読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

ドラゴンに生贄として若い女性を捧げていた、とある北国。しかしドラゴンは倒され、その脅威は去った……はずだった。政略結婚に臨むミロスラヴァはその日、先祖を讃えるために歌われたドラゴンを招き寄せる歌のせいで、突如としてドラゴンにさらわれ、絶海の孤島に閉じ込められてしまう。そんな彼女に若い男の声が呼びかけてきて……。
DVDの情報が貼れないので、アマゾンビデオのリンクを貼ります。
異種族恋愛ふおおおおおおおお!!!! という素晴らしくファンタジックな映画でした。これ十代とかに見てたらキュン死してたんだろうなあ。いま見てもだいぶと致死量のときめきを与えられてやばいんですが!
北国の姫の政略結婚。美しい花嫁衣装。絶海の孤島。若く美しい男性。ドラゴン。ときめき要素がてんこもりで、少女小説かよ! っていうミラの言動やストーリーラインで息切れしてしまう。最後の歌のシーン、めちゃくちゃよかった。すばらしかった。これぞ! っていうシーンだったと思います。しぬかと思った。
物語は拙いかもしれませんが、めちゃくちゃ好きな作品でした。はーロマンチックとシリアスを堪能した。
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砂漠化が進行した未来の地球で、人間はロボットの「オートマタ」を利用して暮らしていた。オートマタには「生命体に危害を加えてはならない」「自他の改造を行ってはならない」という二つの安全プロトコルが設定されていたが、ある日そのプロトコルに違反したのではないかと思われる事件が起きる。保険調査員のジャックは調査を始めるが……。
保険調査員の主人公が事件を調べていくうちに、深みにはまって同胞たちに追い詰められる。王道なんですが、登場人物がそんなに多くないのとテンポがだいぶとゆっくりめなので、派手ではく、すごく淡々とした人間とロボットのお話で、冒頭から出てくる妊娠中の奥さんがかなり象徴的で、最後まで「命とは」を問いかけてくる。
人類も地球も最終的にはまっさらになって、そこでしか生きることのできないものが生きるんだろう、というのは人間側としては絶望的で、けれどすごくリアルな未来だよなあと思う。
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デトロイトで強盗を繰り返している三人組ロッキーとマネーとアレックスは、ある日元軍人の盲目の男の家に、金を奪い取ろうと忍び込んだ。しかしその男は超人的な感覚で三人を追い詰める。果たしてそこから脱出することはできるのか。
強盗するつもりがめちゃくちゃに追い詰められて、精神的にもぎりぎりさせられる、超絶やばい家に侵入してしまった少年少女の話。ホラーだしスリラーだしサイコだった。広くはない家なのにめちゃくちゃ血の気配がして怖かった……。最後まで気が抜けない展開で、あああああーって頭を抱えました。
三人組がそれぞれのっぴきならない事情があったり、強盗が本意ではなかったりというのはわかる。けれど忍び込んだ先の、自分の娘を殺した女性(裁判では無罪)を閉じ込めているところで、「こいつぁやべえや……」って目が離せなくなってしまった。強盗は絶対ダメだけど、弱者であることを理由に強者をぶち殺すあのご老人もだめだよな……。
最後までぞっとした作品でした。
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スポーツ解説者のマイクは、シドニーへ向かう飛行機でテリーという歌手の女性に出会う。飛行機トラブルで予定を大幅に変更することになった二人は、お互いに惹かれ合いながら旅を続ける。しかしマイクもテリーも婚約中の身。迷いながらも新しい人生を生きることを決め、エンパイア・ステート・ビルでの再会を誓う二人だったが……。
1994年の作品。
互いに婚約者がいるのに、偶然出会って旅をした相手と惹かれ合う。これが運命と知って、婚約者と別れて新しい人生を生きようとするものの……。事故とかさあ! そういうのやめろよお! 恋愛映画の様式美だけどさあ!
大人の恋という感じで、口が上手くて堂々とした男ぶりのヒーローと、理知的だけれど女性らしいしなやかさを持つヒロインの組み合わせが、時代だなあと思う。
やっぱりすれ違い後の和解っていいなあ。すべてを理解してただ抱きしめるっていうの、品がよくてうっとりする。
リメイクだったりモチーフにした作品など複数あるみたいなので、他のも見てみたい。
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小学生の川上真一は臆病な性格で、同級生たちにやり込められることが多々あった。ある日天正時代にタイムスリップしたことで、とある姫と侍に出会う。姫の名は廉。侍の名は井尻又兵衛。お互いに思い合いながらも、身分の違いにより叶わぬ恋を胸に秘めた二人だった。真一は現代の知識を活かしながら日々を送っていたが……。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が原案。
野原一家に相当する川上家のお話はちょっと脇に置きながら、現代の品や価値観に憧れる廉姫と又兵衛の身分違いの恋を描きつつ、主役である真一少年が成長するお話でもあります。
原案作品を見た子どもたちでも見られるような、難しいことはいい感じに省いてわかりやすくした作品だったなあ。戦国時代にタイムトリップしたとして、真一のようにうまく過ごせるわけがないとは思うんですが、現代の道具で立場を作ったり、戦国時代の人々を驚かせたりという展開は、わかりやすくてとても面白い。理解力の高い廉姫も、性格付けになっていてうまいなあ。
少年の成長と、その素直さに感化される大人たちの図っていいよね! 現代で真一がどういう風に周りに受け止められるようになったのかも見たかったです。しかし最後のビデオは、切なかったなあ……。
![春の雪 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41BJWFBADRL._SL160_.jpg)
大正時代。侯爵家の令息、清顯は、幼馴染の聡子と両思いにありながらもすれ違っていた。しかしある日聡子が宮家の子息に求婚され、断ることのできない結婚を承諾したことによって、ふたりの恋は禁断を帯びて激しく燃え始める。しかしそれがふたりにとって悲劇を呼ぶことになり……。
三島由紀夫原作。原作は未読。
設定や台詞など美しい邦画なんですが、自業自得なんだよなあ……という思いがぬぐえない。だからこそ、秘められた恋というのがすごく怪しく輝くのですが、時は巻き戻せないということを強く感じ、ラストシーンの寂寥感がたまらない。
時代の描写がいいなあ。建物、インテリア、服飾、言葉遣い。すごくいい。喋り方フェチなので聡子の喋り方がめちゃめちゃ好きです。この映画だとその喋り方にそこはかとなくエロスを感じるのは私が汚れているからだろう……。
原作がすごく複雑な輪廻転生の話だと知ったので、いつか読んでみたいです。
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貴族のレオポルドは、ブルックリン橋での式典で挙動不審な男を追いかけたところで、21世紀のニューヨークへとタイムスリップしてしまった。男はスチュアート。彼の元恋人のケイトや、その弟チャーリーと接していくうち、この時代に馴染んでいく。レオと関わったケイトたちもいい影響を受け、レオとケイトは恋に落ちるが、元の世界に戻らなければ歴史がおかしくなるという事実を前にして……。
過去の貴族が現代にやってきて、現代女性と恋に落ちた! この設定だけできゅんきゅんくるロマンスですね。
現代では奇妙に映るレオポルドの言動、レオポルドからしてみれば奇妙すぎる現代のケイトたちの言動、その二つがお互いに理解し合うことによっていい影響を受けるのは楽しいなあ! チャーリーの恋愛にアドバイスするところ、めちゃくちゃ好きだ。
紳士的な男性に、お姫様のように扱ってもらえるのはやっぱりときめいてしまうよね……。
ロマンスのはずなのに(ロマンスだから?)男性陣のいろんなダメなところが見られるのも面白かったなあ。
時間ものとしてはハッピーエンドすぎるかもと思いながらも、幸せな終わり方でよかったです。

