読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
小学生のゲンキはゲーム大会「モンスター甲子園」で優勝し、景品としてシリーズ最新作「モンスターファーム200X」のCD-ROMを手に入れる。早速起動して遊び始めようとするが、突然テレビの中に吸い込まれ、気がつくとモンスターファームの世界に入り込んでいた。ホリィとスエゾー、そして新たに召喚したモッチーと出会ったゲンキは、世界を支配しようとしている悪モンとその親玉である魔王ムーを倒すべく、伝説のモンスター・ヒノトリを復活させるべく旅を始める。
低年齢層向けの異世界召喚もの。テクモのゲーム「モンスターファーム」「モンスターファーム2」を原案としていて、当時ゲームにはまっていたこともあってかぶりつきで見ていました。円盤石の秘密は第1シーズン。魔王ムーを倒すという、勇者もののRPG風のストーリー。
ギャグ要素もありますがシリアスな展開も多く、敵側にも個性があり、特に敵側から離反したピクシーとブルーマウンテン主従はラスト周辺の苦しい展開もあってすごく好きでしたし、改めて視聴してやっぱり好きだと思いました。勇ましく賢く美しいピクシーと、彼女に仕える忠誠心厚いブルーマウンテン。ピクシーの危機にブルーマウンテンが選択することは……という。当時「ゲームの世界に即していてめちゃくちゃ面白い」と思いました。
最終話はこんなビターな終わり方だったかなあと思いつつ、子どもの頃、一生懸命に見ていた気持ちも蘇って、楽しかったです。
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異世界エルハザードに転移してきた高校生の誠たち。神の目を巡る騒動の果てにイフリータとの再会を目指す誠だったが、偶然装置が起動しクレタリアへと移動してしまう。新たな水の大神官クァウール・タウラスも加わって、誠たちは望むところへ帰ることができるのか。
テレビ放送版の「神秘の世界エルハザード」とは別の話、OVA版の続きとしての「異次元の世界」です。なのでテレビ版では存在しなかった登場人物がいたり、人物の年齢や立場が変わっていたりと、テレビ版から続けて見るとどういう話なのかなと首を傾げてしまう、OVA版が好きな人のためのシリーズという感じ。
ばらばらなところにいるキャラクターたちが最後に向けて集まってくる感じは見ていて面白いなあと思ったんですが、13話目の温泉回は必要だったのか?笑 という。
大規模な事故により壊滅した雛見沢、そこで何が起こっていたのか――。綿流しの日に殺される運命にある梨花は、羽入とともに世界を繰り返してきた。すべては自分が殺害されることにより発生する雛見沢の滅亡を止めるために。いくつもの世界である病を発症させたことにより不幸な結末に終わった自分と友人たちに、果たして救いの道はあるのか。
無印のときに散りばめられていた謎を回収する解答編。誰が本当の主人公であったのか、いくつかの物語が存在するのは何故なのかというのが明らかになりますが、梨花ちゃまかわいいわあ素敵だわあ。ループものの主人公ならではの擦れた感じがたまらないですね。
しかし子どもがひどい目に遭うのは見ていて辛い。鷹野のエピソードは真顔で見ていました。きつい……。
オープニングに変化が現れていたときには感動しました。全員で力を合わせて真犯人とこの惨劇を乗り越える、という決意が感じられて、頑張れ! と応援したくなる。最後の世界線ではすべての仲間たちが一人も欠けることなく運命を乗り越えることができてたぎりしました。最後まで見守ってきてよかったー!
一番最後の最後、美代子のシーンは、彼女もまた救われる世界線があるということでいいのかな。そうだったらいい。そうであってほしい。
特殊能力者セイクリッドテイカーである高校生のアルマは、過去に力を暴走させたことにより、周囲とは関わらないようにして生活していた。だがある日藍羽ルリという名の少女が現れ、セイクリッドの力を悪しきことに使う「悪石(アシ)」と戦うために力を貸して欲しいと告げられる。彼女と関わるうちにアルマは周囲に溶け込むようになっていくが、セイクリッドセブンの力を密かに狙う者がいて……。
周囲から孤立している少年と、世間知らずだけれど精一杯自分のできることを探している財閥のお嬢様の、心通わせるアクションファンタジーっていう感じでしょうか。変身して戦います。
男女のこういう力を貸し合う関係、めちゃくちゃいいですよね……! 関わりあうことでお互いに新しい発見があったり、価値観の違いに悩んだり、彼女には悲しい過去があって、そして実は二人は過去に出会っていた、というのも大変妄想がたぎるもので、最後まで楽しみました。そういう人間関係の部分もわかりやすくて楽しいものでありつつも、バトルや決め台詞がかっこよくて、とても楽しい。
ナイト君がとっても気になるんですよねえ。アオイちゃんとどうにかなりませんか!? フェイも可愛いですが、やっぱり時間に取り残された女の子に優しくする不器用なナイト君が見たいです!
