読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX<特別編> [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51-fMzIO7cL._SL160_.jpg)
大手法律事務所に就職したエル。恋人のエメットともうすぐ結婚する予定。順風満帆な毎日を謳歌していたエルは、愛犬ブルーザーの母親を探すことを思いつく。だが見つかった母犬は化粧品開発の実験に使われようとしており、母犬を守るために事務所をあげて戦おうとするエルだったが、相手会社がクライアントだったことで解雇されてしまう。
動物の権利と動物実験を絡めた二作目。
動物実験を禁止する法律を作るため、奮闘するエル。ワシントンにまで行くけれどもなかなか仕事がうまくいかない。新しい職場での同僚たちは破天荒なエルに批判的で非協力的。それでもめげない、めげてもわーっと泣いた後は気持ちを切り替えて次へ進むエルはすごいなあ。調子がいいっていうのもあるんだけれど、基本的に彼女が言っていることは自分の気持ちに正直なもので、がんばれーって思うんだよなあ。
仲間たちが協力してくれるようになって、その熱にみんなが巻き込まれていくところやもっと嫌な敵が登場するところもうまいよなあ。あと1作目でも思ったけれどスピーチがうまい。さすがアメリカ。
今作ではハウザー議員がお気に入り。彼女が社交クラブの元会員だったのには笑ったしよっしゃ! って感じでした。
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![キューティ・ブロンド(特別編) [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51aef8xxkyL._SL160_.jpg)
見事なブロンドの持ち主であるエルは、政治家志望の彼氏から「君は妻には向いていない」と振られてしまう。これまで美容とファッションしか興味がなかったけれど、ロースクールに入って彼が結婚したい女になってやる! とハーバード大学を目指す。見事合格したエルだったが、まったく性質の違う人々に囲まれた不穏な学生生活が始まり……。
ブロンドの女性やアメリカの地域性についてのあれこれを逆手にとったサクセスストーリー。頭空っぽに見えるかもしれないけれど努力していい女になるわよ! というエルのポジティブさが可愛くて気持ちよくて楽しい。義理堅くて大事にするところを間違えないエルはいい子だー。そしてちゃんと見ていてくれる人もいるっていうのがなー! すごくいい。エルならではの知識とラッキーで裁判に勝利して、自分を振った男を最後には見返すっていう爽快感! 楽しいー!
そしてストームウェル教授が厳しいけれど素敵な女性教授でー! 「この人に認められた」っていう気持ち良さが最後まであって楽しかった。
![サカサマのパテマ 限定版 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/514SuxSXK8L._SL160_.jpg)
空を忌み嫌う世界。エイジは空を飛ぶ乗り物を作っていた父を亡くして以来、今の生活に漠然とした鬱屈を抱えていた。ある日エイジは地下世界の長の娘パテマと出会い、重力の反転したサカサマ人である彼女を家族の元へ帰すと約束するが……。
同じ世界にいるけれども住む場所が違う。手を繋がなければ空へ落ちてしまう少女。ボーイミーツガール。ロマンがたっぷり詰まったアニメ映画。少年少女イイ……って気持ちで見終わりました。空と地底の交流が冒険譚として面白かった。冒険に出た父親がいなくなって……っていうセオリーはやっぱり胸がときめきますし、そこを乗り越えて一緒に行こうと相手に言えるようになる少年少女っていうのは胸が熱くなる。
空に落ちてしまう相手をつなぎとめるために手をつないだりしがみついたりするっていう体勢は本当にロマンなので! いい少年少女充しました。
![東京無国籍少女 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51D54ReTCYL._SL160_.jpg)
天才芸術家ともてはやされた芸術高校に通う藍は、ある事故で心に傷を負ってしまい、ドロップアウトしてしまっている。嫉妬した同級生たちにいじめを受けながら新しい作品を作っていた藍だが、突然武装集団に襲撃される。
少女たちが通う芸術学校。特待生でありながら心に傷を負い荒れる天才少女。彼女に嫉妬する同級生たち。彼女たちを苦々しく眺める教師。女子校ものかなと思って見始めたら、なんか違うぞ……? という。ラスト20分くらいで一気にテイストが変わってびっくりしました。一気にスプラッタな美少女のアクションシーンが始まって「お、おおおお!?」ってなった。普通の美少女かと思ったらめちゃくちゃアクションが派手で見入ってしまった。
オチがすごく好きなんですが、そこに至るまでの学校の風景がちょっと単調(今思えば伏線めちゃめちゃあったんですけど)なところがちょっと辛かったでしょうか。しかし戦う少女はいい。この世界はどうにもならないって感じがすごく……。
![赤ずきん [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51xTDWyRlQL._SL160_.jpg)
美しい村娘のヴァレリーは、親が決めた婚約者のヘンリーではなく木こりのピーターを愛していた。二人で逃げようとしたそのとき、姉のルーシーが狼に襲われ亡くなるという事件が起こる。怒った村人たちは狼を退治するが、やってきたソロモン神父が人狼の存在を匂わせ……。
