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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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『ほぼ100均ネイル 1・2・3色でほめられネイル』の一部を抜粋したもの。
本当に基礎中の基礎、道具、先端を塗る、トップコート、フレンチネイルやグラデーションの作り方、くらい。
それでも上手な人はこんな風に工夫しているのかなあと想像したりして、これは分冊だったけれど一冊読みたいな、と思いました。爪がきれいだと気分が上がるよねー!
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一生を約束したくはないけれど、淋しいから誰かと暮らしたい、
推しのグッズは増える一方なので広い部屋に住みたい、
節約して将来への不安に備えたい……
意見の一致したオタク女子4人がルームシェアをすることに!

本名すら知らなかった仲間との生活は、
オタクならではの出来事や会話が飛び交う毎日で、全然キラキラしてないけど、すごく楽しい。
そんな4人が同居に至るまでと、春夏秋冬の暮らしを綴った、ゆるっと日常エッセイ。(Amazonより)

それぞれジャンルが違うオタクの女性四人がルームシェアしたエッセイ。
羨ましいくらい上手くいって、すごいなあ。これはすごく運のいい例だと思います。もしくはちゃんと働いていてしっかり社会生活が送れる人たちが集まったからできたというか。社会性がないオタクは多いと思うんだよな(自分にブーメラン)。
ルームメイトを決めるまで、家を決めるまで、どんな風に生活しているのか。オタク的な言い回しを含めつつ楽しく書かれてあって、日記かブログを読んでいるみたいな気持ちになりました。やっぱりこうやって暮らせるのが理想だよな。
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両親を失い、伯父の家に引き取られた綾乃。村祭の夜、サーカスから逃げたアナコンダに襲われた彼女は、危ういところを箒に乗った魔女に助けられる。魔女の正体は、村に来ていた女性民俗学者。怪我を負った綾乃は、救い主の母校で治療を受け、そのまま入学することに。だがそこは、妖怪たちが魔女と一緒に魔法を学ぶ奇妙な学校だった。第2回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。(裏表紙より)

閉塞感を感じる地方の暮らしの冒頭、そこから飛び出して生き生きと動き始める物語の面白いこと! 前半を過ぎたらぐいぐい読んでいました。
確かにこれは「RDG」で「ハリーポッター」だ。私たちが愛する物語を読んできた人が書いたお話だ、と思ってすごく嬉しかったです。
伯父夫婦に引き取られた綾乃はわがままを言わず、本を読むのが好きな少女。みんなに内緒だけれど山に住む白蛇のアロウという恋人もいる。ある日村の祭りで巫女役をやったことからアナコンダに狙われ、村に滞在中だった民俗学者の由希恵に助けられる。実は彼女、横浜にある人ならざるものたちの通う特別な学校を出た魔女だったのだ。
かくして人ならざる「妖魅」なるものたちが通う学校の一員となった綾乃。そこでの常識を知らない綾乃なので飛び交う専門用語なり決まりなりに戸惑うけれど、どんどん目覚めるようにして活発になって、できることが増えるようになるのが楽しい。
冒頭で白蛇のアロウと婚約を交わすのも異類婚姻譚好きとして大変どきどきしたんですが、学園生活での特別な男子生徒となる雪之丞がどのように絡んでくるか構えていたものの、彼、本当にいいやつでな! 意地悪かと思ったら、本の話で綾乃と通じ合えるところが微笑ましくて。
学校生活から一転する第三部、ものすごく意外な展開でびっくりしつつ、全部そこに収束するかあああ!!! と叫んで叫んで、最後はにっこり、幸せなため息をついて読み終わりました。第三部の重要な要素であるタイムスリップ、盛り込みすぎじゃないかと思ったんですが綾乃とアロウ、そして雪之丞の関係の決着としては最高の展開でしたね。こんなにきれいに、面白く決着した三角関係も珍しい。
楽しかったです。続編読もうっと!
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自分を知るには、まず生きもののことを理解しておく必要がある。生きものの形や時間にはどのような特徴があるのだろう? 何のために生きているのだろう? 生きものの本質を明らかにする冒険的な試み。(Amazonより)