とても面白く見ました。短くわかりやすくぱきっと終わる作品でよかった。
最終兵器となったちせ。一方で、その試作品として最終兵器となった人物がいた。軍に所属し、兵士たちの憧れだったミズキ中佐は最終兵器のプロトタイプとなっていたが、その影響でちせの思考が流れ込んできて……。
OVA作品。MISSION.1と2の二本立て。本編の裏で動いていた軍に所属するミズキの視点で、ちせを利用していた大人たちの事情を描く。
しかしちせ側だとそんなに感じなかったのですが、一応日本全体を俯瞰している人たちがいたのね……。というのは多分大都市部は壊滅状態で、政府も軍もろくに機能していないんだろうなと思い込んでいたので。いや人型の最終兵器を作る時点で機能使ているとは言えないかな……。
ちせを振り回し使い捨てようとしている軍の人たちの中にも、良心があった、という話かな。子どもの世界と理屈で戦おうとしていたシュウジとちせに対して、大人の世界でなんとかその子どもたちを救おうとしていたのが、ミズキだったのかもしれないなあ。
北海道のとある田舎町に暮らすシュウジは、最近ちせという彼女が出来た。ちせは鈍くてドジっ子、恋人のお付き合いも交換日記からという感じだけれど、可愛い恋人だ。ぎこちないながらも徐々に距離を縮めていく二人。この町の外で起こっているという戦争は遠い出来事のはず、だった。ちせが「最終兵器」として改造され、戦争に赴き、自分を失っていくまでは……。
原作はずいぶん前に読了済。初めてアニメを見ました。原作でもキーワード的に用いられていた「ラブソング」が、実際にシュウジの好きな歌として頻繁に登場するのがいいですね。創作物と実際の音楽って、掛け合わされるとさらに立体的に感じられる気がしていいなあ。
初めて恋をして、恋人同士になって、キスをして、触れ合って、抱き合って……というのを、この世界の終わりと掛け合わせるセカイ系、2018年という時期に見ると、自分が大人になったこともあって色々掘り下げてみられて面白いなあ。高校生同士の幼く拙い恋の、この人だけが唯一という気持ちを全力で表現しているシュウジとちせが、かなしくもいとおしい。こんなに必死になる必要なきっとなかっただろうに、この人だって決めてしまうともう周りが見えなくなるんだよなあ。
ラストが原作と違って救いようのない終わり方をしたので、ちょっとびっくりしました。ここは一緒に飛び立った方が、救いがあったしフィクションなんだっていう安心感があった気がするなあ。
無色の王の事件後、新しい赤の王の誕生、黄金の王の死去などがありつつも、狗朗とネコはシロを探し続けていた。そこへにわかに活気付く、緑の王のクランズマンたちとその攻勢。赤と青の勢力がそれぞれに危機感を覚える中、ついに白銀の王が戻ってくる。
第1期との間に映画があるんですね。アンナが王になるところ、見たかったなあ。
OPがめちゃくちゃ、女の子! って感じの、アンナのテーマなのがわくわくしますね。サビに入る前の菓子とメロディーがめちゃくちゃ好きだ。
この話、結局は白銀の王の過去をある程度清算するための話だったのかなあという気がしました。赤と青のそれぞれは、ヴァイスマンのことなんて関係なく、現代の王として己のするべき役割をまっとうしていて、そのドラマも非常に熱いんですが、やっぱりシロたちの話だったという気がする。しかし白米党は笑った。とても「らしい」なあ。
草薙がめちゃくちゃ好きです。なんだこの、参謀で物腰が柔らかくて、締めるところはきちっと締めて、なのに最終的に貧乏くじ引かされながらも「しゃーないなあ」って笑ってくれるようなイケメンな不憫男子は……。かっこいい……好き……。
宗像の剣がやばい感じだし、いまも映像作品とか作っているようだし、続きがあるなら見てみたいなあ。
