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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者2 (一迅社文庫アイリス)
とある事情で王太子殿下アイザックの婚約者として雇われていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。契約を終えた彼女は、これで王宮のお掃除女中に戻れると思っていたのだけれど……。魔術大国から来た第四王子をとっさに助けたせいで、なぜか彼から追いかけ回されることになってしまって!? 助けただけで連日会いにくるなんて、大迷惑です! 彼から逃げるためなら、喜んで男装して殿下のじゅうしゃになります!! ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第2弾!(裏表紙より)

生誕祭も無事終わり、雇われ婚約者業もおしまい。と思いきや、公爵家に庇護されることになったリネットに告げられたのは、魔術大国からやってきた第四王子の調査隊に殿下の体質が害を及ぼさないようにそばにいてほしい、というものだった。しかもアイザックの側近であるレナルドから、リネット自身がこれからアイザックとどうなりたいのか考えなさいと言われてしまう。
王子というのはこうも振り切れた人ばかりなのかという笑 ファビアン王子もだいぶとアレだなあと思いつつも、多少は俯瞰的な視点を持つ落ち着いた人なのかな? すごく苦労しているような雰囲気も感じるけれど、きっとのらくらと面倒ごとを回避してるんだろうなあ。
今回はアイザックの溺愛体質がリネットをかなり悩ませる巻で、それはだめだよ王太子殿下! と思わず叫んでしまい。初々しい恋をする二人だからこそ、愛し方や愛され方に悩むのかなあと、うまいこと進展してほしいと思いながら読んでました。
次は家族の登場かな? リネット兄の存在がちらちら出ているのが気になるんですが、きっと強烈な人なんだろうなあ。
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にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者 (一迅社文庫アイリス)
行儀見習いとして王宮へあがったのに、気づけばお掃除女中になっていた貧乏伯爵家の令嬢リネット。彼女は、女を寄せ付けないと評判の王太子殿下アイザックが通りがかった朝も、いつものように掃除をしていたのだけれど……。彼が落とした書類を届けたことで、大変なことに巻き込まれてしまって!? 殿下に近付く女性はもれなく倒れちゃうって、どういうことですか! それに、触れても平気だったからってだけで、婚約者として雇うなんて本気なの!? ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ!(裏表紙より)

貧乏伯爵家出身、働くことが当たり前、自分のことは自分でやってしまう、図太くたくましい令嬢リネット。何故か女性と同じ空間にいたり近付いたりすると、彼女たちに体調不良を起こしたり昏倒させたりしてしまう謎の体質の王太子アイザック。リネットが例外だと知ったアイザックは、諸国の賓客がやってくる生誕祭で自らの噂を払拭するため、リネットを婚約者として雇う。
ツッコミ体質ながらも理性的で、素直なリネットがすごくかわいい! 対してアイザックはすごく甘くて、側近のレナルドがかわいそうなくらい。リネットたちに対するレナルドのツッコミが冴え渡ってすごく楽しかったです。
最後の方にちょっとどきどきするシーンも入っていて、とてもロマンスでした。
悪魔の孤独と水銀糖の少女 (電撃文庫)
「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」
 黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という──。
「あんた、何様のつもりだ」
「わたしはシュガーリア。この世界で最後の……死霊術師の孫娘よ」
 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。
 水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。(裏表紙より)

紅玉いづきさんのファンタジーだなあ、と感じる美しく悲しくて愛おしい作品でした。
死霊術師たちに愛されて育ったシュガーリアは、ある目的のために外界から隔絶されている呪われた島に乗り込む。そこには死した人々と、悪魔背負いの男ヨクサルがいた。シュガーリアは自らの目的のためにヨクサルに協力を請うが……。
すべてを失って孤独である少女と、常に孤独を背負って生き続ける男。この二人のやり取りが、愛しいと思うくらいに優しい。二人の心がゆるゆると解けていくのが見える。最後に悪魔にも一緒に行こうと声をかけるのは、すごくいいなあと思いました。異形のものたちが連れ立って一緒に、果てのない旅に出るというのは、なんだかほっとするし、幸せであってほしいと思う。
海賊王と開かずの《門》 - 海賊と女王の航宙記 (C・novels fantasia)
《テンペスタ》の特別区に侵入した犯人たちはなぜ最奥部に易々と入り込めたのだろうか。ジャスミンとケリーの疑問はある男へと――ディアスの二代目社長だった男へと行き着く。しかもその口から語られた無責任極まる奇妙な話はいつしか宙域を越え、某軍事大国まで飛び火することに……?
はるか辺境の地の連邦未加盟国家の内戦。超巨大軍需企業の驚愕の不祥事。バラバラな宙域さまざまな事件が、二人の調査によって縒り合わさるがごとく繋がっていく。渓谷競争の生ける伝説(!)の復活譚(?)これにて一件落着!(裏表紙より)

