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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ある願いを叶えるため、生き神・明神帝の<白羽姫>になった未雲。いざ謁見と思った次の瞬間、五年前に姿を消した幼なじみ――今や“鬼"の集団<朱天童子>の頭領となった伐叉羅が現れた!! 鬼の存在を認めない朝廷はこの乱入に騒然となるが、帝は二人に興味を持ちはじめ……って、え? 私たちが夫婦の契りを交わした仲ってどういうこと!? 鬼と人、かりそめ夫婦の退魔物語がいま始まる!(Amazonより)

和風ファンタジー。生き神が帝としてこの世を治め、巫女である白羽姫がそれを支えるという世界で、力尽くでその座を射止めた少女と、異貌と高い身体能力を持つ鬼として生まれた少年が恋にもだもだしつつ、溢れ出した魔物を退治する。
ともすればめちゃくちゃ深刻になる設定だけれど、未雲のしなやかな強さとそれを支える伐叉羅の揺るぎなさ、二人が合わさると爽やかな風が吹いているようで安心して読めました。世界を変えたい未雲だけれど、彼女たちは堅実にやるべきことをやっていればいつの間にか周りが変わっているような、誠実な心根の持ち主なので、あまり気負わずに頑張ればいいと思う!
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「俺は、多分、なんだって、視える」
「僕は、大体のものは、つくれますから」
皮肉屋の青年・叶義は幼い頃、あやかしの神隠しに遭って以来、いかなるものも"視えないものはない"という。
妖しい美貌を持つ飴細工師・牡丹はその手で"つくれないものはない"という――。
二人の青年が営むは、世にも不思議な妖怪飴屋。奇妙な縁に惹かれた彼らは、祭り囃子の響く神社で今宵も妖怪飴をつくりだす。
人と寄り添うあやかしの、形なき姿を象るために。あやしうつくし、あやかし飴屋の神隠し。(Amazonより)

妖怪飴屋を営む叶義と牡丹。謎めいた容貌の牡丹だが、彼を美しいと思える人間にはあやかしが近くにいるという不思議な特性を発揮する。そして叶義もまた、かつてあやかしとの接点を持ち、あるあやかしを探し続けていた。
少しだけ人生が壊れてしまった二人の青年の結びつきが儚くて、切なくて。面倒を見ていたはずの牡丹が、実は根っこの部分で叶義を支えているという関係性はコンビものとして最高の関係性だと思います!!!
あやかしが絡むエピソードはちょっとひりつくものがあって好きです。蜜香の話に絡めた叶義の「持つ者と持たざる者」の視点は、紅玉さんが描く作品だなあという雰囲気があって、やっぱり好きだ。
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 生まれながらに病弱な珠子は、ひょんなことから美しき龍神・深渕と縁を結んで一命を取り留め、周囲も認めるおしどり夫婦(バカップル)に成長! 図らずも龍神の妻となった珠子は、自分を救ってくれた深渕の役に立ちたいと陰陽術を学び、“龍神憑き”の女陰陽師として巷で名を馳せるように。そんなある日、評判を聞きつけた若き陰陽師から宮廷のあやかし退治を依頼される。困っている人がいるならば、龍神の妻として立派に務めを果たしてみせる! そう意気込み、怨念渦巻く京の謎に立ち向かおうとするが? 最強めおとタッグで送る平安宮中物語。(裏表紙より)

そう長生きはできまいという病弱だった珠子は、ある日現れた何者かに助けられ、妻となることを約束する。実はその相手は龍神で、という話を平安時代にからめたもの。
「龍」と「竜」の違いをこういう風に描くのかー! というのがとても面白かった。
横文字の言葉を織り交ぜてくる深淵は、そのまま外国からやってきたなにものか。ドラゴンは悪魔の使いだから、彼の怪しい言動も腑に落ちる。
そんな彼が隠しているもう一方の側面を感じ取りながらそれでも愛しているし、信頼してもらおうとする珠子、まじ尊い。多分西洋の国だと聖女なんだろうなあ。魂の描写がそんな感じだったし。
個人的には生臭尼僧の祈流と安選のコンビが気になります。この二人、ここに至るまでにめっっっちゃくちゃ色々やらかしてますよね?
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突如自我を失い暴徒と化すヴァールシンドロームの蔓延により、生態フォールド波を発する歌声の持ち主たちが集う戦術音楽ユニット「ワルキューレ」とバルキリー部隊Δ小隊の戦いの日々が続いている。ある日Δ小隊の若きパイロット、ハヤテ・インメルマンは密行してワルキューレ新人オーディションを受けようとしていたフレイア・ヴィオンと出会う。やがてΔ小隊とワルキューレたちは星間戦争に身を投じることとなるが……。

