらないビヒーダさんが最高にかっこよかったです。こういうキャラ好きなんだよー。
新天地での高校生活でダイビングに魅せられ、ぴかりという親友ができたてこ。仲間たちに後押しされたてこは次なる目標としてアドバンスライセンス取得を目指す。新しい出会い、街での出来事、学校生活などなど、楽しいことがたくさんで……。
第1シーズンは視聴済み。
カメオ的にケットシーや灯里役の声優さん(が演じる登場人物)が出るとふわあって嬉しくなりますね。
ダイビングの楽しさや美しさ、恐ろしさを描きながら、新しい登場人物や不思議な出来事を描く現代物。ちょっとした不思議を描くのが本当にうまいなあと思います。ピーターの話は突飛でしたが面白かったです。途中で「そういうことか! あいつがそうか!」と気付いた感覚がすごく楽しかった笑
新しい場所で親しかった友人たちと離れ、馴染めるだろうか、楽しめるだろうか、後悔しないだろうかと考えるてこがすごく身近に感じられる。そこでてこが周囲と関係を築くためのものがダイビングっていう非日常的なものがまた面白いなあと思います。
後輩も出来たし、新しい一年がまた楽しみですね。