生命として、動物としての解説というよりは「生きもの」を定義して「生きもの」は何を目的として存在しているかを考える内容だったように思いました。
アリストテレスやカントなどを引いてきて定義したり、すべての生き物の共通項を見出して取り上げたり、思いがけないところから生き物のことを学んだなあ。
理屈っぽく生き物のことを考えるとこういう内容になるんだろうけれども、もっとわくわくする、未知の、まだ誰もわかっていないような分野のことも知りたいと思いました。
「Perfume Imaginary Museum “Time Warp”」

Perfumeのオンラインライブを編集したデジタルアート作品、という位置付けでいいのかな。
ライブ映像のつもりで見ていました。コロナ化において数々のアーティストのライブが中止になる中、Perfumeはかなりぎりぎりまで頑張っていたように記憶しているので、冒頭の映像が胸に痛い。どれだけの人が泣いたんだろうなあ。
オンラインライブの編集版なので、リアルタイム感はないにしても、デジタルとPerfumeの相性が悪いわけがない。めっちゃくちゃかっこいい。この三人、現実に存在してる? データ上の存在じゃない??? ってかっこよさ。
繰り返し見られるのは楽しいけれど、やっぱりライブはあの空気感があってこそだよなあ、なんて見終わったあとは寂しくなりつつ。みんなが健康で、楽しく表現できる世界であってほしいと思ったのでした。
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環境保護活動を行う学生の一人であるジャスティンは、仲間たちとともに森林伐採が行われるアマゾンで抗議活動のためにやってきた。しかし数々の不正と裏切りに見舞われ、帰国することに。だが乗っていた飛行機が密林に墜落、かろうじて生き残ったジャスティンたちは救助を求めるが、そこにいたのは人間を食べる習慣のある人々で……。

ぐっちゃぐっちゃぐっちゃの民族系グロ。独自の習慣を持って暮らす人々は『ミッドサマー』と同系統だと思うんですが、こちらはもっと原始的で、美しさよりも生々しさが際立っていて正直人間の中身ってこうも汚いんだなと思わせるという……。
脱出を試みるメンバーがかなり多い、すなわち犠牲者がめっちゃ出る。どんな作品も面白さを優先させると焦点を絞る必要性が出てくると思うんですけれども、ホラーやグロ作品って大勢が犠牲になる展開が見たいときってないですか。発言がやばい自覚はある。
原住民の残酷な生活習慣や宗教観を重点的に描いているのでお話はそれなりに、という印象でした。最後にジャスティンが偽証したのってやっぱり保身かなあ、それとも続編への伏線かなあ。
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夏、海辺の町で暮らす中学一年生の島田典道は友人の安曇祐介から及川なずなに告白しようと思っていると告げられる。なずなから花火大会に誘われた祐介だが、途端に怖気付き、典道には知られないよう画策した上でなずなとの約束を破ってしまった。一方典道は祐介に促された病院でなずなと会い、友人の仕打ちを知る。そのとき、怒りに任せて投げつけた不思議な玉がもたらしたのは、同じだけれど少し違う一日を繰り返す力で……。

やり直しを繰り返し、少女との別れを無意識に回避しようとする少年の物語。
ループもののよさって繰り返しても変わらないもの、繰り返しても得られないもの、届かないものや消えたものだと思うんですけれども、この作品は登場人物がみんな中学一年生と幼いからか無意識の行動が多く、ここまでなずなに対して必死になる気持ちや、なずなの逃避感情についてが「感じ取って!」というものになっているのが、ちょっとわかりにくかったかなあと思いました。作中で典道なりなずななりが成長して、どんなに頑張っても望む未来は得られない、となったらよかったんですけれど、最後まで「感じ取って!」でしたね……。年齢が幼すぎたかなあ。なずなの言動が小悪魔的で、あんまり好きな造形じゃなかったのがなんとも。
ここぞというシーンの幻想的な美しさやあやしさがとても素敵でした。
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高校二年生の羽柴夏樹、松永智也、片倉恵一、直江剛は仲良し四人組。ある日夏樹が同級生の小早川杏奈に恋をして、不器用ながらも一生懸命に距離を詰めるのを友人たちは応援する。杏奈に思いを寄せる親友の筒井まりや、剛の彼女の浅井幸子も一緒になり、高校生活を満喫。彼らの関係は緩やかに変化しながら未来へと進んでいく。

