読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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コミックス全8巻。
平成×年、16歳の相馬光也は、過保護な母親にうんざりしながらも、曾祖父・慶光と慶光が教えてくれたヴァイオリンを心の支えとして日々を送っていた。しかしその慶光が危篤状態になり、駆けつけた病院で地震に遭った光也は、階段から落下するその時、曾祖父の声を聞く。気がついた光也の目の前に広がっていたのは、平成の世とは思えない東京の風景。そこは、大正10年、曾祖父がまだ16歳だった時代であり、光也は、曾祖父が大事に持っていた写真に写っていた少年・春日仁と出会う。
タイムスリップ大正もの。現代からやってきた光也は、曾祖父・慶光の少年期と瓜二つであるために、春日仁に「お前は慶光だ」と言われ、保護される。果たして自分は光也なのか、それとも慶光の身体に宿ったもう一つの人格なのかと悩みながらも、危篤状態だった曾祖父の声に従って、「あいつを救う」ことを成そうとする……。
後半から一気に事件が起こり、その勢いにうおおおおと言っているとお話が終わるのですが、それまでの日々も、あたたかく優しい日々で、登場人物みんなが好きになってしまう。若く、駆けていける子たちの物語で、だからこそエピローグは込み上げるものがありました。
幸せになれ、という言葉を、ああいう風に言うというのが、もうたまらん。
大好きな漫画です。オススメ、ありがとうございました!
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なかよし、りぼん系のコミックスは、小学生のときから持っている本なので、ずいぶんくたびれてますが、今日に至るまでたくさん読みました。最近は白泉社系が多いですが、根本はここだなあと思っています。
合わせて、中山星香さんのファンタジーからは多大なる影響を受けました。子どもの頃にずっと繰り返し読んでいて、ああいう妖精がいて魔の物がいて伝説があって歌があって、という世界観が私にとってすごくなじみのあるものになっていました。
中山さんの本は、調べてみると初期作を結構読んできたみたいです。特に『グリフォン・ガーデン』『はるかなる光の国へ』『フィアリーブルーの伝説』、そして『花冠の竜の国』が好きでした。ので、その前者三つの紹介などしてみようかなと思います。花冠はずいぶん前に書きましたし!
『はるかなる光の国へ』
少年少女たちが三振りの魔剣を手に王国を救う話。『妖精国の騎士』とつながるお話で、少年少女が主人公で取っ付きやすかったのです。児童文学のような、正統派冒険ファンタジーで、短かったけれど大好きなお話でした。
『グリフォン・ガーデン』
ダンスに才能ある幸せな少女がある日孤児となり、祖父母のいる日本に引き取られ暮らしていたところ、外国から「グリフォン・ガーデン」という映画の主演依頼がきて……。
いつか王子様が迎えに来て、というようなシチュエーションで、成功していく女の子の話は大好きだったのでした。短いお話だったのが残念。でも好き!
本格的なファンタジーの『フィアリーブルーの伝説』。
森の種族と鳥の種族が存在する森と空のある世界。母親を失った少年は、鳥の種族のリン王女に拾われ、養い子として鳥の種族の元で成長する。王女にエル・ファリドと名付けられた少年は、自分が森の王の血を引くと知り、リンと別れ、森の種族と鳥の種族を結びつけるために行動していくが。
この王女、リンは長寿で、森の王のエル・ファリドは彼女の元で大きくなり、彼女に恋するようになります。長寿種と短命種の悩みというのが、もう……! リンにとって、いつまでたってもかわいいエル・ファリドというのが、切なくも暖かい愛なのです。
今調べてみると、文庫版は後日篇が加わっているんですね! うわ、読みたいー!(じたばた)
フィアリーブルーは、絶対お好きそうな方が何人かいるぞ……と思っていたら思わず長文になりました。
種族差もいいですが、伝説の剣もいいですよ! サクセスストーリーもいいですよ!
