読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![BALLAD 名もなき恋のうた [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51UYgPfivyL._SL160_.jpg)
小学生の川上真一は臆病な性格で、同級生たちにやり込められることが多々あった。ある日天正時代にタイムスリップしたことで、とある姫と侍に出会う。姫の名は廉。侍の名は井尻又兵衛。お互いに思い合いながらも、身分の違いにより叶わぬ恋を胸に秘めた二人だった。真一は現代の知識を活かしながら日々を送っていたが……。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が原案。
野原一家に相当する川上家のお話はちょっと脇に置きながら、現代の品や価値観に憧れる廉姫と又兵衛の身分違いの恋を描きつつ、主役である真一少年が成長するお話でもあります。
原案作品を見た子どもたちでも見られるような、難しいことはいい感じに省いてわかりやすくした作品だったなあ。戦国時代にタイムトリップしたとして、真一のようにうまく過ごせるわけがないとは思うんですが、現代の道具で立場を作ったり、戦国時代の人々を驚かせたりという展開は、わかりやすくてとても面白い。理解力の高い廉姫も、性格付けになっていてうまいなあ。
少年の成長と、その素直さに感化される大人たちの図っていいよね! 現代で真一がどういう風に周りに受け止められるようになったのかも見たかったです。しかし最後のビデオは、切なかったなあ……。
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![春の雪 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41BJWFBADRL._SL160_.jpg)
大正時代。侯爵家の令息、清顯は、幼馴染の聡子と両思いにありながらもすれ違っていた。しかしある日聡子が宮家の子息に求婚され、断ることのできない結婚を承諾したことによって、ふたりの恋は禁断を帯びて激しく燃え始める。しかしそれがふたりにとって悲劇を呼ぶことになり……。
三島由紀夫原作。原作は未読。
設定や台詞など美しい邦画なんですが、自業自得なんだよなあ……という思いがぬぐえない。だからこそ、秘められた恋というのがすごく怪しく輝くのですが、時は巻き戻せないということを強く感じ、ラストシーンの寂寥感がたまらない。
時代の描写がいいなあ。建物、インテリア、服飾、言葉遣い。すごくいい。喋り方フェチなので聡子の喋り方がめちゃめちゃ好きです。この映画だとその喋り方にそこはかとなくエロスを感じるのは私が汚れているからだろう……。
原作がすごく複雑な輪廻転生の話だと知ったので、いつか読んでみたいです。
![ニューヨークの恋人 特別編 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51F5XP7J0RL._SL160_.jpg)
貴族のレオポルドは、ブルックリン橋での式典で挙動不審な男を追いかけたところで、21世紀のニューヨークへとタイムスリップしてしまった。男はスチュアート。彼の元恋人のケイトや、その弟チャーリーと接していくうち、この時代に馴染んでいく。レオと関わったケイトたちもいい影響を受け、レオとケイトは恋に落ちるが、元の世界に戻らなければ歴史がおかしくなるという事実を前にして……。
過去の貴族が現代にやってきて、現代女性と恋に落ちた! この設定だけできゅんきゅんくるロマンスですね。
現代では奇妙に映るレオポルドの言動、レオポルドからしてみれば奇妙すぎる現代のケイトたちの言動、その二つがお互いに理解し合うことによっていい影響を受けるのは楽しいなあ! チャーリーの恋愛にアドバイスするところ、めちゃくちゃ好きだ。
紳士的な男性に、お姫様のように扱ってもらえるのはやっぱりときめいてしまうよね……。
ロマンスのはずなのに(ロマンスだから?)男性陣のいろんなダメなところが見られるのも面白かったなあ。
時間ものとしてはハッピーエンドすぎるかもと思いながらも、幸せな終わり方でよかったです。

ヒーローに憧れるギークであるデイヴ。ネットで買ったスーツに身を包み、ヒーロー活動を始めた彼は、偶然人助けをした結果、YouTubeに上がった動画のおかげで一躍有名人になる。ヒーロー、キック・アスとして活動するデイヴは、とある目的でヒーローとして暗躍するヒット・ガールとビッグ・ダディに出会い、巨悪と戦うことに……。
スーパーヒーローに憧れる冴えない少年が、本当に能力を持った年下の少女たちと、ガチの巨悪と戦うアメコミ系もの。下ネタと人死に(殺人)が出るのでR15+です。
とにかくヒット・ガールが可愛い。かっこいい。戦うシーン、めちゃくちゃかっこよくて見惚れました。戦闘シーンは音楽が入るの、今時の映画っぽくていいなあ。
そんな感じでヒット・ガールがめちゃくちゃ魅力的なので、他の登場人物がいささか霞むんですが、ヒーローはみんな生身の人間でしかないという感じが、なんというか、生っぽいというか、すべてがフィクションではないというリアリティがあるように思いました。
![劇場版 名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(通常盤)[DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61BGtEXefoL._SL160_.jpg)
黒の組織に潜入している者たち、ノックのリストが奪われた。公安の安室とFBIの赤井はそれぞれ侵入者のキュラソーを追うが、大規模事故が発生し彼女を取り逃がしてしまう。一方コナンは、ぼろぼろの状態で記憶喪失になっている、左右の目が異なる女性と出会い、助けることになるが……。
黒の組織関連作品。安室さんがスパイか知られるかも? とはらはらさせられる作品です。赤井さんがばりばり登場します。
噂の安室と赤井の因縁の一部が見られて面白かったです。赤井→コナン←安室な関係性がちょっと面白かったんですが(コナンがめっちゃ好かれてて信頼されているという点で)コナンの寵愛は誰のものなのか、とか考えてました。
最近になって立て続けに劇場版を見ましたが、終わりが近くなるとものすごい人外的なシーンがあるのと、蘭が必ずピンチになるのがたいへんお約束という感じで面白いです。たくさん作品があるとそういうところを期待するのが楽しいですね。
赤井、安室とそれぞれ協力するシーンがまたかっこよくてなあ! ちょっと何考えてるかわからないけど余裕綽々な赤井さんと自分の仕事に誇りを持っている安室さん、二人の違いがすごくいいです。絶対理解しあえないんだろうけどお互いの仕事は認めているんだよなあ一応……。
ゲストキャラのキュラソーがまた切なくていいキャラでした。
執行されたんなら純黒を、と言われて見ましたが、面白かったです。にやにやできました。

