読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
モンタナの田舎の牧場で暮らす10歳のスピヴェット。家族は生まれるのが百年遅かったカウボーイの父、昆虫学者の母、アイドルを夢見てやかましい姉に、二卵性双生児のレイトン。けれどレイトンは銃の事故で死んでしまった。頭脳明晰で研究熱心なスピヴェットの発明が、ある日優れた発明に贈られるベアード賞を受賞することに。居場所がないと思ったスピヴェットは授賞式に出席するため、ワシントンまでの家出を決意する。
家族の理解を得られない言動をし、独自の世界を生きるスピヴェット。自由に生きているように思えて、ずっと窮屈な思いをしていた彼が、認められた喜びでワシントンへ。10歳の天才というだけで注目を浴びる彼だったけれど、本当の居場所を見つける。
きっかけは弟レイトンの死。このとき本当は何があったか、が大きな鍵を握ります。カウボーイの父親は、天才であるスピヴェットよりも年相応に無邪気なレイトンを愛していると、スピヴェットは思っている。母は昆虫に夢中で、姉はそもそも理解すらしてくれない。けれどそんなばらばらな家族が、やはり家族であった弟の死を同じように悼み悲しんでいることがわかったとき、それぞれの生き方をする家族がひとつであったことに気付く。
心に穴を抱えてしまった少年の大きな冒険、というにはとても小さな、温かみのある世界を描いてくれたなあという印象の作品でした。
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大学の卒業式、真面目なエマと自由奔放なデクスターは、その日初めて会ったにも関わらず一夜を共に……しかけたが、何もないまま友人関係を続けていくことになる。エマはそれから恋心を隠し続け、毎年7月15日、エマとデクスターは、ひとりのときもふたりのときも、それぞれの人生を生きていた。
お互いに惹かれ合うものがありながらも、決定的な選択ができない男女が、それぞれに生きながらやがてひとつの答えにたどり着く。ラスト近くなって思わず「嘘だー!!!!」と叫んでしまったよ……ひどいよ……そんなのってないよ……。
とにかくラスト近くなったときの急展開(恋愛ものだとよくあるやつ……)に「嘘だ!!」「ひどい!!」と叫びましたが、23年間の7月15日の物語として、時間の流れが映像から感じ取れてとても面白かったです。精神的に未熟で恋人と別れたり、仕事がうまくいなかったり。貧乏生活をしていたけれど、ある程度の大人になったらそこそこのお家に住んでいることが「へー」と感心した風景でした。この国のサクセスストーリーってこういう風なのが一般的なのかー。
同じ速度で生きられるわけではないけれど、同じ歩幅で進むことができるその瞬間を愛おしみたい。ラストに先へと去っていく過去のエマが印象的で、それを見送るデクスターが切なくもあり愛おしくもありました。
アシュレイが加わったことによって機体強化のきっかけを作れたものの、戦況は圧倒的不利。各々はそれぞれの思いを胸に最後の戦いに臨む。
とってつけたようなスザクとルルーシュの! そういうのは! 本編でやれ!!!
というすごくフェチズムを感じさせる首締めのシーンが最初の方にあって思いっきりツッコんだ。
最終章まで見ましたが、戦闘シーンはすごく迫力があったものの、その分話の筋が少々分かりづらく、キャラクターに感情移入もしづらくて(これは多分いま本編を見ているせいだと思うんですが)、コードギアスの名を冠してはいるもののまったく別のロボットアニメという感じがしました。やっぱりギアスによる陰謀とか策略とかがっつり見たいじゃないですか!
しかしとてもサンライズのロボットアニメという感じがしました。精神体が語りかけてくるところ「キタキタキター!」って思った。
エンディングがめちゃめちゃハッピーエンドでびっくりしました。まるでギアスじゃない……笑 しかしこういう終わりはいいものだ。
嫌がらせを受けて駐屯地に戻れなくなったワイヴァン隊。旅の女性たちの親切から共同生活を送ることになった隊員たち。一方その頃、ユーロ・ブリタニアに派遣されていたナイトオブラウンズのスザクとキングスレイは、EU攻略のために活動していた。
第1章と第2章を見ていた頃は本編のことを知らなかったのですが、本編第2期途中まで見ていると、この話が第1期と第2期の途中であることがわかりますね。いやしかしひどいわ……記憶を奪って改ざんした上で、ルルーシュのことを利用していたなんて。
だいぶと群像劇の色合いが濃い印象で、誰に感情移入すればいいのかわからないんですが、レイラとアキトが多分くっつくんだろうなーという接近具合なのでどういう結末をたどるか楽しみです。
ミッションスペシャリストとして宇宙船エクスプローラー号に乗り込んだライアン・ストーン博士は宇宙での船外活動の最中、ロシアが自国の人工衛星を爆破したことによってその破片が様々な人工衛星に衝突、連鎖的に破壊されてしまったことによって漂う宇宙ゴミがエクスプローラー号に衝突する。ライアンは同じ乗組員のマットとともに宇宙に投げ出されてしまう。
役者さんの演技がすごい、としか言いようがない。宇宙の恐ろしさや孤独を感じました。実際にこんな目にあったら何もできなくなってしまう……。
たった一人ですべてを乗り切らなくてはならなくて、すぐそこに見えているはずの地球があまりにも遠く、自分の死を本当に近くに感じてしまうという状況を、ずっと泣きそうになりながら見守っていました。生と死を近くに感じて、生きると決めて動き始めた終盤のシーンはぼろぼろ泣いてしまった。あんなに恐怖した宇宙に、生きると決めて飛び出す勇気がすごかった。
あともう最後まではらはらさせてくれてもう……! 水とかさらに怖いわ!!
