読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

各地の飲食店主や職人の取材を続けるかたわら、お酒のミニコミ『のんべえ春秋』を発行してきた著者。懐かしの大食堂、小さな台所での工夫、郊外のコーヒーショップ、都会の片隅にある畑……。日常のささやかな変化を感じながら、さまざまな食べもの・飲みものとの出合いを綴る。おいしい話満載の一冊。(裏表紙より)
食にまつわるエッセイと農作業日記。半分くらい農作業日記だったので食エッセイを読むつもりでいるとちょっとびっくりしました。
全体的にどことなくやさぐれ感があるのは、誰でも日常に感じるささやかな苛立ちをきちんと書いているからかなあ。細やかなものを書くためにはそういう、流してしまうものを見つめ直す作業が必要なのかもしれないと感じました。
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幼い頃から本が大好きな、ある女子大生が事故に巻き込まれ、見知らぬ世界で生まれ変わった。貧しい兵士の家に、病気がちな5歳の女の子、マインとして……。おまけに、その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存在しない。いくら読みたくても高価で手に入らない。マインは決意する。ないなら、作ってしまえばいいじゃない! 目指すは図書館司書。本に囲まれて生きるため、本を作ることから始めよう!
本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー開幕!
書き下ろし番外編、2本収録!(カバー折り返しより)
本好きのための物語。かなりの長編であることは知っているんですが、この分厚さでこのくらいしか進まないの、文明の歩みって感じで壮大だなあと思います。本の話をしながら文明の話になっていてすごい。マインというか麗乃はどれだけすごいチートを持っているのかまだ気付いてないんだなあ。
本にたどり着くにはまだまだ通そう。パピルス、粘土板、竹簡、石版ときましたがどう展開していくのかめちゃくちゃ気になります。

スワンドールにある『オズモンドの被服工房』で元気いっぱいに働くマリアンネの夢は、仕立師になって素敵なドレスを縫うこと! ある日運命的に出会った気さくな准侯爵ハリィ・ソルジェに好意を抱きつつ、身分の違いに躇躊いも……。そんな時、ハリィとの楽しい時間と、恋心に悩むマリアンネの元を訪れたのは——「夜の女王」。その類稀なる才能を見込まれたマリアンネは、彼女からある魅力的な「提案」を持ちかけられるのだが——!? 流れる歴史と様々な恋を描く、スワンドール物語シリーズ!!(裏表紙より)
不遇な少女の立身出世物語。どストレートな少女小説でとても面白かった。
貧しい生まれながら裁縫の才能を見せたマリアンネは、十歳にして男爵夫人が経営する被服工房のお針子となる。ドレスを縫いたいと夢見るマリアンネは、もともとのひらめきや才能に加えて努力家で、必死に仕事を覚え、図書館に通ってドレスを仕立てる職人に必要な知識を学ぶ。
健気過ぎて泣けるんですが、またマリアンネがめちゃくちゃ賢いとわかる言動が随所に散りばめられていて、とても魅力的。そりゃハリィもうっかり恋に落ちるわ……。
結婚して、さらに店主になるにはちょっと早すぎるんじゃないかなと思いはしましたが、ロマンがあるのでそれはそれでよし!

猪目空我は、かつて少年探偵役で人気を博した子役くずれのイケメン。とくに技能があるわけではないが、過去の栄光を活用し外見重視の雰囲気探偵事務所を開くことに。早速、格安賃料で借りたのは古い屋敷の一角のうえ、他の住人は謎めいたお嬢さまと美しい執事のみ。ここに怪しさ爆発の大家と店子が誕生した。
一方、屋敷の執事にも秘密があった。それは彼の正体が死神で、死にゆく者に乞われた場合”カーテンコール”で三回だけ、彼らをこの世に呼び戻せるというもので……。
エリート死神執事とハリボテ探偵が贈る人生最後の"やりなおし"ファンタジー!(裏表紙より)
本を読む前の予備知識としての内容紹介って珍しいな。上記の内容を踏まえて、物語が始まります。加えてお嬢様にも秘密が。
栗原さん節炸裂でとても楽しく読みました。顔面と賢さに特化して人間的にはだめだめ(死神だからそれでいいんですけど)の死神執事と、脳みそが筋肉でまっすぐで正直な探偵にもなれない探偵・猪目、そして美しいけれどどこか奇妙なお嬢さまに、謎めいた万能を持つおじさまと、怪奇なものたちがどこかの街で寄り集まって当たり前のように日常を営んでいるの、なんだかくすっとしてしまう。
お互いしか見えていない、とか、お節介が人外を人にする、とか、まっすぐすぎて異形に気に入られる、とか、そういう胸をくすぐるものがたくさん詰め込まれていてにやにやしてしまった。あと冷蔵庫がなんかいい。ロマンを感じた。

