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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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英国ファンタジー紀行 (Shotor Travel)
英国児童文学の、その舞台となった場所を巡る旅行記。写真が多い、薄い本です。いわゆる聖地巡りというやつでしょうか。作品は「ハリー・ポッター」「指輪物語」「クリスマス・キャロル」「不思議の国のアリス」「ピーター・パン」「くまのプーさん」「ピーターラビット」「アーサー王伝説」。アーサー王だけがちょっと児童文学ではないですが、英国に親しんだ話ということで入っているのかもしれないですね。
カラー写真がいい感じでしたが、解説がちょっと読みづらかったです。でも、英国の町並みってとてもいいなあ! 城跡はロマンです。崩れた壁、周りに花が咲いているのがとても、いい。あとパブとか、建物が好きだな! と思いながら読みました。
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よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり
よしながふみさんとマンガに造詣の深い方々の対談集。対談相手は、やまだないと×福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都。
面白かった! マンガについて語っているのもそうだけれど、オタクについて、BLについて、作家活動についてなど、オタクにとっては面白い読み物でした。
BL事情、どうしてBLじゃないといけないのか、というような話がすごく面白かった。やおいっていうのは関係性なのかなあと思った。百合であってもやおいの関係であるという指摘がすごく納得した。一方が好きなんだけど一方は特にそうでもなくて、お互いの才能を認め合って相手が困難に陥ったときに手助けする関係なんだけれど、男女なんだけれど、才能が拮抗している。やおいに近い関係である。という。のだめと千秋の関係もやおいなんだ、とか、トリックの山田と上田とか。恋愛関係にないんだけど、という。そうかーそういうくくりなのかーとすごく興味深かった。
この本では、特に羽海野チカさんとの対談のところが好きだな! なんだろう、創作する人間としてお二人の話はすごくすごく……きゅんとしたというか、大切な会話だと思う。お互いを尊敬し合ってて、相手の作品や相手について語れるというのはすごく大事なことだなとか、すてきだなと思いました。
パレード (幻冬舎文庫)
都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い? 私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め……。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。(裏表紙より)

第1章の良介の章や第2章の琴美の章を読んでいるときは、「うーん?」と思ったんだけれど、後半になるにつれて面白くなってびっくりした。私の中の面白い本の基準に「自分が楽しいかどうか」というものがあって、登場人物の怠惰な感じが最初は空気に合わなかったんだと思う。でも、読んでいくうちに、繰り返し描かれる「自分が知っているあの子は、自分の知っている一部分でしかない」ということが、面白くなってきました。一人称で進むので、とある人物をこうだと思っている語り手から、とある人物が語り手になったときに、さっきまで別の人に語られていたとある人物というのは、一部分や側面でしかないのだ、という。
最終章はびっくりしました。急にみんなが調和をとった気がして、ぞっとするような。乱暴に「あなたをゆるします」というのを押し付けられたような気がして、びっくりした。ゆるす、といっても、黙ってみないふりをするような、そんな居心地の悪さがあって、もぞもぞしました。最後になって、それまでの怠惰な雰囲気から、緊張で息を詰めていました。
恋愛は少女マンガで教わった―愛に生きてこそ、女!?
七十年代〜八十年代の代表的少女漫画を題材に、女性の愛と性について語る一冊。

内容がエッセイでもかなりハメを外した文体なので読みにくかった……。平成8年の本なので、かなり女性像が古い印象だけれど、述べてあるところは、女性に対する毒がいろいろ含まれていて興味深かった。女性は女という性を嫌っている、とか、一線を越えるということはパンツを脱ぐということだ、とか……。少女漫画黄金期に描かれた作品で、どんな内容、展開が少女たちを夢中にしたかというのを毒舌で述べていたり、その少女たちがどういう大人になるのかをやっぱり毒で切っていたり。
暁の聖歌―吉屋信子少女小説選〈1〉 (吉屋信子少女小説選 (1))
祖母と叔父とともに暮らすちえ子は両親を知らない。牧場で暮らした童女時代。S市の女学校で過ごす少女時代。幼馴染みの死や、父への疑い、女学校で出会ったお姉様の存在を経て、ちえ子は本当の母に出会う。

初めて読んだ吉屋信子作品。とてもロマンチックでした。流れるような文体は口に出して読んでみたいくらいだし、お話は定型的に感じられてもとても少女的。ちえ子にはかなりの苦労があったはずなのに、まるで誰かに語って聞かせるような心優しい語り口に、ほっと綻んでしまう。女性がたおやかで清らかなんですよね。母と呼べと言われた人には多く筆を割かず、あくまで女性たちは清らかに描くという感じ。
これをリアルタイムで読めていた女の子たちはどんな気持ちだったのかなと心を馳せてしまう。
儚い羊たちの祝宴
とある大学に存在する読書クラブ『バベルの会』に所属する人々は現実と幻想の境の壁が脆い。そんな彼女ら儚い者たちの、本と関わり家をめぐる連作短編集。

