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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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デ・コスタ家の優雅な獣2 (角川ビーンズ文庫)
裏社会を牛耳る一族「デ・コスタ家」。超内気な少女ロザベラは、一族の後継ぎを産むためつれてこられたたった一人の花嫁候補。自由を掴むため、なんとかファミリーの一員に認められたが、その矢先、敵対組織の襲撃に遭いしばらく休むように言われてしまう。このままでは、誰かと結婚させられちゃう!! ロザベラは従兄のノアの力を借りて、組織内での名誉挽回を図るけど!? ますます危険な獣たちとのラブゲーム第2弾!(裏表紙より)

悪徳の一族デ・コスタ家、異能の子どもを産める一族唯一の少女ロザベラの、「悪い子になっちゃう」物語。今回もロージーが可愛さ爆発でよかった!
ようやくファミリーとして認められたものの、結果を出さなければ、ファミリーをまとめる長兄エミリオがロージーに「飽き」てしまう。奮闘するロージーが、悪いことなんてしたくない、でも死にたくない、利用されたくないと頑張るところが可愛い。そういう不安定なところで、さっと仮面を被って「デ・コスタ家の女」になる瞬間が、もうぞくぞくする!
今回はダリオ巻だったので、三男の株が上がりました。私は、三兄弟では彼がいちばんまともだと思うよちょっと馬鹿だけど……。続きも楽しみ。
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コバルト風雲録
「このライトノベルがすごい!」に連載されたものを加筆、修正した、2004年発行の本。久美沙織さんがコバルトで書かれていた頃の話をされている。当時のコバルト文庫を中心とした、各作家の状況、社会の様子、読者の様子。
読者の様子がいちばん堪えた……。手紙の内容は確かに読者の感想なんだけれど、うーん……分かりやすさと読解力と、作者が書きたいものの距離感の問題になるのかなあ。誰も悪くないし、難しいところだ……。
2.43 清陰高校男子バレー部
東京の強豪校からやってきた才能あふれる問題児・灰島、身体能力は抜群なのに性格がヘタレな黒羽、身長163cmの熱血主将・小田、クールで謎多き副将・青木……。目指すは全国。地方弱小チームの闘いが始まる!(帯より)

どこかで心を傷つけてしまった天才と、彼に感化されていく秘められた才能の持ち主、そして彼らの仲間となって全国を目指していく高校生たちの、爽やかな青春小説。面白かった! 面白かった! かけがえのないものを見つけて、人との繋がりに楽しい気持ちを獲得して行く彼らが本当に泣けるほど爽やかでいとおしかった!
天才に引っ張られていく少年が、今度は逆に底から引っ張り上げられる、そういう関係性が熱い! こいつには見捨てられたくない、認められたい、という気持ちって、本当に何よりも強いよなあ。そういう関係があることが、すごく嬉しくて、大切に感じる。
このメインの二人だけではなくて、先輩たちの立ち位置もすごくいい。絶妙に、大人になりつつある青年たちの姿が、かっこいい。
私のお気に入りは棺野くんです! 大事な時に大事なものを間違えずにいられる男の子は最強だと思う。
もっと読んでいたいし、追いかけていたい男の子たちだった。面白かった。
シスター・ブラックシープV  花嫁の聖戦 (角川ビーンズ文庫)
「会いたかった——私があなたを悪魔から攫ってみせる」冤罪で投獄された司祭ユリエルを救うため、悪魔の手をとった男装の少女コンスタンティン。豪奢な地獄で悪魔に甘やかされる日々の中、彼女は賭けに出る。自分自身を賭けて——「君が勝ったら僕をあげるよ」一方サクスでは、ユリエルがコンスタンティンを悪魔から奪い返し、自分の元へ取り戻そうとしていた。禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー、激動の完結巻!!(裏表紙より)

地獄へ行ってしまったコンスタンティンは、悪魔の秘密を知る。ユリエルはコンスタンティンを求め、サクスではサイラス院長と女伯グロリアとの決裂により、司教軍に攻められる事態になっていた。それぞれのラストバトル! という感じで、悪魔とコンスタンティンの繋がり方も変わり、とにかく悪魔が! 悪魔が最高にいい人になっていて苦悶しました。悪魔がいい人になるなんて消滅フラグでしかないのに、満ち足りた様子なのが切なすぎる。
すべてのものはあるべくしてあるように、世界には何の変わりもなかったけれど、たくましく地に足を着いて生きているコンスタンスやユリエルの姿が最後に見ることができてよかったです。面白かった!
シスター・ブラックシープIV エデンの嘘 (角川ビーンズ文庫)
「無駄です。今夜は逃がしません——本当のあなたが知りたい」悪魔憑きが続出し、【黒い羊】として独自に捜査するコンスタンティン。しかし、司祭ユリエルの罠にかかり、【黒い羊】は捕らわれてしまう!! さらに、無理矢理コンスタンティンを地獄に連れていこうとしていた悪魔の心境にも変化が…? 「幸福な結末など本気で信じていたのか? そなたは悪魔の花嫁なのだ——」禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー第4弾!!(裏表紙より)

