読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
桐生戦兎 / 仮面ライダービルドは、スマッシュの目撃情報を受けて現場へ向かうが、そこにこの世界には存在しないはずのバグスターウイルスの変異体・ネビュラバグスターが現れる。ビルドと共にネビュラバグスターに立ち向かった万丈龍我 / 仮面ライダークローズは謎の戦士・カイザーが操る装置・エニグマによって平行世界へ転送される。
龍我が転送された先はスカイウォールが存在せず、宝生永夢 / 仮面ライダーエグゼイドたちが存在する世界だった。しかし、龍我がいる地球が次元の穴を通って戦兎がいる世界の宇宙に送り込まれてしまう。そして24時間後に2つの地球が衝突するという事態に陥る。(Wikipediaより)
龍我が転送された先はスカイウォールが存在せず、宝生永夢 / 仮面ライダーエグゼイドたちが存在する世界だった。しかし、龍我がいる地球が次元の穴を通って戦兎がいる世界の宇宙に送り込まれてしまう。そして24時間後に2つの地球が衝突するという事態に陥る。(Wikipediaより)
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ヘルヘイムに侵食されているはずの沢芽市で戦っていたはずの紘汰は、不思議な少年に会った直後、何故かサッカーに沸く沢芽市にいることに気がついた。そこではアーマードライダーの力を使ってサッカーの試合をしているらしい……。死んだはずの裕也の姿もあり、混乱する紘汰だったが、そこへあのときの不思議な少年、ラピスが現れ……。
コラボ映画ではなく鎧武単独の作品。
鎧武本編は全話履修済みです。
何故サッカーなのか、と思った覚えがあるんですが、異世界と重なる街だから、まあ……。
冒頭のサッカーシーンの「えーっ」って感じは、中盤になるにつれてかなりシリアスな話運びになったのはさすがだなあという気がしました。お馬さんに乗って本物のライダー(騎手的な意味で)になったのはかっこよかったです。それから全員集合は熱い! 壮観! さすが映画! って感じでした。
東京で一人暮らししながら不動産会社で働いているさやか。仕事では理不尽に怒られ、食事はコンビニ、なんだか味気ない……そんなある夜、アパートの前で動けなくなっている男性を見つける。「噛みません。しつけのできた良い子です」だから拾ってくれませんかという彼、樹をなんとなく拾ってしまったさやか。彼に胃袋を掴まれ、野草狩りの楽しさを教えてもらったさやかはどんどん気持ちを募らせていき……。
有川浩さんの『植物図鑑』が原作。テイストがだいぶと夢見る女の子のラブストーリーというのか、俳優さんに寄せてる感じなのかっていうマイルドな感じになっていて、自分の持っている印象とは違ったのですが、かわいらしいお話だなあと思いました。痛いって感じるのは上司や困ったお客に対してで、樹は柔らかく話すし、さやかもふんわりとした女性なので全体的にふわふわきらきらという印象でした。
高級コールガールだったイザベラは、いまやハリウッドスター。記者のインタビューに自身の過去を語る彼女は、偶然に出会った演出家のアーノルドから三万ドルをプレゼントされた出来事を話す。入り組んだ人間模様は、やがてひとつに収束して……。
どたばたコメディ映画。彼女と話している彼は、実は向こうの彼女とつながっていて……が続いてどんどん事態が混乱していくのですが、最後にはぱっとそれが解けるという話。いろんな皮肉がきいててうっすら笑いながら見てしまった。
こういう短い作品はキャラクターの強さがものを言うんだなあなんてことも考えたりしました。イジーはいいとしても、カウンセラーの先生は見ててなんかきついなあと思ったり。こういう強調があると話が回しやすくなるよねーなんて。
平等な世界のコミュニティー。そこに生きる住人たちは、決められた衣服をきて決められた家に住み、さだめられた薬を服用して、その時が来れば長老会によって仕事を与えられる場所。その時がきたジョナスは「レシーヴァー」という記憶を受け継ぐ仕事を与えられる。しかしそこで知ったのは、このコミュニティーから排除された差別や戦争、憎悪、そして愛という記憶と感情だった。この世界が間違っていると感じたジョナスは、コミュニティーの脱出を決意するが……。
原作が児童文学の『ザ・ギバー 記憶を伝える者」という作品。近未来的な世界で統一された人々の生活を送る中、一人の少年が秘密に触れ、世界を解放する話。
王道展開であっさりめのSF作品なんですが、演出がいいなあ。最初はモノトーンだった世界が、記憶に触れるにつれ色を持っていく。感情を覚える。いいことばかりではなくて怒りや暴力も。自分よりも弱い者を守り、与えたいという気持ちが芽生えることが人類の進化の始まりだったのかもしれないなあ、と思ったり。
嵐の海で溺れた男が漂着したのは、無人島。島から脱出すべく竹で作った筏で漕ぎ出すも、何かにいかだを壊され島に戻ることになってしまう。何度かの挑戦で、いかだを壊していたのが赤いウミガメだと知った男。浜辺で偶然見つけた赤いウミガメを、怒りに任せてひっくり返し放置するが、そのウミガメの死をきっかけに不思議なことが起こり……。
無人島に漂着した男が、死んだはずの赤いウミガメの甲羅の中から一人の女を見つける。夫婦になったふたりには子どもが生まれ、幸せな暮らしが続くが、ある日島に津波が襲う。
台詞らしい台詞がないので、ひたすら絵の美しさ、アニメーションという動きの美しさを見るんですが、絵の中から浮かび上がる登場人物の気持ちや物語の細やかさが、ひたすら見事な作品だなあと思いました。
この世ならざるところからやってきた命と生きる、というのはロマンですね……。どきどきします。男が死んだあと、女がどうするのかというのも最後まで息を詰めて見てしまった。
杏奈は孤児だったが現在は養父母に引き取られて暮らしている。しかし居場所がないと感じる杏奈は自分を一人にした母と祖母を許せず、また養父母が養子を引き取ったことによる支援金を自治体から受け取っていることを知り、ますます心を閉ざしていた。喘息がひどくなった杏奈は養母の勧めで、空気のいいとある地方で静養することになるが……。
少女と少女の心のふれあいが美しいなあと思いながら見ました。「あなたはわたしのひみつよ」って台詞はとても素敵だ。どうして女の子たちの「内緒よ」っていう言葉はとても可愛らしくていけないものに聞こえるのかなあ!
