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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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優等生令嬢の憂鬱~絶望の未来から~ (アイリスNEO)
ある日町中で、魔法学園に通う男爵令嬢コーラルの脳裏によぎったのは——親友に婚約者を奪われ、実家は没落し、やがて殺害されてしまうという残酷な未来の記憶。その記憶に翻弄された瞬間、「炎」の覚醒魔術が暴走してしまった!? このままでは町を焼いてしまう! 必死に力を制御しようとしていた彼女は、見知らぬ男性に助けられ、彼に心惹かれるようになるけれど……。彼もまた、コーラルの絶望的な未来に関係する人のようで!? 悲惨な運命を覆せ! 幸せな未来を掴むために戦う、優等生令嬢のラブファンタジー。(裏表紙より)

ある日未来のものらしき記憶と、「炎」の魔法を覚醒したコーラル。どうやら何らかの力によって自分は過去の時間軸に戻ってきたらしい。読みながら「これは何周目なんだ?」と思っていましたが、こういう形の巻き戻りと異世界転移とセーブ・リセット要素が盛り込まれているのは面白いなあと思いました。この世界観での普通の人であるコーラルだからこその視点と展開が面白い。最初はランとの関係がめちゃくちゃ辛かったけれど、友情ものとしても美味しかった。
ところでどうでもいい話、序盤に頻出する「ふふっ」と笑う表現があんまり読みなれなくて、ちょっと変な感じがしました。会話はともかく字の文で出されると違和感というか……本当にどうでもいい話だな。
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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女III」
冬の気配が近付く中、神殿長のローゼマインは城と神殿を行き来する、慌しい毎日を送っていた。社交界での交遊に、洗礼式や奉納式等への参加。識字率の向上を目指した、貴族院入学前の子供の指導、さらには成績不振な護衛騎士の教育まで、一年前とは比較にならないほど忙しい。貴族間でも神殿内でも影響力は高まっていく。一方で、グーテンベルクの職人と印刷機の改良に挑んだり、城で絵本を販売したり、本への愛情は強まるばかり。そんなローゼマインの内なる魔力もますます強力に! 周囲の注目を集める中、騎士団と共に冬の主の討伐を行い、春の祈念式では新たな素材を採集するのだった。
戦いと幻想の冬を越えて、「エーレンフェストの聖女」が高く舞い上がるビブリア・ファンタジー激闘の章!
大増書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

採集と、お披露目と、貴族の子どもの教育と、ハッセのお裁きと。前段階という感じなので、そろそろ大きな問題がやってくるんだろうなあという気がしますが、とりあえず順調な様子。
いやでもローゼマインがどんどん自分が思う以上に、影響力が強い、聖女としての名を上げているようで大丈夫かなという気持ち。期待がのしかかってくるんじゃないかなあ。難しい課題もクリアしていってしまうと、際限がなくなるから怖い。
個人的にときめいたのはブリギッテのドレスを仕立てるところでした。ドレス姿のお披露目、あるかなあ。あったらいいなあ。
夫のちんぽが入らない(扶桑社単行本版)
閉鎖的な土地での暮らしに嫌気がさし、大学進学を機に一人暮らしを始めた私。同じ下宿に暮らす年上の男性と知り合い、交際し、結婚するが、二人の問題は「入らない」ことだった。

淡々とした語り口で茶化したようなことを言いながら、その実、深く傷ついているのが伝わってくるようだった。わかってほしい、とそれだけを訴えているのに、わかってくれない世界が辛いと、読みながら思いました。そういう夫婦もある、そういう形もある、ということだけでいいと思うんだけど、どうしてそれが許されないんだろう。
息苦しさを覚えつつも、こういう本が世に出てよかった、とぼんやり思った。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女II」
領主の養女となり、神殿長に就任したローゼマインは、慣れない権力者としての立場に翻弄されていた。収穫祭へ向けた準備、新しい孤児たちの面倒、近隣の町からの不満等、立場を手にしたことで課題が増えていく。おまけに、神官長フェルディナンドは常に厳しい。それでも、ローゼマインは諦めない! 下町の家族や仲間との再会に励まされ、図書室での束の間の読書で元気満タン! そして、年に一度訪れる「シュツェーリアの夜」に、薬の素材採取へ向かうが……。
過去最大のアクションが待ち受けるビブリア・ファンタジー! 神殿長はつらいよ!?
書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

