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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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トゥルークの海賊4 (C・NOVELSファンタジア)
ジャスミンには女友達がほとんどいない。だから、その貴重なひとりであるエルヴァリータの就任式に、どうしてもどうしても駆けつけたかった。
一方、エルヴァリータは闇の神の託宣により最高位への昇格が決定した以上、どうしても是が非でも、ルウに就任式に参列して欲しかった。
かくして、何が何でも絶対に二度とトゥルークには降りたくないダイアナとルウは「そこを何とか」とくどかれまくることになる。この事態にすねまくる彼らは手に手を(!)取ると、家出を決行! さてこの後日談的結末はいかに——?(裏表紙より)

天使たちの課外活動4の次、かな? エルヴァリータとダレスティーヤの就任式に行こう! という話で、派手な事件は起こらず、逃げるルウとダイアナを追いかける話。どうして表紙がルウとダイアナなんだ? と思ったら、なるほど手に手を取り合い家出ですね……笑
ケリーとジェームスが話したり、怪獣夫婦の家族の話があったりしたのに加えて、トゥルークにいるとある家族たちの話もあり、親と子の話だったなあと思いました。
就任式のエルヴァリータとダレスティーヤの挿絵は、さすが鈴木理華さんという感じで細かく美しい。
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天使たちの課外活動4 - アンヌの野兎 (C・NOVELSファンタジア)
アンヌとの約束を果たすべく怪獣夫婦がテオドール・ダナーに子連れでやって来た。「子」の方が年長に見える「子連れ」だけれども。
店には共和宇宙でも十指に入る高名な投資家であるシメオン・パラデューがやって来たり弟子入り希望の料理人が押しかけて来たりで、かなり騒がしいが繁盛しているようだった。
ところがある日、店主がダナーを息子に任せて行方不明に……?
さらになんと、もろもろの事情からその店主を怪獣夫婦が護衛することに……!
珍しくものんびりと陸路の旅を楽しむ(?)夫婦を待ち受けるものとは?(裏表紙より)

課外活動3までを読んだ次にこれを読み、トゥルークの話が出たので話を飛ばしたと思って『トゥルークの海賊』3巻までを読んでから戻ってきたんですが、トゥルークを読んでいなくてもあんまり関係がなかったことが分かった(冒頭の話の事情が分からないっていうのはあるかもしれませんが)
天使シリーズですが、リィたちの出番は薄め。課外活動3で登場したレストラン、テオドール・ダナーと美術品にまつわる事件で、怪獣夫妻がメインです。
料理が人の心を掴むっていう展開が好きなので、にやにやしてしまった。のんびりと護衛する怪獣夫妻もいちゃいちゃしてて嬉しかったし、事件性も薄くて平和に終わってよかったよかった。
トゥルークの海賊3 (C・NOVELSファンタジア)
人質をとった偽シェンブラック海賊団に対し、トゥルーク政府は人質の命が最優先であることを表明。そのため連邦軍の討伐艦隊はカトラス星系外縁部に待機せざるを得なくなった。
トゥルークの巧みな交渉のもと、資材を積んだ大型コンテナ船と人質とが順調に交換され最後の一隻となった時、なぜかコンテナ船が一斉に消失。不測の事態に激怒した海賊団はついに核攻撃を決行する。さらにそこへ、所属不明武装艦艇が跳躍してくるのだった。
この大混乱の結末は?『トゥルークの海賊』完結篇!(裏表紙より)

グランド・セヴンの面々が集まり、トゥルーク近くで大戦闘。リィたちは地上で静観。宇宙大戦争って感じの宇宙船の戦闘シーンが後半続くので、そういえばこれSFだったと思い出しました。
ケリーとジャスミンが若いことにみんな誰も突飛なほど驚かなくなってきた、というかあるがままを受け入れてくれる人たちがいっぱいいるなあと思いながら、いつかみんないなくなるんだろうかと寂しくなる。
トゥルークの海賊2 (C・NOVELSファンタジア)
《パラス・アテナ》の前に武装した八隻の宇宙船がずらりと並んでいた。二代目グランド・セヴン達の船と、《ブラック・スワン》二世号とが。
探索の依頼を受けてトゥルークに赴いた怪獣夫婦は連邦軍の駆逐隊が壊滅する現場に行き合う。その襲撃者は恥知らずにも伝説の大海賊の名を口にした。——その時、ケリーの顔から表情が消えた。
一方、大いなる闇の顕現を告げられたトゥルークの僧侶たちは大混乱。ついにはサリース・ゴオランの僧籍離脱問題へと発展……?
内憂外患(!?)な惑星トゥルークの第2弾!(裏表紙より)