ひいっ! と声をあげてしまうような恐ろしい話が多かったです。誰が殺して、誰か殺されて、あるいは誰が食って、という話ばかりでした。ダークさにぐらぐらしましたが、こういう暗黒成分はどんとこいでもあるので、面白く読みました。主に令嬢と使用人という話だったのも、好きな理由のひとつだ。
「身内に不幸がありまして」の最後の一文が、恐ろしい。同じく、一言が効いているのが「玉野五十鈴の誉れ」だ。ぞわっとした。
羊というとのんびり、うつらうつらしている夢見がちな、無害な生き物を想像してしまうので、そんな羊たちが夢見ているのがこういう悪夢のような、悪趣味な幻想だと思うと、なんだか言いようのないもやもやと、興奮みたいなぞくぞくを覚える。
悪い魔法使いはいりませんか? (ルルル文庫)
「王子が十八歳になったら呪いをかける!」——悪の魔法使いが、王家に残した予告の年、弟子のスイハはその役目を押しつけられてしまう。師匠の面子のため、使い魔のフクロウと王宮へ向かったスイハだが、王子の居場所はなんとハレムの中! しかも、すでに呪いをかけられていて!? 魔具によって捕らわれたスイハは王子に絶対服従の上、呪いを解く協力をさせられることに。初めは師匠の敵と思っていた王子だけど……!?(裏表紙より)

アラビアン風恋愛ファンタジー。悪い魔法使いの弟子の少女が、王子様(すでに呪われ済み)と協力する話。もうちょっと何か! という感じで、スイハも王宮の事件も楽しいんだけれど、せっかく魔具で行動制限とか、ハレムとか、王子様の呪いがおいしいのに! ともどかしい。でも、スイハの心がまだ幼くて、甘い雰囲気にならないのがそれはそれでおいしいかなと思います。
王子様、王宮、魔法使い、使い魔。陰謀をめぐる事件の色々が、とても童話っぽい楽しいファンタジーでした。
暁を抱く聖女(ラ・ピユセル) (角川ビーンズ文庫)
襲撃に遭った村から自分を助けてくれた、若く美しい騎士を求めて少女は旅に出た。気が強くてがさつな少女——ジャンヌ・ダルク。だが『フランスを救う神の使者』という噂がなぜか彼女につきまとい、我知らずジャンヌは、聖女として祭りあげられていく。勇将ジル・ド・レは、嘲笑を浴びせながらも、そんなジャンヌを懸命に守ろうとするが、そこにはある秘密があった……。少女ジャンヌの数奇な運命を描いた、波瀾万丈の大河ロマン。(裏表紙より)

ジャンヌ・ダルクの解釈が面白くて、楽しかったです。この本に登場するジャンヌは、ただがさつで自分の目指すものを手に入れようとするだけの、普通の少女。だからフランスを救う、神の声を聞いた、なんてことはなく、ただ自分の前に時々現れる美しい騎士を探しているだけ。それだけに、突然神がかったように戦いの中へ身を投じたり、機転が利いていたりするのは、ちょっと、ん? となりました。悪魔のせいだったんでしょうか。
一文が短く、読む呼吸が切れてしまうのがちょっと残念でした。
古い古い昔語りのひとつ、という余韻が素敵でした。
姫君達の晩餐 食前酒は赤い森で (B’s‐LOG文庫)
それもこれも自分がこんなに美しく生まれついたのがいけないのだ——白雪姫は王宮から遠く離れた森で、怒りまくっていた。灰かぶりは、父を亡くし継母も出て行った商会を賢才で切り盛りする。彼女の笑顔には誰も勝てない。そして眠り姫は魔女の逆恨みを受けて眠り続ける——在りし日に約束をした運命の彼を待ち続け……。
そんな姫君達がとある森で出逢い、自分達で魔女を倒すため手を組むことになったから……もう王子達もお手上げ!? 3組のカップルが巻き起こすラブコメ童話登場!!(裏表紙より)

童話のヒロインたちを思わせるヒロイン三人と、彼女たちを思う王子三人の、打倒魔女の物語。これは一巻ですが、話が終わっていないので、二巻まで読まなくちゃならないということを、一巻が終わる頃に気付きました。
童話のヒロイン、ヒーローたち、それってどうなの! というところを逆手に取った登場人物なので、面白いです。もし彼女たちが本当にメルヘンの下敷きになっていたら、ああいうつっこみどころがあっても納得できるというか。
文章のテンポが独特で、ちょっとケータイ小説ってこういう感じなのかな、というイメージを持ちました。
傾国の美姫 (コバルト文庫)
容姿が醜いために村人たちから蔑まれ、苦しい毎日を送る秀瑛は、ある日、不思議な鏡を拾う。人の言葉を話し、ときに妖しいほど美しい青年に姿を変える鏡は、「願いの重さの分、命を差し出すなら、どんな願いも叶えてやる」と誘う。悩んだ末に、秀瑛は寿命10年と引きかえに、絶世の美貌を手に入れるのだが…!? 不思議な鏡を手にした少女の波乱の人生を描いた、2009年度ノベル大賞受賞作!(裏表紙より)

友人が貸してくれた本。中華風ファンタジーで、鏡と少女と願いを巡る中編二編が収録されています。
恋愛的な盛り上がりは薄いなあという印象で、願いと代償の辺りがちょっとダークな感じだなあと思いました。シリアスだし、落ち着いて進むし、中編らしい展開の早さでもありましたが、受賞作でこんな雰囲気のお話って珍しい気もして面白かったです。
できれば「傾国の美姫」で一冊読みたかった。文章はとてもきれいで、しっとりしていて、好みの文体だったので、是非長編で。
余談ですが、友人が「どうしてこうなったの!」と言った『気になるところ』も、ああなるほどなあと納得……。段階踏むのって大事だね>友人
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Author:月子
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