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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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よちよち文藝部、近代日本文学の次は世界文学! 聞いたことはあるけれど読んだことはない、なんて場合が多い名作を、ギャグを交えて紹介するコミックエッセイ。

日本文学でちゃんと読んだことのないものがあるなら、世界文学ならもっととっつきづらい……というものを、久世さんの身近な感想とともに紹介してくれています。相変わらず正直な感想で、いまさらながら面白かったという作品は、ほうほうならば読んでみようかなという気にさせてくれる。
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日本文学・文豪の旧きをテキトーに温ね、新しきを知ったかぶる……日本文学とその著者のエピソードなどの一部を身近な形で紹介するコミックエッセイ。

日本文学がちょっと苦手な人も親しみを持つことができる、気がするコミックエッセイ。わからないものは「わからん!」というし、理解できないときは「わからん!!」というし、ととても正直で楽しい。
『細雪』は結局読めていないんですが、そういうフェチズム(?)要素があるのか……と気になりつつもちょっと退いてしまいました……。確かめたいような、知らないままでいいような。
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ヴィクトリア朝ロンドンで知らぬ人はいない心霊マニア、その名も“幽霊男爵”エリオット。今夜も死者のベルに誘われて墓地に足を踏み入れるのだが、そこにいたのは10年前にエリオットが恋した女性で……。幽霊男爵のもとにもクリスマスはやってくる。過去という名の亡霊を連れて——。若き日のエリオットと助手コニーに迫る、ゴシック・ミステリー待望の第2弾!!
僕は、あのひとの、奥さんを殺しました!!(裏表紙より)

エリオットと初恋の君の幽霊の謎を追う「初恋の君は棺桶のベルを鳴らす」。
精神科医とその弟と出会ったエリオット。弟は魔法殺人の犯人だという「最新式魔法による殺人」。
行方不明だという従姉妹アレクサンドラの消息を訪ねたエリオットたちが見たのは、異国の地で神と呼ばれたものたちの存在の証で。「方舟の切符は売り切れ」。
思い悩んでいる様子のエリオットに何かしたいと、コニーは周りの者たちからヒントをもらい、クリスマス怪談を仕入れるが。「魔女の家にもクリスマスは来る」。
今回も19世紀イギリスらしい、オカルトや怪奇や科学が入り混じるミステリー。栗原さんは混沌とした時代を活き活きと書くのがお上手だなあ。ちょっと物悲しさを感じられるところも含めて大好きだ。
コニーが主人公となる「魔女の家にもクリスマスは来る」がほろっとしたなあ。エリオットのために何かしたいと思ってくれたんだよな。クリスマスは家族が集まるものなので、この日一緒に過ごした人たちはきっとエリオットにとって大事な人たちばかり。そう思うと、物悲しさもちょっと和らいだ。
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 日々の生活に疲れ、働く意味を見失ってしまった綾瀬葵は、ある日、紅葉の美しい坂の途中にある小さな店にふらりと立ち寄った。この「紅葉坂萬年堂」は、筆記具を専門に扱う店で、年若い店主の宗方志貴はペンの知識が豊富な人物。彼から手ほどきを受けるうちに万年筆の世界に魅せられた葵は、店のスタッフに加わる決心をする。
「もし、あなたがいまの生活を変えたいとお思いなら、この万年筆は、きっとあなたのお役に立ちますよ」
 新米店員として奮闘する葵のもとには、今日もさまざまな思いを抱えたお客様がやってくるのだが……。(裏表紙より)

かく言う私も、万年筆は扱いづらい文房具でなかなか……と思っていたくち。でも最近、ちょっと思い立ってリーズナブルなものを使ってみたら、すごく楽しくて、ただいま勉強中です。
そんな、万年筆ビギナーを応援してくれるような作品。裏表紙のあらすじだと謎解きもの、日常の事件を解決するものという雰囲気ですが、どちらかというと万年筆の魅力、それを手に取る人たちのことを描写した、お仕事ものという感じ。ひたすら万年筆の話をして、万年筆が大好きで不器用な店長・宗方と葵のじれじれな交流が微笑ましい。万年筆を販売する人は、きっとみんなこういう人たちなのかなあ、と想像するとほっこりしますね。不器用だけれど愛しいものへの思いは強く、お客さんに好きになってもらいたいと願っている人たち。
葵が恩人の正体を知ることができるのか、気になるので続きが読みたいなあ!
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『僕の職業は『声優』です。僕が「声優になろう」と心に決めたのは。皆さんと同じ14歳のときでした。この本を通じて「夢を持つこと」、それによって「人生の見方が変わる可能性がある」ということを知っていただけたら幸いです。』(カバー折り返しより)

