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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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日常で遭遇するちょっと不思議な奇妙な出来事。手術後にすれ違った患者たちはどこへ? テレビ局に現れるのは? ベランダに出てくる美しい奥さんの姿が見えなくなって……? 婦人公論に連載されたエッセイを単行本化。

日常の怪談話。幽霊が見える、感じるという人が著者を含め多数登場するので、そういう出来事が起こりやすかったりするのかなあ。
しかし結構簡単にすれ違ったりしているのに、気付かなかったりスルーできたりするのは、工藤さんの心臓が強いのか、遭遇しすぎてそれが普通になったのか。そんな風に思いながらも、私が気付いていないだけで、周りでは奇妙な出来事が起こっているのかもしれない。
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異邦人の母を持ち、その美しい容貌と智、そして力を兼ね備え<獅子の子>と呼ばれた王子アレクシオン。かつては大陸に覇を唱えた古き王国エルドを、その聡明さと異貌がゆえに父王からも忌まれ、身分を捨て、出奔することになった悲劇の王子。いまは亡き、母が残した唯一の形見である緋色の剣と己の出生の秘密を求めアレクは旅立つ。本格ヒロイック・ファンタジー開幕。(裏表紙より)

本格ファンタジー。美しくも賢く、武勇に優れた王子が、父や周囲に疎まれ出奔し、己のルーツを探そうとする。しかしその過程で、母の残した不思議な剣に導かれていき。
緋色の剣に謎があって、母親はどこの誰とも知れぬ美しい異邦人で、という宿命と寂しさが、もう本当に、本当に「ファンタジー!」っていう感じで楽しい。こういう主人公って不思議なくらい高潔で、かっこいいんだよなあ。
それだけに出奔の理由、冒頭につながる最後の話が切なかった。次の巻で謎は解けるのかな? 謎の魔女ヘロディアや暗殺者一族がどう関わってくるかすごく気になる。
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本好きのお茶会で昏倒したローゼマインはエーレンフェストに強制送還された。下町の面々との再会もあり、神殿での読書三昧に心はうきうき。冬の日々は穏やかに過ぎるように思えたが、聖典から謎の言葉と魔法陣が浮かび、引き籠もり生活は一変! 貴族院二年生の終わりに向かって尋問会、聖典検証会議が続く上、見習いの名捧げ問題に直面。初参加の領地対抗戦を観覧中には、ダンケルフェルガーとのディッター勝負へ挑むことになるばかりか、表彰式をテロが強襲!
卒業式を前に、ローゼマインはフェルディナンドと共に貴族院の騒乱を止められるのか!? 
領地間の不穏な緊張感が高まる大人気ビブリア・ファンタジー最新刊!
書き下ろしSSは卒業生二人の恋物語×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

強制送還後、エーレンフェストでの仕事をこなす中、何故か王位にまつわる魔法陣を見つけてしまったり、下町の面々と久しぶりにやり取りをしてトゥーリのおかげで母さんの布を探り当てたり、ローデリヒが名と物語を捧げてくれたり、上級生の側付きたちが続々縁づいたり。
中でもすごく不穏なのは、王位について、フェルディナンドが関わっているっぽいところ。これでローゼマインが近くにいるのはすごくやばそう。絶対巻き込まれる。
領地対抗戦でテロが起こったのはだいぶときつい。その後みんなある程度普通にしているのが、大丈夫……? となる。よくあることなのかな……もうちょっと動揺するかと思ったんだけれど。
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進級式と親睦会を終えた貴族院で、ローゼマインの新たな一年が本格化する。早速始まった講義では、エーレンフェストの二年生の「全員一発合格」を目指したり、図書委員の仲間探しに奔走! 昨年以上に次々と騒動を巻き起こす中、院内の教師や上位領地の領主候補生、中央の第三王子とも接触が増え、領地間の均衡に目を配る保護者の頭を悩ませる。
だが、我が道を突き進むローゼマインは止まらない! 夢中で駆け抜けながら、エーレンフェストの採集場所に出現した魔獣ターニスベファレンの討伐に挑むのだった。
本当は読書したいだけなのに、厄介事が止まらないビブリア・ファンタジー最新刊!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

