読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
人類が滅亡したその場所で、ひとり目覚めた「9」。偶然に出会った「2」に仲間と呼びかけられ、声を与えられるが、ビーストと呼ばれる生き物に2が連れ去られてしまう。やがて、他の仲間たちに出会った9は、2を助けようとみんなに訴えるが……。
人類が滅んだ地球で、9体の人形と、彼らを襲う機械たちの物語。この世界はどうなってしまったのか、という秘密が少しずつ分かってくる仕組みです。
滅んだ世界で、生きているのは人形や機械だけ、っていうのがまず好きです。荒廃した世界の風景がずっと寂しいのが、好きでもあり悲しくもあり……。人形たちの真実が分かると、それぞれの性格に「あーなるほどー」と思ったり、それぞれが言うことに胸が痛かったり……。寂しいけれどいつまでも見ていたくなるような世界観だったなあ。科学や機械によって奪われた世界だけれど、美しいものは残る、というのが分かる気がしました。
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レイバーの連続暴走事件の処理に追われる第二小隊。篠原は、暴走事件になんらかの関係性があるのではないかと調査を始め、最新レイバー用のOSが原因ではないかと考える。OSの開発元、篠原重工が怪しいのでは、と思われたが……。
パトレイバー、実は初めて見ます。SFで警察(特殊部隊?)もので、ロボットというだけの頼りない知識だったのですが、この劇場版、お話としてはとても分かりやすくて面白かった。1989年の映画なのですが、この頃の絵柄やアニメーションってすごく安心して見られる……。
物語としては大人の事情が絡んで板挟みになるようなシリアスなのに、こまごましたところが明るくて楽しい。御曹司の篠原のしたたかさとコミカルさと熱さがいいなあ笑
ローリーと離婚してしまったジョン。ガールフレンドのタミ・リンと結婚した生きたテディベア・テッド。その一年後、テッドは夫婦喧嘩が続いていたが、関係修復のために子どもを作ることにする。精子をもらいうけ、体外受精を行うために婦人科を訪れるが、タミ・リンは薬物濫用のために子どもが作れないことが分かる。二人は次に養子縁組を行うことにするが、ここで、テッドが果たして法的に人間であるかどうか、という議論が起こってしまい……。
スーパーバカ映画(褒めてる)の二作目。喋るぬいぐるみとのおバカな日々です。もー薬物、性、犯罪、差別のオンパレードで、吹き替えで見てたんですが、原語で聞くとものすごい台詞になってるんだろうなあ……と遠い目をしてしまう。
なので、いちいち台詞やキャラクターなどの小技が効いていて面白くて、なおかつ思いがけずリーアム・ニーソンが出てきて、最後にも現れたのには笑ってしまいました。どこで戦ってきたんだ、お父さん。
人口が爆発的に増えた結果、火星移住計画により、火星を地球化させるため、苔とある生き物が送られた。それから時が過ぎ、選抜された隊員たちは、送り込まれたその生物の駆除に向かう。しかし、超巨大生物に進化したその生物、テラフォーマーたちに命を脅かされる事態に陥る。
びっくりするほど話がわからない……。おかしい、アニメはちゃんと分かったのに!
主人公は小町です。私の大好きなミッシェルさんが出ないのが残念……。
映像はすごくよくできているのに、カメラワークに動きが少ないせいかどきどき感があんまりなく、不思議な映画だなあと思いました。漫画のコマを意識するにしても、ちょっと、なあと。こういうものって、「ひっ!」ってなる緩急があると面白いと思うのですが、そういうメリハリが少なくて平坦な感じ。キャラクターの造形や、スーツなどの小物はちゃんとできているように見えて面白いんですが、うーん……。
関東から引っ越してきた雨宮修平は、ピアノコンクールを間近に控え、レッスンに励んでいた。転校早々、森に放置されている『森のピアノ』を弾きに行けと度胸試しをさせられることになったが、そこでその森のピアノを自分のものだという一ノ瀬海と知り合い、彼がピアノを弾くところを見る。音楽家の父を持つ修平と、まったくレッスンを受けたことがないがピアノの天才である海、二人はやがてそれぞれに、全日本ピアノコンクール小学生の部に挑むことに……。
アニメ映画。ピアノを弾く、立場も境遇も性格も、まったく正反対な二人。海の、無邪気なところが嬉しくもあり、悲しくも痛くもある。妬み嫉み、自分への失望感なんかをほとんど経験していない彼が眩しくて、胸がぎゅっとしました。誉子を励ますところ、はらはらしたんだけど、海っていい子だよなあ……と思ったり。
ここから苦しい音楽の道が始まるんだろう。二人はどんな音楽を目指すんだろうと思いました。
作中でピアノを聴くのが楽しかったです。森のピアノ、っていうシチュエーションがすごくいいなあと思いました。
夏休み、大学進学など将来のことを考えながら、楽しく過ごそうとするトロイたち。そんな時、シャーペイの両親が経営するカントリークラブのバイトに採用される。しかし、シャーペイの妨害にあい、支配人から嫌がらせを受け、トロイは仲間たちとぎくしゃくし始める。クラブでは、夏休み中にタレントショーが開催される予定。思い出を作りたいトロイたちはそれに参加するつもりだったが、果たして……?
