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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
学園祭を明日に控えた友引高校で、ラムたちは準備に勤しんでいた。しかし、大騒ぎの結果、担任教師の温泉マークが精神的に参ってしまい、保健医のサクラは彼に休むよう勧める。しかし、彼らが口にする「明日が文化祭」という言葉が、何度も何度も繰り返されていることに気づいたサクラは、文化祭前日を繰り返す友引町から脱出しようとするが……。

タイムループものであり、終末世界ものであり、夢をモチーフにした作品でもある。前半は、文化祭前日を繰り返す世界とそこから脱出するための話、後半はループを抜け出したけれど限られた人間に都合のいい終末世界を過ごすもの、そして、オチである夢世界にまつわる話。
すごくよくできた脚本だなー、と思いつつ、終わり方の余韻もよく、いろいろな解釈ができる話で面白かった。ループに気付いたところから脱出しようと足掻くところは怖くてぞわぞわしたし、後半の終末世界の様相と真相に辿りつこうするところは手に汗握ったし、そこから現実世界に戻ろうとする悪夢の連続は息を詰めて見守りました。あたるの気持ちについては「ん? そうだったっけ?」と思いはしたものの、この作品のオチとしてはいいものだったと思いました。面白かった!
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ミルク [DVD]
1970年代のアメリカ、サンフランシスコ。市長と市会議員ハーヴェイ・ミルク氏が射殺された。ミルクは、同性愛者であることを公表し、彼らのための政治家として活動した人物だった。彼は、「自分が暗殺によって死んだ場合に再生すること」と、自身の言葉をテープに吹き込んでいた。

2008年の映画。同性愛者であることをカミングアウトし、なおかつ当時風当たりのきつかったアメリカで、公人となって働き、マイノリティの人々のために尽力したハーヴェイ・ミルク氏の活動を、実際の映像を用いながらストーリーとして仕上げた作品です。
見終わった後、すごく胸にくるものがあって、うまく言葉で言い表せない……。マイノリティとされる人々が集まって声を上げること、時代が変化すること、そしてその結果、今の自分の意識や考え方があるということに、とても胸を動かされるというか、こういう人たちがいるから、自分自身はリベラルな考え方を持つことができる(とされる)社会に生きていられるんだな、と感謝するというか……。
私自身は、それが誰かを傷つけることがないかぎり、嗜好は自由であってほしいと思うし、そういう社会であってほしいと思う人なので、そうでない人が多いであろう世界で生きている人たちの息苦しさはどれほどのものなんだろうと思うと、なんとも言い切れない苦しさを覚えます。「異性愛が普通なんだ」とされるものだと、つい思ってしまう育ち方をしているけれど、普通ってなんなんだと。人の愛し方は一種類じゃないだろうと、ぐるぐると考えています。
ドキュメンタリーの方の映画もあるので、見ようと思いました。
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス DVD Standard Edition
日本政府は、東南アジア連合SEAUnの首都シャンバラフロートに、シビュラシステムの輸出を開始。長く内戦状態が続くこの国で、海に浮かぶシャンバラフロートは、安全を保障された都市であるはずだった。だがその国からの密入国者が、テロリストとして日本に潜入。取り調べの結果、彼らは逃亡した狡噛慎也と接触した可能性があるとされ、常守朱は彼を逮捕すべく、シャンバラフロートに向かう。

時系列は鹿矛囲事件後か。この平和は日本だけというのがテレビ版ではところどころで暗示されてましたが、はっきりと日本の外側がどうなっているかが描かれる劇場版です。この世界の混沌さが垣間見えた気がして、ちょっとうっとなってしまった。
とにかく狡噛さんが出ます。ほんっっっとこのひと悪い男だなー!! そしていい男だわー……。ずるい。かっこいい。ずるい。思わず優しくしないでって叫びたくなる。お前相手が常守だってわかってて戦ってただろとか、上着渡したんかいとか、一緒の部屋で寝るんかい! とか。んでお互いに眠れなくて、自然と二人で喋ってるあれってもうさー。もうさー!!
ギノさんがすっかり丸くなって、涙出る。狡噛さんとしばらく一緒にいてほしい。お互いの話をしてほしい。なんだか、狡噛さんが甘えられるのはもうギノさんしかいない気がするんだー……。ひたすら、狡噛さんに「ひとりにならないで」って言いたくなってくるんですよね。
霜月ちゃんがもう完全に嫌な子になってしまっているので、できれば続きを作って救済してあげてほしい。もう無理なのかなー。取り返しつかないのかなー。彼女が喋るたびに空気が凍るのが、もう彼女自身を傷つけているのも分かるので、なんとかしてほしい。
七代目火影の息子ボルト。忍者としては秘めたる才能を持つボルトだが、父親ナルトの多忙極まる日々によって寂しさと反抗心を抱いていた。三人一組を組む、うちはサラダとミツキの誘いを受け、中忍試験を受けることにしたボルトだったが、科学忍具班のカタスケのささやきに耳を貸し、火影命令で持ち込み禁止となった忍具を持ち込んで試験に挑む。一方、大筒木一族の残党がチャクラを求めて各地を襲い、その手はナルトにも及ぼうとしていた。

