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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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竜岩石(りゅうがんせき)とただならぬ娘 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
「これは……竜岩石だな?」
大富豪・李大人の屋敷で働くことになった少年・李衛は、白家へ大事な書物を借りてくるというお遣いに出る。雨が降っているわけでもないのに、着ている物が濡れて重くなる。路地には蟹の鋏で首を挟まれた猫、人気のない白家では壁から一抱えもある魚が泳ぎ出て来て仰天。果たしてその魚は、白家のお嬢様? 不思議な話の数々、中国志怪風の“怪しい話”20話。解説は東雅夫。(裏表紙より)

中華風ファンタジー、幻想文学の短編集。読みながらなんだか既視感を覚えるなあと思ったら、話の雰囲気が今市子さんの描く漫画に似ているんだ。
ちょっと恐かったり、なんだったんだ? というオチだったり、そわっとする話が多いです。古い時代を思わせるものもあれば、少し近代的な雰囲気の話もある。その中で私が好きだったのは「ただならぬ娘」。
市場には何でも売っていると聞いて、父親のお嫁さんを捜しにきた少年。とある出来事で賢い犬を手に入れ、それに手を貸したなんだかただならぬ娘と少年の連れに出くわす。彼女にお嫁さんに来てほしいと頼むが断られる。なんでも彼女は今嫁に行く途中なのだそうだが、様子がおかしい。という話。
少年が主人公だったり御伽噺風味だったりするので、活動的な女性が出てくる話はやっぱりおっと思います。しかも彼女は非常に強い。
勝山さんの短編は本当に好きだなあと思います。この本も面白かったです。
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デ・コスタ家の優雅な獣5 (角川ビーンズ文庫)
ノアがデ・コスタ家を裏切った。当主のエミリオも爆弾事件に巻き込まれ、組織は崩壊寸前! ロザベラはノアへの思いを断ち切ろうと、ダリオのプロポーズを受ける。しかしロザベラとダリオの婚約をきっかけに、敵対組織アリスタ・ファミリーとの全面戦争が秘密裏に計画されていて!? 「デ・コスタの女」として生きることを決心したロザベラが、家族を守るために取った選択とは!? それぞれの運命が交差する、激動のシリーズ完結巻!(裏表紙より)

シリーズ五巻目、完結巻。面白かったー! いいなあ、悪女として生きる、弱くて震えているけれどしたたかな女の子! 悪事に手を染めた瞬間に官能的になる一巻目からロザベラの可愛さや強さは目覚ましかったですが、家族のために、と立ち上がる姿は、最終巻にふさわしいヒロインの立ち姿だったと思います。
三巻くらいからダリオダリオと感想を書きましたが、こうして最後に辿り着くとやっぱりノアでよかったかな。ダリオは本当に変わったし、ばかわいくなって、ちゃんと守りたいものを間違えない子でした。エミリオは一貫していけない大人でしたが、彼なりに大事なものを守ろうとした挙げ句の悪事なので、もしかしたら対立する未来があるかもしれないけれど、ロージーの今後に期待という感じでしょうか。
ラストよかったかわいかった! 未来の家族のことまで大事にすることができるのが、これからのデ・コスタの女だ。
デ・コスタ家の優雅な獣4 (角川ビーンズ文庫)
裏社会至高の一族「デ・コスタ家」。組織を変えたいと願い、エミリオについて仕事を学ぶロザベラは、彼に反発する幹部達に不安を抱く。自分なりに家族を守りたい——。そんな想いを胸にノアと調査に乗り出したロザベラは「おまえのそばにいたい」と言う彼の存在を強く意識し始めていた。そんな時、偶然手に入れた1枚の写真に、ロザベラの本当の家族に関する情報が隠されていて!? 衝撃の真実が明らかになる第4弾!!(裏表紙より)

臆病なロージーが裏社会を牛耳るデ・コスタ家を上り詰めていく、シリーズ四巻め。三巻ではダリオがロザベラへの気持ちを自覚し、それを引っ張ったエピソードがあるのでもうにやにやでした。ダリオかわいいなあ。「壊れないように抱くから」。……ばか! ばかわいい!
そして、ロザベラもまたノアの秘密を知るのですが。これはもう、ノアを選んだってことでいいのかな? なので、愛情が逆流する、という表現にぞくぞくしました。
次で最終巻。読むぞー。
絵ごよみ 昭和のくらし: 母たちが子どもだったころ (らんぷの本/マスコット)
昭和戦前のエピソードが、素朴でかわいらしい絵とコラムで綴られる。
昭和というとずいぶん遠い時代だなあと思うようになってしまったのですが、モノクロ写真のようなイメージが、この本を読むと淡いノスタルジーを覚えて不思議な感じ。懐かしさよりも、いいなあ、という気持ちがちょっとあるのはどうしてなんだろうな。
モノ好きな彼女と恋に落ちる99の方法 (角川ビーンズ文庫)
〈ヒト〉を愛せず、〈モノ〉しか愛せない高校生の瑠子。しかも愛した〈モノ〉を九十九神にしてしまう彼女は、その力で生まれた九十九神、タオ(バスタオル)、サク(工作ハサミ)、マグニ(虫眼鏡)と暮らす毎日。そんななか異端管理局の能瀬が現れ、九十九神が増え続ければ、人類が滅亡する、それを防ぐため『ヒトに恋しろ』と言いだした!? そして瑠子の「恋のレッスン」がはじまる!! 第10回小説大賞、奨励賞受賞作!!(裏表紙より)

