読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

十九世紀半ば、パリに産声をあげた、世界初のデパート《ボン・マルシェ》。衝動買いを誘うウィンドウ・ディスプレイ。演奏会、バーゲンなど集客戦術。〈必要〉から〈欲望〉へと、消費のキイワードを一変させた天才商人、ブシコーとその夫人の足跡を追う。(裏表紙より)
デパートについて調べたかったので読んだ一冊。
パレ・ロワイヤルの一階部分が商店街だった、という歴史があり、マガザン・ド・ヌヴォテと呼ばれる流行品店が生まれるようになってから、やがてブシコーという男が店を目立たせ、購買意欲を掻き立てる工夫を行う、のちのデパートである店を作る。めちゃくちゃわかりやすくておもしろい! 演出の方法や雇用の工夫など、感心させられました。ぎすぎすはしているかもしれないけれど当時にしてはホワイト企業だったのかなあ。
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竜戦争の英雄である竜血卿に「おまえは竜の魔女の孫だ」と断言され、強制的に彼の花嫁となったシェナ。竜の魔女の力で人外となった彼を《無私の愛》で人間に戻せと言われるけれど……。魔女でもない自分にそんなことできるわけがないのに! その上、故郷の村ぐるみで秘密裏に育てていた2匹のちび竜がシェナを追いかけて王城に来てしまい——!? 人外の大英雄&辺境育ちの花嫁&ちび竜たちが織りなす、ドラゴン×新婚ラブ(裏表紙より)
竜戦争の終結後、酷使された竜を憐れに思い、新しく生まれた幼体竜を隠して育てることにした村があった。その村の娘シェナは、竜の世話係として暮らしていたが、その村に伝説の英雄、竜血卿がやってきて彼の花嫁に選ばれてしまう。竜血卿と呼ばれる彼は不老長寿になっており、しかも人間らしさを欠如させてしまっていたけれど、竜の魔女なら彼を人間に戻すことができるという……。
ちび竜が可愛いですね! 小石や花を食べる竜って可愛らしい。
サブキャラクターのクローリア、リプシア、ラドウィルの立ち位置が、少女小説ではあんまり見ない感じのものだったのでめずらしいなあと思いました。ヒロインに必要以上にべたべたしないし、ラドウィルは腹に一物抱えているし。
キスシーンの挿絵がとてもロマンティックでした。
やけに分厚いし文字がみっちりしているなあと思ったら、あとがきを読んで納得しました。二倍の枚数だったものをここまで縮める作業、本当に大変だったろうなあ……。

これは「浪費」ではなく「愛」なのです。
あんスタ、同人誌、若手俳優、声優、宝塚、お笑い、乃木坂46、ディズニー、V系バンド、ホスト、コスメ……オタク女性の真実がここに!
◯◯クラスタと呼ばれている人たちが、どれだけその沼に浸かっているか……を、どれだけお金を溶かしたかという話を交えて記す、エッセイ集です。元は同人誌で削除された部分があるらしく、その削除された部分がとても面白そうなので同人誌版もめっちゃ読みたい。
ともかく、廃課金勢や、実際に会いに行ける推しにお金を注ぎ込む人など様々な人たちが登場。本を作った動機が「あの人、あんなに推しにつぎ込んでどうやって生活してるんだろう……?」というところだったというので、うんうんと頷きました。みんなどんだけ貯金と手取りがあるんだ? って思うよね!

脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった……。同じ頃、米国防総省の下請け情報機関に所属するアナリスト・葉山は調査中にある情報を入手する。北朝鮮の権力中枢で、何かが起きている——。鍵を握る謎の言葉「プラチナ・ビーズ」とは? 米朝の謀報戦を鮮烈に描く、本格スパイ小説の新鋭、入魂のデビュー作。文庫版のための特別描き下ろし短編も収録。(裏表紙より)
おお……おおおお……! すごかったー! こういう社会派な作品はちょっと苦手意識があってなかなか読めないんですけれども、読み始めたらぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまった。そしてプロローグに戻ってしまった。
下請け情報機関に所属する葉山は、脱走米兵の死をきっかけに北朝鮮で追われたはずの幹部が再び中枢に復帰しているらしいことを突き止める。情報源となった女優志望の町田洋子とふとしたことで再会した葉山だったが、その後、尾行や襲撃に遭い、しかも町田洋子が死んだという知らせが入る。何がどこで繋がっているのか、相手の目的は何か。
行き場のない人間が何かを得ようと必死に足掻く。あるいは煮えたぎる怒りを隠して自らの望みのために行動する。静かな熱意というのか、出てくる人たちそれぞれの持つ何かが息苦しくて、この人たちがどこに行き着くんだろうとページをめくる手が止まらなかった。
主犯者と思われる謎の美貌の男が、ほとんど出てこないのに妖しい魅力に溢れててかっこいいんだよなあ……。終盤登場したときのやりとりにはぐうっと胸を掴まれた。「プラチナ・ビーズ」の意味を知ると、泣きたくなる。
おすすめされた小説でした。おすすめありがとうございました!

リィ・シェラ・ルウの三人組「よろず困りごと解決」課外活動に新たな依頼が入った。隠し子騒動にパトロン疑惑という学内ではショッキングな内容である。しかも持ちこんだのは彼らにとってある意味「仲間」ともいえる二人——ヴァンツァーとレティシア。違和感ありまくりの状況に、かの三人組も固まった。さらに両親の就任式に感銘を受けた様子のライジャが「女体に慣れる修練」とかの誤解されまくりな爆弾発言を次々と言い出し、追い打ちをかけた(もちろん、ライジャ自身は至極真面目に発言しているのだが)。どうやら学校はどこもかしこも異常事態の大賑わいが大盤振る舞いで……?
学校生活を満喫する(?)充実の第5巻。(裏表紙より)
今回は天使たち側、ヴァンツァーのお話。クラッシュ・ブレイズシリーズの『ファロットの休日』が初出のビアンカ、ブリジット母娘が登場。事件に巻き込まれてしまう。
ヴァンツァーはだいぶと変わったなあ。大事な人ができて、楽しいと感じてくれているようでほっとしました。
お話は、いじめられているらしいというレティシアの依頼と、乳児を抱えた中年女性(ブリジット)に対してまったく愛嬌を見せないはずのヴァンツァーが笑顔を見せて楽しそうにしていることから事件発生。「永久凍土の貴公子」とあだ名されている彼なのに、あの女性は誰なの!? と男女問わず大騒ぎになったことから、ブリジットとビアンカがどうやら狙われるようになったらしく……? という。レティシア側のお話は導入でほとんどヴァンツァーの話なんですが、ふたりとも、それぞれにしたいことができていてよかったなあと見守る側として思うのでした。

鈴花と黎鳴は、青萍でようやく見つけた飛燕を取り逃がしてしまう。改めて『蒼天党』調査のため、怪しい鉱山に向かう黎鳴。しかし鈴花は彼に命じられ、宿で留守番をすることに。そこへ、突如飛燕が現れた! 宮殿にさらわれた鈴花、彼女に迫る飛燕……「黎鳴様の名前を呼んでみてよ」って、そんなことしたら“召喚”の秘密がバレちゃう——!? ついに大告白(!?)言いなり中華ラブコメ第4弾!!(裏表紙より)
青萍での事件の後半。相変わらず飛燕が気持ち悪い笑
黎鳴よりお兄ちゃんの元陽の方がヒーローっぽいなあ。物腰柔らかでちょっとずるいところもある大人の人だ。お株を食われている黎鳴と鈴花はかなり距離が縮まってきたようで、いいぞいいぞー。
この巻でかなり夕紅さんのことが好きになってきました。戦う狐のお姉さんかっこいい!

