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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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セッション [DVD]
名門音楽学校に通うドラマーのニーマンは、鬼教師として有名なフレッチャーのバンドに参加することになる。だが厳しすぎるレッスンや罵声を浴びせられ、何度も心を折られるニーマンは、少しずつ自分を失い壊れていく。それでもドラマーであり続けようとするニーマンだが、ある日演奏会の直前に事故に遭い……。

完全に、パワハラとモラハラ……。フレッチャーの罵声に心臓がきゅっとなりました。怖い……痛い……泣きそう……。
そういう暴力を浴びせられると、心がどんどん麻痺して、こんなの大丈夫ってなっていくんですよね。はたから見るとおかしいのに、これが正しい、自分は上に行けているっていう実感に取り憑かれる。多分自分にとって何が一番大事なのか見失っているから。
けれどその後ドラムをやめて抜け殻のようになったニーマンに、なんとも言い難い気持ちになる。そこでさらに求められているという喜びが、もう痛くて痛くて……。フレッチャーの今までの態度の理由を説明されて、自分のバンドのドラムに誘われても、都合が良すぎないかと思って。でも嬉しい部分があるんだろうなという気持ちもわかってしまって……。
でもそこで最後のあれですよ。ひええええええって悲鳴を上げてしまった。胸がえぐられた……。あんな大観衆の前で丁寧に心を折られるなんて思ってもいなかった。そしてその直後のニーマンの復活も。
最後の最後、やっと手が届いた! っていう気持ちもあり、いやでもこれだいぶとおかしいよ……っていう気持ちもあり。
すごくいい映画だとは思うんですが、心を投げ出してまで手に入れようとするそれは本当にあなたを生かすのだろうか、という疑問が浮かび、腑に落ちないところが残る視聴でした。
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木曜組曲 [DVD]
大女流作家の重松時子が亡くなってから、彼女を偲ぶために五人の女性たちが集まっていた。だがその年届いた花束に添えられたメッセージカードをきっかけに、時子の死は他殺なのではないかと考えた五人は、彼女が亡くなった当時に立ち返って推理を始める。

女性たちがかしましく話しながら、持論はもちろん、推理を披露する作品。すごく舞台的だなあと思ったんですが、カメラワークの狭さというか閉塞感が、非常に不安感を煽って、いい作品だったなあ。
女のいやらしさ、というにはさっぱりしているような、けれどぞくりと背筋が粟立つような黒々としたものが家の内装や小道具にも表れている感じがします。女性が集まるとわいわいと料理を作ったり食べたりお酒を飲んだり、でも最終的にろくなこと話してないんですよね笑
結局真相は、というところで、情念めいた望みのために舞台を整える、というのがまたいい。
とても好きな作品でした。
「靴職人と魔法のミシン」DVD
ニューヨークの下町で靴修理店を営むマックスは、老いた母親と二人暮らし。うだつの上がらない中年男のまま、恋人もおらず、単調な毎日を過ごしていた。ある日代々受け継がれてきた旧式ミシンで靴を修理し、試し履きをしたところ、鏡に映っていたのはその靴の持ち主。魔法のミシンで修理した靴を履けば、その靴の持ち主になれるのだった。マックスはその魔法を使って楽しい毎日を過ごし始めるが……。

現代ものなのにきっちりファンタジーの構成で(魔法がらみでおいしい思いをする→やばい事件に巻き込まれる→その能力を使って人助けをする)とても面白かったです。魔法による悲喜こもごも、コメディとシリアス、善と悪みたいなものがうまく対比されていて飽きなかったなあ。しかしニューヨークの下町という舞台設定だからか、絵柄が地味なのがまた面白い笑
女性が本格的に登場するのが中盤以降からなのですが、ここからまたちょっと色が変わって面白くなったなあ。
ラストで真相が明かされて、最後に先祖代々の秘密を明かされたシーンは、主人公の年齢はちょっと上だけれども正しく父親から子へ受け継がれていくものが存在するファンタジーでした。いい話だった。
天才スピヴェット [DVD]
モンタナの田舎の牧場で暮らす10歳のスピヴェット。家族は生まれるのが百年遅かったカウボーイの父、昆虫学者の母、アイドルを夢見てやかましい姉に、二卵性双生児のレイトン。けれどレイトンは銃の事故で死んでしまった。頭脳明晰で研究熱心なスピヴェットの発明が、ある日優れた発明に贈られるベアード賞を受賞することに。居場所がないと思ったスピヴェットは授賞式に出席するため、ワシントンまでの家出を決意する。

家族の理解を得られない言動をし、独自の世界を生きるスピヴェット。自由に生きているように思えて、ずっと窮屈な思いをしていた彼が、認められた喜びでワシントンへ。10歳の天才というだけで注目を浴びる彼だったけれど、本当の居場所を見つける。
きっかけは弟レイトンの死。このとき本当は何があったか、が大きな鍵を握ります。カウボーイの父親は、天才であるスピヴェットよりも年相応に無邪気なレイトンを愛していると、スピヴェットは思っている。母は昆虫に夢中で、姉はそもそも理解すらしてくれない。けれどそんなばらばらな家族が、やはり家族であった弟の死を同じように悼み悲しんでいることがわかったとき、それぞれの生き方をする家族がひとつであったことに気付く。
心に穴を抱えてしまった少年の大きな冒険、というにはとても小さな、温かみのある世界を描いてくれたなあという印象の作品でした。
ワン・デイ 23年のラブストーリー [DVD]
大学の卒業式、真面目なエマと自由奔放なデクスターは、その日初めて会ったにも関わらず一夜を共に……しかけたが、何もないまま友人関係を続けていくことになる。エマはそれから恋心を隠し続け、毎年7月15日、エマとデクスターは、ひとりのときもふたりのときも、それぞれの人生を生きていた。

