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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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時の石 (角川文庫 緑 500-3)
 直径7〜8センチの小石に秘む謎。色は何色にも見え、ぼくが持つと、まるで地球全体を握っているかのように重く冷たい。ところが、友人が持つと実に軽く熱いのだ。しかも、石を手にすると友人は、全ての悩みを忘れて陶酔してしまう。ぼくはひどく興味をそそられていた……。
 そんなある日、友人は、その石を握ったまま突然自殺してしまったのだ。僕は石の謎を追求しはじめたが……。
 ”ぼくらは何のために生きるのか?”若者が抱くこの永遠の命題をテーマに描く、甘くせつない青春の光と影。栗本薫の衝撃の問題SF。他に「黴」「BURN」併録。(折り返しより)

永遠の刹那を望む者が触れると、その意識をその時間軸に閉じ込めてしまう「時の石」を手に入れてしまった少年の、青春の影を浮かび上がらせるような短編「時の石」。
原因不明の黴によるパンデミック、滅んでいく世界の中、たった一人偶然に生き残っていく女性が登場する「黴」。
世界が混沌としたものに変貌し、どうやら一人取り残されてしまったらしい男が生きる「BURN」。
「BURN」はとても、「アイ・アム・レジェンド」を思い出します。ゾンビじゃないし、すごくサバイバルってわけでもないのですが、生き残った男と、偶然出会った狼(野生のもの)、サバイバーである女性とコミュニティ、というモチーフが揃っている。けれど、ここで主人公が出す答えは、なんというか、あんまり外国で見るような終わり方じゃない気がして、面白いと思いました。すごく現実的で、地に足がついているような。
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ブラックスローン インディゴの夜 (集英社文庫)
個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上に「もう一つのindigo」が存在し、真千子がそこを運営していたことが分かる。ネットとリアルの両方から犯人探しを進める晶たちだが……。大人気シリーズ最新作が文庫オリジナルで登場!(裏表紙より)

この巻から集英社文庫に移動した様子。
殺された指名客が運営していたらしい「もう一つのindigo」、それは、SNSサービスにある架空の街にある、ホストたちそっくりのアバターとそれを操作するユーザーたちによって作られたものだった。
殺人まで起きるか? っていう気もしますが、それだけ事件にまつわるWeb関係のもろもろを身近に感じました。RMTとか、絶対トラブルあるよね……。
この本、キャラクタービジュアルと、シリーズ紹介のためのイラストが入っていて、すごくいいです。前の創元推理文庫版も好きでしたが、こちらはよりキャッチーというか。好みです。晶さんかっこいい!
左遷も悪くない
優秀だが融通が利かず、上層部に疎まれて地方に左遷された軍人ウリセス。
左遷先でもあらぬ噂を流されて孤立無援状態のウリセスだったが、ふとしたことから、かつて彼が命を救った兵士の娘レーアとの縁談が舞い込む。
そのまま、式の当日までお互いの顔すら知らずに結婚した二人。ウリセスの武勇伝を聞かされて育ち、ずっと彼に憧れていたレーアは健気に尽くそうとするが、緊張と不器用さから首尾よく立ち回れない。一方のウリセスも、無骨な気質が仇となり、彼女の気持ちに上手く報いることが出来ないでいた。
そんな中、個性豊かなレーアの兄弟達が、次々と二人の前に現われる。彼等がもたらす騒がしくも心温まる出来事は、軍人として厳しく己を律して生きてきたウリセスに、かつて味わったことのない癒しを与えてくれるのだった。レーアとの絆、そして家族への愛情が深まるにつれ、不遇だったはずの彼の左遷が、思いもよらぬ幸せに満たされていく——(折り返しより)

すっごくすっごくすっごく! 面白かったー! 癒される……。心がほっと和みました。
根っこから軍人気質のウリセス。脳筋かと思いきや、気の利いた言葉が言えないだけで、他人を気遣うことができる、誠実な心根の持ち主。かたや、ごく普通の、貞淑な女性であるレーアや、空回ったり控えめであったりはするものの、信じるという芯を持った強いひと。この二人が、家族になって、少しずつお互いの人生に影響しあっていく。
いやー、兄弟たちがすごくいいですね! 家族になるってこういうことなんだというか、ウリセスとレーアの器の広さをすごく感じます。家族になったんだから、と二人とも当たり前に、伴侶の家族をテリトリーに入れるところがすごい。あなたの大事なひとは、わたしにとっても大事、ということを、当然に行動できる二人がいい。胸がじんわり暖かくなります。
続き読みたいなあこれ! 子どもとかどうなるのかな!
事象の地平 (白泉社文庫)
「大人になるとゆー事は、自分が世の中の主役ではないって事を認識する作業だと私は思っている…(中略)天動説から地動説へ。コペルニクス先生はいい人だ。…などと益体もない事をつぶやきながら、今日も、自分を慰め…」〈本文P.17より〉哲人・川原教授によるお気楽・哲学講座をまとめた、まるかじりエッセイ集!! 川原泉ロング・インタビューの他に、ピタゴラスを始めとする12哲人の紹介が入ったファンならずとも必見の一冊!(裏表紙より)