閉鎖的な村、若者たちには窮屈な生活。狼に生贄をささげてきた村人たち。一人の犠牲から始まる疑心暗鬼。おおーとってもサスペンス。美しい娘と親が決めた婚約者と本当に愛している男という三角関係がエロティックだなあ。実は父親が違うというのもこういう村ならではですね。
赤ずきんという話が父親が未登場で男性が狩人しかいないということを考えると、この作品は女性の話なんだなあということをぼんやり思いました。最後男の人たちがいなくなる(生きてはいるけれど物語からは排除された印象)っていうのが暗示的だ。
雪山にヴァレリーの赤い頭巾がベールのように流れているカットは美しい。
![EVA<エヴァ> [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/518GTlybjoL._SL160_.jpg)
ロボットが普及した現代。ロボット科学者のアレックスは、子ども型アンドロイドを作ることになった。少年モデルを予定していたが、アレックスは魅力的な少女エヴァに出会う。
ロボットを作ることしか頭にない、過去の恋を心に秘めたままのアレックス。兄と恋した女性の子である魅力的なエヴァ。アレックスはエヴァをモデルに、思考の方法やしゃべり方をトレースしてロボットに反映させる。この行為がなんとも……禁断的というか、純粋な研究心と好意に基づいたものだとわかるんだけれども、映画の冒頭から悲劇を想像させて恐々見てました。
エヴァの思考をトレースしたプロトタイプが危険な行動をとったことが伏線だったのかあとか、冒頭から暗示的に口にされる台詞「目を閉じたら何が見える?」がこういう風に響くのかあとか、すごくどきどきしてしまう作品でした。
ロボットのいる生活の描き方がすごく好みで、そこまで近未来しているように感じられない田舎の風景に、すごく高性能なロボットがいるというのが心にびんびんきました。猫とかね!
![ゴジラの逆襲 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/510rdxduUbL._SL160_.jpg)
不時着した島でゴジラと巨竜が戦う光景が目的された。その巨竜がアンギラスだと判明し、新たなゴジラが現れるだろうという予測が現実のものとなったことから、ゴジラ対策を進めるも現状は無為無策。人々はゴジラから街を守ることができるのか。
今度は大阪です。大阪湾にゴジラが来るってピンポイントすぎてやばい(と地元民なせいか思ってしまった)。
評判だったから第二作を作ったという感じがありましたが、ただの怪獣ものじゃなくて人間ドラマの哀愁がなんとも言えず面白いなあと思って見ていました。パイロットの友情とか狙いすぎではないですか……。
何気なく街の景色や雪山の景色、飛行機が飛んでいる映像なんかを見ていますけれど、これ特撮なんですよね。すごいなあ。
![アンコール!! [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51FBiCpCnCL._SL160_.jpg)
気難しいアーサーが唯一本音を話せるのが妻のマリオンだった。マリオンは合唱団「年金ズ」で歌っていたが、その合唱団がコンクールのオーディションに応募することが決定した。だが、練習に励んでいたマリオンは倒れ、宣告されたのはガンの再発と余命数ヶ月という事実だった。
怒りっぽくて気難しいおじいちゃん。優しくてそんなおじいちゃんのことをちゃんとわかっているおばあちゃん。二人の生活が暖かくて微笑ましくて、ちょっと切ない。マリオンはアーサーのために歌うけれど、その直後亡くなってしまうのは辛かった。そうして一人になったアーサーはま息子ともうまくいかなかったりもあって、すます意固地になっていく。それが歌うことによって少しずつこわばりを溶かしていく。
歌ってすごいなあ。自分の正直な気持ちは言葉にできなくとも、この世界にあふれているいずれかの歌が自分の心と同じものなんですよね。原題は「Song for Marion」なんですよね。マリオンのためにアーサーが歌を返すシーンはぐっときました。
![パンズ・ラビリンス スペシャルプライス版 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/513yaFXivAL._SL160_.jpg)
父親を亡くしたオフェリアは母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られた。母親のお腹の中には子どもがいるが、母親は体調を崩していた。大尉のいる森の中の砦に住むことになったオフェリアは、古い迷宮があることを知る。妖精に導かれたオフェリアは迷宮の番人パンから「あなたは地底の王国の姫君だ」と告げられ……。
よくこの作品を好きだと聞いていたのですが、見ていてやっとパンの迷宮という意味で「パンズ・ラビリンス」なんだと知りました。
スペイン内戦下、父親が戦死し、妊娠中の母親とともに再婚相手の残忍な大尉の元へ引き取られた少女オフェリアが、醜くおそろしい生き物たちのいる迷宮と現実を行き来する。オフェリアはパンや妖精たちを頼りにするけれども、彼らの見た目は悪魔や怪物のそれで、それがまた不安を煽る……。
空想しているように見えてもそういったクリーチャーが多数出てきてその試練に立ち向かったりと、彼女が現実から自分を逃がし切れていない感じがするので、戦おうと心のどこかで思っていたのではないかなあ。賢いオフェリアの不安は迷宮や試練によって描かれるけれども、最後王に迎えられたということはオフェリアは自分の行動に満足したっていうことなんだろう。それにしてもあんまりだよっていう話だったんですけれど、読み解こうとするとめちゃくちゃ面白いです。大尉のこととかも。
何度か繰り返しみたい作品だと思いました。