お互いに惹かれ合うものがありながらも、決定的な選択ができない男女が、それぞれに生きながらやがてひとつの答えにたどり着く。ラスト近くなって思わず「嘘だー!!!!」と叫んでしまったよ……ひどいよ……そんなのってないよ……。
とにかくラスト近くなったときの急展開(恋愛ものだとよくあるやつ……)に「嘘だ!!」「ひどい!!」と叫びましたが、23年間の7月15日の物語として、時間の流れが映像から感じ取れてとても面白かったです。精神的に未熟で恋人と別れたり、仕事がうまくいなかったり。貧乏生活をしていたけれど、ある程度の大人になったらそこそこのお家に住んでいることが「へー」と感心した風景でした。この国のサクセスストーリーってこういう風なのが一般的なのかー。
同じ速度で生きられるわけではないけれど、同じ歩幅で進むことができるその瞬間を愛おしみたい。ラストに先へと去っていく過去のエマが印象的で、それを見送るデクスターが切なくもあり愛おしくもありました。
コードギアス 亡国のアキト 最終章 [DVD]
アシュレイが加わったことによって機体強化のきっかけを作れたものの、戦況は圧倒的不利。各々はそれぞれの思いを胸に最後の戦いに臨む。

とってつけたようなスザクとルルーシュの! そういうのは! 本編でやれ!!!
というすごくフェチズムを感じさせる首締めのシーンが最初の方にあって思いっきりツッコんだ。
最終章まで見ましたが、戦闘シーンはすごく迫力があったものの、その分話の筋が少々分かりづらく、キャラクターに感情移入もしづらくて(これは多分いま本編を見ているせいだと思うんですが)、コードギアスの名を冠してはいるもののまったく別のロボットアニメという感じがしました。やっぱりギアスによる陰謀とか策略とかがっつり見たいじゃないですか!
しかしとてもサンライズのロボットアニメという感じがしました。精神体が語りかけてくるところ「キタキタキター!」って思った。
エンディングがめちゃめちゃハッピーエンドでびっくりしました。まるでギアスじゃない……笑 しかしこういう終わりはいいものだ。
コードギアス 亡国のアキト 第4章 [DVD]
ユーロ・ブリタニアの謀略。それぞれの場所で戦うレイラたちだったが、シンの目的を知り……。

だいぶと話を巻いてきました、という感じがする。みんなこんなに仲良かったっけ……。
戦争もの、ロボットもののカラーが色濃い亡国のアキトですが、とってつけたようなスザクとルルーシュがなんか……求めていたのはこれじゃない! という気持ちになる笑
レイラの青いギアスが美しい。
コードギアス 亡国のアキト 第3章 [DVD]
嫌がらせを受けて駐屯地に戻れなくなったワイヴァン隊。旅の女性たちの親切から共同生活を送ることになった隊員たち。一方その頃、ユーロ・ブリタニアに派遣されていたナイトオブラウンズのスザクとキングスレイは、EU攻略のために活動していた。

第1章と第2章を見ていた頃は本編のことを知らなかったのですが、本編第2期途中まで見ていると、この話が第1期と第2期の途中であることがわかりますね。いやしかしひどいわ……記憶を奪って改ざんした上で、ルルーシュのことを利用していたなんて。
だいぶと群像劇の色合いが濃い印象で、誰に感情移入すればいいのかわからないんですが、レイラとアキトが多分くっつくんだろうなーという接近具合なのでどういう結末をたどるか楽しみです。
ゼロ・グラビティ [DVD]
ミッションスペシャリストとして宇宙船エクスプローラー号に乗り込んだライアン・ストーン博士は宇宙での船外活動の最中、ロシアが自国の人工衛星を爆破したことによってその破片が様々な人工衛星に衝突、連鎖的に破壊されてしまったことによって漂う宇宙ゴミがエクスプローラー号に衝突する。ライアンは同じ乗組員のマットとともに宇宙に投げ出されてしまう。

役者さんの演技がすごい、としか言いようがない。宇宙の恐ろしさや孤独を感じました。実際にこんな目にあったら何もできなくなってしまう……。
たった一人ですべてを乗り切らなくてはならなくて、すぐそこに見えているはずの地球があまりにも遠く、自分の死を本当に近くに感じてしまうという状況を、ずっと泣きそうになりながら見守っていました。生と死を近くに感じて、生きると決めて動き始めた終盤のシーンはぼろぼろ泣いてしまった。あんなに恐怖した宇宙に、生きると決めて飛び出す勇気がすごかった。
あともう最後まではらはらさせてくれてもう……! 水とかさらに怖いわ!!
最後の一歩は感動的でした。面白かった……。
劇場版 カードキャプターさくら [DVD]
終業式を迎えたさくらたちは冬休みに突入。宿題のために雑貨店でノートを買ったさくらは、商店街のくじ引きで特賞の香港旅行を当ててしまう。兄の桃矢と雪兎、知世(+ケロちゃん)で香港へ旅立ったさくらたちだったが、謎の気配を感じ、クロウ・リードと因縁のあった女性と出会ってしまう。

懐かしくて可愛らしいなあ、と思いながら見てしまった。まだ小狼くんとの距離は縮まっていない頃なので、仲が良くない感じが微笑ましい。
さくらの性質がとても可愛らしくてまっすぐでいいなあと思ったり、マイペースな知世ちゃんに救われるんだろうなあと想像してみたり、気付かないふりをしているであろうお兄ちゃんがやっぱり好きだなあと思ったりするなど、過去大好きでこの作品を見ていた気持ちがぶわっと蘇り、なんだかくすぐったかったです。
Profile
Author:月子
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