読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
凄腕のシティーハンター冴羽獠はある日父親を亡くした後から不審人物に狙われるようになったという新藤亜衣のボディーガードを依頼される。関係者の御国社長は相棒の香の幼馴染、武器商人まで関わる陰謀に、果たして任務の行方は……。
新しい劇場版。ファンの皆様、ご褒美ですよー! という大盤振る舞いですね。噂には聞いていましたがキャッツアイまで出てきたよ! という感じ。
こうやってちゃんと原作、アニメをリスペクトした作画や内容になっていると、全然古臭さが感じられないんだなあと思いました。キャラクター造形のいまむかしや違いはちょっとわからないんですが、多分いまどきっぽく再作画されているんでしょうけど、こういうものだなと思って普通にかっこいいし、男女ともにすごく体格がよくて素敵。ハリウッド映画的な、見応えのある肉体をした役者さんたちみたい。
ストーリーはお約束ですが、それがいいんだよなあ。これからも無理しない頻度で新作が見たい。
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キャンプを楽しむ女子高生たち。ソロキャンを楽しむリン、キャンプの魅力に取り憑かれたなでしこ、野外活動サークルの活動に勤しむ千明とあおい、マイペースな恵那……それぞれの日常を楽しみながらの非日常を描く、実写版。
アニメを見たので実写も。
再現率高くない!? 特になでしこの声の出し方の感じ! とびっくりしながら見ていましたが、キャンプシーンもしっかり描かれていて面白かった。
しかし実在の女子高生キャンパーたちが身の安全に重々気をつけてほしい。やはり屋外、十代だけの寝泊りは心配になる……。
アウトドアが流行っているのは知っていましたが、これを見ていると他にもどんなことをやっているのか、どんな活動をしている人たちがいるのか気になってきました。チャンネル動画とか漁ってみようかな。
空気の読めないレダだったが、その不思議な魅力にひかれかかっていたアリシティ。しかし、ある出来事をきっかけに、決別してしまう。再び結婚相手を探す旅に出たアリシティの前に次々と魅力的な男性が現れるが……。“ちょっぴりツンデレ女子”の異世界婚活ファンタジー、完結!(裏表紙より)
仕方がないと結婚した相手が不審な死を遂げたかと思ったら、牢獄にて貴人を間接的に助けることとなり、問題のある貴人との結婚で手を打つつもりが敵対する神のしもべで、ついには離宮に囚われていた皇子と対面し、異国の地をも踏むこととなる、やっぱりただではいかない婚活。神話も絡んで、もう大河。もう大変。
神の本体と、鋳型と、体内に宿した者とが入り混じってものすごく大変な下巻でしたが、最終的にそのオチに至ったのはこういうことなんだよなと思います。本体は本体と、鋳型は鋳型と、そして宿した者は……という。アリシティは「嘘」と言っていましたが、予言ももしかしなくてもこれかな? 穿ち過ぎ?