14歳の世渡り術シリーズ。声優の梶裕貴さんが、自分が声優になるまでの話をざっくり書かれておられます。
夢を持ち、夢を叶えた後それをどのように続けていくか、という希望を語る内容なので、苦労話をしてもしょうがないという感じなんでしょうが、これまでいくつかの書籍で声優さんたちがどのように頑張ってきたかというのを読んできたので、梶さんも相当努力なさったんだろうなあ、と想像できて。
プロとして「自分がいま何を必要とされてここにいるのか」、オーダーに対して相手が何を伝えようとし、自分はそれにどう向き合ってどのように行動するのか、という言葉はすごく響きました。うん、そうだよなあって。求められたとき好きなことができれば理想だけれど、向こうが「こういうことをしてほしい」というのを汲み取って、自分の表現を加えて提出するって、プロとしての心構えですね。
また音響監督の三間雅文さんが、自分の立場から見た梶裕貴さん、声優の仕事について語っているのが印象的でした。こういう屋台骨を支えている人たちの声、もっと読んでみたいなあ。
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キングジムは、アッと驚くような独創的な商品開発に挑戦し続けています。その傍らでひっそりと開設したのが、私が担当するキングジムの公式ツイッター公式アカウント(@kingjim)です。本書は、不器用ながらも、ありったけの勇気を振り絞って続けてきたツイッター運営の10年の軌跡をお伝えします。(カバー折り返しより)

企業アカウントで好感度が高いのは、というと恐らくキングジムも上がってくるのだと思うのですが、その中の人が、どのようなきっかけでアカウントを始め、ツイートを工夫してきたか。また企業にどのような形で還元できたのか、という話をまとめたもの。
すごく面白くて、広報の仕事に対する中の人の意識の高さが眩しくて、勉強になりました。何故あんなに見ていて楽しいのか、面白いなあと感じるのか、というわけが理解できて、内輪だけで楽しまないとか地道にかつ楽しんでツイートするなど、心がけて実践していこうと思いました。
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ぼくたちは、故人さまが「どう生きてきたのか」を知る仕事。そして、遺されたひとたちの「どう生きていくのか」を支える仕事なのです。(カバー折り返しより)

納棺師当事者が仕事について語る本。父親が映画「おくりびと」の技術指導をした納棺師で、幼い頃からその仕事を見てきた木村さん。納棺師になるのは自然なことだったけれど、少しずつ納棺の仕事に疑問を持ち始め、故人様とご家族に向き合う会社を設立する。
テレビ番組で特集されたんですね。文中に出てきた納棺師の学校のこと、すごく気になるなあ。
納棺師という仕事なだけに生死を強く意識する日常で、この人は自分がどう生きたいのかをちゃんと考えて実行している人なんだなあ、と思いました。そんな風に考えて生きられる人がどれだけいるんだろう。私も、こうなりたい、こう生きたいという思いを成し遂げられる人生を送りたい。
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「あの、私と婚約して頂けませんか!?」
ウェルベザ王国で、長年虐げられた貧乏令嬢・アリスの一世一代の告白――受け入れたのは、初対面のはずの次期公爵だった! 眉目秀麗なアーサー・グリンデルバルドは自信のない彼女を優しい笑顔でなぜか全肯定、「君のためなら何でもする」と誓ってくれて? そんな僥倖に、アリスは公爵夫人への道を歩み出す。道は険しく、気弱な彼女に付け込む者は後を絶たない。だが、どんな窮地にもアーサーの愛は益々燃え上がり……登下校は毎日付きっきり、屋敷に住まわせ、彼女の部屋に鍵までつけてしまう始末で!?
「安心して。もう誰も君に触れさせはしない」
(……どうしてこんなに愛してくれるの?)
2人の秘められた過去が甘くて重い(?)奇跡を起こす、王道シンデレラストーリー!(裏表紙より)