漫画家だった叔父の影響で、子どもの頃から絵を描いていた真城最高。ある日学校生活になんの思い入れもないことに気付いた最高は、同じことを考えていた高木秋人に絵を見られてしまい、「一緒に漫画を描こう!」と誘われる。そうして二人で作った最初の漫画を集英社ジャンプ編集部に持ち込んだ二人は、編集者の服部に目をかけられ、漫画家への道を歩み始める。
原作は途中まで読んでいます。話を収めるためとテンポを速くするために、設定が色々と改変されているんですが、それにしても映像や演出が面白くて、オシャレな映画だなあと思いました。その分、原作にある必死の「漫画を描く」「連載を持つ」「夢を叶える」というギリギリ胃が痛むような感じは薄れているようにも思うんですが……それにしても漫画と掛け合わせた映像がかっこいい。
エンディングロールまで面白くて、思わずまじまじと見てしまった。知っている本が出ると嬉しくなるなあ笑
東京サミット開催を間近に控えたある日、会場となる施設で大規模爆破事件が発生する。しかも何故か爆発の映像には一瞬だけ、安室透の姿があったという。捜査に乗り出した警察、公安警察は、なんと毛利小五郎を容疑者として逮捕。どういうつもりなのかとコナンは安室を問い詰めるが、取りつく島もない。今回の事件、安室は敵かもしれない。小五郎の無実を証明するために行動するコナンだが、真犯人の目的とは……。
ネタバレなので続きから。
ネタバレなので続きから。
![Coo/遠い海から来たクー [VHS]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61Y7s-KgmPL._SL160_.jpg)
南太平洋のパゴパゴ島で、海洋生物学者の父と暮らす洋介。ある嵐の海の翌日、友人のイルカたちが騒ぐところについていったところ、不思議な生き物と遭遇する。あざらしかと思ったが、それは首長竜プレシオザウルスの子どもだった。鳴き声から「クー」と名付けたその生き物は、刷り込みによって洋介を母親だと思い込む。
原作はだいぶと前に読了済。久しぶりに見て、そういえば核実験の話だったというのを思い出す。
クーにマーガリンを舐めさせるシーンがすごく印象に残っていました。あとげっぷをさせるシーン。
大人たちや国家間の思惑などが絡み合う一方で、洋介の一生懸命さが眩しい。ちょっと無謀なところもあるんだけれど、本当に賢くてよくできたいい子だ。

日本人で初めて月へ降り立つことになったヒビト・ナンバ。彼には幼い頃、兄と一緒にUFOを見たことがある。その兄六太は自動車企業に就職していたが、日々人から「録音を聴いて」とメッセージを受け取る。その録音テープとは「兄弟で宇宙飛行士になるんだ」と夢を語ったときのものだった。かくしてムッタはヒビトを追いかけるようにして宇宙飛行士試験に挑む。
原作を序盤だけ読んでいたんですが、実写になるといろいろ設定を改変してあって、また違った味があって面白いなあ。JAXAとかNASAの風景は、漫画で見るのもいいですが実写で見るとより身近に感じられるなあと思ったり。
不出来な兄と天才型の弟。それぞれの胸にある兄弟への思いが、彼らを宇宙に駆り立てる。何者にもなれないでいるムッタがヒビトを目指し、そのヒビトは月でのどうしようもない状況に兄との思い出と思いをよすがに足掻く。この関係性が、もうね……!
映画ではちゃんと「ああよかったー!」っていうエンディングを用意してくれているところが最高でした。
![モアナと伝説の海 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61nwiTiaixL._SL160_.jpg)
モトゥヌイ島の長の娘モアナは、幼い頃から禁じられた珊瑚礁の向こうの海を思ってきた。ある日島では魚が取れなくなり果物が収穫できなくなってしまったこと、そして祖母の死から、祖母から聞かされてきた女神テ・フィティと半神マウイの物語が真実であること、女神テ・フィティの心を返す「選ばれし者」だと知り、珊瑚礁の向こうの海へ旅立つことを決意する。
めっちゃ涙腺にきたわなんでだろう……。
才能豊かで次の長として有望、けれどさらなる高みへ(外の世界へ)行きたいという上昇志向や、慣習や掟や歴史といったものとどう付き合っていくかという部分を描いていることもそうなんですが、これが神話だということが一番胸にきたかなあ。海の向こうで何が起こったのか、世界が変わった理由を知っているのは、神話の登場人物であるテ・フィティとマウイ、そしてモアナしか知らないんですよね。その女神テ・フィティの古い世界とモアナの新しい世界が出会い、融合したであろうあの額を合わせるシーンにぼろっぼろ泣いてしまった。
テーマソングをすごく効果的に使ってくれるところも胸熱でした。テーマソングのリプライズ、めちゃくちゃ好きなので……。
夜の海でおばあちゃんと過去の人々が現れるシーンはもうすごく美しくて素敵で、たまりませんでした。