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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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姫君返上! (新書館ウィングス文庫)
男に生まれたのに、聖レーミッシュ帝国の皇女として育てられ、今や帝国内外で〈麗しの薔薇姫〉と称されるアレク。異母兄が皇帝に即位したら、普通の(=庶民の)少年に戻れる予定だった。だがいまだ帝位は空席で、「俺の青春を返せっ!」と叫べどもアレクの皇女生活は続くのだった……。そんなある日、アレクに見合いの話が舞い込む。男と結婚なんかできるか、とぶち壊す気満々で乗り込んだ相手の国は、謎の吟遊詩人に呪われていて——。王宮ファンタジック・ロマン!!(裏表紙より)

男に生まれながら女装して皇女として暮らしているアレク。パワフルで有能な養母や後見人や義兄に囲まれながら、いつか庶民に戻る日を待ち望んでいる。宮廷劇だけかと思いきや悪魔祓いも関わってきて、とてもファンタジーでした。
ノエルのイラストが男性に見えて違和感だったんですが、オチまで読んで違和感がさっぱり消えました。
フォント遊びをやっているライトノベル、かなり久しぶりに読んだなーという意味でも、楽しい一冊でした。
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宇宙戦艦ヤマト (1978年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
西暦二一九九年、ガミラスの遊星爆弾攻撃により、地球の放射能汚染は極限に達していた。そんなときイスカンダルのスターシャから、放射能除去装置を取りにくるようにとのメッセージが……人類滅亡まで往復二十九万六千光年の旅に、ヤマトは単身旅立っていく。ガミラスとの非情な戦いに耐える、古代進はじめヤマト乗組員たち! その勇姿をえがく待望の第一部!!(カバー折り返しより)

ヤマト、だいたいの話は知っているし再アニメ化もしてましたが、コバルトで小説なんて出てたのか……と手に取ってみました。1978年刊でノベライズ(メディアミックス?)している本でも、今とほとんど変わらない文章の印象でした。余計なこと書かない、人が持っているアニメの印象のまましか書かない、みたいな。
若干時代を感じる表現がありつつも、ヤマトの物語ってやっぱり面白いなー!! と思いました。
魔法ファンタジーの世界 (岩波新書)
「指輪物語」「ゲド戦記」「ナルニア国ものがたり」。子どもたちを、そして今や大人たちをも惹きつけてやまない、魔法ファンタジーの不思議な魅力の秘密を解きほぐしていく。伝承の世界にその系譜を探り、細部のリアリティにその力を見出し、さらにそこには危険な罠すらひそんでいることも明らかにする、本格的な案内の書。(カバー折り返しより)

これまで書かれてきた代表的な魔法ファンタジーには、どんなものがあるのか、という入門書。なんですが、思ったより主観的? というか、作品を絞って書いていないせいか、『指輪物語』と『ナルニア国ものがたり』以外の作品の比較が頭の中でできずに、最終的に結局魔法ファンタジーの世界ってなんだったんだっけ……となってしまいました。
善と悪はいろんなところで論じられているものを読んだことがありますが、伝承、ケルト、アイルランドを引き合いに出してくるのが面白かったな! ケルト系の神話が、指輪やナルニアに当てはまるとはあんまり思ったことがなくて、面白く読みました。
少年魔法人形 キスからはじまる契約魔法 (一迅社文庫アイリス わ 1-1)
キスしたら、魔法人形が目覚めちゃった…!?
素直になれないせいで友達ができない優等生エミリアは、ある日突然、ラスと名乗る最強の魔法人形のマスターにされてしまう。綺麗な顔をして強引&毒舌なラスとともに、普通科から魔法科に転入したエミリア。そんな彼女に優しくしてくれる異国の王子様シヴァに、ラスはなぜか敵対心むき出しで…?
ツンデレ少女VSツンデレ少年人形。魔法学園を舞台にしたマジック★ファンタジー開幕!(裏表紙より)