ヒーローに憧れるギークであるデイヴ。ネットで買ったスーツに身を包み、ヒーロー活動を始めた彼は、偶然人助けをした結果、YouTubeに上がった動画のおかげで一躍有名人になる。ヒーロー、キック・アスとして活動するデイヴは、とある目的でヒーローとして暗躍するヒット・ガールとビッグ・ダディに出会い、巨悪と戦うことに……。
スーパーヒーローに憧れる冴えない少年が、本当に能力を持った年下の少女たちと、ガチの巨悪と戦うアメコミ系もの。下ネタと人死に(殺人)が出るのでR15+です。
とにかくヒット・ガールが可愛い。かっこいい。戦うシーン、めちゃくちゃかっこよくて見惚れました。戦闘シーンは音楽が入るの、今時の映画っぽくていいなあ。
そんな感じでヒット・ガールがめちゃくちゃ魅力的なので、他の登場人物がいささか霞むんですが、ヒーローはみんな生身の人間でしかないという感じが、なんというか、生っぽいというか、すべてがフィクションではないというリアリティがあるように思いました。
![劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(通常盤)[DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61BGtEXefoL._SL160_.jpg)
黒の組織に潜入している者たち、ノックのリストが奪われた。公安の安室とFBIの赤井はそれぞれ侵入者のキュラソーを追うが、大規模事故が発生し彼女を取り逃がしてしまう。一方コナンは、ぼろぼろの状態で記憶喪失になっている、左右の目が異なる女性と出会い、助けることになるが……。
黒の組織関連作品。安室さんがスパイか知られるかも? とはらはらさせられる作品です。赤井さんがばりばり登場します。
噂の安室と赤井の因縁の一部が見られて面白かったです。赤井→コナン←安室な関係性がちょっと面白かったんですが(コナンがめっちゃ好かれてて信頼されているという点で)コナンの寵愛は誰のものなのか、とか考えてました。
最近になって立て続けに劇場版を見ましたが、終わりが近くなるとものすごい人外的なシーンがあるのと、蘭が必ずピンチになるのがたいへんお約束という感じで面白いです。たくさん作品があるとそういうところを期待するのが楽しいですね。
赤井、安室とそれぞれ協力するシーンがまたかっこよくてなあ! ちょっと何考えてるかわからないけど余裕綽々な赤井さんと自分の仕事に誇りを持っている安室さん、二人の違いがすごくいいです。絶対理解しあえないんだろうけどお互いの仕事は認めているんだよなあ一応……。
ゲストキャラのキュラソーがまた切なくていいキャラでした。
執行されたんなら純黒を、と言われて見ましたが、面白かったです。にやにやできました。

漫画家だった叔父の影響で、子どもの頃から絵を描いていた真城最高。ある日学校生活になんの思い入れもないことに気付いた最高は、同じことを考えていた高木秋人に絵を見られてしまい、「一緒に漫画を描こう!」と誘われる。そうして二人で作った最初の漫画を集英社ジャンプ編集部に持ち込んだ二人は、編集者の服部に目をかけられ、漫画家への道を歩み始める。
原作は途中まで読んでいます。話を収めるためとテンポを速くするために、設定が色々と改変されているんですが、それにしても映像や演出が面白くて、オシャレな映画だなあと思いました。その分、原作にある必死の「漫画を描く」「連載を持つ」「夢を叶える」というギリギリ胃が痛むような感じは薄れているようにも思うんですが……それにしても漫画と掛け合わせた映像がかっこいい。
エンディングロールまで面白くて、思わずまじまじと見てしまった。知っている本が出ると嬉しくなるなあ笑