読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

ゾンビや死んだゾンビが復活した骸骨などが跋扈する世界で、ゾンビの青年は日々を送っていた。ある日空腹を覚えて仲間たちとともに食料(人間)を探しに出たところ、少年少女たちと遭遇。脳を食べることでその人間の記憶を追体験できる彼は、その記憶を読んだ結果、食料となった青年の恋人だったジュリーに恋をしてしまう。
ゾンビのラブコメとホラー。
主人公の青年がゾンビというだけでピュアな映画になっているのがめちゃくちゃ面白いです。ゾンビの日常が語られる冒頭がシュールなんだけれどリアリティがあって面白い。ゾンビってこういう思考を働かせているのかもしれないなあ。
ゾンビがまた別の生き物に進化する(人間に近付く)という展開が面白くて、第三勢力相手に立ち向かおうとする展開もわかりやすい。主人公のアールとジュリーの恋が世界を変えるというのはロマンチックでコメディだなあと思っておかしいんだけれど、感情を持つって大きな意味があるんだなと感じさせられる。
好きだなと感じた作品でした。面白かった。
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小さなサーカス団で奇術師をしているオスカーはある日逃げるために乗った気球が竜巻に飲まれ、知らない国に迷い込んでしまう。不思議な種族が暮らすそこはオズの国。魔女セオドラに助けられたオスカーは、予言にあった悪い魔女を倒す魔法使いだと告げられる。この国には悪い魔女グリンダがいるというのだが……。
「ウィキッド」の話かと思ったら、過去の話を新しく書いている作品だったんですね。魔女の姉妹エヴァノラとセオドラから魔女グリンダのことを聞いた最初のオズの魔法使い=オスカーが、オズを取り戻すお話。
マジックで人を驚かせて魔法と信じ込ませるという展開は、きっと子どもたちの胸をくすぐるんだろうなあという展開の数々で、最後の戦いも派手で楽しかったです。可愛いお供、フィンリーと陶器の少女もいいキャラで、陶器の少女は本当に純真で可愛かった。
色彩がくっきりしてて目に楽しい作品でした。
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アメリカの高校生のケイシーは奇妙な生物を見つける。水槽に入れると動き始めたその謎の生き物との遭遇から、学校は次第におかしくなり始めた。ケイシーとチアリーダーのデライラは教師たちの凶荒を目撃し、何かに乗っ取られていると確信する。それがあの奇妙な生物によるものだと推測した彼らは、同級生と協力してこの状況の解決を試みるが……。
学園を舞台にした寄生型エイリアンのSFホラー。時々テレビで流れているのを見るのですが、その度に面白いよなあと思いながらも最後まで見たことがなかったので、今回初めて見ました。
こんなに登場人物がいっぱいいたんだという発見がありつつも、「何かがおかしい」と異変が忍び寄っている感覚がある冒頭にぞわぞわしました。ちょっと見ないうちにみんなすり替わってたというのは怖いよなあ。
終盤は追いかけっこにボスクリーチャー登場と活発なシーンも多くて、いじめられっ子が最後に英雄になるというラストも爽快感があってよかったです。やっぱり面白かった。
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イギリスの魔法生物学者であるニュート・スキャマンダーはある日ニューヨークに降り立った。1926年の当時、アメリカでは魔女や魔法使いは存在を隠されながらも、その存在を危険なものだと主張する団体があった。そんなときニュートのトランクから、中に入っていた魔法生物が逃げ出してしまう。アメリカの魔法議会まで巻き込んで魔法生物を追っていくうち、殺人事件まで発生してしまい……。
ハリー・ポッターの世界では過去の話。場所はアメリカ。魔法使いが認知されていない時代と場所。魔法生物に振り回されるニュートの大いなる冒険の第一歩、という感じでしょうか。
誰がかわいいってジェイコブですよ。巻き込まれた一般人ながら、その人間味あふれるキャラクターで最後には幸運をつかんだ。ニュートも本当に粋なことをするなあ! 最後に再会したクイニーに向かってにっこりするところがもう愛おしくてたまらなかったです。幸せになれー!
またでっかい魔法生物とニュートの触れ合いが素敵で。大きい魔法の生き物とのシーンはとてもときめきました。額を合わせるところ、すごくいい……(きゅんきゅん)。
![グリーン・ホーネット [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Oe9-HIFmL._SL160_.jpg)
放蕩息子のブリットはある日父が死んだことで、急遽新聞社の社長となった。わがままで適当なブリットは父の代に美味いカプチーノを淹れたというカトーを呼びつけるが、天才発明家である彼に触発されて、二人で覆面ヒーロー「グリーン・ホーネット」となる。
こういうヒーローものとは思わなかったので、ちょっとびっくりした。
放蕩息子でだらしないブリットと、彼とは対照的なアジア系外国人で賢く強かなカトー。正反対の二人がヒーロー活動をするお話。
こういうときの仲違いの原因って女性問題だと思うんですが、例に漏れず。しかしレノアにあんまり魅力が感じられなくて、本人含め三人とも見る目を養ってほしいと思ってしまった。レノアがブリットにビンタしたのは大変ナイスだと思いましたがね!笑
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高校二年生のせとかは告白するも玉砕、を12回繰り返している。そんなせとかに突然のモテ期到来。他校の先輩や初恋相手だった医者、果ては先生まで!? そして血の繋がらない兄にも独占欲を示されて……。
十代女子向けラブコメ映画。
その前後に読んでいた本が女性の立場を考えるようなものだったので、この作品を見ながらものすごい渋い顔になっていたと思う。
すごく違和感があったのがS系を自称する登場人物の発言で、「女の子を落とすのはゲーム」「他の女の子は理解してくれなったけれどせとかは違う。僕を受け入れてくれる」というこの台詞に、ほんっっっっっっとーに! それはだめだろ!!!!!! 絶叫しました。それは理解しなかった女の子の方が正しいよ! せとかはなんでほやほや笑ってるだけなんだ!? とがくがく揺さぶってやりたい気持ちになりました。S系とか罵りとか、それ言葉の暴力だからね? 笑っちゃだめなんだよ!
