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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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「結婚したからではなく、一人の男として君に愛されたいんだ」
 予知能力を持つ琥珀は政略結婚で、男なのに嫁として嫁がなければならなくなる。夫となるのは四神の血を引く白秋家の当主・高彪。帝の信頼も篤い精悍な軍人。きっとこの能力を望まれての結婚だろう――だが実は、琥珀はすでに能力を失っていた。強欲な義父から妹を守るために真実を言えず、罪悪感で苦しい琥珀。
彼の手を高彪は包むように優しく握り締める。さらに高彪は暴漢から琥珀を守るため、白虎の獣人に姿を変え…!(裏表紙より)

大正か昭和初期くらいの時代設定かな? 母と同じ予知能力を持つ琥珀は、強欲な義父の商売のために予知を強要されるも力を失っており、長らく軟禁状態で暮らしていた。その義父の命令で、義妹の安全と引き換えに白虎の一族の当主に嫁ぐことになり。
白虎と人の両方の姿を持つ高彪。異種族政略結婚ものですが、オメガバース要素はなし。けれども四神の血を引くので男性でも妊娠させられるらしく、作品の世界観では同性同士の結婚はどうやら不思議ではない様子。なかなか都合がいいというか、スパダリ要素と溺愛ハッピーエンドに御誂え向きの舞台です笑 約束された幸せですね。
優しい性格の琥珀と、たくましく思いやりの深い高彪。素晴らしい人に愛され守られる幸せをたっぷり詰め込んだ作品でした。本当にイラストが美々しいなあ。
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「私は、お飾りになりたいわけではありません」
「ならば、何になる」
「あなたの剣に」
公爵令嬢・セレーナの婚約者は、帝国が誇る『黒狼騎士団』の団長であり、近く皇帝となるフィニス。幼い頃に肖像画を見て以来彼の美貌の虜となり、全力で萌え、全霊をかけて推してきたフィニスといよいよ結婚――という時に、ふたりは何者かに謀殺されてしまう。一度目の人生は、これで終了。気づけば、前世の記憶を持ったまま『二度目』がスタートしていた。今度の人生では、絶対にフィニスを殺させない!
推しには健康で長生きしてほしいから――
そう考えたセレーナが選んだのは、フィニス率いる『黒狼騎士団』に入り騎士として彼を守ること。無事入団を果たしたセレーナだが、一度目の人生では見ることがなかったフィニスの素顔や振る舞い、すべてが尊すぎて死にそう! だが、ふたりの周りにまたもや不穏な影が――!?(裏表紙より)

美しい公爵令嬢として皇帝になるフィニスと結婚を控えていたセレーナは、式を三日後に控えたある日二人まとめて何者かに殺される。気付いたときには赤ん坊に戻っていた彼女は、二度目の人生を彼を守り、彼を推すために生きることを決意し、公爵令嬢ではなく筋肉でもって騎士になった、というループ要素ありラブコメ。
いやーもう笑った笑った。ここまで突き抜けているとただただ楽しい! 語彙力がないって言いながら萌えてますけれど、表現力がありすぎてめちゃくちゃ伝わるので問題ない!!! 推しに対する表現力、さすがだなあという多彩さです。
びっくりしたのがフィニス視点があることと、頭の中身結構お花畑だな??? ということでした。嫌いじゃないけれど衝撃だった。なんだこいつ、セレーナとめちゃくちゃお似合いだな? 早く幸せにしてもらえばいいよ。
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先王の遺児として、寂れた古城で、穏やかな幽閉生活を送っていたエレアノール。だがある時、第二王子ダリウスの妃候補として、急遽、王宮に召されることになる。昨今、王家との縁戚関係を望む宮廷貴族たちの争いが激化しており、その動きを牽制するため、彼女に白羽の矢がたったのだ。十年ぶりに帰還することになったエレアノールに宮廷中の注目が集まる中、事件が——。華麗な陰謀劇の幕が開く!
「それこそが宮廷の流儀というものですから」

横暴な先王だった父のもとから逃れて母とともに閉ざされた世界で暮らしてきたエレアノールが唯一といっていいほどの楽しみは、監視官でもある第二王子ダリウスがやってくること。もうここから甘酸っぱいんですよ。先王の娘、かたや新王になった人の息子。お互いに引け目がありつつも、ふってわいた婚約話によって距離を縮めて……という切なさもあるラブロマンス。
宮廷ものではありますが、あからさまな意地悪というより、先王の治世の残り香のような黒々とした憎しみや欲望を感じる事件と結末だったように思います。思いやプライドをこじらせるとこうなるのか……という。
とてもよき少女小説でした。
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ワケあり王太子殿下と結婚した貧乏伯爵令嬢リネット。隣国の公務から帰ってきた彼女は、もっとアイザックに相応しい王太子妃になるべく、専属侍女探しを再開することにしたのだけれど……。声をかけた侍女たちにことごとく断られたあげく、相次ぐ幽霊の目撃情報のせいで、王宮を離れる侍女も出てきて!? これはもう、専属侍女を探している場合じゃないわ! 怯える人たちのために、この騒動を解決してみせます!! ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第8弾!!(裏表紙より)