合わせて、中山星香さんのファンタジーからは多大なる影響を受けました。子どもの頃にずっと繰り返し読んでいて、ああいう妖精がいて魔の物がいて伝説があって歌があって、という世界観が私にとってすごくなじみのあるものになっていました。
中山さんの本は、調べてみると初期作を結構読んできたみたいです。特に『グリフォン・ガーデン』『はるかなる光の国へ』『フィアリーブルーの伝説』、そして『花冠の竜の国』が好きでした。ので、その前者三つの紹介などしてみようかなと思います。花冠はずいぶん前に書きましたし!
『はるかなる光の国へ』
少年少女たちが三振りの魔剣を手に王国を救う話。『妖精国の騎士』とつながるお話で、少年少女が主人公で取っ付きやすかったのです。児童文学のような、正統派冒険ファンタジーで、短かったけれど大好きなお話でした。
『グリフォン・ガーデン』
ダンスに才能ある幸せな少女がある日孤児となり、祖父母のいる日本に引き取られ暮らしていたところ、外国から「グリフォン・ガーデン」という映画の主演依頼がきて……。
いつか王子様が迎えに来て、というようなシチュエーションで、成功していく女の子の話は大好きだったのでした。短いお話だったのが残念。でも好き!
本格的なファンタジーの『フィアリーブルーの伝説』。
森の種族と鳥の種族が存在する森と空のある世界。母親を失った少年は、鳥の種族のリン王女に拾われ、養い子として鳥の種族の元で成長する。王女にエル・ファリドと名付けられた少年は、自分が森の王の血を引くと知り、リンと別れ、森の種族と鳥の種族を結びつけるために行動していくが。
この王女、リンは長寿で、森の王のエル・ファリドは彼女の元で大きくなり、彼女に恋するようになります。長寿種と短命種の悩みというのが、もう……! リンにとって、いつまでたってもかわいいエル・ファリドというのが、切なくも暖かい愛なのです。
今調べてみると、文庫版は後日篇が加わっているんですね! うわ、読みたいー!(じたばた)
フィアリーブルーは、絶対お好きそうな方が何人かいるぞ……と思っていたら思わず長文になりました。
種族差もいいですが、伝説の剣もいいですよ! サクセスストーリーもいいですよ!
この二ヶ月の間に読んだ漫画から、すごく好きだというものを挙げてみるエントリです。
本館での感想と重複があります。
『円舞曲は白いドレスで』さいとうちほ(文庫版・全4巻)
青樹湖都は、海軍人・鬼堂院将臣と婚約している16歳。出席したパーティで、イギリス人とインド人のハーフである、ウィリアム・サジット・アスターと出会い、恋に落ちる。サジットはインド独立を目指す重要人物であり、常に命を狙われるような危険に晒されている。それでも、湖都は選んだ。上海へ、インドへ、そして満州へと渡る、少女の物語。
読み終わった後、はあー……とため息をついてしまった!
一人の少女を巡って二人の男が、という構図なんですが、この少女、主人公・湖都がただではいかないというか、ただひたすら愛に向かって走り続けるひたむきさや強さ、それでいて可憐さや清らかさを備えていて、ひたすらすごい。こう、凛々しいとかそういうのではなくて、ただただ、女性としてかっこいい。彼女の選択、サジットに対する答えや将臣に対する答えの出し方も、もう揺れ動く少女ではなくて、一人の女性なんだなと思うと、かっこいい、すごい、としか言いようがなかったなあ! 「白木蘭円舞曲」のラストが、本当に、本当に! すばらしい一言で終わっていて、心から感動しました。ああ、そうだよなあ! と。
さいとうさんは少女、娘、女性の描き方がかっこいいなあ。好きだなあ!
すごく面白かったです!