貴族院二年生編。図書委員が集まるのと、第三王子との接触と、シュヴァルツとヴァイスのお着替えと、対立派閥の人間の名捧げについてと、魔物と不穏な気配。うーん、顕在化していないだけでローゼマインが次々に、後々おおごとになる種を蒔いている感がある笑 神具の具現化とか、絶対大騒ぎになるやつだろ! ばくしょう。
保護者陣側の番外編、めちゃくちゃ笑いました。ジルヴェスターがすごく常識人のツッコミをしている! 笑ってしまいました。
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エーレンフェストの下町を美しい街へと生まれ変わらせたローゼマインは、他領への影響力を強めるため、さらなる発展を目指す。
そのためには、民の協力が欠かせない。貴族との壁を壊すため、彼女は自ら活発に動き回る。直轄地の印刷工房の視察や、染め物コンペの開催による職人の発掘、図書館建設計画の妄想(?)などなど。
複雑な領地問題が絡む兄の結婚式では、不穏な旧ヴェローニカ派への警戒も必要に。領地内の派閥争いは激しさを増していく。
季節が冬の到来を告げる頃、貴族院では二年生が始まるのだった。
ついに5周年! 騒動続きで忙しすぎるビブリア・ファンタジー最新刊!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

変化後の下町組との交流と、領地への嫁入りと、二年生への準備。
よそからやってきた花嫁、アーレンスバッハのアウレーリアが結構いい人っぽくてよかった。後にローゼマインも不思議がってたけれど、この人実家でどんな扱いを受けてたんだろうな。
染物コンペで、エーファお母さんが頑張っている番外編を読んで、ぐっときました。その分何も知らないカミルがちょっと切ないな……。こんなに大きくなったんだなあ。
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 呪われた島から旅立ち、逃亡の日々を送ることになった孤独の悪魔を背負う男ヨクサルと死霊術師の孫娘シュガーリア。
 世界から失われつつある異端を救う道行きの中で、彼らは人ならざる有翼種の血を引く子供、ビーノと出会う。
「俺達のことは、信じなくてもいい」
「あなたは生かすわ……なんとしても」
 帝国の謀略が蠢く砂漠の街、バフハに潜入した彼らに追っ手が迫る中、ヨクサルは自分の罪と過去に直面する。
「お前を殺すのは──僕の役目だよ、ヨクサル」
 孤独と幻想のあわいで、シュガーリアの身を焦がしたのは、初めての恋の激情だった。(カバー折り返しより)

外の世界に出た二人の旅。どこまでもお互いしか見えていないような、この世界における尊く儚いものを見守るような気持ちで読んでしまった。ヨクサルとシュガーリアの繋がりはとても強固なものなのに、一方で脆く崩れてしまいそうな危うさと美しさがある。
幻想を破壊しながらそれを利用する帝国と、争う幻想と、その狭間の人と。否応無い変化がいずれ訪れる予感を覚えながら、ヨクサルとシュガーリアがともにあれることを祈らずにはいられません。
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近付く春。ローゼマインに下町組との別れを悲しんでいる暇はなかった。貴族院の一年生が終わり、やることはてんこ盛り。
ルッツと約束した本を増やすことはもちろん、春を寿ぐ宴ではエーレンフェストの政略として、ヴィルフリートとの婚約を発表。上位領地への対抗策を次々に繰り出す。
神官長との魔術具のインク作り、直轄地を魔力で満たす祈念式、ハルデンツェルでは図らずも古い儀式を蘇らせることに……。領地の発展を目指し、下町の大規模な整備まで実施する中、他領の暗躍も活発になっていく。
雪解けに祝福を! 領地に繁栄を! 春の訪れに華やぐビブリア・ファンタジー!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