クライマックスの前段階という感じで、ユリエルの事情、悪魔の変化、コンスタンティンの正体が誰にバレるかという盛りだくさんな内容でしたが、最後にぶっ飛んだのはレオンとグロリアのシーンですよ! そうなったらいいなって思ってたのでときめきメーターがぎゅーんって上がってしまった。
それから、弱っているコンスタンティンに手を出さず、落ちてくるのを待っているヒースの株が上がってしまったり、悪魔が変わってしまったところがとてもどきどきしたり、何よりユリエルの乱暴なシーンには悲鳴を上げました。美味しい。美味しい……!
地獄へ行ってしまったコンスタンティンはどうなるのか。悪魔はまだ考えていることがある気配だし、できればみんなが幸せな終わり方を迎えられますように。
シスター・ブラックシープIII  薔薇と聖歌 (角川ビーンズ文庫)
この僧衣を剥ぎ取ってしまえば、コンスタンティンが【黒い羊】かどうか確かめられる——美貌の司祭ユリエルに助祭の美少年コンスタンティンへの疑いが生まれる。だけど強引に【黒い羊】にキスをして傷つけた手前、コンスタンティンに「肌を見せてほしい」のひと言が言えない。そんな中【黒い羊】の偽者が現れたことで事態は急展開し!? 「怖かったか? 俺に会うのが。なあ、シスター」禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー第3弾!!(裏表紙より)

【黒い羊】の偽物が現れた。しかも悪人から金品を巻き上げているという。女伯グロリアの【黒い羊】追及の手も伸び、コンスタンティンは女性であるという疑いと【黒い羊】の正体ではないかと追いつめられる。あっちこっちから疑いの目を向けられ、すっくとしているコンスタンティンが怖さのあまりに震えているシーンはこちらもはらはらどきどきでした。勇ましい彼女が怖がっているのは珍しい。悪魔の心境も徐々に変化し、なのに猫の姿だというのが、コンスタンティンも言っていましたが本当にずるい! 勝ち逃げみたいな状態! 大事なところで手を貸してくれる悪魔は隠れイケメン(いや、人間型は超絶美形なんですが)
結局全部困難をクリアしちゃって、かつ残った問題は「正義」についてかーと思ったら! ニコラスが戻ってくるのが楽しみです。
シスター・ブラックシープII  林檎と堕天使 (角川ビーンズ文庫)
漆黒の悪魔にはめられた結婚指輪を壊すため、昼は男装し教会の助祭、夜は伝説の聖女【黒い羊】の二重生活を送る少女コンスタンティン。しかし、助祭の仕事中に事件に巻き込まれ、僧衣を切り裂かれてしまった彼女はドレスを着るはめに! さらにその姿を【黒い羊】を追う司祭ユリエルに見られてしまい!?「あなただとわかっているのに、女性に見えて…」司祭の懊悩と悪魔の猫化が加速するトリニティ・ラブ・ファンタジー第2弾!!(裏表紙より)

女性は男装、男性は女装する、キリスト教以前から行われている街の祭りの日がやってきた。でもキリスト教の助祭であるコンスタンティンにはあまり関係のないこと……と思いきや、祭りのせいで魔力が高まるため、悪魔がコンスタンティンと結婚式を挙げようと企んでいると知る。更に、突発的な出来事で、コンスタンティンはドレスを着たところをユリエルに見られてしまった。
ラブコメ部分はにやにや、バトルシーンは熱く、そして、正義と悪の対立を描くところは切なくて、このシリーズにはまりはじめている! とはっとしました。面白いー面白いーごろんごろん。分かってたけど、分かってたけどやっぱり結婚式の無効化の方法って萌えたわー!
正義を行う【黒い羊】だけど、悪には悪の苦しみがあるというのが切ない。取り締まる側の女伯、代官側も乗り出してきたし、三巻が楽しみです。
シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ (角川ビーンズ文庫)
16歳の誕生日、むりやり漆黒の悪魔の花嫁にされた助祭の少女、コンスタンティン。彼女は、悪魔にはめられた契約の指輪を壊すため、正体を隠して伝説の聖女【黒い羊】に変身し悪人を倒すことに!! だけど、異端者と見なされて美貌の司祭ユリエルにまで追われることになってしまい!? 「これは吾が花嫁だ」「違う。私の獲物だ」——悪魔との離婚が先か、ユリエルに捕まるのが先か。禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー開幕!!(裏表紙より)