上巻で、全然容姿について描写されず、何を喋ったのかも書かれず、しかし妙に息の合った戦いぶりを見せた例の人がすごく気になっていましたが、ああこういうことだったのね! というラストがとても好みでした。
先祖代々の職である「呪草師」のアリシティは後継者となる娘を残すため結婚相手を探していた。それなりのルックスながらも性格に難のあるアリシティは「婚活」に連戦連敗。そんな焦りを感じはじめたアリシティの前に謎の男・レダが現れた。異世界婚活ファンタジー、艶やかに開演!(裏表紙より)
信仰によって荒廃した過去から「神」の言葉すら口にしてはいけないブルキナス皇国。女が代々継ぐ呪草師であるアリシティは、十九歳と婚期を逃しつつある年齢。仲介人たちに紹介された男性とお見合いをしたりと、内心焦っている。そんなある日、神殿の廃墟でレダと名乗る美しい男と出会う。彼は自らを神と呼び、簡易ながら儀式を経たアリシティを花嫁とした……という内容からは想像もつかないほど入り組んだ失われた神々をめぐる神話ファンタジー。
自称愛の神レダに振り回され、思いがけない求婚に遭遇するアリシティ。行為に及ぼうとすると相手がレダになっているのが、すごいな!? とわくわくしました。神様ならそうでなくちゃ。
しかしこの婚活、無茶苦茶な方向に転がっていくようにしか思えないんだよなあ……大丈夫じゃないだろうなあ……。
異界と現実世界との間に産する竜卵石は、主の気を受けて玉妖と呼ばれる精霊を宿す。中でも伝説的なのが、“難波コレクション”の七つの玉妖だ。そのひとつ〈くろがね〉を受け継いだ修業中の驅妖師・彩音は玉妖に魅入られた姉を救おうとするが……。人々の目に見えない妖が跋扈する皇国大和を舞台に、少女驅妖師と相棒くろがねが妖に挑む。創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。(裏表紙より)
竜卵石と呼ばれる不思議な石、そこに育つ玉妖、異界のものたちと、それにまつわる様々な事件を描く和風的ファンタジー。印象としては大正、昭和くらいの環境でしょうか。
美しい玉妖を相棒とする少女驅妖師・彩香。姉を救うためになし崩し的に戦うようになったものの、まだまだ未熟。この巻ではあまり成長が見られず、状況に振り回されてばかりで、ちょっと落ち着け、よく考えろ、と読みながら苦笑。
世界観は抜群に素敵で、ひと昔前の時代に、力ある玉妖たち、彼らが作り出す「郷」と呼ばれる石の中の異空間の美しさ、異界の不気味さに惚れ惚れします。
ぎこちない彩香とくろがねの二人が、これからさらに結びつきを強くする展開を読んでみたいなあと思いました。
『奉納の儀』を執り行うため、大神殿に乗り込んだ近衛騎士フェリクスとアウローラ。しかしそこには魔法使いたちによって、数々の罠が張り巡らされていた。アウローラは、王都の人々の祈りが込められた奉納品を無事に届け、魔法使いたちの『楽園』建国を阻止することができるのか……!? 冬の王都を満喫するラブラブデートを描いた冬のおでかけ編も収録!(裏表紙より)
結婚直後から始まった楽園と魔法使いをめぐる事件、これにて決着の巻です。
アウローラがアウローラである魅力あふれる真っ直ぐな言葉がたくさんあって、カーヌスやカエルラにわずかでも響いたことがとても嬉しかった。各々の処遇も決まりましたが穏やかな日々を過ごしていくことを願います。
しかしエリーザベトはもうちょっと懲らしめてやってほしかったかも!笑 あまりにおばかさんすぎてなあ……。フェリクスが幻影を見向きもしない展開は予想通りでしたが、アウローラを語るときの内容がまさに! な内容で笑いました。しっかりがっつり皆さんに叱っていただくところを見たかったな。
その後の冬の王都デートは大変可愛らしかった! ルーミスと妹のレギーナがなかなか楽しくて、今後も関わりがあったら嬉しいな。
そうして読み終わった後の裏表紙のフェリクスの幸せそうな顔に吹き出しました。これが凍れる貴公子のとろけるような表情!