公開中なので続きに。


パーティコンパニオンの女性が亡くなった交通事故で、その運転手を取り調べていた久利生と麻木は、何故事故当時彼女が靴を履いていなかったのかと疑問に感じる。すると、大阪地検難波支部から、かつての久利生の事務官であり今は検事である雨宮がやってくる。雨宮は、難波支部で暴力団の事件を追っており、事故死した女性が関係していたのだ。事件を追ううち、久利生は、事故現場がネウストリア公国大使館の真裏であることを知る。そして、手がかりを持つであろう人物がいる大使館には、日本の捜査が及ばない治外法権が存在するのだった。

公開中なので、続きに。
ネタバレあり。


ジョー・ブラックをよろしく [DVD]
大会社の社長ビルは、六十代を過ぎてもなお精力的に仕事をこなしているが、時折訪れる変調に死を感じていた。ある日、最愛の娘スーザンが自身の片腕であるドリューと付き合っていることについて話す。スーザンの素っ気なさに、恋とはそういうものではないと説いたビル。そのスーザンは、仕事場近くの喫茶店で、魅力的な男性と出会う。しかし、彼が再び現れたのは、ビルの前。自身はこの身体を奪った死神だ、というのだった。そんなことを知らないスーザンは、ジョー・ブラックと偽名を使う彼に惹かれていき……。

人間界に興味を抱いた死神が、老年の社長を振り回しつつ、生きることの楽しみを知ったり、恋をしたりする。ジョーのすっとぼけた振る舞いが、たいへんかわいいです。
人間じゃないものが、だんだん人間らしくなってくるのが、なんてにやにやするんだろうと。さらにいいなと思うのは、ユーモアを見せるところなんですよ! ジョークやユーモアは、人間らしさの最大の要素かな、と思います。
スーザンとの恋は、ツッコミたいところがあったものの、あったかくて、切なくて、寂しい、いい恋でしたね。まさに花火だった。
橋の向こうへ行ってしまう、という演出は反則です。こみ上げた……。
アンソニー・ホプキンスとブラッド・ピットの組み合わせが好きすぎてやばいです。老爺と青年! しかし青年の方がタメ口!
面白かったです。オススメ、ありがとうございました!
コードギアス 亡国のアキト 第1章 [DVD]コードギアス 亡国のアキト 第2章 [DVD]

ギアス本編はほとんど見ていない曖昧な知識のまま、どうして映画を見るのかと言われると、主題歌が好きだからです。
主人公となるレイラとアキトが、正統派な「姫と騎士」(正確にはそれぞれ上官と部下ですが)で、ちょっとびっくり。冒頭、レイラが結構冷静に推し進めるのでこれは普通の女の子じゃないのかと思ったら、やっぱり甘ちゃんな理想主義の女の子でしたね。これだからアキトみたいな影のある青年に落とされるんだよ……!(かわいい女の子の見方)
第二章から本編主人公側と絡む気配ですね。見てると、レイラとアキトは微妙にルルーシュやスザクとすれ違う(キャラクター性とか立ち位置とか)ところにいるなあ、という印象があります。絶対一緒になってどうこうって、ほんの一瞬あれば奇跡みたいな感じがする、相容れなさがあるように思う。これで第3章、第4章で一緒に行動してたら恥ずかしいんですけど!
レイラみたいな子はヒロインとして好きなので、彼女が大きく成長するところが見たいです。頭はいいかもしれないけれど、今は立ち回りが上手くないし、もうちょっと大人びた冷静な判断力と冷徹さや容赦のなさを持って、すべての人を助けようとは思わないでほしい。自分のできることを完遂する、という人になってほしいな。
劇場版戦国BASARA-The Last Party- [DVD]
絆の力で日の本をひとつにしたい。家康の呼びかけは、各国の武将たちに受け入れられず、また同時期、亡き秀吉の仇を討とうと三成が襲撃を繰り返していた。幸村は家康に賛同し、政宗は三成との決着をつけるため、家康の呼びかけに応じて関ヶ原の地へ向かう。しかし、そのすべての裏側では、死んだはずの者たちが暗躍しており……。