会うたびに嫌がらせをしてくる将来の結婚相手から長年のモラハラを受けて、すっかり自信をなくしていたアリス。実家の経済状況が悪いため、この結婚からは逃れられない。付き合っている人がいるという嘘を本当にするために、思い切って通りかかった人に婚約を申し込んでみたら、なんとそれは公爵家令息アーサーだった。
優しく弱々しく可憐なご令嬢が、愛されて愛されて幸せになる話、でいいのかな。しかしずっと彼女が好きだったというアーサーの執着が加速し、部屋に外鍵をつけられて外出を制限されるというヤンデレエピソードがあり、愛が重いなあと笑ってしまった。笑えるのは、「嫌なら嫌と言いなさい」と言ってくれた彼の友人たちの存在と、アリスがちゃんとそれを言えたこと、アーサーが聞く耳を持っていたから。
イラストがすごく少女小説、少女漫画できらきら。カラーピンナップ、めちゃくちゃ綺麗だなあ。
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二度と、戻ること叶わぬはずの異世界デルフィニア。だがこの国の未曾有の危機が、リィを再びこの大地に呼び寄せた。待ちわびた王妃の降臨。熱狂する人々。覆る劣勢。大勝利の後、凱旋した王妃は首都コーラルに五日間だけ滞在する——。
『紅蓮の夢』で語られなかった短くも濃密な日々が綴られた短篇連作集。(裏表紙より)

別名弁当箱の全集に収録されていた、リィとウォルたちの再会の物語『紅蓮の夢』の裏話的な短編集。
リィに会ったお子様たちの反応を描く「西離宮の灯り」。
アランナがある人から手紙を受け取った「ヴァンツァーの手紙」。
次期ベルミンスター公となるステファンの話、ベノアのジルとアビー夫妻の近況を知れる「リュミエント卿の葛藤」。
コーラルの変化と聖職者たちの苦悩「コーラルの十年」。
タイトル通りの「ジャンペール家の団欒」「ドラ伯爵家の騒動」「サヴォア公爵家の事件」。
他国の王女と美しい彼との出会い「ロッテと薔薇の精」。
愛妾の座に居続けるポーラを実質的な王妃にするための「ポーラの戴冠式」。
彼は何故あのときあそこにやってきたのか?「来世の約束」。
生まれたばかりの赤子を抱えて、王は王妃の肖像を見上げる「新たなる日々」。
「小説BOC」に連載されたものに新しい話を二つ加えたもの。デルフィニアの物語はこれにておしまい、でしょうか。彼らのその後がわかって嬉しくて、楽しく読んだ反面、もしリィたちがここに降り立つときはもう彼らはいない時代なんだろうなという予感もあって寂しい。
とても好きだったのは「ロッテと薔薇の精」とそのエピソードに続く「ポーラの戴冠式」。集大成って感じのシーンで、とてもとても楽しかったです。
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春の卒業式を終え、貴族院の図書館は静けさを取り戻していた。司書を務める教師ソランジュはローゼマインが入学してからの、刺激に満ちた一年間を振り返る。「今年の貴族院は特別な思い出がたくさんあります」本編とは異なる視点で描かれる学園生活。ヴィルフリートやハンネローレ、オルトヴィーンといった一年生の領主候補生たちを中心に、ローゼマインの側近たちや、エーレンフェスト寮の学生、寮監なども登場。貴族院の知られざる毎日が今、鮮やかに蘇る!
本編の二年生を目前に控え、思い出噺に花が咲くビブリア・ファンタジー!
大幅な加筆修正に加えて、書き下ろし短編×10編を含む合計18編を収録した、シリーズ初の番外編!椎名優描き下ろし「四コマ漫画」も収録!(カバー折り返しより)

時期としては貴族院一年生、ローゼマインが全員で最速合格を目指していた頃から、エーレンフェストに呼び戻されている間のこと。
ヴィルフリートがめちゃくちゃ大変だった描写や、オルトヴィーンとの交流のこと。トラウゴットの辞任事件における当人してんの話。ダンケルフェルガー側の動き。アンゲリカの神殿での生活や、ユーディット、ローデリヒたち側近の気持ち。そしてめちゃくちゃみんなが気になったであろう、ハルトムートの婚約に至る経緯の話。
読んでいると先のことを思い返してちょっときつくなる話もありましたが、合間合間に挟まる、どこまでも間の悪いハンネローレの話に癒されました。可愛いなあ。やっぱり本好きということではなかったのね……。優しいなあ、ハンネローレ様は。でもエーレンフェストの本を面白いと感じてもらえたのは本当みたいでよかった。
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Author:月子
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