隣国マクファーレンのソニアを祝って、帰国したリネットたち。次の公務は春の園遊会だが、不在の間、準備は義母である王妃陛下が代役となってくれたものの、完璧すぎる仕事ぶりに危機感を抱いたリネットは立派な王太子妃となろうと改めて誓うものの……という8巻。
伯爵令嬢で、お掃除係だった以前とは周りの人たちとの関わり方が異なってきた、というのがとてもリアルだなあ。リネットはリネットらしくあっていいと思うんだけれども、そうもいかないのが身分だよねえ。「これがロットフォードの王太子妃です!」って開き直れるくらいでいいと思うけどな!
問題の専属侍女が決まって何より! ミーナは貴族じゃない? みたいなので? 今後王宮の人事にも風が吹くのかな?
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公爵夫人への道を歩み出したアリスは、婚約者アーサーと共に隣国・ティナヴィアへと留学していた。楽しく異国生活を送るはずが何故か、アカデミーにて孤高の公爵令息ヴィンスに気に入られてしまう。彼を慕う貴族令嬢からの嫌がらせが始まるが、多忙なアーサーには相談できず悩んでいた。一方彼は――そんなアリスを常に監視していて!? 陰で守りながら、「辛いことがあれば、すぐに言ってほしい」と彼女に頼られることを望んでいた。二人がすれ違う中、ヴィンスからのアプローチや、令嬢たちの嫌がらせが一線を越えた時、遂にアーサーが動き出す。
隣国でも重い愛情(?)が止まらない! 王道シンデレラストーリー第2弾!(裏表紙より)

晴れてアーサーと両思いになり、彼と王太子殿下とともに隣国へ留学するアリス。アーサーは仕事で、アリスは一人、父親の知人の家に間借りしながらアカデミー生活を楽しむはずが……という第二巻。
二度目の学園生活は、いじめられっこ卒業というか笑 一回経験しているから嫌がらせも怖くない、といえば嘘だけれど、いじめられている知人を守ることはできるという面白さがありました。
溺愛したいあまりに閉じ込めて自分しか見えない頼れないようにしたアーサーの、行きすぎた愛情。前巻は乾いた感じで笑っていたんですが、今回ちょっと引いてしまった……というのは、アリスに対する言動がモラハラだと思ってしまって。
アリスには怒っていないと言うしにこやかで言葉も穏やかなんだけれど、アリスはこのとき(その前もですが)自分が悪いんじゃないかとびくびくしているし、ヴィンスからの好意を「アーサー様はどう思うんだろう、嫌な思いをするんじゃないか」と考えてしまっているのは、もう支配だ、とかなり怖くなりました。ヒロインがいくら好きな相手でもその機嫌をうかがうのは、溺愛、執着、ヤンデレでもアウトだと思うんだ……。
3巻では結婚式が描かれるようですが、果たしてアリスは成長するのかな。公爵夫人ならアーサーに守られてばかりじゃいけないと思うんだけれど、楽しみなような怖いような。
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誰でも手軽に撮れるデジカメ写真。撮影するのはいいけれどなんだかちょっといまいちなような……? という悩みを抱える人に、ちょっとした工夫やアドバイスを、いまいちな写真を添削する形で教えてくれる本。
本は2012年の発行なので、スマホカメラの性能がよくなり、加工アプリが溢れている最近の写真はもっと手軽に素敵な写真が撮れるようになったし、構図なんかも流行りがあると思うんだけれど、この本にあるような逆光やぼかしといった一般的なテクニックはやっぱり勉強になるなあと思いました。
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フジテレビのアナウンサーとして活躍し、50代も半ばを過ぎてフリーに転身。直後、ステージ4の悪性リンパ腫であることが発覚する。一時は死を覚悟するほどの絶望のなかで、家族や友人からの励まし、医療者たちとのかかわり、SNSへのメッセージ——小さな希望を積み上げ、がんで失った引き算を、足し算に変えていく。猛烈に働いていたときには見えなかった発見など、激動の日々と気づきをありのままにつづる。(カバー折り返しより)

