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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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はじまりのうた BEGIN AGAIN [DVD]
シンガーソングライターのグレタは、友人のスティーヴに連れられてとあるバーで歌う。グレタは恋人のデイヴとともにニューヨークにやってきていたが、デイヴの浮気が発覚したところだったのだ。その歌に目を留めたのは落ちぶれた音楽プロデューサーのダン。ダンには弾き語りをするグレタの歌に様々な楽器パートを重ねた曲が聞こえていた。そうして二人はアルバムを作ることにするが……。

家族から見放された落ち目のプロデューサー、ダン。デビューし忙しい恋人に浮気され才能を燻らせるグレタ。二人が出会い、音楽を作る。不思議なんだけれど人が集まって音楽を作っちゃうのがなんだかいい。落ちぶれているように見えて奏でられるべき音楽がわかっているダンがかっこいいし、スタジオじゃなくて街中で収録するのが楽しい。音楽が好きだという人が集まったレコーディングだっていうのが、娘のレイチェルの参加でわかるなあ。
恋愛がきっかけではあるんだけれども、決してグレタとダンはわかりやすい恋に落ちたりはしない、恋愛映画じゃないところもいいなあと思いました。でも「音楽を共有する」っていうモチーフ(作るなり、ケーブルなり)が非常にロマンティックで美しかった。
日々のどうしようもない思いを音楽に託して奏でる人たちのお話だった。このアルバムをきっかけにいろんな人が新しいスタートを切ったのかもしれない。「はじまりのうた」だなと思いました。
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告白 【DVD特別価格版】 [DVD]
とある中学校のクラスの終業式、担任は自分の娘が死んだことについて「このクラスの生徒に殺されたのだ」と告発する。このことをきっかけにクラスは内部崩壊し、新しい担任教師を迎えながら生徒たちは病んでいく。

湊かなえさんの『告白』が原作。原作は読了済。
映像が非常に美しくてカットなども素晴らしく、台詞も青春ものっぽいのですが、本当に心の底から嫌な話だ……。子どもだからというところもあるし、子どもだけどというところもあって、言いようのないいやあな感じが最初から最後まで続く。決していい気分で見終わることはできないんですが、見入ってしまって、思い出した時にもう一度見たくなってしまうような作品だと思いました。
内容は原作に忠実なんですけれども、原作の行間を丁寧にすくい取っているような感じがします(原作文庫版の監督のインタビューにもそんな感じのことが書いてあったような気がする)。登場人物が語ることはすべて本当とは限らない、というのをしっかり映像と語りで見せてくれる。そして役者さんたちの演技力が凄まじかった。最後の「なーんてね」でぶわっと鳥肌がたった。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [DVD]
9.11で父親を亡くしたオスカーは、父親の持ち物から小さな鍵を見つける。鍵の入っていた封筒に書かれていた「ブラック」が手がかりだと思ったオスカーは鍵穴を見つけるため、街中のブラック氏を訪ねることを決意する。多くのふれあいや出来事の中でオスカーは自らと、そしてあの時の後悔と向き合う。

深い悲しみにさらされた少年が、同じく取り戻せないものや悲しみを知る大人たちと出会うお話、という感じでしょうか。アスペルガー障害を持つオスカーは、普通の人以上にうまく生きられないからこそ、世の大人たちがこういうものなのだ、仕方ないのだと諦めて受け入れることに「何故だ」と問えたのかもしれない。オスカーがアスペルガー障害を持っているというのは最初あんまり強くは感じなかったのですが、数字に強いこだわりを持っていたり、音に対して敏感で両耳をふさいだりという仕草でああなるほどと思いました。
ブラックさんたちの反応は、「あなたの悲しみを共有している」というメッセージなのかなという気がしました。好意的な反応は悲しみを、否定的な反応はそれでも許せない怒りを。母親のリンダに対してハグをしてくれるブラックさんを見た時、ふとそう思いました。
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語<スペシャル・エディション> [DVD]
ヴァイオレット、クラウス、サニーの三兄弟は、火事によって家と両親を失う。孤児となった三人はオラフ伯爵に預けられるが、こき使われた挙句、遺産を手に入れようと目論む伯爵から命を狙われてしまう。兄弟は自分たちの特技でなんとか窮地を脱するが……。

ヴァイオレットが素晴らしい美人さんできゅんきゅんしてました。
手を替え品を替え、兄弟たちの遺産を狙うオラフ伯爵。この「何度も何度も」というところが面白いところですね。その度に子どもたちは「こいつの言っていることは嘘だ!」と主張するんですけれども、その主張が聞き入れられないというのが子どもだからであり孤児だからであり……っていうような部分が、お約束なんだけれど胸に痛い。
今は不幸かもしれないけれどそれは旅の始まりであり、君には幸福が待っている、というメッセージが伝わってきてじんとしました。そのために何かを作ったり本を読んだり、噛んだり(というのは周りから見れば風変わりだけれど自分の個性ということかな)して試行錯誤するんだってことなんだろうな。
キャリー [DVD]
女子高生のキャリーはクラスメートから壮絶ないじめを受けていた。体育の授業後、シャワーを浴びていたところに初潮を経験したキャリーはパニックに陥るが、体育教師コリンズに助けられる。キャリーには敬虔なキリスト教徒の母親がおり、性にまつわる一切が罪だと教えられてきたのだった。やがてキャリーのいじめは、プロムパーティーでも及び……。

