読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ある惑星にある国々、その一つ、ソレイユ王国の王女ユウキは幼い頃に両親を亡くしながらも12歳となって立派に王女としての責務を果たそうとしていた。だがグランディーガ帝国との間に戦争が勃発。大切な人たちを失う。一方、帝国の軍人である17歳のステラは、傷付いた過去から作り笑いを浮かべながら任務を遂行する少女で……。
可愛らしい絵なのに結構がちな戦争もので、誰が本当の敵なのか、戦いを続けていいものなのかと迷う王道なストーリー。しかしやっぱり戦争ものなので、身近な人たちが脱落していく感じが結構胸にくる……。結構な勢いで死んでいくんだよなあ……。
王女らしいまっすぐさと、軍人らしい不器用さの対比が面白くて、最後の最後の邂逅は最終話らしくてよかったなあ。
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昭和十二年。世界大戦の火種が燻るその時代、日本にはスパイ養成機関「D機関」が存在した。D機関に所属するスパイたちをはじめとした関係者は、各国の思惑が絡み合う各国各地で暗躍する。
スパイもの。原作は未読ですが、アニメはだいたい一話完結で見やすくて面白かった。任務をどう達成するか、窮地をどう切り抜けるかのはらはらどきどきが楽しかった。こういう連作って登場人物や状況の照合が面白くて好きです。
スパイものなので基本的には裏切りや騙しがあるんですが、その中でもわずかに光る真っ直ぐさや純真さに胸を打たれる。人を疑ったり、騙したりっていうのは時々しんどいなーと思うこともあり。
D機関の彼らの行く先ってどこなんだろう。原作読んでみたいなーと思いました。
夏休みの自然学校に参加した十五人の子どもたちは、近くにあった洞窟に足を踏み入れた際、ココペリと名乗る謎の男と出会う。ゲームをしようと持ちかけられてそれに乗る子どもたちだったが、巨大ロボットの中に乗り込み、同じく不可思議な巨大ロボットと戦う場面を見る。だがそれは単なるゲームではなく、自分たちの命と地球の存亡をかけた戦いだった。
主題歌ばかりが記憶にあったんですがこの度見ました。原作は未読。
全員が全員、それぞれ事情を持った子どもたちで、そのやるせなさがたまらなかった。戦うと死ぬという宿命がまた重くて、子どもたちがなんでこんな辛い目にあうんだろうか……と悲しくなってしまった。大人たちの思惑も絡んでいて、どうにか幸せになる方法はないのかと。本当に最後まで振り回されて、それに抵抗しながらなんとか前に進んで、という悲哀がたまらなかった。
最後に生き残った子がいたのはよかったけれど、これでいいのかはまだちょっとわからない。うまく消化しきれなかった。
でもとても面白かったです。
古都アイテーリアにある不思議な居酒屋「のぶ」。古都の住民に珍しい料理を出すこの店、実は現代日本にあるはずの居酒屋だが何故か店の入り口が異世界と繋がってしまっている。馴染みの食材や調理で出した料理や酒が珍しがられ、知る人ぞ知る店となっていくのぶだが……。
原作は1巻のみ読了済。
異世界につながった居酒屋で出される料理が、ありふれているけれど実に美味しそうで、日本の食事情ってめちゃくちゃ進歩してるんだなあと思わせる。比較するのが中世風(多分?)異世界のドイツっぽい国なので、お酒のクオリティって多分めちゃくちゃ高いんだろうなって思うんですよね。
短い話が続く作品で、お客さんが実はすごく偉い人だったり、最終的にのぶの危機を助けてくれたりっていう展開がめっちゃ好き! と思いました。人がたくさん出てくる話はこういうところが楽しいなあ。
原作は1巻のみ読了済。
異世界につながった居酒屋で出される料理が、ありふれているけれど実に美味しそうで、日本の食事情ってめちゃくちゃ進歩してるんだなあと思わせる。比較するのが中世風(多分?)異世界のドイツっぽい国なので、お酒のクオリティって多分めちゃくちゃ高いんだろうなって思うんですよね。
短い話が続く作品で、お客さんが実はすごく偉い人だったり、最終的にのぶの危機を助けてくれたりっていう展開がめっちゃ好き! と思いました。人がたくさん出てくる話はこういうところが楽しいなあ。
長身をコンプレックスにしていた女子大生の香蓮は、友人の勧めでVRMMORPGで理想の姿となれるのではないかと考え、試行錯誤の末に「ガンゲイル・オンライン」に辿り着く。小柄な少女の姿にレンという名でプレイを始めるが、そのうちチーム戦イベント、スクワット・ジャムの開催をきっかけに、人の命を守る戦いに身を投じていく。
