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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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慟哭 (創元推理文庫)
連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ! 幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。(裏表紙より)

「面白いから読みなさい」と本まで渡されてしまったので読みましたが、最後に自分があああああと胸をかきむしりたくなる、鮮烈な作品でした。どうして、こういう作品は、最後の最後にどうしようもないところでえぐってくるかな!?(歓喜)
幼女誘拐事件の捜査と、とある男の行動が交互に語られる構成。この二つが、どう交差するのか。段々と距離が縮まってくる感覚、けれど、最後の最後に……。途中で「あれっ」と思い始めたらネタが割れると思うんですが、それでも最後まで手に汗握りました。最後の一文がやるせない。
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ある発掘者の不幸と幸福 -夢追いサナギ、拾いました。- (ネオスブックス ブロッサムサイド)
 発掘者のフィオーラが過去の遺物を掘り当てるのは、夢や真実のためではない。目的はただひとつ——金のため。そんな冷めた考え方のフィオーラだったが、ある日眠っていた人間の青年を発掘してから彼女の生活は一変する。大金獲得の可能性を期待してその身柄を引き受け、記憶を失った青年にジョーイと名付け、助手とすることに。しかし世間知らずでド天然な彼に、フィオーラは振り回されっぱなしで……!?(裏表紙より)

古代都市コンクラトゥスの《遺物》の発掘業が発達している街、メルカート。天涯孤独の少女フィオーラは、組合に所属しない発掘者。ある日、生きた青年を発掘してしまったことで、コンクラトゥスと《夢紡ぎ人》の過去に触れることに。
悲しさをばねに強く生きる女の子の話でした。何があっても、フィオーラが「くそー!」って頑張ってくれるので、いい方向に行く予感がずっとあって、安心して読めました(という感想もどうかと思いますが、いやしかしどシリアスも好きですよ!)
ジョーイが、天然というか、自然体で攻め体質なので、喋っている間中ずっとフィオーラに対する好意を発散させているので、こいつ……! ってなりました。物理的に打たれ強いという話が出ていましたが、メンタルもイケメンじゃないですかね!? 何があってもしれっとフィオーラの側にいそうで、安心します。
どんどん時代が進んでいく中の活気がある人々の街の話だったので、ファンタジックというより、メンタル:イケメンを楽しみました。明るく楽しい物語でした。面白かったです。
春の女神と銀雪の騎士 (講談社X文庫ホワイトハート)
 春の女神と呼ばれる可憐な姫メルティーナは、初めて会ったときから、婚約者フォルストルの青い瞳に魅せられた。が、彼の深く重い青の瞳は冷たい人柄そのものを表していた。
 何事にも無関心なフォルストルだったが、メルティーナは、彼に愛されたいと、誠心誠意尽くす。
 そんなある日、メルティーナは、名前も知らぬ、吟遊詩人と一夜の過ちを犯してしまい……!?(裏表紙より)

古い西欧の時代。南方地方の旧王家の血筋の姫メルティーナと、北方地方の有力貴族令息フォルストルとの結婚が決まった。政略結婚と納得して嫁いだメルティーナは、フォルストルに一目で恋に落ちる。しかし、フォルストルは誰に対しても無関心、己の心にも無頓着な冷たい人間だった。
という、とことんすれ違いながら、可憐なヒロインが努力する、正統派少女小説でした。結婚ものの楽しさが溢れたもので、ちょっとずつフォルストルの心が解けていくところがもだもだでした。自覚がないのか、で噴きました。
うたう鳥のよる~千夜一夜に巫女は舞う~ (一迅社文庫アイリス)
18歳なのに、成長しない体のせいで嫁入りもできず、古書修復業で家計を支える愛書狂のシエラ。行方不明になった従妹を探すため、ランプの精霊の力でハレムに潜入した彼女を待っていたのは、シエラを『運命の人』と呼ぶ王子リヤーフと亡霊のような花嫁たちだった! 従妹を救うため、シエラは望みを叶える力を持つ呪歌を捜すことになって——!? 書記乙女と二人の王子、自称ランプの精霊が織りなすアラビア風ラブファンタジー!(裏表紙より)

成長しないために18歳でありながら少女の姿のシエラ。存在をないものとして扱われる王子リヤーフは、シエラを運命の人と呼んで、雛鳥のようにつきまとう。その理由は、《全界詩(せかいし)》と呼ばれるものにまつわることだった。
《全界詩》にときめく! かつ、書物乙女というキーワードにきゅんきゅんする。が、出てくるのは女装王子に、走ってくるランプの精に、昼と夜とでは性別が違う友達……。ぶっ込み過ぎじゃないですか! 面白かったけど!! シエラの名前が分かったときに「キター」って叫んでしまった。
古戸さんの書く物語の、これからも続く、という終わり方が好きなので、最後は嬉しかったです。
ミステリーの人間学―英国古典探偵小説を読む (岩波新書)
読者を謎解きに導く巧みなプロット。犯罪にいたる人間心理への緻密な洞察。一九世紀前半ごろ誕生した探偵小説は、文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある。ディケンズ、コリンズ、ドイル、チェスタトン、クリスティーなどの、代表的な英国ミステリー作品を取り上げ、探偵小説の系譜、作品の魅力などを読み解く。(カバー折り返しより)