別の街の孤児たちの面倒を見て、義兄の面倒を見て、自分のための薬を作って……やること多いなあ! 子どもはこんなに動ける体力ないよー! と思ったから、眠気に負けそうなマインはリアルでちょっと面白かった。
巻末の短編が好きだなあ。マインの一人称でのお話なので、違う人の視点があると楽しい。ヴィルフリートは後継らしくなれるのかな。ルッツやトゥーリの成長も見たい。
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者5 (一迅社文庫アイリス)
ワケあり王太子殿下アイザックと、1ヶ月後についに結婚することになった貧乏伯爵令嬢リネット。結婚式に向けての準備で王宮は活気づき、これからの新婚生活にリネットは幸せを感じていたのだけれど……。突然、アイザックが作った魔導具が暴走し始め、城内は大混乱に陥ってしまって!? 強制転移に、アイザック様が二人に増殖ってどういうことですか! 結婚式を中止にしないためにも、絶対に暴走を止めてみせます!!
ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第5弾!(裏表紙より)

ついに結婚式! 雇われ婚約者がついに王太子妃かあ……と感慨深かったです。図太くたくましいリネットらしいお妃様になりそうだというラストで、にこにこしました。ファビアン殿下やソニア王女など、オールスター勢揃いの結婚式も楽しかったし、結婚前のどたばたも二人らしい賑やかさで、なんだか終始幸せで楽しい雰囲気があって、さすが「結婚!」が押し出された巻だなあと感じました。楽しかったです。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女I」
自身の魔力を貴族から狙われたマインは、下町の家族や仲間との別れを決断した。大切な人々に危険が及ばないよう、名前も「ローゼマイン」に改名し、「領主の養女」として新生活を開始することになる。だが、その上級貴族社会での日々は過酷だった。儀式や礼儀作法を学ぶための猛特訓に加え、就任した神殿長や工房長の責任は重い。病弱な7歳の少女には厳しすぎる……はずが、神官長からのご褒美が「神殿図書室の鍵」だったことで一変! これさえあれば、たくさんの貴重な本が読める! 名前が変わっても、変わらぬ本への情熱で、ローゼマインは新世界を駆けぬけていく!
広がる緻密な世界観と本の生産体制。本を愛する全ての人に捧げる、ビブリア・ファンタジー第三部開幕!
書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」+第1回人気キャラクター投票結果発表などなど、盛りだくさん!(カバー折り返しより)

領主の養女となり、養父や新しい家族との関係や、貴族のやり方を覚える必要はあるものの、課題があるとすれば印刷業を広めるためのものだったり、魔術の訓練だったりしてさほど大きな問題はなく。第三部が始まったという感じがしました。ここから問題が次々に出てくるんだろうなあ……。
一方でいろんな力を持つ味方(とは断言できないけど……)も増えてきたので、大丈夫かなと思いつつ。なんか、家族と別れざるを得なかったときのようなどうしようもない問題が浮上しそうで怖いなあ。
エピローグでは、ルッツが次なる段階に成長しようとしているところが見られて嬉しかったです。言葉遣いや態度もだいぶと板についてきたように思うけれど、彼はローゼマインの近くにいるために頑張ってくれるんだなあ嬉しいなあ。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いIV」
長い冬を終え、瑞々しい春が到来したエーレンフェスト。神殿内では、巫女見習い・マインの今後について様々な動きが加速していた。彼女を嫌う神殿長の画策もあり、街は不穏な空気に包まれていく。
それでも、マインの毎日は何も変わらないはずだった。弟の誕生、インク開発による新しい本作り等、これからもずっと家族や仲間との愛おしい時間を過ごすはずだった。
だが、世界は彼女に残酷な決断を迫る——。マインは今、大切な人々を守るため、家族への愛を胸に新たな道を歩き始める!
ビブリア・ファンタジー第二部、感動の完結編! 衝撃の結末後の人々を描く書き下ろし短編集+番外編2本、さらには椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