心を閉ざしていた杏奈がマーニーと出会ったことで少しずつ活力を取り戻していく様子がいい。マーニーがいなくなって裏切られたと思った後、窓にいる彼女に向かって叫ぶ杏奈は、ずっと一人だったし、でも本当はずっと許せないあらゆるものを許したいと思っていたんだろうなあ。
この作品で好きなのは実は彩香なんですけれど。彼女もまたいろんなひみつや謎が好きな子なんだろうなというのが言動の端々にあふれていて、杏奈と仲良くなってよかった。
2019年ロサンゼルス。酸性雨の降りしきる退廃した地球で、人間はレプリカントと呼ばれる人造人間を開発し、酷使していた。しかし感情が芽生え人間と変わらない情緒を持つようになったレプリカントは人間として暮らそうとする者が後を絶たず、それらを解任(処刑する)のがブレードランナー、デッカードのかつての仕事だった。そんなある日反逆したレプリカントを見つけ出せという指令が下り……。
最近新作が公開された「ブレードランナー」。初めて見ました。
なんというか、ロマンだなあ……。
人造人間と人を分けるのは何かという問いもあるんですが、反逆したレプリカント、特にロイ・バッティの狂気的かつ悲しい言動が好きで……。すごく悲しいのにすごく狂気的。ともするとデッカードよりも好きかもしれない。
見ていて、これデッカードはレプリカントなんじゃないかなあと思ったんですが、Wikiを見ると制作上の都合で色々ミスっているところがあるせいなんですね。しかも公開バージョンがいっぱいある……。興味がわいたので間をおいてまた見てみようかなと思いました。
とある美しい城に住まう大公レオンは、善政を敷き、美しい妻ジュリエットとともに幸せに暮らしていた。だがそれもあの事件が起こるまでは。火事で妻を亡くし、顔に醜い傷を負ったレオンは顔を隠し、人を嫌い、無慈悲な人間として人々から恐れられるようになってしまう。そんな彼の元に父親の借金を返済するため、奉公に上がったベルは。
「美女と野獣」という名のハーレクインロマンスだな! というのが見終わった感想でした。
賢いベルという描写はなく、城に奉公に上がった直後はろくに家事をしたことがなくていつも姉がやっていたと言い訳をしてしまうところ、ヒロインとしてマイナスです……。
一方で野獣役のレオン大公は、結婚を迫ってくる従妹のエレーヌと「ベルを落とせるか」という賭けをする嫌な男です。このエレーヌもだいぶと嫌な女性で、物語の最も大きな謎に関わるんですが、ラストの駆け足でまとめられてしまったあれそれでだいぶと後味が悪い人に……。
ほかにもエレーヌの大公への執着の理由が不明だったり、ベルがどうしてそこまで好かれるのかがわからなかったり、やらかしたベルの姉のおとしまえが付けられていなかったり、あっさり引いてしまう村人にええーって思ったり、かわいそうな伯爵がどのようにして最後を受け止めたのかがわからなかったりと「きっちりわかるように描く」ことの大切さを実感させられるつくりでした。
しかしこの映画、めちゃくちゃ舞台装置が美しい。
大公の館や近くの村、ベルの実家や、キャラクターの服装などとてもおとぎ話に語られるヨーロッパな感じがしてすごく好きです。女性はちゃんとデコルテを見せて胸を上げて潰しているし、男性もきっちり古い形の服装。
ベル、レオン、エレーヌの衣装が時々はっと目につくほど色鮮やかなときがあったんですが、これってお互いの色が同系色かどうかで心を通わせているかどうかを表しているのかなあと途中で思いました。最初は感情の高ぶりや方向性を示しているのかと思ったんですが(赤は攻撃とか)、それだけじゃないのかも? と思ったり。ベルがレオンの元へ駆けつけてくるシーンはお互い赤なんですけれどエレーヌは青なんですよね。
おすすめはしにくいんですが、いろいろと面白い作品でした。
1944年。18歳のすずは広島から呉にある家に嫁ぐ。折しも日本は戦争の只中にあったが、人々は日常を生きていた。もちろんすずも……。けれど空襲や物資不足が続き、ある日……。
すごく地味な絵で温かみのある色彩で描かれているのに、ちょっとした台詞や映り込むものが戦時下であることを示すものばかりで、これは日常なんだけれど非日常なんだ、悲しいことがあった時間なんだというのを見終わった後に感じる。
すずのうっかりなところや、ちょっとした失敗、くすりと笑えるシーンが積み重なっていって、ゆっくりと世界が変わっていく感じ、途方にくれたような、取り残されたことへの悲しみや恐れ、どこで生きていけばいいんだろうとわからなくなる感じというのか……。それでもその変化や状況を受け入れて、この先も生きていく、そのありふれた当たり前にぐっと胸を掴まれました。すごい映画だ。