怪獣夫婦の捜査は、伝説の海賊たちを騙る者たちとの遭遇へ。さらに調査を進めるうちにトゥルークにもう一度行かなければならない、というところでリィたちのパートに切り替わり、トゥルークの僧侶たちの前にルウを連れていくことに。そこへさらに海賊たちが現れたという連絡が。
いけいけやっちゃえー! の前哨戦という感じ。次回が宇宙での戦闘でしょうか。ケリーが懐かしい顔に会えそうな引きだったので楽しみだ。
トゥルークの海賊1 (C・NOVELSファンタジア)
一世に呼ばれて赴いた先には、ものすごくド派手で威厳と風格と静寂を纏ったトゥルークの僧侶がいた。実は連邦の上層部でとある大事件が進行しており、惑星トゥルークが深くかかわっているらしい。
それでケリー・ジャスミン夫婦と僧侶(とその一行)とのご対面となったわけだ。
結局その問題の地へ乗り込むことになった怪獣夫婦だが、トゥルークは、かの「常識外」夫婦すらも仰天する変わったところだった——
『天使たちの課外活動』とリンクしつつも「大人」が主役? の新作登場!(裏表紙より)

課外活動の4巻を読もうとしたら、ジャスミンとケリーがトゥルークに行くのが二回目だという話をしているので、おやこれは読む順番を間違えたな? と思って『トゥルークの海賊1』を手に取りました。課外活動3→トゥルーク1ってことかな? 裏表紙の内容紹介を読んだかぎりだとトゥルーク3→課外活動4なんだろうか……って読んでみないとわからないことをつらつら書いてしまいましたが。
課外活動で登場しているトゥルークの僧侶にまつわるお話です。特殊能力じゃないけれどすさまじく勘のいい僧侶の皆さんがいる星で、怪獣夫婦は高位僧侶でありながら還俗したとある夫妻と知り合う。そこに夫妻の娘の恋愛問題や、怪獣夫婦に依頼された謎の麻薬事件、伝説の海賊たちのことが絡んでさあどうなる、という1巻。続きが楽しみです。
ブランコ乗りのサン=テグジュペリ
20世紀末に突如都市部を襲った天災から数十年後、震災復興のため首都湾岸地域に誘致された大規模なカジノ特区に、客寄せで作られたサーカス団。花形である演目を任されるのは、曲芸学校をトップで卒業したエリートのみ。あまたの少女達の憧れと挫折の果てに、選ばれた人間だけで舞台へと躍り出る、少女サーカス。天才ブランコ乗りである双子の姉・涙海の身代わりに舞台に立つ少女、愛涙。周囲からの嫉妬と羨望、そして重圧の渦に囚われる彼女を、一人の男が変える。「わたし達は、花の命。今だけを、美しくあればいい」(帯より)

いやあ……少女はいい……という気持ちになる少女の物語でした。
舞台に立つこと。パフォーマーであること。少女であること。矜恃。そうしたものがぎゅっと詰まって、最後にそういうラストに持っていくのかあと感心してしまった。面白いなあ。いいなあ。好きだなあ!
語り手は、サン=テグジュペリの身代わりである愛涙、動物使いのカフカ、歌姫アンデルセン。サブとしてパントマイムのチャペック。名前だけ登場する人もいますが、またこの名前がいいんですよね! 名前をまとう感じがいい。
自分の才能がわからずふさわしくないと思う愛涙、動物に寄り添い人間でいたくないと思うカフカ、サーカスを死に場所と定めているアンデルセン。そして死に物狂いでブランコ乗りであることに矜恃を持ち続けてついに舞台へ至る涙海。痛くて苦しくて、でもだいすきだという気持ちでひいひい言いながら読みました。少女はグロテスクでもあるというのがラストにつながった気がして鳥肌がたった。すごく好きな一冊でした。
沙漠の国の物語―楽園の種子 (ルルル文庫)
沙漠の聖地カヴルで天真爛漫に育った男装の少女ラビサは、“シムシムの使者”として旅立つことに。シムシムは水をもたらす奇跡の樹で、その種子を植えるに相応しい町を広大な沙漠からひとつだけ探すのだ。旅立ち直前、カヴルが盗賊“砂嵐旅団”に襲われ、ラビサは突如現れた少年ジゼットに救われる。そして二人は逃れるようにカヴルを離れ、運命の旅に出た! 沙漠を舞台にドラマチックな物語が始まる!(裏表紙より)