アナウンサーの笠井信輔さんの闘病と家族、そして入院中に変化した世の中のことの話。
テレビを拝見していて知らない方ではなかったので、癌だと聞いたときはびっくりしましたが、画面を見ているだけではわからない葛藤や、家族とのやりとり、家庭の中の笠井さんがうかがい知れて興味深かったです。
インスタやブログで情報発信してしまうのは、やっぱりメディアの方だなあと思ったり。世の中の流れ的にバズった後は炎上というのも、この国の社会の縮図という感じでなんとも言えない気持ちになったり。
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美貌の青年・藍沢結人は、ひとつの街ではひとつの恋しかしないと決めていた。なぜなら、恋をした相手の首に縄をかけ吊るすことを最大の愛情表現だと考えているから。このあかつき町でも、ひとりの劇団員の女性を自殺にみせかけて吊るしたので、別の街へ移ろうと考え…? 連続殺人者と犯罪被害者家族たちが入り乱れ、誰もが傷つけ、傷つけられる復讐の因果が回り始める!
罪が罪を生み、復讐は流転する。(裏表紙より)

藍沢が好きになるのは一つのことに情熱を向ける創作者が多い。この街でも劇団員の女性を愛し、睡眠薬を飲ませて首を吊るして殺した。だが財布をうっかり落としたことで、その拾い主の夕真に接近する。夕真は脚本家で、藍沢が殺した女性を脚本の変更で降板させてしまったという繋がりがあった。脚本に打ち込む夕真に藍沢は惹かれ。
好きになると殺しちゃうサイコパスの話、と思いきや物語は中盤から思いもよらない方向へ向かう。誰かに殺された人の被害者たちが協力し合って復讐を果たす会員制コミュニティサイトで繋がった人たちが藍沢や夕真に近付いてくるという、やばい人たちに復讐者たちが迫るびっくりな展開。
後半は種明かしからの怒涛の展開なんですが、夕真の設定はちょっと都合がよくてそこまで盛るー!? という気持ちに。そして最後の最後に、えええ? という真実も明かされて、最後はちょっと置いていかれたような気がしました……。前半が心理的にもはらはらさせられる感じだったので後半の勢いについていけなかったんですが、こういう作品がオレンジ文庫で出たのはすごいなあと思いました。
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左遷された軍人ウリセスは、嫁レーア、家出してきた妹ジャンナとともに、ゆっくりと田舎の生活に馴染み始めていた。そこへ舞い込んだ、部下エルメーテとジャンナを巡る騒動。静かな日々が、にわかに騒がしくなっていく——(帯より)

強面の最強軍人ウリセスと、生まれも育ちも田舎で純朴ながら芯に強さを秘めたヴァレーリア、ぎこちないながらも夫婦になっていく二人の物語、第二巻。
これを読むと、家族になるって難しいなあと思うと同時に、微笑ましいなあという気持ちになります。お互いの大事なものを理解し、心を尊重し、一緒に生きるってとてもとても難しい。血の繋がりがあるからうまくいくわけでもないけれど、いろんな縁が繋がっていって主役夫妻以外の人たちの世界も広がるのが読んでいてすごく楽しい。
今回は以前敵対した相手と再び剣を交える展開があり、そう遠くないうちにウリセスが都のごたごたに巻き込まれそうな気配を感じました。でも乗り越えられるって信じてるよ!
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ワケあり王太子殿下と結婚した貧乏伯爵令嬢リネット。彼女が新米王太子妃として四苦八苦していたある日、隣国の王女ソニアが立太子するという知らせが届き、喜んでいたのだけれど……。新婚旅行も兼ねて向かった先で、王女が開催する大お見合い会に審査員として参加することになってしまって!? お見合いなのに特技の披露って、どういうこと? でもこうなったら、新婚旅行を全うするためにお見合い会を乗り切ります! ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第7弾!(裏表紙より)

新米王太子妃として頑張るリネットが、アイザックと庭を散歩するシーンにぐっときました。ほら、一巻だと令嬢教育の最中でがちがちだったし、アイザックは無自覚だったし! 二人並んで自然と歩けるくらいの時間が流れて、想いが育ったんだなあと思うと感慨深かった。
今回は他国への公務。普段着で城下町デートする二人の可愛いこと可愛いこと。ピンナップの料理美味しそう!
そしてそんな仲のいい二人だからこそのすれ違い。こういう、守られるだけじゃないと怒るシーンはいまの作品じゃないとなかなか見られない気がします。相談しろやー! と怒る対象はヒロインだけじゃないんですよね。
今回はエルヴェシウスから新キャラ登場。次は魔法大国がらみかな。個人的にレナルドおにいさまの結婚のあれやこれやが読みたいです!
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Author:月子
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