面白かったー! 続きが読みたくなったー! ひと相手にはどうしてもきつい物言いになってしまい、毎日落ち込んでいるエミリア。今日こそは笑顔で挨拶をする! と意気込むけれど空振り。偶然みつけた魔法道具の置かれた小部屋に座る少年人形相手に、反省を零し、練習を繰り返す。そんなある日、好奇心でキスしてみたことから、その少年人形ラスが目覚めてしまい。
「またうまくできなかったー!」と泣く女の子って、本当にできないのかあ? と思うところがあるんですが、エミリアは、なんというか、その出来なさというのが自然で、ただのツンデレじゃないところが可愛いと思いました。そういう女の子がべたぼれされる逆ハーレムものじゃなくて、少年少女の学園ものというのがいい! 仲間たちで謎を解いたり困難を解決するのは本当にいい!
魔法学園のわくわく感や、主人公の不器用さ、一所懸命さがすごくまっすぐに伝わってきて、本当に面白かった。なんだかハリー・ポッターみたいな学園世界だなーと思うのは、有名な魔法使いや、城の仕掛けが多彩だからかな。生徒たちはもちろん、先生たちも癖があって、これからエミリアが地道な努力で魔法使いへの道を駆け上がっていくことが期待できるだけに、続きがないのは惜しすぎる……。
古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)
 勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。不幸のどん底にいた相沢真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が! 事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった……。
 笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作!

コージー・ミステリーという文字を私は最近よく目にするんですが、改めて調べてみると、密なコミュニティの中で起こる、暴力的表現がなるべく排除された推理もの、現代では恋愛要素も含む、ということなのか。勉強になった。
というわけで、葉崎市を舞台に、地元の名家と古書店を舞台にした作品。登場人物が多いんですが、結構それぞれの行動や立場がはっきりしていて読みやすく、でも最後はシリーズ物のせいかちょっと散らかったままになったような……という印象でした。でも面白かった! お金と、人の悪意と、思いやりと。あとちょっとぞわっとする部分もあって、推理もので描かれる悪意が好きな身としてはぞくぞくしました。
ロマンス小説を知っているなら面白いところがあると思います。この古書店アゼリア、ロマンス小説専門の古書店。ノーラ・ロバーツとかリンダ・ハワードとか全然詳しくない私でも分かる名前が出てきて、面白かった。これを参考に海外ロマンス小説を読んでみてもいいかもなあと思った。
大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉(福音館文庫)
「大きな森」の家をあとにして、インガルス一家は、広々としえた大草原での新しい土地をもとめ、インディアン・テリトリイへ幌馬車で旅だちます。いくつもの州を通りぬけ、ようやくたどりついた大草原に、とうさんとかあさんは力をあわせて家を作っていきます。ローラ六歳から七歳までの一年間の物語。(裏表紙より)

一作目『大きな森の小さな家』よりは事件がめいっぱい起こって、はらはらどきどきした。インディアンについて多少なりとも知識があると、読んでいると様々な言動が引っかかってしまう。そういう時代だったのだろうけれども。
お父さんの口癖が「終わりよければすべて良し」になっていたり、お母さんはなにかと「まあ、チャールズ!」と声をあげたり、メアリイが少しずつ子どもらしくなくなっていたり、ローラがお転婆でメアリイとうまが合わなくなりつつ会ったりと、変化が見られて面白かった。
大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫)
 ウィスコンシン州の「大きな森」の丸太小屋に、ローラと、とうさん、かあさん、姉のメアリイ、妹のキャリーが住んでいます。物語は、冬がくるまえの食料作りからはじまり、ローラ五歳から六歳までの、一年間の森での生活が、好奇心いっぱいのローラの目を通して生き生きとものがたれます。(裏表紙より)

必要にかられて読む。大きな起伏がないけれど、静かに幸せ、な気持ちになる。家族の絆や、食料を作るところや、とうさんの語る物語、ヴァイオリンの調べ、温かい家庭がじっくり描かれているなあと思います。家族以外の人がなかなか出てこないせいもあるだろうけれど、だからこその交流がすごく丁寧に描かれている。
本当に食料がおいしそう! 食用肉の話や、塩漬け、燻製。カエデ糖。シロップ。トウモロコシ。全然、凝ったものは食べていないはずなのに、じっくり時間をかけたり、蓄えていたり、育てたりしているものを食べるというのが、すごく羨ましい。
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Author:月子
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