カーラ教授の、コミックスの柱とか巻末とかにある、ぼやぼやとした言葉が好きなんですが、そういうものが集まったエッセイです。章ごとに、いろんなテーマの簡単な解説(辞書?)が挟まっていて、すごく……不思議な本です。
インタビューに答えているのを初めて見て、そういうこともする人なんだ……と思いました。勝手にそういう、人に話すことがきらいな方だと思い込んでいた。
知らずに他人を傷つける人たち (ベスト新書)
「モラハラ」は今、「セクハラ」前夜
 新種のハラスメントがやってきた!
 職場や家庭でのいじめや嫌がらせを表すことばとして新たに登場したのが、モラル・ハラスメント(モラハラ)だ。
 加害者は、言葉や態度によって巧妙に相手を傷つけることによって、相手を支配し、隷属させようとする。被害者は気づかないうちに相手の術中に陥り、「悪いのは自分のほう」という意識にまでなるという。職場においてモラハラがはびこると、社員のメンタル・ヘルスに悪影響を及ぼし、企業の生産性が低下するのはいうまでもない。
 モラハラは病気なのか、モラハラをなくすにはどうしたらいいか。また、モラハラをしないようにするには何に気をつけるべきか。(カバー折り返しより)

2007年の発行。モラハラの入門というところでしょうか。ネットではもう少し詳しくなっているし、本も今はまた新しいものが出ているのかな?
自己愛って言葉の違和感が、ちょっと分かりました。そうなんですよ、自己愛って聞くと、ナルシスト、自分大好きってイメージがあって、なんかちょっと違うなーって思ってたんですよね。自己愛じゃなく、「他者は自分のためにいる」って言葉に変えると、なるほどと思いました。
おいしい妖精の愛し方 (レガロシリーズ)
辺境の島《迷子島》で、海女兼観光ガイドとして働くミリアは、色気より食い気の16歳。
ある日、ピンク色の不思議な海水を見つけた彼女は、幼なじみの料理人・ライに調理してもらおうと意気揚々と持ち帰るのだが……。その海水で作られた料理を食べた途端、頭の中で「私を食べて!」と声がして、なぜか島中の男たちから求愛されはじめ——!?
正気なのはライ一人!?
追い打ちをかけるようにして、ミリアの背中から妖精の羽が!?
わたしいったいどうなっちゃうの!(カバーより)

面白かった! 比喩が効いてて、すごく楽しかった。「食べられる」ことを始めとした、消費についての話だと思いました。元気いっぱいのミリアが振り回されているところは、怖くもあり、色っぽくもあり、ミリアらしさが弾けたところはほっとしました。よく食べる子はいい子だ。
いい時期に読んだなあ。なんだかおいしい海産物が食べたくなりました。
Dカラーバケーション (インディゴの夜) (創元推理文庫)
風営法の改正に合わせ、club indigoは営業形態を変更。若手ホストが接客する、よりカジュアルな二部を設け、集客に効果をあげていた。だが、イマドキな若手ホストは都市伝説がらみのトラブルを運んでくるし、晶は豆柴と殺人事件に巻き込まれるし、憂夜が休暇を取れば厄介な問題が発生するしで、相変わらずの大騒動。新キャラクターも登場し、ますます好調のホスト探偵団シリーズ。(裏表紙より)

インディゴの夜シリーズ4巻目。若手ホスト手塚くんと、刑事柴田に、かわいいけれど底知れない実力を秘めていそうな後輩早乙女くんが初登場。「7days活劇」「サクラサンライズ」「一剋」「Dカラーバケーション」の四本収録。インディゴのメンバーはちょっと影が薄め? 手塚くんが結構出ずっぱりという感じ。
「サクラサンライズ」は、オチが読めるんですけどやっぱりこういう話すきだー! 「一剋」はいつものライトなノリもありつつ、刑事ドラマみたいなシリアスさもあって面白かった。
本も本当に面白いんですけれど、この作品、読んでるとドラマの方も見たくなる。
楓の剣!〈3〉―かげろふ人形 (富士見ミステリー文庫)
「楓。オレら、跡つけられてるぜ」
「え……。んもう、弥比古のせいなんだからねっ!」
——江戸名物男装のじゃじゃ馬姫と顔だけが自慢の(?)南町奉行の次男坊コンビとなれば、今やゆっくり買い物もできぬ有名人。
 今日も追っかけの町娘たちをやり過ごしつつ、しっかり巾着切りの盗人を片づける。そんな二人の鮮やかな活躍ぶりを、どこかから飛んできた黄色い蝶が、しかと見届けていた……。
 その日の夕刻。神田明神下の京菓子屋・美濃屋では一大事が起こっていた。嘉一の祖母・帰蝶が熊野から突然やってきたのだ! なぜ江戸に? 物見遊山? いいえ、嘉一の花嫁探しのために!
 ターゲットは——楓!?
 一方、近頃江戸でもちきりの話題と言えば、一つは神隠し騒動、もう一つが陽炎座付きの人形使い・紫狼。紫狼の妖しい魅力に楓はときめくが——。
 痛快大江戸エンタ第三弾! 恋模様も大江戸ラブスクランブル!!(カバー折り返しより)