生まれたときに悪魔の花嫁に選ばれてしまい、十六歳になったその日に悪魔からの迎えが来ると言われ、教会に預けられた少女はコンスタンティンと名乗り、助祭として生きていた。しかしその生活は、夜歩きする、酒場に行く、賭博はする、と聖職者にあるまじき放蕩ぶり。そんなことが許される悪徳の都サクスで、コンスタンティンと、悪魔、そしてわけありの司祭ユリエルの三角関係が始まる。
おもしろー!(じたばた)男装して暮らすコンスタンティンは、しっかり者でちょっと捻くれた子なれども、許しとは、愛とはというものにきちんと自分の考えを持っているところがすごくいい! ただではいかない女の子、というよりもちょっと少年の気配が強いですが、これから恋していくのだとしたら楽しみだなあ!
猫化していく悪魔と、ふにゃーんとしている司祭ユリエルとの一つ屋根の下というところもときめきです! 悪魔もユリエルも、大事なところできりっとしてすごくかっこいいので、きゅんきゅんしてしまいました。私はユリエルとくっついてほしいなー! 聖職者は恋ができないとは思いますが、だめだだめだーって思い悩んでくれないかなー!
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈6〉Blood Party! (電撃文庫)
山田梢太として華乃子とひとつ屋根の下での生活にテンパる加地梢太。地方の小さな病院で静かに暮らすジョナサン——。鳥籠から巣立った住人たちはそれぞれの生活を送っていた。〈鳥籠荘〉は無人となり、このまま歓楽街のはずれで朽ちていくだけなのか……。
そんなある日、トランクを引いて〈鳥籠荘〉の前に現れたのは——?

〈鳥籠荘〉の後日談エピソードに加え、番外編「Blood Party!〜眼鏡と吸血鬼〜」を収録。——女子高生・キズナが通う学校に勤める美術教師・浅井にはある噂があった……。それは、吸血鬼!?〈鳥籠荘〉は吸血鬼の館!? 謎めいた保健室の先生・由起も登場する、もうひとつの〈鳥篭荘〉ワールド!(カバー折り返しより)

鳥籠荘シリーズ、エピローグ巻。山田家の面々と、ジョナサン、そしてキズナのその後の物語。みんな、それぞれに巣立った場所でうまくやっている様子。エピローグには登場しなかった住人たちも、どこかで生きているのだろう。暗かったアパートから出て、見た世界は穏やかな光に満ちている。
子どもたちが大きくなっていく感じが、時は進むという実感になりました。華乃子と梢太の、小学生から大人へとゆっくり変わっていく話がもだもだでした。女子特有の結束力や、ちょっと女子に遅れをとる男子とか、もうあああ分かるうううって。
エピローグはとてもいいエピローグでした。
番外編の吸血鬼話もよかった! これだけでも成立している番外編って、すごい。面白かった。もっと吸血鬼学園生活を堪能してみたかった。ここでのキズナと浅井は、最終的に仲良さそうで何より。
(骨牌使い)の鏡 (3) (富士見ファンタジア文庫)
 アトリは〈異言〉のものによって連れ去られ、ロナーは苦悩していた。
 兄であり、〈骨牌〉の王国・ハイランドの偉大なる王フロワサールは刻一刻と死に近づいており、さらには王を補佐すべき〈骨牌〉たちの相次ぐ離叛……。
 ついに東の蛮族が侵攻を始める。〈詞〉の世界は〈異言〉によって侵されていく。
 アトリは、考えていた。〈十三〉たる自分がいまなすべきこと、向き合わなければならないもの……。
 そして、いまここに真実の物語が語られ尽くす。
 〈骨牌〉に翻弄されるアトリの成長、冒険、恋を描いた日本ハイ・ファンタジーの金字塔が奇跡の幕を閉じる!!
 物語には常に最善の結末を——。(カバー折り返しより)

三巻にして完結巻。〈十三〉と〈骨牌〉の始まりの物語と、世界が伝説の区切りを終えて歩み出すまでの物語が語られる。あとがきを読んでなるほどと思ったのは、この世界には神秘があるけれども、神の存在はなく、魔法はなく、けれどそれに代わる〈骨牌〉というものがあるところ。別のところで私はこの話を神話だというようなことを言ったのですが、この場合、私が言いたかったのは、いずれ後世の人々が、世界の秘密に触れ合っていた時代だったと語る人々の転機と始まりの物語、ということです。いずれ人々が憧れと畏怖を持って語るであろう始まり、ということ。
しかし物語の中で、明確に〈骨牌〉〈詞〉と世界の離反は描かれず、まだ長く続いていくことが予感されます。ロナー自身の、王は誰でもいいという思いは、新たな時代の始まりを感じさせるけれども、エレミヤやドリリスは健在である。しかし、それら過去のものとすべて切り離すがごとく決別しないというのがこの話の結論なのかもしれません。アトリと手を取ったことで、ロナーは物語の外で、何らかの選択をするのかもしれない。この作品という鏡を通して、読者は望む結末をそこに見るのだと思う。
しっかし、ロナーの宣言はすっごくかっこよかった!! 涙出た。王が王たる様、難しい道を選ぶ瞬間は感動だ。
真の〈骨牌〉の正体の話もぞくぞくしました。すべての終わりに〈十二〉の札が出てくることろがにくい!
面白かったです! 面白かったです!
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Author:月子
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