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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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「竜神さまは生贄を受け取るつもりがない?」
聖女見習いのルーチェは、目の前の青年――オルフェンにそう告げられ大混乱。
人の姿を持つ彼は、間違いなくこの地を守る竜神さまなのに。
「俺は絶対に喰わん」「召しあがっていただけるまで、絶対おそばを離れません!!」
かくして食べてほしい生贄の聖女VS意地でも食べたくない竜神の謎の同棲生活が始まり!?(Amazonより)

ギリシャなど神殿文化と竜を絡めたファンタジー。夕鷺先生らしい思い切りが良すぎるヒロインと真面目で思いつめがちなヒーローの組み合わせで「私を食べてください!」「いらない……」をやるラブコメ。どろどろギスギスとは無縁で可愛らしいお話でした。
トゥレラがいかにも神様らしい自分勝手さでしたが、イリスがさばさばしたかっこいい人なので、この二人のだいぶずれたやりとりがもっと見たいなあと思いました。絆されるのかなあ、どうかなあ。
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ホイットニーは歌手である母親の指導を受けながらゴスペルを歌っていた少女。23歳のときに音楽ブロデューサーのクライブに見出され、みるみるトップ歌手として名を馳せる。その輝かしい人生にはアシスタントで恋人だったロビン、夫となったボビー・ブラウン、家族の存在、そして数多の作品があった。

ホイットニー・ヒューストンの生涯を描いた作品。
輝かしい成功には影がつきものですが、いやなんでこういう人たちばっかりなんだ、時代なのか。どうして浪費やら夫婦関係の問題やらドラッグやらでどんどん身を削っていくんだ。掴むべくして掴んだ成功でも、周囲によってどんどん食い尽くされていくし、それに疲れてどうでもよくなったりするのかな、とため息をつくしかない。
どんな成功者も、その関係者も、お金や恋愛やその他の誘惑に勝てるというわけではないんだろうな。人として生きているってそういうことなのかもしれない。
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触れたものをすべて死なせてしまう呪いを受けた貴族の坊ちゃん、その恋人のメイドのアリス。呪いを解くため、時間を遡り、魔女シャーデーに呪いを解いてもらおうと仲間たちとともに動き出す。呪いをかけたシャーデーの秘密とは? そして坊ちゃんとアリス、みんなの未来は。

ハッピーエンド! みんなが幸せになる、優しいお話でした。
人の心が読めてしまうシャーデーと友達になって未来の悲劇を回避しようと動き出す坊ちゃんたち。みんなのその想いが本物だと知ってシャーデーは心を改め、変えなくていいと望んだものはそのまま、回避できるものは回避するという未来を確約する。そして本当にその通りになるという、シャーデーのあっさり感がちょっと拍子抜けではあるのですが、本当はこうやって軽やかな人だったのかなあと思わせるところもあり、彼女は彼女で本来の自分を生きていけるのであればよかった。
坊ちゃんとアリスは落ち着くべきところに落ち着いたのですが、ウォルターとダレスが第3期一番じれじれもだもだな恋模様なのがよかった。大声で愛を叫べるっていいなあ。
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小さな虫の動きも逃さず捉えて感動できる「虫眼の人」養老孟司と、日本を代表する「アニメ(眼)の人」宮崎駿が、宮崎作品を通して自然と人間のことを考え、若者や子供への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの胸に真摯に響く。カラーイラスト多数掲載。(裏表紙より)

2002年7月に発行されたものの文庫。時期的には「千と千尋の神隠し」が公開されて、そろそろ「猫の恩返し」が封切られるかという頃でしょうか。
インタビューですが内容はほとんど人と子どもと暮らしについて。話の最初は作品について入るのですが、内容は本当に、好き勝手に話してるなあというもの。
ここで子どもに寄り添う作品をという話や、本の最初に収録されているカラーイラストをもとにしたのが「崖の上のポニョ」なのかもしれないとも考えました。
時代とともに人の暮らしが変わるし、価値観も変わって、思い通りに伝わらないことを残念に? 歯痒く? うまい言い方がわからないけれど、もどかしく思っているのかななどと考えていた。
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触れたものをすべて死なせてしまう呪いを受けた貴族の「坊ちゃん」と、思いを通じ合わせたメイドのアリス。魔女の友人ができ、家族との距離も縮まり、少しずつ呪いと魔女の関係を知る二人。すると周囲の人々の関係にも少しずつ変化が……?

