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ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか? (光文社新書)
「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」「ペルソナ」などのテレビゲームから、ウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズなどのテレビヒーローもの、「ガンダム」「エヴァンゲリオン」「魔法使いサリー」「ひみつのアッコちゃん」「美少女戦士セーラームーン」「プリキュア」「ムーミン」「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」などのアニメ、「ベルサイユのばら」「綿の国星」「ホットロード」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」などのマンガ、そして著者が専門の児童文学まで、あらゆるジャンルの「子どもの物語」を串刺しにして読み解く試み。そこから見えてきた、「子どもの物語」の大きな変化とは?(カバー折り返しより)

ゲーム、テレビヒーロー、アニメ、少女アニメ、少年マンガ、少女漫画、児童文学、から、その時代と子どもたちを照らし合わせつつ、どういう形で子どもに向けて作品を作っていたのか、ということに筆を割かれていたと思います。何故、少女向けと呼ばれるものが一歩出遅れたのか、という話もあり、興味深く読みました。
何故大人にならなければならないのかという理由が提示されないまま、学校へ行き、勉強し、学んできたけれども、今の社会は、子どもは大人になるべきだという一本の道筋だけではなくなってきているはずだ、とまとめています。子ども像、とは変化していくもので、才能あふれる子どもたちがどんどん前に出てくるように私は感じているから、マスメディアの力も相まって、様々な形の子どもと大人が現れると思います。
しかし面白かったなこの本。ゲームにも触れてあるのがすごい。面白かった。
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