ミステリーとは、から始まり、謎、探偵小説、という表現を経て、英国古典探偵小説の変遷を辿っていく。
自分がこれほど探偵小説を読んでいないとは……! という悔しい気持ちでこれを読んでいましたが、いやそれでも、この本面白い。小説って、結局は人間を書くということになると思うのですが、探偵小説の醍醐味ってその人間学なのだな、と再認識しました。
やっぱり知っている作品について書かれているとのめり込んで読んでしまうもので、シャーロック・ホームズについては面白く読みました。
お嬢様は吸血鬼 〜秘密ノ求婚〜 (コバルト文庫)
人口の二割が吸血鬼といわれる大弐本帝國。伯爵令嬢・藤ノ宮乙葉も実は真性の吸血鬼なのだが、秘密にして学校に通っている。だが理科教師の深谷欧介は、乙葉の正体に気づいている様子。思いがけない方法で接近してきたうえ、乙葉が悩んでいた結婚話を白紙に戻してくれることに……? 雑誌Cobaltで読者アンケート第1位獲得、大反響のレトロ風味な学園ラブ♥︎ファンタジー、待望の文庫化!(裏表紙より)

大正浪漫でファンタジー、しかも吸血鬼。という狙いまくっている話と聞き、読み始めると、最初はちょっと話が唐突でおっとっととなったものの、よく研がれたもえの刃が綺麗に切り込んできて、悔しい……ってなりました。
お嬢様に、理科教師。しかも殿方の方が敬語で、しかもセクハラ風味って、反則……!!
主人公・乙葉を、軽々といなして、かつ余裕ある大人な態度が素晴らしい、欧介先生。ちょっと万能ヒーローっぽくもありますが、やらしいのが、すごく、いいです……(悶)挿絵もすごくいい。目隠しは、えろい……。
ミーナの行進 (中公文庫)
美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない——ミュンヘンオリンピックの年に芦屋の洋館で育まれた、ふたりの少女と、家族の物語。あたたかなイラストとともに小川洋子が贈る、新たなる傑作長編小説。第四二回谷崎潤一郎賞受賞作。(裏表紙より)

少女の頃の大事な記憶。特別だった日々。不思議で、けれどあたたかな家族との出来事。そういうものに満ちあふれた、優しい物語でした。
こう、子ども心に不安に思うものが、ちょっとさわっとした影になって見え隠れしていて、天井の染みが怖い、みたいな漠然とした不安を感じさせるのは、やっぱり小川洋子さんってうまいなあと思う。
文章のみがき方 (岩波新書)
いい文章を書くために、作家・文章家たちは何を心がけているか。漱石・荷風から向田邦子・村上春樹まで幅広い人びとの明かす知恵を手がかりに、実践的な方策を考える。歩くことの効用、辞書の徹底活用、比喩の工夫……。執筆中と推敲時だけでなく、日常のなかの留意点もまじえて説く、ロングセラー『文章の書き方』の姉妹編。(カバー折り返しより)

文筆業をやっている人たちが、エッセイやら作文教室などで書いている、自分の作品の書き方というものがありますが、それを、いろんな作品、作家を集めて、つまみ食いする形でまとめられたものでした。
着想を得るために散歩を日課にしている、という人があったり、平易な言葉を用いることがいい、と書いている人がいたり、書けないという人はとりあえず書いてみるといいといったりと、当たり前のことなんだけれど大事なことが書かれている。
推敲のところをじっくり読む。推敲、難しい……。貧乏性が、というところに激しく頷く。書いたものを捨てると気持ちいいのも分かるんだけど、捨てられないんだよなあ……!
伏―贋作・里見八犬伝 (文春文庫)
伏——人であって人でなく、犬の血が流れる異形の者——による凶悪事件が頻発し、幕府はその首に懸賞金をかけた。ちっちゃな女の子の猟師・浜路は兄に誘われ、江戸へ伏狩りにやってきた。伏をめぐる、世にも不思議な因果の輪。光と影、背中あわせにあるものたちを色鮮やかに描く傑作エンターテインメント。解説・大河内一楼(裏表紙より)

映画から入って、原作を読みました。映画はここまで違う話になっていたとは……。
桜庭さんらしい、光と影、女と男のどろっとした関係が描かれていて、原作は原作で好きだし、映画も映画で好きだなあと思いました。原作は、活劇というか、舞台や読本の中を覗き見ている感じだなあ。
伏とは何なのか、を考え始めるといくらでも読めるし、犬と人間とは、というのを探ろうとするとどんどん考えることができるけれど、読み物として面白かったのは、作中作の「贋作・里見八犬伝」でした。相反するもの、光と影、女と男、愛とにくしみ、というものが、この作中作だけでたっぷり味わえて、すごく好き。
魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)
「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密を解きほぐしていく。伝承の世界にその系譜を探り、細部のリアリティにその力を見出し、さらにそこには危険な罠すらひそんでいることも明らかにする、本格的な案内の書。(カバー折り返しより)

これまで書かれてきた代表的な魔法ファンタジーには、どんなものがあるのか、という入門書。なんですが、思ったより主観的? というか、作品を絞って書いていないせいか、『指輪物語』と『ナルニア国ものがたり』以外の作品の比較が頭の中でできずに、最終的に結局魔法ファンタジーの世界ってなんだったんだっけ……となってしまいました。
善と悪はいろんなところで論じられているものを読んだことがありますが、伝承、ケルト、アイルランドを引き合いに出してくるのが面白かったな! ケルト系の神話が、指輪やナルニアに当てはまるとはあんまり思ったことがなくて、面白く読みました。
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Author:月子
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