東西の交易の中心として栄えるオアシス国家リオラン。ある日、アラバスをはじめとする3人の王子は、美貌の第二王妃カトラッカとその腹心エスクリダオにそそのかされ、この世を統べる力があるという〈竜鏡〉を探す旅に出る。しかし、それは世継ぎを追い出し、すべての権力を手中に収めようとする王妃らの陰謀であった。アラバスらは無事に国を救うことができるのか。魔法が飛び交い、陰謀が渦を巻く、東方異世界ファンタジー。(裏表紙より)
王位継承権を持つ三人の若者が、試練を経てやがて戻りくるファンタジー。
ページ数が足りなかったかな? という駆け足の部分もありましたが、神の恐ろしさや人の醜さ、若木のような少年少女の成長と、とてもファンタジーらしい作品だったと思います。
美しいながら悪心と残虐非道の心を持つ王妃カトラッカ、その愛人エスクリダオ。この二人に陥れられた、頭空っぽの王子たち。彼らの成長を見守っていたかと思えば、実は敵側二人の因縁や宿業に絡んだ物語であることがわかって唸りました。こうやって闇を描くのかあ。そしてまたその物悲しいこと。
きっかけは偶然だった。
人間と妖夢の間に生まれた少年——神原秋人はある日、学校の屋上で今にも飛び降りそうな少女——栗山未来と出会う。
異界士のなかでも特異な”血”の能力をもった少女は、孤独のなか戦い続けていた。
「私は——普通の人間に見えますか?」
その少女と自分を重ねてしまった少年は、彼女を助けることを決意する。
だが、そんななか、少年たちの周りで不穏な事態が起こりはじめる…。
第二回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作の学園バトルファンタジー!(裏表紙より)
劇場版のみ視聴済み。
現代日本と異能力、古い家と血といったものに縛られる少年少女のファンタジー、なんですがアニメと全然印象が違ってびっくりしました。どうでもいいボケとツッコミが多すぎて、話が進まなさ過ぎるのに疲れてしまい……バトルの緩急どこいった!? みたいな進行具合なのに終盤が怒涛すぎて。当時の流行だったのかな……。
秋人のあわいのものらしい孤独、未来の異質な能力と失ったものゆえの孤独、身内すら疑わなければならない家に縛られる博臣の孤独、前線で戦えず遠ざけられてしまう美月の孤独、といったものをもっと読みたかった。もっとぎすぎすしてよかったのよ……。
森若沙名子、28歳。経理一筋6年目。仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、好感が持てるいい子だ。千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。しかし彼女は、社内で浮いている。一部女子社員からは嫌われてさえいて……?
怒られること、責められることに異常に弱い人間がいる。(裏表紙より)
いやー社会人が長くなると面白いなーこのシリーズ。仕事における「いるいるこういう人」の宝庫で面白い。
今回は必死にアプローチしすぎて会社のものを私費で買う社員と、問題が発生したらすぐ責任逃れして嘘の休みを取ったりする社員と、都合よく解釈し直して居直る人。森若さんから離れた太陽の視点で、トラブル発生の話もあり、心に負担はかかるものの面白かったです。
森若さんの仕事とプライベートの切り分けが羨ましい。恋をして揺れる部分はあるものの、何があってもルーティーン的に自分を保つ習慣があるのは尊敬する。
“芝居”というキーワードが彼らを取り巻いていた。学園祭でヴァンツァーは舞台の主演を務め、ライジャには課外活動関連の出演依頼がきて、レティシアは大学のセミナーの仲間たちが企画した舞台で「かわいそうな孤児」の役を演じることに!?
一方、ジンジャーも全方位球形劇場のこけら落とし公演の無重力遊泳インストラクターにジャスミンとケリーを引っ張り出した。ジャスミンはルウとリィとシェラを誘い出し、演技のプロに意見を求めていたヴァンツァーとレティシア、ライジャも同行するというフルメンバーが集ったのだ。(裏表紙より)
シリーズなのにずいぶん雰囲気が違う表紙だなあと思ったら、茅田さんの指示だった模様。まあ黒髪美女の時点でヴァンツァーなんだろうなとわかってました!
中心人物はヴァンツァー。金銀黒天使と暗殺者、怪獣夫妻も登場。演劇関係なのでジンジャーがゲスト。そしてまた個性的なサブキャラが増えた……笑
学生演劇をやるだけのはずが、ヴァンツァーと相手役を務めるランディがずば抜けた演技の持ち主で……というのが今回のチート。度肝を抜かれる側の反応が少なめだったのが残念、という感想を抱くようになってきましたねこのシリーズ。毎回「!!!!?!?!??」という反応をする人たちを見るのが楽しくてさ!
あとがきに次はレティかなとあったので、次の巻も楽しみにしています。