アニメシリーズを再構成した劇場版。ちょこちょこキャラクターを深掘りした追加要素がありつつ、削った部分もありつつ。
マクロスならではの三角関係はだいぶと削られており、ミラージュの恋心の描写は少なめ。確かに恋の相手としては弱かったけれどもちょっと寂しい。
曲にも変更と追加があり、エピソードもぎゅっと凝縮されていて見やすかったです。カナメさんとメッサーくんのエピソードはいつ見ても泣ける……。メッサーとハヤテのばちばちした関係があまり描かれなかったものの、メッサーの不器用な性格と仲間思いなところはちゃんと描写されていて、本当に君は……という気持ち。
そしてやっぱり最後はみんなで「美雲、大好きだよ!」と叫ぶ展開はユニットならではの良さがありました。美雲もちゃんとそれに応えてくれて嬉しかった。
「テイルズ オブ ルミナリア The Fateful Crossroad」
戦時中のユール連邦で騎士候補生のレオは幼馴染のセリアと教官リゼットとともに任務のため、国境付近の街リュンヌを訪れる。だが同じくしてリュンヌに入り込んだ敵国ジルドラの兵士たち、そのなかにはもう一人の幼馴染で裏切り者のユーゴの姿もあった。

スマホゲームのアニメ化作品。一つのエピソードを前後編でちょっとだけですが、キャラクターの関係性が素晴らしくてうおおおと身悶えしました。
幼馴染の三人組レオ、セリア、ユーゴ。ユーゴは祖国を裏切って帝国へ。幼馴染の前に敵として立ち塞がる。
レオたちの教官リゼットは妖艶な美女で実力のある戦士。それに対するは帝国で白狼将と渾名される貴族出身の高潔な軍人アレクサンドラ。なおこの二名、自分たちが教え導く対象としてレオとセリア、ユーゴをそれぞれ大事に見守っている様子。
そして何より私が落ちたのはリュシアンですよ。リュシアン。すべての能力に秀でた精鋭部隊の筆頭という身分ながら、ちょっと何考えてるかわからないふわふわな言動をしつつ、どうもセリアに気がある様子。もちろん時と場合によっては顔つきや口調も厳しくなるよ! という……こういう内面を隠したキャラクターが本心をのぞかせるところが美味しくて美味しくて……。
そして術を使うときのエンブリオへの呼びかけがかっこいい……。RPGのストーリーの良さを表現した作品だと思うんですが、前後編で原作がソシャゲなのが残念すぎる。ソシャゲはなあ、なかなかできないんだよな……。
「ペルソナ5 『Dark Sun…/Stars and Ours』」
怪盗団の主犯格として逮捕された雨宮蓮は取調室で射殺され、自殺したと報道される……だが怪盗団の仲間たちとの連携により、パレスを利用して無事に逃亡していた。すべての黒幕を改心させるべく行動を開始した心の怪盗団は最後のミッションに挑むが……。

アニメシリーズに続く完結編。ゲーム的に言うと全員と心の絆を結んでベストエンディングに向かう隠しストーリーってところでしょうか。裏切り者と戦い、ラスボスに勝利したものの最後の最後に真の敵が姿を現す。
人の心をテーマにした作品ならではの、集団心理の恐ろしさや人の心の弱みを描いたストーリーが面白く、いちいちおしゃれでかっこいい、ペルソナの世界観が詰まった作品だったなあ。女性キャラクターも全員かっこかわいいで大好きだ。
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境界の彼方との戦いを終え、これからが始まるはずだった秋人と未来。だが未来の中からは異界士としての記憶がすべて失われてしまっていた。もちろん秋人のことも……。彼女の幸せのためと関係を断とうとする秋人だが、次々に異界士が襲われる事件が発生し……。