二巻目。《テンペスタ》での事件に関わるペンダントの行方を追った二人。後編という感じでひとまず《テンペスタ》の件は決着。
《門》の再評価が始まったというのは、今後の作品で二人が活躍する伏線かなあ。ケリーが海賊王に戻るときがやってくるんだろうか。
ジャスミンはまた人をたらして、大物(今後そうなるだろう)と思われる伝手ができたなあ。ちょっと価値観がぶっ壊れた人だけれど、オルガはいい子のように思うので、成功してほしいな。
パピヨンルージュと嵐の星 - 海賊と女王の航宙記 (C・NOVELSファンタジア)
ジャスミンに遠方から連絡してきたのは、惑星ブラケリマで整備士をしているガストーネだった。渓谷競走に参加した時、世話になった相手だ。この男の依頼を受けて、エルナト宙域にある飛翔機の開発工場《テンペスタ》に出向いたジャスミン・ケリー・ダイアナたち。ここでジャスミンが試験飛行を務めるのである。
しかしたとえ試験とはいえこの3人がかかわって、すんなり終わるはずがない。ブラケリマの大統領が絡む大事件が彼らの登場を待っていた!?
大人が主役の舞台が開幕——!(裏表紙より)

金銀黒天使が関わらない(いまのところ)、海賊と女王のお話。『大峡谷のパピヨン』に登場した、惑星ブラケリマと峡谷競走が再び舞台となります。
試験飛行として再びパイロットとなった(ただし試験場のみ)ジャスミン。選手たちと交流を深めつつ、相変わらずの無双っぷりを発揮するも、事件発生。《門》絡みの問題が同時発生している模様、というわけで、次はケリーの回ですかね。
適度な距離を保ちつつもケリーは結構ジャスミンのこと好きだよなあとか、二人の思い出をもうちょっと聞かせてほしいなあとか。二人がいちゃいちゃしてるの好きです。
やんごとなき姫君たちの秘め事 (角川文庫)
今は絵画の中でしか見られないヨーロッパの美しい姫君たち。彼女たちの恋愛や結婚生活の実際は、どんなものだったのでしょう。
フランス社交界のあぶない貴婦人たちの秘密や、世界史を騒がせた有名人たちの夜の生活、そして恋の媚薬や誘惑法にいたるまで、彼女たちの寝室にもぐりこみ、知られざるエロティックなエピソードを満載した、大好評の姫君シリーズです。(裏表紙より)


エロスについて、結婚について、娼婦について、性の習慣について、歴史的に著名な人物の恋愛エピソード、とおおまかに五つにわかれています。当時の恋愛観がどんなものだったのかとか、大人の玩具や避妊具、浮気についてなど、さわりを知るのに興味深い一冊でした。
そもそものはじまりはいつだったのだろう。オムパロスの姫巫女を保護したときか? アンドレアという青年と出会ったときなのか? いや、この世界ができたときから決められていたのかもしれない——この身に〈海獣〉が宿るということは……。
 女海賊カラーラは、伝説の〈海獣〉を巡る抗争に巻き込まれ、愛船を養父を、そして故郷を失った。その代わりに得たものは、〈海獣〉の力と世界創成の秘密——この世界は創造主ルーハーが“最後の審判”を下すためだけに創られたものだということ——であった。
 〈海獣〉の力は、その“最後の審判”を阻止するために存在する……。
“わたしに世界を救えというのか?”
 その身に課せられたあまりにも大きな使命がカラーラに重くのしかかる——
 愛と感動に満ちた、ロマンティック海洋ファンタジー巨編、ついに完結!(裏表紙より)

