読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
江戸時代。武家の生まれで碁を打つ安井算哲は、天文や数学の才能があり、金王八幡宮に奉納される和算の設問を解くのを楽しみにしていた。そんなある日触が起こったことで、幕府より日本各地で北極星の位置を確認する北極出地の命が下される。このことが後に日本の改暦を行う大事業へと繋がっていき……。
原作読了済み。この時代の数多くの魅力的な人物との関わりや絆や結びつきを描いた原作でしたが、映画版はより渋川春海という人にスポットが当たり、一人の人間の壮大な人生を描いたものという印象でした。
一人の人間としての小ささ、天地の大きさ、それらを「遠い」としながら手を伸ばす。個々人の人生を描く対比がすごくよかったなあ。人生って大きい。各々のドラマに満ちているという感じ。
わかりやすさをメインにしているので、原作にあるような、渋川春海を作るまでの様々な人との出会いと交流が薄れているのは残念でしたが、もう一度原作を読んで、映画を見て「こういう景色だったんだろうな」と確認したくなる作品だったと思いました。
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