引き続きエーレンフェストでの話。婚約発表と春を呼ぶ儀式などの行事を経て、次なるお話への準備段階という印象。いろんな人があちこちで気づきを得たり、鍛えられたりしていて、貴族院の次の年度がとても楽しみ。
しかしこの巻、わりと平穏なので今後にやってくるであろう波が怖いな……。
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久し振りに神殿へ帰還したローゼマインは神官長らと共に、神殿長としての仕事に明け暮れていた。奉納式や印刷業関連、数多くの面会、書類業務など、日々は慌ただしく過ぎていく。
季節は冬の終わりへ。ローゼマインの周辺は変化が止まらない。早くも一年生が終わろうとする貴族院では、全領地を集めたお茶会を開催する必要に迫られ、最終学年の領主候補生や側近が卒業式を迎える。領地の繁栄のため、自身の婚約話まで浮上。そして、何より懸案だった、下町の面々との別れが近づく……。
見果てぬ夢への「約束」を胸に、立ち止まってはいられないビブリア・ファンタジー!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

貴族院に行っている間に後回しになっていた事項の片付けの巻、と思っていたら最後の方に胸にくる話が待っていた。
そうかあ、ついに下町の面々とお別れか……。この世界の価値観だとそういつまでも近しくいられるわけがないと思っていたけれど。ルッツがちゃんと悲しんでくれて、トゥーリやベンノたちが何をするかちゃんと考えていてくれる、その違いにほっとしたし、これからも巡り巡ってローゼマインを助けてくれるって信じている。
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幼なじみの高遠原櫂から急に呼び出された時計紡は、おメダイを渡される。「今朝、おまえに渡さなきゃいけないんだ」それが唯一の違和感、いつも通りみたいな朝。櫂の妹、暖と戯れ笑いながら登校したのに、暖は死んだ——。屋上から落ちたのだ。受け入れ難い思いで願った紡は……!? 運命の朝は繰り返される。死ぬ未来を死なない未来に変えたいなら。奇跡の恋物語!
生には死を。死には生を。……"愛してる"(裏表紙より)

女子高生のループもの。友人が飛び降り、助けを願った紡は気付けばその日の朝に戻っていた。繰り返される世界で死ぬ人間はいつも違う。犯人は誰だ。そしてその動機は。
ループものの悲惨さよりも少女漫画っぽさが際立っているような、主人公が周囲を信頼し、それに周りが答えてくれる展開がなんだかとても心地いい。人智の及ばない存在に好かれたりするところも主人公らしい。実際「私ループしてる」と言われたら結構みんなこういう反応をしてくれるのかなあ、などとちょっと考えて、ふふっとなりました。
異能の要素は必要なのかな? と思いながら読み進めていたんですが、最後のためだったのかと納得。ハッピーエンドで終わってよかった。
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——毎年、高校野球ではユニフォームを着たまま、ベンチではなく、応援席で叫び続ける野球部員がたくさんいます。彼らは、努力をしなかったのか。練習に手を抜いたのか。そんなことはないはずです。彼らも死に物狂いの努力をしたはずです。でも、力が及ばないことは普通にあるのです。(本文より)(カバー折り返しより)

人生相談の二冊目。深刻な悩みもあるんですが、回答が、なんだか優しくて清々しい。そうだよね、そうだったらいいなあ、という言葉だと思います。
中でも相談2「隠居後、孤独で寂しくてたまらず、風呂に入っていると涙が出てきます」や相談26「夫は世の中全てに対して文句ばかり。最近は限界を感じています」が、身近な人に当てはまるものがあって何度も読みました。
相談内容は他にも、恋愛、いじめ、家族とどこにでもある、当事者にとっては苦しいもの、誰に相談すればいいのかわからないものが多く、それにちゃんと真摯に回答してくれる鴻上さんの存在にほっとさせられるなあ……などと思いながら読んでいました。
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Author:月子
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