最後の一歩は感動的でした。面白かった……。
終業式を迎えたさくらたちは冬休みに突入。宿題のために雑貨店でノートを買ったさくらは、商店街のくじ引きで特賞の香港旅行を当ててしまう。兄の桃矢と雪兎、知世(+ケロちゃん)で香港へ旅立ったさくらたちだったが、謎の気配を感じ、クロウ・リードと因縁のあった女性と出会ってしまう。
懐かしくて可愛らしいなあ、と思いながら見てしまった。まだ小狼くんとの距離は縮まっていない頃なので、仲が良くない感じが微笑ましい。
さくらの性質がとても可愛らしくてまっすぐでいいなあと思ったり、マイペースな知世ちゃんに救われるんだろうなあと想像してみたり、気付かないふりをしているであろうお兄ちゃんがやっぱり好きだなあと思ったりするなど、過去大好きでこの作品を見ていた気持ちがぶわっと蘇り、なんだかくすぐったかったです。
良太郎に会いに行こうとするデンライナーの面々は、謎の仮面ライダーに襲われる。その窮地を救ったのは、自分が新しい電王だと名乗る若者。彼は野上幸太郎と自己紹介し、あの良太郎の孫だという。
良太郎が乗っ取られた!? という状況で孫の幸太郎が活躍しつつ、やっぱり良太郎も見せ場があるよ! という完結編。良太郎と侑斗がなんだかわかりあっているようなアイコンタクトは、本編の大変な状況を見た後だと胸が熱くなりました。
敵キャラ側の衣装にきゅんきゅんしてしまうのは性癖。
過去は過去でも着物を着るような時代のものすごい過去に飛ぶので、お祭り(映画)っぽいなあと思いました。イマジンたちが勢ぞろいしているのはいかにも完結編。本編できゅんきゅん切なかった、お姉ちゃん(先祖)の恋はちょっとだけでしたが、顔を隠した男の人が出てきてにやっとしてしまった。
ライダーが本物のライダー(馬)になるのはふ……って笑ってしまいますね。スーツアクターさんは乗馬もできないといけないんだなあ。
エンディングのイラストが味がありつつも、描かれているものが微笑ましくて笑いました。
デンライナーが乗っ取られた! 犯人は時の列車を狙う牙王。すべての時間を支配すべく神の列車を求め、デンライナーを襲ったのだ。しかしその最中、良太郎の電王に関する記憶がなくなり、11歳の良太郎が巻き込まれ……。
テレビシリーズの27、28話の間に相当する出来事。飛ぶ過去は戦国時代です。映画だからそういう派手な時代に飛ぶのだろうか、なんて邪推をしてしまう笑
子ども姿の良太郎、コタロウが可愛いこの作品。タイトルをしっかり回収していくところはおおっと思いました。
しかしやたらに良太郎がかわいい。「やっと出て行ってくれた……(ほっ)」の言い方が可愛すぎる。
テレビシリーズの続きに向けての伏線を交えた作品だったので、しまったなあ順番通りに見ればよかった……。
バレンタインの直前に別れてしまったジョエルとクレメンタイン。ジョエルの元には、クレムが記憶を消し去ったという通知がやってくる。何故記憶を消したのかを知りたがったジョエルだったが、自らの記憶を消し去ることにし、手術を受けながら彼女との思い出を追体験していく。
どうしてこんな人と恋なんてしたんだろう? と後悔した男女が記憶を消そうとしながらも、心の中に残った何かがそれに抗う。映像が面白い! クレムの奇抜な髪の色やファッションは、物語の大事な要素かつ、エキセントリックな言動の表れかもしれないけれど、彼女との思い出の色鮮やかを強調するみたいでした。
記憶を消しても……というのは別の人たちの描写で「もしかして?」と想像できるものでしたが、記憶なんてなくともまた恋をしてしまうのが心の不思議なところかもしれないなあ。