尖端島に住むごく普通の男子高校生のアキユキは、幼馴染のハルとフルイチとともにありふれた日常を送っていた。北政府と南大陸自由圏が長らく戦争を続けているが、中立的な尖端島もその影響を受けていた。そんなある日、白髪の少女が起こした自爆テロによって、アキユキはザムドと呼ばれる異形へ姿を変える。暴走したアキユキを止めたのは、赤い髪の少女ナキアミだった。
ボーイミーツガール、というとついエウレカの方を強く想像してしまうんですが、ザムドはもっと大いなるものと対話するお話だったなあ。世界観が現代に近いナウシカという感じ。
みんなすごく不器用に生きていて、思い込みが強かったり、悩んだりしながら、自分とこの世界の大いなるものに立ち向かっていく。自分と向き合った結果、世界の秘密に関わるザムドっていう存在はすごく興味深いし、面白いなあ。
ちょっと大人びたアキユキも、迷えるハルも、感情に狂うフルイチもすごくリアルでよかったですが、特別な立ち位置にいながらも最終的に何もかも包み込む超然としたものになったナキアミが、すごく神秘的で力強い、素敵なヒロインだったと思います。それから伊舟。こういう勇ましくて心を鎧で固めている、男勝りの気高い年上女性がめっちゃくちゃ好きです。また情が深いんだよなあ。
好きなお話でした。面白かった!
異能を持つ七人の王たちによって支えられている現代日本。赤の王と青の王が反目し合う中、ある事件が起こっていた。その一方、伊佐那社は平凡な高校生として楽しい学園生活を送っていたが、夜刀神狗朗と出会ったことにより、自らの記憶にない「無色の王の殺害」の謎を追うことになる。
たくさんの人を沼に落とした(という認識の)K、履修しました。
個々のキャラクターにお話があると感じさせる群像劇で、最終回近辺の展開は大変熱い。ばらばらだったシロ、クロ、ネコが一つの家族=クランになるところ、涙ぐんでしまった。そして最後のクロの優しい顔な……。
最後といえば、赤の王・周防尊の安らかな顔には、こちらも涙ぐみました。寡黙で一見怖い雰囲気だけれど、多分誰よりも情が深い、優しい人だったんだろうなあ。
そんな感じで赤陣営と青陣営のメインキャラの立場もたいへん燃えましたが、やっぱり世理ちゃんが好きなんだよなー! 仕事中はきりっと凛々しい世理ちゃん。オフのときは普通の女の子の世理ちゃん。強い世理ちゃん。全部好きだ。
高校二年生の玉木マリ(キマリ)は高校に入ったら「青春する」ことを決めていたものの、いまになってもまだ何もできていないことに気付いたある日、駅で同じ学校の女子生徒が落とした封筒を拾う。その中には百万円。落とし主を探したキマリは、それが「南極」とあだ名されている小淵沢報瀬のものだと知る。母が南極観測隊員だった報瀬は「絶対に南極に行く」という目標を掲げ、周囲がどんなに馬鹿にしても諦めずにその資金を貯めたのだった。そして報瀬はキマリに、一緒に南極に行かないかと誘い……。
何者でもない、何にもなれない、けれど何かになりたい女子高生たちが、開かれた世界に一歩踏み出す。南極という宇宙よりも遠い場所に、どんなに馬鹿にされても、家族や友人と不和を起こしても、そこに行くんだという思いを持って。
「ざまあみろ」で泣くよね。やってやったぞ! って気持ちになる。馬鹿にしたやつら、何もできない、何もしないやつらに、私たちは諦めずにやってやった! と言いたくなる。
パソコンのシーンは、ぐっときました。なんだろう、すごくSFみがある。時間も空間も超えて手紙が届く、あの人はここにいたんだっていう感じがそういう風に思わせるのかな。「宇宙よりも遠い場所」に行ってしまった人、結月のような自分の仕事を楽しみにしてくれる人がいるっていうのは、不思議と励まされるものだなあと思いました。
成長って自分のスケールを知ることなのかもしれないなあ。最後のLINE、すごくよかった。ぽろっときた。
とてもいい話だった!