読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
2001年。ボストンの新聞「ボストン・グローブ」のチームスポットライトのメンバーはカトリック教会で起こった神父による性的虐待事件を捜査する。被害者や関係者に接触し、協会が隠蔽工作を行っている可能性に行き着いたメンバーだったが、様々な障害に遭うが……。
カトリック教会で神父が犯した性的虐待事件。それをスクープした人々を描く。
宗教という巨大な権力が覆い隠す真実に光を当てる。ジャーナリストたちの思いもあるのですが、どんな風にして被害者たちが告白したのかというところが一番胸に痛かったかなあ……。マスコミが権力に屈することで自衛するのは理解できるけれど、やはりそれでも本当のことを広く知ってもらわなければと心を奮い立たせてほしいという気持ちがあります。この作品の品の良さというのか、そうした「暴いてやったぞ」とひけらかすのではなくて、あくまで日常の一部みたいに静かに描いているのがいいところだと思いました。
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