そういう価値観の中で進むお話なので、せとかはずっと男性陣に振り回されっぱなしです。土屋さんの演技が素晴らしい……と言っていいのかわかりませんが、せとかは考えの足りない子なんだなあという演技はお見事でした。
十代の女の子はこういうのにきゅんきゅんするのかなあ……ともやもやしながらの鑑賞でした。
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闇に落ちた魔戒法師たちを討伐する闇斬師の媚空は、元老院から派遣されてきた少年法師の代知から指令を受けて、落ちた魔戒法師を追う。精神世界へと赴いた媚空たちだったが、そこである違和感を覚え……。
「牙狼〈GARO〉」シリーズの作品だったんですね。まったく事前知識のないまま見てしまった。
シリアスダークファンタジーの実写だよ、というわけで殺陣もありCGも駆使し、という作品です。なんだろうなあ現実の世界にファンタジーな諸々が組み合わせるとこうもくすぐったいのは……。
それはともかく。
音楽やボスキャラのCGがゲームみたいでかっこいい! 人間がそのCGを身にまとうとなんか笑ってしまうんですが(すみません)、俺が想像する現代異能・伝奇ファンタジーのかっこいいやつ! っていうのが散りばめられているような気がしました。
冷静かつ淡々としながらもかっこよくて強いおねえさんは大好きなので、媚空、素敵だったなあ!
![アメリ [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51kmy%2BIbWmL._SL160_.jpg)
元軍医の冷淡な父と元教師の母の娘に生まれたアメリ。父親の勘違いによって心臓病だと思われてしまったアメリは家の中で母から教育を受けて育ったため、よく空想に耽るようになっていた。母が運悪く亡くなり父と二人になったアメリは一人で生活することを望み、二十二歳になって一人暮らしをしてカフェで働いていたが、ある日を境に人々を少しだけに幸せにする喜びを覚えた。そして自身も恋をするようになり……。
フランス映画ということでなんとなく苦手意識があったんですが、可愛いお話だったなあ。空想に耽る人って映像だと表現不足だったりチープだったりして好きでないんですけれども、アメリのこれは色彩やカットなんかに遊び心があって少し面白かった。
犯罪すれすれなときもありつつ、偶然出会った人のささやかな幸せの手伝いをする、という連鎖的な事件が楽しくて、けれど大事な自分のことには勇気を出せないアメリが可愛らしい。周りの人々の「ちょっと変だ」という個性もすごく調和がとれている感じがしておしゃれに思えました。あんまりやりすぎると下品なんだよなあ個性って。
好きな映画だと思いました。楽しかったです。
![ミザリー [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51np1b7kQ6L._SL160_.jpg)
有名ロマンス小説家のポール・シェルダンは、大人気だったミザリーシリーズが長く続くことに飽いて最終巻でミザリーを殺し、新しいものを書きたいと意欲をみせていた。新たな作品を書き上げたポールだったが、自動車事故に遭って重傷を負ってしまう。助けてくれたアニー・ウィルクスはポールのファンだと名乗り献身的に看病するが、愛する作品でミザリーが死んだことを知り、豹変を始める。
痛い怖い痛い怖いと思って、なかなか最初から最後まで見たことがなかったのですが、今回初めて見通しました。
スティーヴン・キングはすごいわ……としみじみ思いました。こんな展開になるのは嫌だ! というのをためらいなくやって、二回ほどひっと言わされてしまったし、作品を愛するあまり作品に殺されるという展開はすごかった。すごくすごく痛かったし怖かったですが、とても面白かった。
しかしあまりにきついのまた見たいかというと、ちょっとすみません考えさせてくださいという感じです。いやしかし面白かった。原作も読みたい。
![モンスター 変身する美女 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51xaknTndfL._SL160_.jpg)
両親を亡くして天涯孤独となったエヴァンは、カリフォルニアを離れてイタリア行きの飛行機に飛び乗った。そこで出会ったルイーズと恋に落ちたエヴァンだったが、彼女は謎が多く、自分のことをほとんど語らない。しかしルイーズは生き物を食らうクリーチャーであるという秘密があった。
天涯孤独の青年がクリーチャーの美女と恋をする。20年ごとに半分新しい細胞を持ったほとんど不老不死のルイーズなので、生き物を襲うちょっとグロテスクなシーンもあるんですが、人外の彼女と僕というシチュエーションはとてもいい。少年少女でよく見るような関係性も、二人が大人で孤独であるとまた違っていて面白い。次の自分は果たして誰なのかという問いかけとか、不死とか、そういうものを冷静に観察してきた淡々とした雰囲気が底の方に流れている気がする。
すごくさっと終わるので「おや?」と思いはしたものの、「細胞が恋をする」という結論なのかしらと思って興味深く見ました。