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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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あけめやみ とじめやみ (ハヤカワ文庫JA)
妃の病いを癒してもらうため、水上庵の巫女のもとを訪れた木莵王イヨギは、あまりの巫女の幼さに不安を抱いた。しかも、妃を救うことは道にそむくことと治療を拒否される。はたして、妃は助かることができるのだろうか……人を疑うことしか知らぬ老王が真の愛に目醒める表題作ほか、愛する相手に対して、ふと不安をいだきはじめる少女の微妙な心の動きをつたえる「紙の舟」など久美沙織の新しい魅力を伝える作品集。(裏表紙より)

主にSFな短編集。「あけめやみ とじめやみ」「OUT OF DATA」「紙の舟」「きんぽうげ」「サマー・ドレス」「ドリーム・キャスター」の六編。おお、文章のノリがどれも80年代だぞ……と思って読みました。ちょっと読みづらかった。
SFは少し散漫でうーん? となったのですが、「あけめやみ とじめやみ」はなんだか好きだ。
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小説 東のエデン (ダ・ヴィンチブックス)
卒業旅行でホワイトハウスを訪れた森美咲は、そこで銃と携帯を手にした記憶喪失で、全裸の男に遭遇する。滝沢朗と名乗った彼と関わることになった咲は、彼の持つ謎の携帯とあるゲームに巻き込まれていく。100億円の電子マネーが振り込まれた12個の携帯電話、そしてそれを持って「日本を救う」使命を与えらえれた者たちは、セレソンと呼ばれた。

アニメは未視聴。文章はノベライズという感じでしたが、ストーリーはすごく面白かった! でもこれで終わりませんよね? 多分劇場版の名を冠す本が続きなんですよね。
日本の現状への風刺が結構入ってます。ニートとか就活とか、会社の先輩後輩、サークルのカオス感、ネット、炎上やら陰謀論やら。うすら寒くなったのが、後半の全裸ニートたちの表現。能動ニーツと受動ニーツって言葉は、寒い。怖い。
「東のエデン」のメンバーはどうなってしまうのかとか、セレソンが全員出てないとか、誰がこのゲームに勝つのかとか、大事なところが分からずに終わってしまうので、最後どうなるか気になります。
王立エトワール近衛隊    星の正義に忠誠を (角川ビーンズ文庫)
「貴様が、わたしを選べ!」「あなただけが、俺の星だ」
国王がついに崩御し、アルは最新の遺言状をエトワール近衛隊の隊長・シャリオから極秘に託される。急展開の事態の中、シャリオが先王の血を引くと知ったアルは暴走し、シャリオ自らに謹慎を言い渡されてしまう。同じ頃第二王子・ソールにより、最悪の形で出生の秘密を暴かれたシャリオは、表舞台に引きずり出され!? 隊長と新米士官の絆が試される最終作戦開始!!(裏表紙より)

少女めいた美貌だけど中身は熱血の少年アルカイド・クレール。彼が星と戴く、正義を貫くエトワール近衛隊の若き隊長シャリオ。シャリオをひたすらに見つめて、正義を貫いてくれ、というアルのまっすぐさに、もぞもぞする反面、「やっぱり…………好きー!!!」って叫んでしまう台詞やエピソードが満載で、最後まで顔を覆いながら、胸がいっぱいになりました。自分を貫く人はかっこいい。
そして、ソール王子の闇が悲しい。深くて、重くて、寂しくて。彼も星が欲しかったんだなあ。
熱血でまっすぐ、なだけだった少年アルが、近衛隊隊長になった姿にもにやーっとしてしまいました。そこで大人の余裕を滲ませるのが、にくい! 好き!
台詞のかっこよさがしびれるシリーズでした。楽しかった!
「こどもと映画」を考える 13才までに見せたい名作映画50ガイド
映画ほど情操教育・メディア教育に大切なものはない。こどもをめぐる「映画教育」の現状と課題を考える、はじめての本——13才までに見せたい名作50本も紹介。(帯より)