ポーラは魔法街を訪れた。イヴンに飲ませる惚れ薬を買いに行くという、国王や王妃が聞いたら悲鳴をあげそうな目的のために……。シェラはまだ暗いうちから朝食の準備をして、洗濯をし掃除を行ない、刺客の撃退もする。平和な日常の裏で殺伐とした事件が繰り広げられる、いつものコーラル城を描いた外伝。(裏表紙より)
途中で気づいたんですが再読でした。ノベルス版で読んだんでした。
ポーラとアランナの休日とその裏で起こったどたばたな事件を描く「ポーラの休日」
婚礼衣装で駆けつけた戦場の夜、賭け事に興じる掌編「王と王妃の新婚事情」
リィが留守した一日にシェラが遭遇した一連の事件「シェラの日常」
どれもたいへんデル戦らしくて面白かったです。相変わらずみんないろんな方向にチートだなあ。本編の大きな流れを読んでいるのも楽しかったんですが、こうして隙間に起こった事件を読むのもすごく楽しい。

常に人でにぎわうデパートの食品フロア=「デパ地下」。老舗の伝統に最新の流行、昔ながらの定番もあれば、各デパートが知恵をしぼり工夫をこらした「ここでしか買えないもの」もある。絶えずリニューアルが繰り返され、トレンドを発信し続けるデパ地下は、人々の生活に密着しながら、ファッション化・カジュアル化してきた。時代のニーズに合わせて進化を続け、訪れた人をわくわくさせる売り場、その人気の秘密はどこにあるのか? 消費者の視点から見た「活用法」も織り交ぜながら、デパ地下の魅力に迫る。(カバー折り返しより)
デパートについて知りたくて読んだのですが、エッセイみたいな読み心地。著者紹介を見たら、もっと特定のブランド一つに絞った専門書も書かれているんですね。この本は全体的にあっさり目で、消費者から見たデパートの変遷という印象が強かった。
![([こ]1-2)ウッドストックの森の日々 (ポプラ文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Mn0PwGybL._SL160_.jpg)
アメリカ在住の小説家である著者が、ニューヨーク州の郊外、ウッドストックでの緑あふれる暮らしをつづる。ハプニングも、楽しいこともたくさんある日々。軽やかな語り口でありながら、自然や周囲の人々への愛とともに、本当の豊かさとは何かを感じさせる、温かなエッセイ。解説/金原瑞人(裏表紙より)
アメリカ、ニューヨーク郊外のウッドストックで暮らす日々を綴ったエッセイ。外国の田舎暮らしって大変だなあと思わせる数々の出来事が記されているのですが、自然賛美や環境問題への提起がなされているので、自然を愛し、どのように守り、どう生きていくかを考えたいときに読みたい本だなと思いました。
森の描写や緑の描き方が素敵なんだよなあ。実際に見てみたい。

理由はわからないものの、なぜかしょっちゅう異世界トリップをしてしまう香織。今回もようやく日本に帰ってこられたと思ったのも束の間、あっという間に新しい世界にトリップしてしまった。しかも今度は、美貌の陛下(但しオカマ)の花嫁候補として召喚されたらしい。新しい世界はもうこりごり! 一ヶ所で安定した生活を送りたい! そう思った香織は、その後の生活保障と引き換えに、一年間限定で、陛下と偽装結婚をすることに。ところが後宮の女性たちに喧嘩を売られたり、食べ物に毒を盛られたりと、今回もなにやら波乱万丈で……。ベテラン異世界トリッパーが、平凡生活を目指して大奮闘!? 新感覚・中華風異世界ファンタジー!(カバー折り返しより)
久しぶりにトリップものを読んだ気がする。
中華風異世界にトリップした香織。ただ彼女にとってトリップはこれで五度目であり、大学受験をきっかけに始まったその現象のせいで精神年齢は実年齢+10歳、つまり二十八歳。ようやく大学に入学し友人たちがいるはずなのに現代日本での居場所を見失いつつあるという状況。
この現象をなんとかしたいと思う香織の願いは、はっきりとは書かれていないんですが居場所が欲しい、平和で心穏やかな日々を取り戻したいということで、前半のコメディな部分やベテラントリップゆえのチートに隠されているんですけれど、だいぶと切ないです。どんなに異世界を渡ることが上手くなっても、強制的に世界から引き剥がされてリセットされる感覚、香織は諦めている節があるけれどだいぶと辛かっただろうなあ……。
中華風異世界の後宮で、何もかもわかっているという感じで立ち振る舞うシーンがめちゃくちゃかっこよかったです。こういうのもチートなんだな。勉強になりました。

15歳の魔女・リジィが相続し、ひとり引っ越してきたのは、ローデンシュア六番地にある、荒れ果てたお屋敷。そこには、魔力と結界に囚われて出られない幽霊たちと、危険で不思議な魔導具の数々、さらには悪魔まで棲んでいて……!? 記憶を失くした少年の幽霊・フレッド、そして理想の男の子・アランとの出会いが、小さな魔女の恋と幽霊たちの運命を動かしていく——。
神尾アルミが放つ、恋愛魔法ファンタジー!(裏表紙より)
児童文学のような世界観の、魔女と幽霊のどたばた同居もの、現代風。
ちょっと世間知らずだけれど前向きで元気な魔女リジィと、多数の幽霊たち。魔女たちが残したたくさんの魔道具。そして学園と、わくわくする要素がたくさん。一つ一つの要素にロマンが感じられて素敵だなあと思って読みました。
ルイが実は父親なんだろうなとか、イクリプス派とはなんぞやとか、ウルキエルの存在が突発的でもっと秘密がありますよねとか、色々あってもう少し長く読んでいたかったなあという気持ち。