ああなるほど、海から生命が始まり、人が生きて歴史が紡がれるということか。
とても大きな物語の一部だったなあという印象でした。創造主の審判に、カラーラはどうあがくのか。仲間たちが出てきたときはじーんとしました。人が生きて、絆を結ぶ、それがまるで船から降ろされた錨のように世界に息づいていくんだなあ。
アダムが強い矢印を出していたのが、ここにきてアンドレアが逆転かーというのも楽しかったです笑 こういう、君は王国で、私は海で生きよう、すべてに決着をつけたらもう一度始めようというところが好きなので、二人の再会が楽しみだなあと思いました。
沿海州を自由に生きてきた海賊たちの拠点であるアシュプラント島は、大国シウデラードの海軍によって制圧された。その圧倒的な戦力差もさることながら、内部からの裏切り者がでたことが、海賊たちの敗北を決定づけたのだ。
 母と養父の身柄を押さえられ、女海賊カラーラも一旦は囚われの身となるが、仲間の手引きでなんとか逃亡に成功する。しかし、敵との闘いの最中、カラーラの内部でなにか不思議な力が目覚めようとしていた。
“いったい、これはなんだ。まさか、これが〈海獣〉の……”
 伝説の獣を中心に、多くの者たちの運命が複雑に絡まりあう。
 風雲急を告げるロマンティック海洋ファンタジー!(カバーより)

囚われのカラーラは、養父たちの命を賭けた戦いによって脱出に成功する。そしてバードの働きによって、四獣たちと創造主の間に起こった出来事を知り、自らが何をなすべきかを知る。
海賊たちの決死の戦いが熱い。その後のカラーラたちの悲嘆が胸に痛い。沈黙するディミーシアが不気味で、一生懸命なシナーンに成長が見られて嬉しい。
カラーラは最後に何を選択するんだろうと思いながら下巻を読む。
「総員、持ち場につけ。全速前進——これより、あの船の追跡に入る!」
 甲板上に凛とした号令がひびき渡ると、海賊船〈カイヌース〉号は、にわかに色めきたった。指揮をとる人物の相貌には、やわらかな唇、つんとした鼻、こぼれそうな大きな瞳などが、絶妙なバランスで配置されている。海の荒くれ男どもを束ねる美貌の女船長カラーラ——彼女の海色の瞳は洋上の獲物を見つめていた。
 だが、捕えた獲物はその腹に、予想外の宝物を抱え込んでいた。神殿国家オムパロスの姫巫女が囚われていたのだ。姫巫女ディミーシアとの出会いは、女海賊カラーラの人生を大きな波のうねりの中に呑み込んでいく……。
 冒険と夢とロマンに満ちた、海洋ファンタジー・アドベンチャーが船出する!(カバーより)

陸の上の国々の権力とはまったく関わりのない、海賊として暮らすカラーラ。ある日滅んだ王国の巫女ディミーシアと出会ったことで、自らの運命をまっとうすることに。おおー往年のファンタジーそのものでわくわくするぞ!
まだ神様が確かに息づいている世界の話のようなので、全貌はまだまだ謎だけれど、男と女などの因縁が非常にいいなあ。こういうファンタジーの魔性の女って、妖しくて強くて悲しくて好きなんですよね。
カラーラの運命がどんなものなのか楽しみです。
つれづれ、北野坂探偵舎    心理描写が足りてない (角川文庫)
「お前の推理は、全ボツだ」——駅前からゆるやかに続く神戸北野坂。その途中に佇むカフェ「徒然珈琲」には、ちょっと気になる二人の“探偵さん”がいる。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂さん。彼らは現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する。私は、そんな二人に「死んだ親友の幽霊が探している本をみつけて欲しい」と依頼して……。(裏表紙より)

長いお話の中の、一つの物語を抽出したような一冊で、序盤はちょっとついていきにくかったのですが登場人物の推理の仕方が面白く、ドラマチックというか漫画的だなあと思った作品でした。
編集者でカフェのオーナー佐々波は幽霊が見える。何故出版社をやめたのか、どうして探偵をしているのかは「紫色の指先」なるものが関わっているらしい。佐々波と雨坂はそれを追って幽霊の事件を解決している。探偵役は雨坂。彼は小説を綴るように、点在する事件の情報や手がかりに「描写」を行ってエンディングへと導く。
ばらばらなものが「描写」によって導かれる推理と、一度結末を見つけたと思ったものに新たな「描写」を加えて推理し直すところが、面白いなあ。
そんな二人にどんな過去があったのかすごく気になる……。
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Author:月子
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