めっちゃサボった挙句に、もうどんな本を読んだか忘れて行っている……。

子どもと映画を結びつける活動の報告を交えつつ、子どもに見せたい映画を紹介する一冊。自分がいかに偏った映画鑑賞しているのかよく分かったというか、本当に私は映画を見ていないんだな……と悲しくなりました。
ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)
『ジェネラル・ルージュの凱旋』で屈指の人気を誇る救命救急センター部長、速水の短編三部作が登場! 単行本に収録されたジェネラルの原点「ジェネラル・ルージュの伝説』に、新たに書き下ろした「疾風」とその後の物語「残照」を収録。さらに、大幅加筆したエッセイや自作解説で、創作の秘密を惜しみなく明かします。巻末には全作品を邑楽下年表&登場人物リスト330&用語解説辞典付き!(裏表紙より)

本編はジェネラル・ルージュまで読んでます。新聞か何かで、海堂さんは、一度書き上げた作品は最初から何度も書き直して全編推敲する、みたいなのを読んだ気がして、エッセイが収録されているならどんな風に執筆活動されているのかな、と思って手に取ってみました。
この方、めちゃくちゃ書くの速いんだなあ……ということが学べました。日記みたいなエッセイが収録されているんですけれども、他のことをしながら執筆して、期日までに上げて、週刊連載も持つことがあって、みたい忙しい環境って、すごく頭のいい人だからこそできることなんじゃなか、と思いました。
短編は、やっぱり「伝説」が面白かった! 顔色が悪いから口紅を引きなさい、というのは前に読んだ時もすごく印象に残っていて。速水の凄まじさと、けれどその若さが引き立った物語だった。
王立エトワール近衛隊  炎の剣士と誘惑の密約 (角川ビーンズ文庫)
熱血新米士官・アルが属するエトワール近衛隊は、美形士官ばかりで形成されたお飾り部隊。しかし、真の顔は正義を貫く精鋭特命部隊だった。近衛隊の次なる任務は国の威信をかけた国際会議での護衛。超絶美貌のドS上官・シャリオの下、任務に励むアルだったが、シャリオの右腕であるフラム少佐は、謎の男から王子暗殺計画をもちかけられ…!? 絢爛な衣裳に身を包む美麗男子達の華麗なる作戦第2弾!(裏表紙より)

エトワール近衛隊の第二巻。第一巻が、ほとんど男性ばかりなのに、すっごく恥ずかしい台詞やらシチュエーションやらで、読んでいて照れてしまってもぞもぞするので、かなり長いこと置いてしまいました……。
星石を扱う護星官としての任務を秘めつつ、エトワール近衛隊は、隊に嫌がらせをする好戦派の第二王子ソールの護衛をすることに。ソール王子の言動が、ああこの人死にたいんだなあ、みたいな投げやりで軽く絶望した感じなので、彼の冷たいさびしさや、アルの熱血具合が、もうもだもだしてしまう! いい歳した大人たち、あるいは世間のことをある程度知った子たちが、空気を読んだり事情を読んだりするせいで、正義や信念を貫き通しにくい状況にあるので、正義をまっすぐに叫ぶアルは、眩しくて、いいなあ……。
昔返りの乙女と竜の王たち 四竜の帰還と再会の約束 (一迅社文庫アイリス)
その日、巨大な光の柱が立ち上るとともに、突然前世の記憶が甦る《昔返り》という現象が世界のあちこちで起きた。辺境の村に住む少女・アナベルは、竜の力を持つ太陽王・ソールへの前世の恋心を思い出し、更に《昔返り》を鎮める力を得てしまう。そんな彼女の前に、太陽王の《昔返り》を名乗る青年と、前世で彼に仕えた者たちが現れて……。かつて覇権を争った竜の王たちと、鎮めの乙女が紡ぐ、運命と記憶のラブファンタジー!(裏表紙より)