神殿の巫女見習いが、次なる立場に。
敵対していた神殿長がやっと退場。この作品、さらっと人が処分を受けて退場するのが闇を感じて怖いんですが、そういう身分差や権力の世界なんだよなあ。
ものすごく意外な人が養父になったので、これから二人がどんな風に親子になっていくのが気になる。
最後にあったたくさんの人たちの短編が、それぞれの立場や考えを表していて面白かったです。アルノーはちょっと、衝撃だった。そうだったのか……みたいな。
侍女ですが恋されなければ窮地です2 (一迅社文庫アイリス)
大切な姫様の幸せを邪魔する者は許さない! 公姫の身代わりを務め、傭兵隊長ジルヴィーノとの政略結婚阻止に成功した侍女マリアダ。ところがマリアダ自身が気に入られ、彼の婚約者として傭兵の住む館に迎えられることに。傭兵隊長の妻なんて無理!――と求婚に抵抗していたある日、姫に新たな婚姻話が。姫のためにマリアダは再び身代わり&今度はジルヴィーノと恋人の演技まですることになって!? 侍女と傭兵隊長の身代わりラブ第2弾★(Amazonより)

有能侍女とあくどい傭兵隊長のお話第二巻。マリアダはきつい性格が表に出ているときの方がかっこよくて可愛い気がする笑 アージェルトとロレンに対してびしびし言うところ、駆け引きするところでもあって楽しかった。
できればジルヴィーノとマリアダがもっと仲良くなる話も読みたかったなあ。もうちょっといちゃいちゃしようぜ! と思いました。でもこれはこれで、ツンでとても可愛い。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いIII」
騎士団の前で強大な魔力を見せつけたことで、マインは貴族の間で注目を集めていた。だが、我関せずとばかりに、本を作る情熱は高まるばかり。より多くの人々に安価で本を届けられるよう、印刷技術を向上させていく。
その結果、マインの利用価値を狙う者が出現。危険を察知した神官長は、彼女を神殿に匿うことにする。家族と離れた、マインの長い冬篭り生活が始まるのだった。
誰もが本を読める世界へ——その始まりを告げる「金属活字」の完成。厳しい寒さを乗り越え生まれる、マイン一家の新しい「命」。
春の訪れと共に、今後の未来を予見するビブリア・ファンタジー転換の章!書き下ろし番外編×2本収録!(カバー折り返しより)

ついに金属活字の登場! しかし印刷技術はマインが貴族の養女になるまでお預け。マインがまったく外の世界を知らないだけで、結構殺伐とした世界っぽいなあここ。自国や、ましてや他国の情報なんて入ってこないよね。情報って、文字って、伝達するってすごい。
なんだかんだと甘やかしてくれる神官長がいい感じだなあと思いました。厳しいことは言いつつも、しっかり仕上げてくるマインのことを結構気に入っているんだろうな。
気になるのは、ちょこちょこ死者が出ているのにマインがあまりそれを考えないところで……本しか見ていないのか、身食いであることによる無意識の防衛本能なのかはわからないけれど、ちょっと怖くなってきた。
七人の敵がいる (集英社文庫)
編集者としてバリバリ仕事をこなす山田陽子。一人息子の陽介が小学校に入学し、少しは手が離れて楽になるかと思ったら——とんでもない! PTA、学童保育所父母会、自治会役員……次々と降りかかる「お勤め」に振り回される毎日が始まった。小学生の親になるって、こんなに大変だったの!? 笑って泣けて、元気が湧いてくる。ワーキングマザーの奮闘を描く、痛快子育てエンターテインメント。(裏表紙より)

バリキャリの母親が、PTAに「それって変じゃないの?」と声をあげることから始まるお話。PTAに喧嘩を売りまくるだけかと思ったら、きちんとこなすところはこなすのが面白かったです。嫌だやりたくない、だけじゃなくて、陽子も母親として少しずつ柔軟になっていくところがいいなあ。
メディアに躍るようなここが変だよPTAという話じゃなく、きちんと考えて役割をこなしている保護者の人たちへのリスペクトや、こうなったらいいのにという結末だったり、周囲と摩擦を起こさないよう気をつけている人たちを否定しない内容で、なんだか最後はほっとしました。
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Author:月子
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