読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

民には、早く希望を見せてやりたい。
国の安寧を誰よりも願った驍宗の行方を追う泰麒は、ついに白圭宮へと至る。それは王の座を奪い取った阿選に会うためだった。しかし権力を恣にしたはずの仮王には政を治める気配がない。一方、李斎は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。——だが。(裏表紙より)
読むのを再開したらやばい面白いとなって止まらなかった。
泰麒が凄まじく賢く立ち回っているけれど、内心ではどう思っているんだろうな。驍宗のためだと思えているのかな。それとも……と作中の人たちの気持ちに沿ってしまってはらはらしている。しかも最後があれって、当時のリアルタイム勢のみなさまお疲れ様ですという気持ち。
全4巻の2巻目というだけあって、最後に至るまでの伏線を張っているという印象の巻。最後は話が一気に進んでいくと信じている。
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神棲まう不知森に足を踏み入れた高校生の光流が気づくと、そこは「照国洛豊」という華やかな都だった。
元の世界に戻る方法を知るという“賢大婆”を探しに、後宮へ入るが……現代っ子の光流は身分もしきたりもお構いなし、目立つ存在に。お付きの女官の祥華の手助けもあり、気のいい内宮女の梨香、麗雅という友達を得、高官・徐煌貴の目にも留まり――。
同じ頃、血族が途絶えかけ皇帝の力が弱体化する照国に不穏な影が。王宮に渦巻く黒い陰謀は、光流にも忍び寄る。(Amazonより)
父が過労死し、母と二人暮らす光流。ある日不気味な噂のある森に入ると、気付いたら中華風異世界だった。失踪した娘の代わりに後宮入りした光流は、現代人ならではの感覚で下女や一部の宮女に慕われるようになる。なるんですが、それがメインの話ではなく。
異世界召喚、中華風ファンタジー、後宮もの、謎解き、宮廷劇といった要素を詰め込んだ話でどれに特化しているとも言い難い感が惜しい。肝心なところで光流が関わらないので勝手に話が進んでいる感がなあ……。光流は身代わりになったのに普通に実の父母の話をしてしまううっかりさもちょっと。
皇帝と御三家の設定が男子校めいて面白いので、この人たちが光流を挟んで賑やかにしているところが見たかったです。

国際テロ組織コブラを壊滅させたG.I.ジョーだったが、残党に襲撃される。主要メンバーであったらデュークらが戦死し、残されたメンバーは初代司令官ジョー・コルトンに助けを求める。再びG.i.ジョーとコブラの戦い始まった。
思い切りが良すぎるにもほどがある続編。前作の続きだけれど全然違う人が主人公だよ。ついでに前作の主人公は離脱(戦死)させるねって。わかりやすすぎてどうなんだ。
前作はいかにも、元になった玩具が好きな人のための、というがちゃがちゃした感じだった気がしたんですが、この作品はもうちょっと真面目に、しっかり組織立って戦いましたという印象でした。嫌いじゃないんですがなんか違うな? という感じ。
2020年にスネークアイズが主人公の作品が公開される予定で、日本も撮影地のようですけれど、どうなるんだろうな。

代々続く武器商人マッカランが開発した「ナノマイト」は金属物質をすべて破壊していくという究極の兵器だった。だが護送中、謎の戦闘機から攻撃を受け、護衛部隊にいたデュークは秘密組織G.I.ジョーに助けられる。襲って来たのが元恋人のアナだったこと、そして仲間のために、デュークはG.I.ジョーに入隊を希望する。
玩具がアニメ化したものがベースだそうな(Wilipedia調べ)。アメリカで生まれ育ったなら大抵は知っているという感じなのかな。世界征服を企む悪の組織に、地上最強のエキスパート、ナノマシンという高度な科学といったところが子ども心をくすぐるんでしょうか。あと貴族。敵側にいる女性が男爵夫人で通称「バロネス」って、それは私も好きだなうん。
主人公は男性ですが仲間にちゃんと強い女性がいるというのが作り手の意思を感じる。こういう作品だと正統派でかっこいい主人公よりお調子者でやるときはやってくれるサブキャラクターが好きなので、リップコードがめっちゃ好きです。