過去篇に続く完結篇。「あなたの幸せのため」「幸せってなんですか?」という、誰かのためという思いに基づいた行動をエゴだと言い切る展開は青春もの、バトルものとして最高だと思います!!!
かなり終盤まですれ違いが続くので見ていてちょっとしんどかったんですが、彼らを取り巻く異界士たちの物語が落ち着くべきところに落ち着いて、多少なりともほっとしました。過去に囚われている大人がなんかちょっとかわいそうでなあ。
記憶を失いながらも未来がくるくる戦うシーンがかっこよくて、はわわ……と思いながら見てしまった。可愛い系女子がめちゃくちゃに戦うの、めっちゃ好き……。
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舞台は神戸の造船所。開発課4年目の川村理奈には厄介なジンクスがあった――今まで気になった人は、必ず既婚者、もしくは彼女持ちというもの。そのおかげで恋愛経験はゼロ。
ある日、上司から取引先の財閥系企業・山本重工と合同で、海中での建築作業用ロボットの開発をすること、そしてプロジェクトのメンバーに抜擢されたことを知らされる。
上司とともに山本重工に赴いたところ、ジンクスの元となった高校時代の同級生・高嶋珊慈と再会――!?
爽やかお仕事小説!(Amazonより)

神戸を舞台にしたお仕事もの。フィクション感よりも神戸感、関西感のリアリティが細かくて、きっとよくご存知なんだろうなあと面白く読みました。あの辺ってパンが美味しくてパン屋さんが多いんだよなあとか、喋り方とか、お菓子とかそういうの。
小さいながらもとある造船会社の正社員として働く川村理奈は、大手企業との協同プロジェクトのメンバーに抜擢される。だが大手側のメンバーに高校時代の同級生、かつ気になっていたけれどとある出来事のせいで気まずくなっていた高嶋珊慈がいた、という再会から始まり、お互いの熱意や、変わらないもの、変わったものを少しずつ見つめ直していく、じわじわと思いを育てようとする恋愛ものでもありました。
結局二人の関係は変わったようだけれど回答は出ないまま、なのかな。いい感じになっていたらいいなあ。
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まがいものの伯爵令嬢だとバレないように、死んだふりをして婚約話から逃げ出した少女マリア。彼女は、夢だった薬師になる後押しをしてくれた、隣国の王子レイヴァルトと想いを交わし、婚約することに。しかし、王城で女王達から歓迎された矢先に異常事態が!? なんと、最近ニンジンをくわえた変人がどこからともなく現れるらしく……。幻獣の血を引く王族に執着する変人から、レイヴァルト様達の平穏を守るために、新しい薬を作り出してみせます! 幻獣に愛されまくる少女の薬師ライフラブコメディ第3弾!(裏表紙より)

晴れてレイヴァルト王子と恋人関係になったマリア。青の薬師でもある彼女に惹かれる幻獣たちなので、その血を引いているセーデルフェルト王国の王族にももてもてで、という今回。
女王陛下と王弟殿下がものすごくマリアらぶなのが楽しかった笑 女王陛下の言動がものすごく熱烈で。家族仲がぎくしゃくしている噂があって、という偽装の話もありましたがこの様子をみていると遠からずばれた気がします。母も息子もお互いの立場を理解して尊重している感じ、読んでいて安心感がありました。
幻獣に嫌われるレイヴァルトの体質を改善できるか? というのもテーマである今回。個人的にめちゃくちゃ笑ったのは、うさぎに襲い掛かられる彼の「ああ!」という叫びでした。違う! 嬉しそうに叫んでる場合じゃない!!(ばくしょう)
婚約も成立したので、是非とも続刊では結婚式をよろしくお願いします!
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増改築を繰り返し迷宮のような構造を持つ巨大な洋館・美山邸。長年放置されていたその館の周辺で行方不明者が相次ぎ、ナルの師匠を名乗る森まどかが、調査依頼を持って突然現れる。長野県の館に向かうと国内外の名だたる霊能者や心霊研究者たちが招集されていた。麻衣たちがいつものように調査を進めるうちに事件は起きる。館にいる人間が姿を消し始めたのだ。複雑怪奇な洋館に隠された秘密とは。ゴシック趣味溢れるシリーズ第5弾。(裏表紙より)

めちゃくちゃ面白かった。「何かを閉じ込めるために増改築をしたんじゃないか?」と言われ始めたところから、じゃあその中心部に『何』がいるんだ? と考え始めると続きを読むのが怖くて怖くて楽しかった。
これまで謎めいていた登場人物たちのことや関係性がゆっくりと紐解かれていくのが、この続きを読むのが怖いなあと思わせる。リンとの交流はよかったんだけれど、麻衣の事情がびっくりした。確かにずっと不思議だったんだけれど、いまここでそれが明かされるの!? めちゃくちゃ重大な何かにつながってない!? と戦々恐々としている。
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Author:月子
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