前世は平凡な少女。今世でもさほど変わらない村娘のアナベルが、鎮めの乙女の力に目覚め、三百年前の世に生きていた太陽王ソールを始めとする伝承の人々の生まれ変わりに関わっていくファンタジー。独特の世界観、しっかりめの物語、普通の女の子が当たり前に生きている感じ、がすごく出ていた、好みの恋愛ファンタジーでした。続き読みたいなあこれ。
りんごが特徴的によく出てくるんですが、話の中できゅうっとなったのは、アナベルが自分でパイを食べるところ。落ち込んだとき、すごく悲しいとき、ケーキをホールで食べる、というのは、現実でもファンタジーでも共通するような気がして、もうきゅんきゅんしました。こういう「女子!」な風景が、すごく好きだ……。
エメラルド・フォレスト―太陽と月の女神 (角川ビーンズ文庫)
「おめでとうございます、聖巫女マヤ!」
次々とひれ伏す侍女たちを前に、高校生・内家摩耶は途方に暮れていた。むせかえる草の匂い、不思議な声の鳥たち、そして深い森に抱かれた建造物。ここはマヤ文明の都市国家のひとつ、ヤシャウチェ。飛行機事故から生還したはずの摩耶が目覚めたのは、現代ではありえない場所だった……。
運命の紡ぎ手に選ばれた少女の想いが今、時を越える——!(裏表紙より)

古き良きビーンズ文庫! な話でした。家庭に居場所もなく、たった一人心を許している幼なじみの明寿加とは、メールでやりとりするだけの、摩耶。政治家の父が首相になるという時、摩耶は外国の学校へとやられるが、その飛行機が事故に遭ってしまう。目覚めた摩耶は遥かなときを超え、マヤ文明の都市国家で、巫女として生きている状況にあった。
価値観が全く違う環境で、巫女としての能力が危ぶまれつつも、生きていこうとする摩耶。ざっくりと人が死ぬのと、神と巫女という信仰が色濃いせいで、なんだか血なまぐさい(だがそこがいい!) 一人の女の子が、自分の大事なものを抱えたまま、その時代に生きていくと決めたこと。そして再び巡り会うものがあったのだと思うと、想像が広がるお話でした。
ミステリ十二か月 (中公文庫)
物語を読むことに無上の喜びを感じる人達は、日本の各地に次々と生まれ、育って来ます。となれば、後から来る方々に、こんな花が咲いている、こんな実が実っていると示すのは、先に歩いた者の務めでしょう——読み巧者・北村薫が選んだ50冊。出会えて良かったと思える本が、必ずあります。有栖川有栖との熱血対談、大野隆司の彩色版画を収録。(裏表紙より)

読売新聞に連載された、ミステリ小説紹介をまとめたものと、その裏側について語ったものと、二本の対談が収録されています。最近ミステリ小説関係を読んでいるのは別に何を書こうと思ったわけではなく、文学評論、児童文学案内以外だと、私が手に取れる範囲なのはあとはミステリくらいである、というだけです……。
やっぱり私は全然読んでないな! と思いました。ポーやクリスティーが挙っているかと思いきや、綾辻行人とか山田風太郎も挙っていて、おお……となる。ますます読みたくなったぞ。折しも、三谷幸喜監督が『オリエント急行殺人事件』をやるようなので、読みどきかなーと思いつつ。
ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
 クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する——。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。
 SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。
 クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし——。
 個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場!(カバー折り返しより)

『アクセル・ワールド』はアニメを見ましたが、SAOは初めて。あらすじを読む限り、もっと王道のRPG展開かと思っていたのですが、主人公は強いし、ヒロインとの恋愛も想像とちがってた。もう夫婦じゃん! 一巻目から夫婦かよ! ごちそうさまでした!
ステータスや、スキルという概念がある小説って、こういう風に書くのかーと勉強になりました。ここでの死は現実世界の死を意味しますが、けれどまだまだ仮想世界という印象があって、悲惨さとか残酷さが強くはないのがちょっと残念だったかもしれません。もっと絶望してみたかったかも。
長いシリーズなので、機会があったら続きも読んでいきたい所存。
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Author:月子
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