アニメは視聴済み。
映画は映画で、上手く物語の重要なエッセンスを改変しているなあという印象でした。ただアニメでいいな、面白いな、と思ったエピソードが尺の都合上削られているのがちょっと寂しかったり……。じっくりゆっくり日々の変化やすれ違いを描いてくれるのが楽しい作品なので……。
夏樹がとても人の良さそうなお顔でほっこり。こんな風に一生懸命になられると微笑ましいですね。
そして杏奈が恋しちゃうのも納得の美少女ぶり。天然なミステリアスさはないものの、これはこれでよき!
そして笑っちゃった田淵先生とのシーン。実際にいたらアウトな先生ですが、顔が怖くて口は悪いものの生徒思いのいい先生でした。
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小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集。(Amazonより)

かつて好きだった同級生からかかってきた電話。だがそれを「詐欺だから気をつけろ」と警告された、その出来事を小説にして成功したものの……「一九九九年の同窓会」。
ダイエット食品によって激痩せに成功し、長い付き合いの友人たちから一つ飛び抜けたと優越感に浸るヨシエ。だが彼女を取り巻く嫉妬がやがて襲いかかり……「いつまでも、仲良く」。
絡み合う男女の恋愛模様。他人の色恋沙汰ほど面白いゴシップはないと考える人々が起こした、「シークレットロマンス」。
仲の良い友達だった琢磨と淳。だが琢磨は思いを寄せる由布子と急接近したことで、二人の友情に亀裂が入り、あの事件が起こった。そうして戻ってきた淳は琢磨「願いを叶える」と言って……「初恋」。
近々破局しそうな恋人たち。だがとある事件をきっかけに男は殺人を犯す。いったい彼の身に何があったのか?「小田原市ランタン町の惨劇」。
家電メーカーが運営する育児サイトの掲示板管理人の仕事をすることになった私。だがその掲示板は毎日問題のある投稿が繰り返されて炎上しており、私は毎日神経をすり減らしていた。ネットの悪意はやがて実際に私のもとへひたひたと近づいて……「ネイルアート」。
「イヤミス」の名を冠するように、本当にいやーな気持ちになる短編集。だいたい生理的に気持ち悪かったり血が出たり殺人が出たり、と最後の最後まで「おおう……」という気持ちにさせられる。
ありえないだろうと感じるオチもありましたが、やっぱり女性同士のどろどろをじわじわ描いた「いつまでも、仲良く」が一番いやあな感じでよかったです。女友達のパワーバランスもそうですが、最後の最後に、やっぱりそこかあ、という。
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華族家の当主と使用人——文子と正章の主従関係は、正章が伯爵家の血を引くと判明し逆転した。当主になりかわった彼はオスの本能に目覚め文子の身体を征服。「男」として生きてきた矜恃を汚すように、「女」としての官能を刻まれて……。絶望する文子に英国人青年の求婚が!駆け落ちする寸前、怪物じみた独占欲を剥き出しにした正章が現れ、文子を監禁。底知れぬ執着愛の果てとは!?(裏表紙より)

内容紹介がほぼストーリーですが、読んでみると考えていた以上にどろっどろのぐっちゃぐちゃ、サディズムとマゾヒズムが入り乱れる、歪んだ執着の物語でした。こういうのをTLで読めるのが面白いなあと思います。
女系華族家に生まれた末子の文子は後継の「文人」として生きていたが、父伯爵が亡くなる直前、妾が産んだ直系の男子として奉公人だった正章が名乗りを上げた。以前から文人の本当の性別を知っていた正章を執拗にいたぶるという歪んだ関係だったのが、立場が変わったことで「文子」として正章に踏みにじられるようになる。
時代が近代、大正くらいなので、男性として育った文子が女性に戻った後の違和感や価値観のずれへの葛藤が作品に強く生きていて、性行為への疑問を抱かせるストーリーなのが見事。TL小説では当たり前に描かれる行為も、支配する/される、という強者と弱者の関係に陥ってしまえるものだという……勉強になりました。
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Author:月子
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