SAO番外編。SAO本編は、原作1巻と無印のみ履修。
架空世界で理想の自分となってゲームを楽しむことから、鬱屈した思いを抱えてそれをゲームで発散している人の心の闇なんかもちょっとわかる、可愛らしくも熱い、たいへん滾るストーリーでした。最終的に百合になるのは完全に性癖……って感じで笑っちゃいましたが。
しかしSAOの世界は、リアルとゲームの境界がだいぶと薄いなあ。あっさりリアルの人と会えてしまうの、すごく未来的な世界って感じがする。
父の不在と病気療養のため、母の実家に身を寄せた榊原恒一。だが夜見北中学とクラスを覆う不穏な気配に気付く。クラスメートで眼帯をした不思議な少女・見崎鳴を取り巻く状況に関わることになった恒一は、その3年3組の呪いともいえる現象に巻き込まれていくこととなる。
学校を覆う呪いなんてないんだよ、という話だと思っていたんですが、がっつり呪われていたしホラーだしオカルトだった。人がバンバン死んでいくので、「お…………おお……おおお……」と見入ってしまった。
かなり閉鎖的な地方。よそ者を排除するような気配、というよりかは地域性が強く地元民の関係が強固。なので、〈現象〉の被害がすごい勢いで広がるのがすごく怖いし、面白い設定だなあと思いました。また中学生たちがどんどん狂気に飲まれていく感じが、すごい。怖い。合宿とか絶対やっちゃいけないやつじゃないですか……。
誰が「もう一人」なのか、ああーなるほどなーと思う結末で、原作を読みたいと思いました。面白かったです。
花戸小鳩は、傷ついた人の心を癒すことで得られる「コンペイトウ」を瓶いっぱいに集め、行きたいところに行くという目的を持った少女。ぬいぐるみの姿をしているいおりょぎに導かれながら、この世界のことを少しずつ学んでいく小鳩は、やがてよもぎ保育園で働くことになり……。
世間知らずの女の子が、失敗を繰り返しながら、人の善の心を信じ、一生懸命に進んでいこうとする現代ファンタジー。キャラクター設定やら話の作り方やらがもうベタもベタなんですが、最後まできちんと作られているのは本当に安定のCLAMPだなあと思う。
他のCLAMP作品からゲストキャラで知っている人たちが出てくるのが楽しい。がっつり「ツバサ」が絡んだのは、同じ放送局だったからかな。
西暦2199年。地球は異星国家ガミラスとの戦争で疲弊し、地上が汚染された結果人類は地下都市に追いやられ、滅亡まで残り一年とされていた。しかし別の異星であるイスカンダルに救いの手を差し伸べられ、汚染浄化を可能とする装置コスモリバースシステムを受け取るために、選抜した人員を乗せて宇宙戦艦ヤマトは旅立った。
濃い人間ドラマを描くSF。この度初めて見ました。
めっちゃくちゃ濃厚なドラマでとても面白かった。丁寧に作られているなあと感じる人間関係の描き方、コメディの部分、ストーリーや設定など、うまいなあ面白いなあと感じるところがたくさんありました。乗組員の大人世代、若い世代の関係性とか、地球人と異星人の交流とか、本当によかったなあ。
沖田艦長もめっちゃくちゃかっこよかったんですが、真田さんが好きですね。無愛想で仕事人間な真田さん、でもきちんと周りを見ていて気遣いができる真田さん、自己犠牲も厭わないけれど意外とちゃっかりしている真田さん……いいですね好きですね。
結末としてはSFの万能感もあり、ロマンもあり。得たものも失ったものも多かったけれど取り戻したという気持ちが強いお話だと思いました。面白かった。
冒険者になったばかりの女神官は同じく新人冒険者たちにパーティに誘われ、ギルドからの依頼を受けてゴブリン退治へ向かう。だが、たかがゴブリンと侮っていたパーティは全滅、最後に残った女神官が襲われようとしたところで甲冑を着込んだ冒険者に助けられる。彼の通称はゴブリンスレイヤー。とある理由からゴブリンを退治する依頼ばかりを受けている変わり者だった……。
RPG等で最初に戦うようないわゆる雑魚キャラ、ゴブリン。それを舐めてかかるとひどい目に遭うぞ、というのを少々残酷な現実とともに描いたファンタジー作品。調べてみて初めて知ったのですが元々は掲示板系の作品だったんですね。
過去に起こった出来事ゆえにゴブリンばかり退治しているゴブリンスレイヤー。ゴブリン殺しの専門家ならではの設定やエピソードが盛り込まれていて、ダークな展開と合わさって面白かったです。残酷さが含まれた殺伐系ファンタジーはいい……。仲間が増えてゴブリンスレイヤーと関わりを持っていくようになると、最後の集団戦闘がまた滾るんだよなあ。