この作品のいいなーと思うところが、ヒロインのガブリエラが、前向きで周りにあんまり影響されない、しっかりしたかっこよくてかわいいってところです。分け隔てないところも素敵だ。その反面、トロイが、邪魔されたりぎくしゃくしたりっていう不器用なところが際立ってて、面白いなあと思います。
シャーペイに振り回される弟のライアンがかわいいんですよねー。シャーペイの手先になったりもするんだけれども、みんなと仲良く野球しているところは、ちょっと見ていてほっと心和んだりとか。最後報われて本当によかったね……!
最後は仲間もライバルもみんな一緒になって歌うっていうのが、相変わらずハッピーな映画だと思いました。
天才的な外科医であるストレンジは、事故によって重傷を負ってしまい、以前のように外科手術ができなくなり、失業してしまう。元の身体の動きを取り戻すため、情報を集めた結果、チベットにあるカマー・タージという場所で行われる治療が有効だと知ったストレンジ。やってきたチベットで、カマー・タージをようやく発見するが、そこは、エンシェント・ワンを筆頭とした魔術師が世界を守っている拠点だった。
公開中なので続きを読むから。
公開中なので続きを読むから。
新聞社に勤めるテリーサは、バツイチで息子と二人で暮らしている。ある日訪れた海岸で、ボトルメールを拾ったところ、手紙はキャサリンという亡くなった女性に宛てられていた。その文面に惹かれるものを感じたテリーサだったが、その手紙のことが職場の新聞にコラムとして掲載され、話題になってしまう。しかしその結果他のボトルメールの存在が分かり、調査の末、差出人に見当をつけたテリーサは、手紙の差出人、ギャレットを訪ねることにした。
都会の新聞社で働くテリーサ。船を作る海の男ギャレット。メッセージボトルから始まる、出会いと別れと恋。亡くした妻への思いを抱き続けているギャレットがその気持ちに整理をつけたところで……えええええって言っちゃいました。久しぶりにこういう展開の話を観た気がするぞ! 嫌いじゃないけど悲しいぞ!
テリーサ役のロビン・ライトがすごくかっこよくて綺麗で! 手紙に惹きつけられているところとか、離婚した時の気持ちを吐露して泣くところとか、素敵な演技をする人だなあと思いました。
登場する人たちのファッションも、働いている雰囲気も見ていて心地よくて、大人の恋の、切なさも甘さも苦しさもひっくるめた映画でした。好きだなあこれ。
応募してきた人間の意識を操り、キャラクターとして動かすことができる仮想空間・ソサエティ。開発者のキャッスルは、次にスレイヤーと呼ばれる、囚人をキャラクターとして操り戦闘させるシステムを開発する。その戦闘員として、人気を博しているケーブルは、無実の罪で投獄され、戦わされていた。
仮想空間に存在する人間は、その意識を他の誰かに操られている、という未来の世界でのお話。未来といっても、ほとんど現代に近い。ただ、狂騒と混沌の気配は、仮想空間で行われているヒャッハー! な人々の振る舞いから感じられる。
主人公に罪を着せた犯人を見つけ、さらに妻と子どもも取り戻し、仮想空間の束縛から脱するのが目的なのですが、ソサエティならびにスレイヤーの普及と戦闘に狂乱する市民に警鐘を鳴らすレジスタンスと合流する、というのがちょっと軽いかも? 意識を取られたり奪い返したりという攻防ではらはらをもうちょっと味わいたかったかなあ。
結構セクシャルなカットが多いんですけれど、年齢指定はしていないのかな……と思ったらR15+でした。そうだよなー。
元CIA工作員だったブライアンは、別れた元妻との間にできた娘キムを溺愛していた。ある日、友人とパリに旅行に行きたいというキムの願いを聞き、しぶしぶ許可証にサインしたブライアンだったが、キムたちはパリで人身売買組織に誘拐されてしまう。ブライアンは、自分の持てるすべてをもって、キムを取り戻すために行動を開始した。
誘拐犯絶対殺す、最強パパ。お父さんTUEEEEEって感じです。容赦なくみんなボッコボコにしていくのがすごいしかっこいい……(でも呆然とする)。
見てて、なんか面白いなーと思ったのが、キムの走り方です。17歳にしては子どもっぽい、女らしさとは無縁の走り方をするので、どういう子なのかなあと想像するのが面白かった。
最後の戦闘はもうはらはらしっぱなしで、発砲する直前の間が絶妙だったなあと思いました。娘を取り戻せて本当に良かった……んですが、私は性格が悪いので、最後の最後で車に乗った全員がぼーん! といきそうだなあとか思ってました。