読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
時は12世紀後半。血に飢え、野心に満ちた十字軍は聖地をめぐる侵略をくりかえしていた。そんな野蛮なキリスト教世界に背を向け、英雄サラディン幕下のイスラム軍に加わったヨーロッパ人がいた。その名はヴァレリー。天才的な軍略で、彼はイスラム文明の危機を救えるのか? 第1回ジャンプ小説・NF大賞に入選し、大好評を博した傑作歴史ファンタジーシリーズが大幅改稿でついに文庫化。(裏表紙より)
ジャンプノベルを大幅改稿したものらしい。登場人物も増えているようだ。キャラクターの特徴などはライトノベルだが、文庫化したこれを読む限り、結構深い歴史ファンタジー。
ヴァレリーがすんなり受け入れられたのは、これがイスラム社会の懐の深さを見せていると思うのだが、もう少し悶着があっても面白かったかも(読むのは辛いんだが)。
まだ第1巻ということで、登場人物の謎が開かされていない。シャラザードが何者なのか、ヴァレリーが見る姉と彼の出自、確かリチャード獅子心王の妹か何かがまた出て来たように思うので、まだまだ盛り上がる。
ヴァレリーはへたれでマゾで好きなんだが、エルシードがもうちょいデレが欲しいかなとか。シャラザードとルイセはかなり好き。女性らしさを失わない強い人ってすごい格好いい。
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「九年目の魔法」≪上≫≪下≫
ポーリィは気付いた。自分の中に記憶が二つある事に。今この時も流れている記憶と、それとは別のもう一つの記憶。ポーリィは後者の記憶の方が正しい事を直感していた。ポーリィは思い出す。全ての始まりは九年前、あのハンズドン館のハロウィーンのお葬式の日、トーマス・リンという男性と出会った事だと。
年の差カップル……! 児童書なので言い回しが簡単でしたが面白く、魅力的でした! 作り上げた物語が本当になってしまう不思議や、ポーリィのリンさんへの思いが可愛くて。着ていく服がないの! と本当に切羽詰まって混乱して泣きながらおばあちゃんに電話するの、可愛かったー。途中出て来るポーリィがリンさんから贈られる本、全部読んだ事なかった……。読みたいな。なのでローレルが何者なのか最後まで分かってませんでした。でも面白かった。
ポーリィは気付いた。自分の中に記憶が二つある事に。今この時も流れている記憶と、それとは別のもう一つの記憶。ポーリィは後者の記憶の方が正しい事を直感していた。ポーリィは思い出す。全ての始まりは九年前、あのハンズドン館のハロウィーンのお葬式の日、トーマス・リンという男性と出会った事だと。
年の差カップル……! 児童書なので言い回しが簡単でしたが面白く、魅力的でした! 作り上げた物語が本当になってしまう不思議や、ポーリィのリンさんへの思いが可愛くて。着ていく服がないの! と本当に切羽詰まって混乱して泣きながらおばあちゃんに電話するの、可愛かったー。途中出て来るポーリィがリンさんから贈られる本、全部読んだ事なかった……。読みたいな。なのでローレルが何者なのか最後まで分かってませんでした。でも面白かった。
「氷結の魂」〈上〉・〈下〉
火の神ベイモットを信仰する国の一つリアチュールの王女ガレイラは、成人の儀式の間近に氷の魔王グラーダスの矢を受け、魔王の花嫁になってしまう。キアン国の王子ゼス、花枝の化身リアチェ、火の巫女ヴィルら同盟諸国連合軍は、魔王グラーダスを討つ為に氷の城へ向かう。
面白かったです。世界観がしっかりしてる。登場人物の心の葛藤が読めて、この人はこうなんだと考えられる。展開はありがちですぐ想像が付くのだけれど、文章のしっかりさで全然構わない。
ただ、綺麗に綺麗にまとまりすぎなような気もします。ゼス王子とガレイラ王女と火の巫女ヴィルの三角関係があって、嫉妬するシーンもちゃんとあるんだけれど、やっぱりラストが綺麗にまとまりすぎる。ヴィルが良い子過ぎる。ガレイラも憎めないから、これで良いとは思うのだけれど。
半分眠ってる頭で呼んでいる所為か、火の子供の台詞回しが難解だった所がありました。あれって(ベイモットとグラーダスをそれぞれの役目の神様に分割するって事で良いんですかね)
読みやすいので上下巻とも一日で読めました。
火の神ベイモットを信仰する国の一つリアチュールの王女ガレイラは、成人の儀式の間近に氷の魔王グラーダスの矢を受け、魔王の花嫁になってしまう。キアン国の王子ゼス、花枝の化身リアチェ、火の巫女ヴィルら同盟諸国連合軍は、魔王グラーダスを討つ為に氷の城へ向かう。
面白かったです。世界観がしっかりしてる。登場人物の心の葛藤が読めて、この人はこうなんだと考えられる。展開はありがちですぐ想像が付くのだけれど、文章のしっかりさで全然構わない。
ただ、綺麗に綺麗にまとまりすぎなような気もします。ゼス王子とガレイラ王女と火の巫女ヴィルの三角関係があって、嫉妬するシーンもちゃんとあるんだけれど、やっぱりラストが綺麗にまとまりすぎる。ヴィルが良い子過ぎる。ガレイラも憎めないから、これで良いとは思うのだけれど。
半分眠ってる頭で呼んでいる所為か、火の子供の台詞回しが難解だった所がありました。あれって(ベイモットとグラーダスをそれぞれの役目の神様に分割するって事で良いんですかね)
読みやすいので上下巻とも一日で読めました。