突っ込んだら負け! と必死に言い聞かせながら見ました。関ヶ原の風景は、これゲームのマップかな? というおかしいものが一つ鎮座ましましており、突っ込んだら負け! と本当に強く思いました。
様式美な殴り合いや、ここでやりあうなや! という戦いはさておき、私は、たまたま通りかかった父に「あれが家康。あれが忠勝(ホンダム)」と指差した時がこの映画のハイライトでした。
戦闘シーンはさすが劇場版で、よく動くし派手だし、なんか終末の塔みたいなものが出現したときは「ゲームだ……(ゲームが原作です)」と思いました。光秀がアヒャヒャするのかと思ったらお市にあっさりやられてしまったので、ああ……(すべてを理解した頷き)で受け入れました。第六天魔王はやっぱり魔王だった。
ゲームは微妙にかじっただけなので、どの辺りが脚色なのかもうだんだん分からなくなってきたんですけれども、アニバサが好きな人のための映画だなと思いました。最後の足軽ダンスが見られて満足!
大阪市住吉区、大空小学校。この学校がめざすのは「不登校ゼロ」。特別支援教育が必要な発達障害の子どもたちは、みんなと同じ教室で学ぶ。教職員、地域の人々、保護者が協力しあう、開かれた学校だ。前の学校では二時間しか学校にいることができなかった子、問題行動が地域の噂になってあの子がいるならあの学校には行きたくないと言われる子、暴力や暴言が止まらない子……。そういった子どもたちの、一年間の記録。

ものすごい映画でした。こんな開かれた学校があるのか! と。自分が知っている、統制がとれた、秩序を重んじる小学校とは違った。
この大空小学校では、一人一人、個人と教職員が向き合い理解しながら、そのことを他の子どもたちにも分かるよう指導していく。「あの子は普通と違うから……」ということをそのままにするのではなく、「じゃあ、一緒に学ぶためには?」という問いかけを常に先生たちが生徒たちに投げかけ、また子どもたちを信頼して任せたりもする。
この指導体系を作り上げた先生方がすごい。問題ひとつ、新任の先生がつまずいたとしても、助けを求めれば助けてくれる体制になってるんでしょう。教職員全員が、全校生徒のことを知っているといっても過言ではないだろうなあ。
先生方、すごく大変ですけれど、笑いながらも表情は真剣で、そして楽しい時は全力で楽しいというのを表現しているように見えました。だから子どもたちも笑うし、叱られれば反省するし、その言葉に耳を傾ける。
信頼ってどういうことなんだろう。居場所ってどういうこと。理解するって。個性って。「みんなの学校」ってなに? どの場面、どのシーンにも、いろいろなものが映っていて、自分の視界が足りない! と思うくらいの情報量。どこも見るべきところ。そういう作品でした。すごかった。
前田黎生さん、95歳。9歳の時に父が失踪。のちに母が再婚。けれど家を飛び出して、准看護師になった。その学習の中で出会った一人の同窓生をきっかけに、共産党に関係する人たちが行っていた「無産者診療所」で活動するように。しかし折しも戦争が色濃くなってきた時代、黎生さんは特高によって留置されてしまう……。

映画館でみました。
保健婦になるまでがすでに波乱万丈。戦争が始まって、終わり、保健というものも大きく変わっていく。女性の立場も変化した。そうして、95歳になった前田黎生さんという人は、日本の保健婦の歴史をすべて抱いてきた人になっている。
見ていて不思議なのは、語る言葉も、意識も、すべて、この人はすべきことをきちんと持ちながらきちんと生きてきた人なんだ、とわかること。それは私自身には多分ないもので、生きるべくして生きる、という老齢の方の姿が、なんとも羨ましい。強いんです。言葉も姿も。見ていてわかる。
保健婦っていうのは、本当に地域に根ざしたところからきたものなのだなあと思ったので、その辺りのことをもっと知ってみたいと思いました。恥ずかしながら保健所の知識がほとんどないに等しいので……。
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Author:月子
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