読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
自宅が取り壊されることに抗議していたアーサーは、友人のフォードに「自分は宇宙人で、あと十分で地球が消滅する」と告げられる。自宅が破壊されている最中、ヴォゴン人の宇宙船が襲来、地球は消滅してしまう。何が起こっているかわからないアーサーに、フォードは宇宙で一番売れたという自著「銀河ヒッチハイク・ガイド」を読ませる。そうして、宇宙大統領ゼイフォード、トリリアン、ロボットのマーヴィンに出会ったアーサーは、とある星に行くべく旅を始める。
原作がスラップスティックSFシリーズで、イギリスでは大人気の作品だという前情報と、マーティン・フリーマンが主演だということで見ました。チープでバカなSF映画でした。冒頭の「魚をありがとう」で半笑いの顔を妹に向けたら爆笑された。
「魚をありがとう」とは、人類は自分たちを地球上で一番賢い存在だと思っていたが、実は三番目。二番目だったイルカは地球が滅びるという銀河の立ち退き警告を知っていたので、大抵が優しい人類にもそれを伝えようとしたが、輪くぐりしたりボールを突いて遊んでいるとしか思われなかったので仕方なく地球を後にする、その別れの歌、です。長い。
人類の驕りやイルカのくだりもそうですが、「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」についてスーパーコンピューターに尋ねた結果、「42」という意味不明な答えが算出され、その答えに該当する「究極の問い」の存在が不明というのも、かなり皮肉がきいています。全編ジョークがきつすぎてどこでどんな顔をしたらいいのか分からないの……。
銀河のおかしなところや発明品や、宇宙人の設定が楽しい。メインメンバーではゼイフォードが馬鹿で面白かったんですが、アーサーがもうちょっと振り回されてたらよかったのにと思います。舞台っぽいと感じたり小説らしい話運びで、出てきたものの意味が後から驚くようなものだったりするところがおおっと思いました。
出演者のビル・ナイさんが好きだ。特典映像の演技って、何かのパロディなのかな。しかしかっこいいよなあ……。
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