ギャングの配下として盗みを働いていたハンは、同じく働かされていたキーラとともに脱出を企てる。だが捕縛されてしまい、ハンはキーラを救い出すために帝国軍に入隊し、パイロットを目指す。だがその望みは叶わず、三年後のハンは歩兵になっていた。軍を脱走したハンは、ウーキー族のチューバッカと出会い……。
スター・ウォーズシリーズに登場するハン・ソロを主人公にした過去の物語。EP7から思っていたけれど、いまでないと描けない話になっているのがまた味わい深い。最後に相対する敵が女性だっていうのは、多分EP4の時代では描かなかったと思うんだ。
大きな物語の一部分じゃなく、一人の冒険者の物語だなと感じました。ハン・ソロの特別館というか、この人の物語は帝国軍と反乱軍とは別のところにあるのかな、みたいな。けれどそれが第3部に収束するのかと思うと胸熱。

ロンドンの各地で連続爆破事件が発生し、それらの犯人がジェームズ・モリアーティだと気付いたシャーロック・ホームズ。ワトスンがメアリーと結婚式を挙げることになり、コンビを解消、もう事件には関わらないという。彼の思いを汲んで、ホームズは一人宿敵に立ち向かうが……。
いまでしか描けないシャーロックだなあと思ったのは、やっぱり映像が綺麗だからかな。探偵ものというとちょっと変わった人間の風変わりな画面やストーリーを思うんだけれど、映画らしくすごく派手で賑やかな作品だなあという印象でした。
あとやっぱりホームズとワトソンはこじらせている解釈なんだな!笑 相棒の結婚式に立ち会う一方の気持ちを描くのって普遍的なものがあるのかもしれない。

王子に求婚された貧乏男爵令嬢オフィーリア。舞い上がっていたところを襲撃され逃げきったものの、気づけば女神のような美貌は平凡顔に変わっていて!?
襲撃者の目的がわからないまま、幼馴染の伯爵ウィリアムの所属する騎士団のまかない係として身分を隠して働くことにしたけれど……。
この美貌で弟の学費は私が稼いでみせる! ――はずだったのに、どうしてこんなことに!? 雑草のようなパワフル令嬢が織りなす、変身ラブファンタジー!(Amazonより)
面白かった! 弟と二人で暮らす貧乏男爵令嬢のオフィーリア。祖父譲りの美貌の持ち主の彼女はなんと王弟殿下から求婚された。幼馴染に報告しようとしたところで賊に襲われ、逃げ切ったら、何故か魔女と呼ばれた祖母の若い頃そっくりに変わっていた。
ささいな会話に登場人物の人柄が見えて楽しいのと、設定の活かし方が抜群なのと、エピソードの連なりがとても綺麗でまとまっていて、しみじみと面白いな……と思いました。
ただ残念なのは、これタイトルで損してると思うんですよ。雑草らしいたくましさよりも、まかない係というところよりも、魔法と勤労を押し出した方がよかったと思うんです。騎士団の厨房で働くところ、めちゃくちゃ面白かったので!
フィーがとても好感の持てる女の子なんですよね。サボり連中に啖呵を着るところ、めちゃくちゃかっこよかったし、潜伏中働いているときの彼女の人間関係の作り方になんていい子なのだろうと思いました。
なのでウィリアムはもうちょっとそういう彼女をちゃんと褒めてぐいぐいいってほしかった笑 けれどウィリアムのお坊ちゃんっぽい感じは育ちの良さを感じて好感を抱きました。仕事ができるけれど普段は爪を隠している感じ、好きです。

花の女神を信奉するフローリエン王国で、初の女性庭師になった少女ニーナ。彼女は十六歳の誕生日を迎えた日、運命の再会を果たした。それは、幼いころに彼女を育て、忽然と姿を消した青年イオ。彼が現れたことを喜ぶニーナだったけれど――。あなたが悪魔だなんて、信じられない!? それに専属庭師として契約しろってどういうこと? 花しか食べられない悪魔から契約を迫られる少女と、彼女を手に入れたい悪魔のラブファンタジー。(Amazonより)
初の女性庭師となったニーナは元は孤児で、イオと名乗る「自称悪魔」の青年と暮らしていた過去があった。そのイオが当時と変わらない姿で現れたが、実は彼は本物の悪魔。花を食べることで飢えを満たす彼と仮契約したニーナだったが、悪魔が起こしたと思しき事件が発生して。
しっとりめのファンタジーだと思い込んで読んだら全然違った。ニーナはだいぶと活発で、ちょっと子どもっぽい。イオも威厳があるというよりは親しみのある性格。ふわっとした読み心地で思っていた以上に若い層向けだった気がするのですが、庭師の設定や、天使と悪魔が絡んでくるストーリーが「遠いどこかの国」感が出ていてよかった。
ただ会話における「っ」の多用と地の文の一人称の軽さが気になるかな……。せっかくの設定だったのでもうちょっとお仕事感のあるエピソードを読んでみたかったです。