子供が苦手な宮藤官九郎が、結婚10年目にして子宝に恵まれた! 愛娘「かんぱ」は生まれたてなのに態度が部長クラス。日夜飛び回っている宮藤パパも否応なしに子育てを始めることに。地井武男とポテトフライが大好きなかんぱの3歳までの成長を観察した爆笑の子育て苦行エッセイ! 巻末にかんぱ(5歳)との「盗聴」対談を収録。(裏表紙より)
宮藤官九郎さんのお子さんの誕生から三歳までの成長記録代わりのエッセイ。分厚いです。
お腹にいるときの仮の名前が「かんぱ」だったので誕生日してからもお名前はかんぱで統一。このかんぱちゃんの言動が、いかにも小さい子って感じでじわじわ面白くて、ちょっとうざくて、おかしい。こうやってお父さんってお子さんを観察しているんだなあと思うと、自分のことに当てはめるとちょっとくすぐったいですね。

歳王の命で青萍の町に向かうことになった鈴花と黎鳴。邪妖の討伐および“半仙王子”を貶める『蒼天党』の調査が目的だ。王太子・元陽も同行して賑やかな旅のはずが、黎鳴の機嫌は悪くなる一方!戸惑う鈴花だったが、辿り着いた青萍では黎鳴と同時に!! 「責任を取れ」って、何をすればいいんですか——!? さらに予想外のあの人と再会して……!? 超大人気・言いなり中華ラブコメ第3弾!!(裏表紙より)
青萍の町での事件の前編、とあとがきにあるように、この話だけでは終わっていません。
反政府組織『蒼天党』がどうやら青萍の町にいるらしい。しかもその町は道士たちにとって気の流れが見えない妙な場所。蒼天党の目的は。
だいたい調査が主で、みんな思わせぶりで敵の思惑がわからなくてもぞもぞします。続きを読んだら解決するのかな?

半仙王子・黎鳴の正式な婚約者となった鈴花。相変わらず名前を呼べば“召喚”してしまうものの、頬をむにむにされるお仕置き(?)にドキドキしっぱなし! そこへ黎鳴に暗殺を仕掛けた過去を持つ王太子・元陽が帰城するとの報せが! 鈴花は一大決心し、黎鳴に「あなたの盾になります!」と大告白!! ……なのに、彼の機嫌が悪いのはどうして!? 立場逆転! 言いなり中華ラブコメ第2弾!(裏表紙より)
一巻を読んだのが2013年3月なのですっかり話を忘れてしまっている……。
半仙である第四王子黎鳴を、名前を呼ぶことで跪かせ、命令を告げればそれを強制的に遵守させてしまう謎の力を何故か持っている鈴花。黎鳴は完全に鈴花に好意を持っているようだけれど、鈴花は鈍くてまったく気付いていない。周りはやきもき。さらに黎鳴は命まで狙われており、今度は鈴花にも。
登場人物が多いのにみんな個性的すぎる。普通の人がいない!
中華風なのでさっぱり首を切られたりしそうなんですが、楊家の面々の言い様に「不敬だ!」となって処罰を命じない黎鳴は懐が深すぎる。ラブコメでもいくらなんでも考えなしに物を言い過ぎでは……笑

スウェンが黎明国女王に即位し8年。時代は姉妹が荒野を駆け抜けた動乱期から、妹ルシェの一人娘・イーリアと、その姉として育てられた前十娘・エジカが生きる再生期へと移り変わりつつあった。
初代女王を思わせる鮮やかな花の痣と、幼いながら叔父のキナンを超える星読の才能を持つイーリア。その傍らでエジカは、自らが国の荒廃を招いた前女王の忌むべき血を引くことに悩んでいた。
新しい時代に生きる二人の王女が歩む、自らの人生とは——?
祈りと共に国を統べる娘たちの大河ロマン、堂々の完結。(裏表紙より)
第三巻。前巻で登場して黎明国へ迎え入れられた、本人をして「疫神」の血を引くエジカのお話。ルシェとエルダの娘イーリアは彼女の対比的な存在として描かれているので、さほど突出した活躍はないけれど、ルシェの血を引いてめちゃくちゃ可愛くて有能な子だというのがびんびん伝わってきます。
国自体が落ち着いているので大きな事件はなく、各々が「我が身に流れる血」や「脈々と受け継がれてきたもの」に想いを馳せる巻だったかなと思いました。
年齢的にエジカの恋のお相手は出てくると思ったんですが、君かー笑 前の二冊で有能だけれどどことなく不憫だった彼でしたが、この巻でもちょっと不憫で、でもそのおおらかなペースが心地いいなあと思いました。
これにて完結とありますが、ここからイーリアの物語が始まっていくかと思うとわくわくします。生き生きとした女性たちのお話、堪能しました。