いつものようにじれじれもだもだな二人の話が続くのかと思ったら、大きく動く第2シーズン。魔女と呪いと、その解決法を模索し、新キャラも登場。
びっくりしたのがウォルターとダレスの関係。そこ進展するの!? というかダレス可愛いな! アリスが結構ぐいぐいいく人なので、自分に自信がないながら一生懸命になる、時々ちょっとずれているダレスがすごく可愛くて……。
この感じだとみんなそれぞれに治まるべきところに治りそうかな。ハッピーエンド目指してみんな頑張れ。
人間の体内の細胞は約37兆個……酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球、その他数多の細胞たちが同じ身体の中で毎日絶えず働いている。けれどその労働環境は人間の生活や体調に大きく左右されるもの……高校生・漆崎日胡と父親の茂の身体に起こった変化に、彼らは激しく戦っている。

公開中なので続きから。







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貧民街に暮らすアラジンは貧しいながらも清らかな心と自由を愛する若者。一方王女ジャスミンは賢く勇敢ながらも、父王の命令で結婚しなければならず、本当の気持ちを押し込める日々。そんな二人とランプの魔人ジーニーが出会ったことで、それぞれの運命が変わる。

アラジンの優しいけれどちょっと優柔不断なところと、ジャスミンの気が強くて賢いところ、子どもの頃はちょっと苦手だったけれど、いまはすごく好きだ。ジャスミンがかっこいい。劇中歌が彼女らしくてすごくいいんだよねえ。
「ホール・ニュー・ワールド」が染みる……。広い世界に向けてのびのびと歌うジャスミンと、そこまで連れ出したアラジンにぐっとくる。出会いって、世界の広さって、人を変えるんだよ。
そして最後にやっぱり泣いてしまう、三つの願いの最後。友達のために。本当に大事なものを見失わなかったアラジンがいい。実写オリジナルだろうジーニーとダリヤの未来のシーンがすごくよくって泣いてしまった。
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雪媛が貴妃として皇宮に入ってから半年、皇帝・碧成は体調を崩しがちになっていた。実は雪媛が碧成を殺そうと毒を盛っているのだが、碧成は飲むと一時的に体調が上向くことから雪媛が煎じる薬を飲み続け、神女としての名声は高まるばかり。一方、碧成の娘を産み、後宮を掌握していた寵姫・芙蓉の影響力は健在だった。芙蓉のもとには、雪媛を忌々しく思う者達が集まり…?(Amazonより)

誰の話が始まったんだろうと思ったら、そういうことか……という、中華風後宮もの。
巻き戻り要素は少なめで、皇后と寵妃と雪媛の立ち位置の再確認と、今後のための地固めの第2巻という印象。でもまさか記憶喪失になるとは思わなかった。
自らの望むものを手に入れるために動きながら、彼女の慈悲の心が失われていないのが良いと思うと同時にすごく不安だ。そのせいで取り返しのつかないことになりそうなんだよなあ……というのを青嘉も感じているんだろうなあ……。
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転生者のアルメは婚約破棄をきっかけに前世の記憶を活かして氷魔法を駆使し、アイス屋さんを開店する。そんなアルメの前にファルクと名乗る不思議な常連客が現われて、アルメは親しくなっていくのだが……!?(Amazonより)

祖母の気遣いで婚約したものの不仲だった婚約者の浮気によって関係が破綻したアルメ。こうなったら好きな仕事をして生きていこうと、氷魔法を使ったアイス店を開くことにする。開店間近のある日、ずいぶん暑そうにしている男性に親切にしたことから、ファルクと名乗る彼が常連になるけれど、実は彼には秘密があって……。
なんだかどこかで見た冒頭だなあ(婚約者の横暴、浮気、姿格好や言動への強要、浮気相手は下級貴族で野心家、友人のアドバイスで垢抜けた格好に)ですが、その後の展開はほとんど一冊でまとまっています。ちょっと浮気相手が不穏だけど。
お互いに大事なものがあって、相手を思うあまり喧嘩するところ、その後の仲直りが、なんだかいいなあと思いました。そうして言い合える関係の健全さが眩しい。二人の仲が長く続く予感があるし、幸せになるんだろうという予感があって。
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 高校生の美原アンが夏休みにホームステイすることになったのは、札幌の郊外に佇む私立図書館、通称「図書屋敷」。不愛想な館主・セージに告げられたルールを破り、アンは真夜中の図書館に迷い込んでしまう。そこは荒廃した裏の世界——“物語の幻影”が彷徨する「図書迷宮」だった!迷宮の司書を務めることになったアンは「図書館の本を多くの人間に読ませ、迷宮を復興する」よう命じられて……!?
 美しい自然に囲まれた古屋敷で、自信のない少女の“物語”が色づき始める。(裏表紙より)

すごくジブリみたいな作品だった。
ほわわんと頼りない父親によって北海道に送り出されたアン。滞在することになったその家は図書屋敷と呼ばれる、和洋折衷の古い館。けれどそこで眠るともう一つの場所、図書迷宮に迷い込む。口の悪い猫を案内人に、不思議な住人?との交流もありつつ、司書見習いとなったアンだけれど、その心には深い傷があって……という。
主人公の心の傷がちょっと捻ってあってほほうと唸りましたし、それが最終的に大きな障害になって、その真っ黒い海とラベル(レッテルともいうか)と戦う、という。アン自身はごくごく普通の読者であり、キーパーソンである伊勢もみじは作家なんですが、二人ともその暗黒や痛みに深く傷付けられて乗り越えようとするのが象徴的で、とてもファンタジックで、残酷な現実をすぐ側に置いた話だった。
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Author:月子
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