第三巻。久しぶりに読んだので、前の巻の内容を忘れている……。
弥比古の刀が、髭切だというところに「おっ」と思うのは、今だからですね。前は堀川国広だったというのをさらっと書いているのにアンテナが立ってしまう。あとで前の巻確認しとこう。
吉原の太夫の神隠しと人斬り、これらの事件の関係性は? となったところで、あやしのものと関わってくるところが面白い! 楓と弥比古の恋愛模様もいい感じに絡んできたりして、ここからだというのに、続きが……。
弥比古の男らしいところと優しいところがすごく好きなので、最後の「お前のね、声が聞こえたんだ」という台詞にときめきゲージがすごく上がった。自分でも訳がわからないくらい上がった。
パロスの剣 (角川文庫)
 パロス第四王朝末期。時の君主アルディウスに一人の美しい王女があった。名はエルミニア。玲瓏にして燃える瞳。白馬を駆り剣に闌け、凛然と痩躯に男装を纒う佇いは、神話に顕れる美少年の姿だった。十八歳を迎え、結婚を父アルディウスより厳命されるが、時まさに隣国カウロスとの国交に揺れ、宮廷は叛徒の策謀に喘いでいる。運命の扉は、洗濯女フィオナとの出逢いに開く。恋か。自由への希求か。エルミニアは渦巻く野望の中、秘宝の剣を手に王国の存亡をかけ、栄光という名の、悲劇という名の闘いの途に独りひた疾る。
 現代の語部が紡ぎだす運命の物語。感動に彩られ書下しで堂々の登場。(カバー折り返しより)

剣の達人であり、常に男装する美しい王女、エルミニア。結婚の命令をはねのけた彼女は、偶然出会った洗濯女の少女フィオナに恋心を抱く。フィオナと添いたいと願うエルミニアは、剣闘大会を催し、自分に勝った者と結婚すると誓う。自分が勝てば、フィオナと結婚すると宣言することを夢に見て。
という、ヒロイックファンタジーです。女でもあり男でもあるヒロイン・エルミニアと、乳兄弟でエルミニアに思いを寄せるユリウス、心優しい野の花のような少女フィオナ、国を手に入れるためにエルミニアを罠にかける隣国の王子ファオン。この関係図だけでもうごろごろしてしまう。
最初、男勝りに「結婚しない」なんて言っているのかななんて思っていたら、本当に女性の体に男のたましいが宿った、というように書いているので、すごいなあ、なんて思いながら読んでいました。
そして、そういう状況で、乳兄弟のユリアスの不憫さが光る……笑 彼は本当にいいやつだ。
夜を待つ姫君 ~スワンドール奇譚~ (ビーズログ文庫)
出生に謎を持つ美少女・アンナは、深い森の古城で何の不自由もなく健やかに育てられた。育ての親で城の主、ジュリアン・ザビエル侯爵は「奇病に冒されている」ため、滅多に外出もせず、食事はワイン1杯のみ。ジュリアンの正体に疑念を抱くアンナだったが、成長するにつれ彼の深い愛情にどうしようもなく惹かれていき——!? 一方、軍部の謀反により混迷するスワンドールでは、王族の唯一の生き残りがいるという噂が流れて——!? 時をも越えるラブストーリー、剛しいら待望の新作いよいよ登場!!(裏表紙より)

吸血鬼と、彼に拾われ赤ん坊の頃から育てられた少女のラブストーリー。ヒロイン、アンナは、実は王族。謀反による王家の人々が殺され、両親もまた逃亡の最中に亡くなってしまったところ、心優しい吸血鬼ジュリアンに拾われる。
登場する人物が結構多くて、この話、かなり深くて広い設定があるんだなと感じられるところがありました。イパネラ女王とか、ブルムの過去とか、いろいろ。
サブキャラクターとして登場する、アンナの家庭教師イボンヌの立ち位置がすっごくいい! ラストでそう登場するとは思わなかった。
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Author:月子
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