現代ファンタジー。無機物萌えで、人嫌いの少女が、九十九神と、その異能を止めるべく派遣されてきたチャラい異端管理局員能瀬とどたばたする逆ハーラブコメ。と思いきや、文体がしっかり目で、締めるところはばしっと締めてくれていて、特に台詞にどきっとするところがあり、思いがけず楽しんでしまいました。
九十九神に矢印を向けられるのはまあいいとしても、能瀬の動機がちょっと弱かったのが残念。何故かというと私は彼が好きだからだ。言動がチャラいくせに、実はすごく優しくて不器用なところもありそうなところがかわいい。好き。
夢の本棚のあるインテリア (エクスナレッジムック)
タイトルの通り、本棚のあるインテリアと部屋の写真。表紙見た瞬間に本好きなら「これは!」と食いつくのでは。
どこかのデザイナーだったり編集者だったりのお家だったり、古い建築物の図書室だったり。これを見ていて思ったのは、素敵なデザインの素敵な部屋もいいけれど、畳のにおいがしたり、書見台や書斎机があったり、木の本棚があるのが好きなんだなーと思いました。どこも綺麗なんだけど素っ気なくてちょっとつまらない。おしゃれよりも馴染みのあるインテリアが好きだな。
デ・コスタ家の優雅な獣 3 (角川ビーンズ文庫)
裏社会を牛耳る一族「デ・コスタ家」。花嫁候補としてつれてこられたロザベラは、いまやファミリーの一員として初めて任されたカジノ経営に奮闘する日々。そんな時、市長選有力候補の息子が誘拐され、その犯人としてダリオが指名手配されてしまう! 行方をくらましたダリオを追うロザベラだったが、ノアから「俺が同じ立場でも捜しに行くのか」と問いかけられて…。大人気ダーク・ラブファンタジー第3弾!!(裏表紙より)

シリーズ第三巻。ファミリーの一員として頭角を現しつつあるロザベラ。「家族が好き」と言える強さも持つようになったのは、自信がついたからかな。かと思うとノアが非常に不安定になってきていて、その暗さにちょっと引きます……。やっぱりデ・コスタ家は呪われてるんだなあ……。
悪いことをしているロージーの挿絵が好きすぎて転がります。可愛い女の子が悪い子なのはかっこいい。
そして今回もやっぱりダリオがかわいかったー!! もう恋する男の子じゃないですか! ラストシーンの思春期少年めちゃめちゃかわいかったー!! エミリオが大事に思う気持ちも分かるよ……やっぱりダリオはばかだけどかわいかった。ばかわいい。
一巻と比べて段々文章が軽くなってきてるのは気のせいかなーと思いつつ、続きも読みます!
デ・コスタ家の優雅な獣2 (角川ビーンズ文庫)
裏社会を牛耳る一族「デ・コスタ家」。超内気な少女ロザベラは、一族の後継ぎを産むためつれてこられたたった一人の花嫁候補。自由を掴むため、なんとかファミリーの一員に認められたが、その矢先、敵対組織の襲撃に遭いしばらく休むように言われてしまう。このままでは、誰かと結婚させられちゃう!! ロザベラは従兄のノアの力を借りて、組織内での名誉挽回を図るけど!? ますます危険な獣たちとのラブゲーム第2弾!(裏表紙より)

悪徳の一族デ・コスタ家、異能の子どもを産める一族唯一の少女ロザベラの、「悪い子になっちゃう」物語。今回もロージーが可愛さ爆発でよかった!
ようやくファミリーとして認められたものの、結果を出さなければ、ファミリーをまとめる長兄エミリオがロージーに「飽き」てしまう。奮闘するロージーが、悪いことなんてしたくない、でも死にたくない、利用されたくないと頑張るところが可愛い。そういう不安定なところで、さっと仮面を被って「デ・コスタ家の女」になる瞬間が、もうぞくぞくする!
今回はダリオ巻だったので、三男の株が上がりました。私は、三兄弟では彼がいちばんまともだと思うよちょっと馬鹿だけど……。続きも楽しみ。
コバルト風雲録
「このライトノベルがすごい!」に連載されたものを加筆、修正した、2004年発行の本。久美沙織さんがコバルトで書かれていた頃の話をされている。当時のコバルト文庫を中心とした、各作家の状況、社会の様子、読者の様子。
読者の様子がいちばん堪えた……。手紙の内容は確かに読者の感想なんだけれど、うーん……分かりやすさと読解力と、作者が書きたいものの距離感の問題になるのかなあ。誰も悪くないし、難しいところだ……。
2.43 清陰高校男子バレー部
東京の強豪校からやってきた才能あふれる問題児・灰島、身体能力は抜群なのに性格がヘタレな黒羽、身長163cmの熱血主将・小田、クールで謎多き副将・青木……。目指すは全国。地方弱小チームの闘いが始まる!(帯より)

どこかで心を傷つけてしまった天才と、彼に感化されていく秘められた才能の持ち主、そして彼らの仲間となって全国を目指していく高校生たちの、爽やかな青春小説。面白かった! 面白かった! かけがえのないものを見つけて、人との繋がりに楽しい気持ちを獲得して行く彼らが本当に泣けるほど爽やかでいとおしかった!
天才に引っ張られていく少年が、今度は逆に底から引っ張り上げられる、そういう関係性が熱い! こいつには見捨てられたくない、認められたい、という気持ちって、本当に何よりも強いよなあ。そういう関係があることが、すごく嬉しくて、大切に感じる。
このメインの二人だけではなくて、先輩たちの立ち位置もすごくいい。絶妙に、大人になりつつある青年たちの姿が、かっこいい。
私のお気に入りは棺野くんです! 大事な時に大事なものを間違えずにいられる男の子は最強だと思う。
もっと読んでいたいし、追いかけていたい男の子たちだった。面白かった。
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Author:月子
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