丈夫に育つようにということで男装して育ったラビサは活発な女の子。兄に続いて使者に選ばれたラビサは、シムシムを植える街を選ぶための旅に出ることになるが、旅立ちの日、砂嵐旅団に襲われ、窮地に陥ったところを夜色の髪の少年ジゼットに救われる。ふたりの沙漠と真実をめぐる冒険が始まった。
まっすぐな少女と、闇を抱えながらそのまっすぐさに感化されていく少年。ふたりの旅は簡単なものではないけれど、困難にぶつかったときの一生懸命さがいいなあと思いました。このふたり、今後どんな風に成長していくんだろう。
祝もものき事務所3 (C・NOVELSファンタジア)
あの無能で怠惰な百之喜に、なぜ真面目で前途有望な雉名や隠しワザ満載の鬼光、かわいい顔して武芸百般の犬槇と舞台の上なら千の仮面を持つ芳猿たちは協力するのだろうか?
まして——超有能で超美人、引き手あまたは絶対確実の凰華が百之喜ごときの秘書に甘んじてくれているのか?
凰華との出逢いや幼なじみたちが巻き込まれた奇妙な事件を通じて、百之喜との友情が描かれる短篇集。(裏表紙より)

「犬槙蓮翔と『見合いクラッシャー』」「芳猿梓の『お留守番』」「鬼光智也は『昭和の男』」「雉名俊介に『天敵現る』」「百之喜と凰華が『最悪の出会い』」の短篇集。百之喜と幼馴染たちの過去エピソードが語られながら、現在起こっている困りごとを解決。そして百之喜がどうして事務所を始めることになったのか、という話。
百之喜のエピソードがめちゃくちゃ面白く、かつやっぱり人間関係のいやらしいところが腹が立つように、そしてちゃんと成敗されるように書かれていて、あっという間に読んでしまう。しかしやっぱり仕事はしてない……笑 なんとかレンジャーの活躍がもっと見たいなー!
祝もものき事務所2 (C・NOVELSファンタジア)
通りすがりに偶然助けた(かもしれない)相手の無事が知りたい——なんだか奇妙なその依頼を百之喜は軽い気持ちで引き受けた。だが、安否を確認するだけのはずが、なぜか複雑怪奇な展開に? やる気のない所長のシリーズ第二弾!(裏表紙より)

喫茶店で倒れた男性に、周囲いた客の一人が「彼を知っている。彼は糖尿病患者だからインスリンを打たなくては!」と主張した。だがたまたま居合わせた宿根は「インスリンじゃない、グルコースだ!」と叫ぶ。低血糖の症状だと思ったからだ。その倒れた男性は病院に運ばれていったが、果たして自分の処置は正しかったのか、無事かどうかを知りたい、ともものき事務所に依頼に来たところからスタート。
事務所の人たちはさほど関わらず、どちらかというと遺産を巡る泥沼劇を説明されていく話です。まったく冒険らしい冒険なんてしていないのに、ぐいぐい読ませる茅田さんはさすがだ。嫌な人間が出てくると「きいー! 腹立つー! こらしめてやってほしい!」って思うとその通りにしてくれる爽快さがあって楽しいです。
禁書庫の六使徒 (f-Clan文庫)
世界中の呪いが集まる百塔街。魔界の血を引くアレシュが結成した、街を守る「深淵の六使徒」は、突如空いた大穴の解明に乗り出す。そこへ、魔界の紳士がメイドのハナを迎えに現れた。アレシュの目前で婚約者だという彼の手を取り、去ってしまったハナ。茫然自失で寝台の中へ引きこもるアレシュだったが、ハナの悲しい本音を知って、彼女を取り戻そうと魔界へ乗り込むことに——!(裏表紙より)

神様の使いでも人類の救世主でもないけれど、自分のために行動する六人の人外たちのお話。前回は神のご加護を持つ聖職者が相手でしたが、今回は魔界の住人と対決。
ちょっとずつ壊れている人たちが居場所を見出している感じがしてほっこり、アレシュとハナの不器用な触れ合い方に切なくなったりきゅんきゅんしたり。謎は残っているけれど収まるところに収まってほっとしました。
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Author:月子
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