キングの有名小説『キャリー』の映画化。1976年のもので、R15+です。
冒頭のシャワー室での初潮のシーンはめちゃめちゃ有名だと思うのですが、シャワーシーンが長い……笑
いじめというか暴力じゃないかっていうシーンは見ていてきついし、母親の信仰の強さによる仕打ちもメンタルにくる……。やっと楽しい思いをしたと思ったのにプロムパーティーで豚の血まみれにされて笑われた挙句、母親に殺されそうになるってあまりにひどい。あまりにひどいゆえに、スプラッタなはずのシーンがいっそギャグのようだ……。
しかし罪の意識があった者だけが最後に生き残るというのは、象徴的のように感じました。なんとも後味の悪いホラーでした。
デトロイト・メタル・シティ スタンダード・エディション [DVD]
根岸崇一はポップな音楽を愛する田舎出身の純朴な若者。だが正反対のデスメタルをやらされることになり、デトロイト・メタル・シティのヨハネ・クラウザーII世としてデビューする。自分が望む恋もできないと諦めていたところ、大学時代の同級生と再会して普通になりたいと思うが、崇一の思いとは裏腹にDMCはどんどん人気を増していき……。

クラウザーさん! ってみんなが言う理由がわかったような気がしました笑 白塗りで外見が怖いクラウザーさん、でも中身が純朴な根岸くんなのでとっても優しいクラウザーさん……。そのギャップがたまらないっていうか、好き! ってなりました。トイレで後輩くんと歌っているところはシュールだけれど、優しいなあ……とほっこりする……。
まとまった印象の作品だけれどもバカバカしくって楽しかったです。DMC! DMC!
アデライン、100年目の恋 [DVD]
100歳を超えて29歳にしか見えない外見を持つアデライン。ひとところに留まると歳をとらないことを怪しまれるため、十年おきに名前と居場所を変えて生活していた。年老いた娘と愛犬を家族としていたが、ある日魅力的な青年エリスに出会い、惹かれていく。

奇跡の恩恵を受けながら、隠れ住んで「生きながら死んでいる」人生を歩んできたアデライン、その最後の恋のお話。
華やかで知性溢れる美しい女性って感じのアデライン。そんな彼女に惹かれる人たちも多くて、エリスもその一人だった。怯えながら恋をするアデラインが綺麗で切なくて、多分ずっと誰かに助けてほしかったんだろうなあなんて想像しました。アデラインの造形というのか、すっごく美しいんですよね。知性のきらめきってこんななんだろうなっていう。
静かで美しい作品でした。
海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船
謎の黒いゴーカイオーに襲われた鎧。お宝が眠る幽霊船が関わっている知ったマーベラスたちはそのお宝を手に入れるため、異空間に飛ばされるかもしれないという危険を顧みず幽霊船に乗り込む。

久しぶりに全話通して視聴したスーパー戦隊シリーズで、登場人物も大好きだしお話もわくわくして楽しかったので映画も見てました。映画館で見たのは宇宙刑事ギャバンとのコラボ映画だったので、この幽霊船は初視聴。30分程度の短い作品です。
ゴーカイシルバーである鎧は少し出るだけ(Wiki情報によるとこれが初めての撮影だったらしい)。メイン五人で戦います。お話は幽霊船での冒険ではなく異空間に飛ばされるので、おまけって感じのギャグ要素が多いです。さすがに球場にレンジャーがいるのは絵面がおかしくて笑ってしまった。
しかしマーベラスと船長ロスダークの戦闘はかっこいい! マーベラスの台詞もいちいちかっこいい……。演出も凝ってて決め技がかっこいいとかっこいい尽くしです。ロボット戦であんなに派手な動きをするとは思ってもいなくて見入ってしまった。
チョコレートドーナツ [DVD]
1979年、カリフォルニア。ショーダンサーのルディと、弁護士のポールはゲイ。彼らはダウン症の少年マルコとともに暮らすようになり、三人の幸せな生活が始まる。だが、その終わりはすぐにやってきてしまった。

大阪府の同性のカップルが養子縁組をしたことがニュースになったことを思い出しつつ視聴。
世界から放り出され、片隅で小さく生きてきた三人が家族になる。ごく当たり前の光景が愛しく感じられる。ルディの眼差しが誰よりも優しく温かくて、涙が出そうになる。どうしてこんな優しい人たちが世間から白い目で見られなくちゃならないんだろうと悔しくもある。作品の設定は1970年代だから、今は少しでも改善されているのかな……。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
平凡な高校生の山田陽介は、ある日、チェーンソーを持った謎の男と、それと戦う雪崎絵理と出会う。その戦いを目撃した陽介の非日常が始まる。

どったんばったんな派手なアクションものかと思いきや、未来とか幸せについて悩む高校生の、青春ものでした。
ちょっと下手なモノローグの慣れない感がすごく青春ものっぽい。制服の着方とかちょっとした仕草が「ああーお馬鹿でイキってる男子高校生だー」という感じ。ただ男子高校生と女子高生の恋愛ものの雰囲気はなく、友達程度でちょっと好き程度の関係性で、どちらかというとアクションシーンの方がたくさんある気がしました。プールのシーンとかかっこよかった。
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Author:月子
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