『ちはやふる』末次由紀(既刊14巻)
小学六年生の千早は、福井からやってきた転校生の少年・新に、百人一首競技かるたの魅力を教えられる。とある才能を持っていた千早は、やがてその競技世界に飛び込んでいくことになる。
私が読んだのは四巻まで。どうやらこの作品に非常に共感してしまうらしく、四巻まで読んだだけなのに毎巻泣きます……。
でも、多分、なんとなく思うことがあって。何か一つのもの、人生を捧げるような何かを見つけてしまって、そこから逃げられないようなでもそのことがすごく誇りに思えるような気持ちとか、周囲の人々の同じものを共有しながらお互いを高め合っていくところとか、周囲がうらやましくて焦る気持ちとか、でもふと私何やってるんだろうと立ち止まってしまったりとか、それでも周囲の人が自分のことを認めてくれる喜びとか。そういうものが、多分自分の中の何かに引っかかってぼろぼろ涙をこぼさせるんだろうななどと思います。
『お嬢様と妖怪執事』藤原ここあ(全1巻)
短編集です。「妖狐×僕SS」のプレ版みたいなのが表題作です。収録作は「お嬢様と妖怪執事」「山田」「ストレイドール」「私は」。藤原ここあワールド全開で、いい話だったり、ずきっとしたり、ヘンタイだったりと非常に楽しい一冊でした。
オススメは「山田」と「私は」です。特に「山田」はなんだろう、今はあんまり見なくなった気がする突き抜け感のあるギャグな気がします超私感ですが。絵がかわいく綺麗なせいでもっと読みたいなと思わせるギャグでした。
月崗ヤスコ『ウチで、お茶でも。』(既刊1巻)
とある理由で家をなくし、公園で野宿をしていた澤いちえは、同級生の内竹広にそれを発見され、内家に招き入れられる。竹広は学校内でも美形、御曹司として有名。彼を合わせて四人の内兄弟は、御曹司であることが理由で大問題を抱えていて……。
主人公ヒロインの四兄弟との同居もの、なんですが、このヒロインがすごくマイペースで面白い! 世話焼きというほど女の子らしいというわけでもないのですが、でもよく気がつくいい子で、でもまったりなところがすごくいい。対して内兄弟は、みんな個性豊かで派手派手しいんですが、とある性質によりヒロインには甘い、というところがおいしいです。家っていいなあと温かい気持ちになりながらも、少女漫画らしいおいしい展開を逃していない感じが、すごく好きなんです!
清水まみ『二次元王子オオタくん』(既刊2巻)
資産家令嬢・徳井映美の恋人・太田君はオタク。一般人ながらも彼を理解しようとする映美は、時にキャラ弁を、時にコスプレを、時にフィギュアを作る。太田君は大田君で、映美のことがかわいくて仕方がないらしく。
四コマ漫画です。紹介文を書くのが難しいですが、これ表紙だけ見てどうせ子ども向けなんだろーなどと舐めてました。ごめんなさい。すごく面白かった! すごくにやにや漫画なんですよ! オタクものなんですが、それをコメディとかギャグの方にして描いていて、映美が太田君のために色々とんでもないスキルを見せるせいもあるのか、卑屈さがなくて楽しいんですよ!
かと思うと、太田君は大田君で、オタクのくせにリア充スキルを持っていて! 彼女のことを「なにこのかわいい生き物」などと思って甘やかしたりもする。結局はリア充カップルというか、バカップルの日常四コマになってると思うんですが、読んでてにやにやしてしまいました。面白かった。
本館での感想と重複があります。
『円舞曲は白いドレスで』さいとうちほ(文庫版・全4巻)
青樹湖都は、海軍人・鬼堂院将臣と婚約している16歳。出席したパーティで、イギリス人とインド人のハーフである、ウィリアム・サジット・アスターと出会い、恋に落ちる。サジットはインド独立を目指す重要人物であり、常に命を狙われるような危険に晒されている。それでも、湖都は選んだ。上海へ、インドへ、そして満州へと渡る、少女の物語。
読み終わった後、はあー……とため息をついてしまった!
一人の少女を巡って二人の男が、という構図なんですが、この少女、主人公・湖都がただではいかないというか、ただひたすら愛に向かって走り続けるひたむきさや強さ、それでいて可憐さや清らかさを備えていて、ひたすらすごい。こう、凛々しいとかそういうのではなくて、ただただ、女性としてかっこいい。彼女の選択、サジットに対する答えや将臣に対する答えの出し方も、もう揺れ動く少女ではなくて、一人の女性なんだなと思うと、かっこいい、すごい、としか言いようがなかったなあ! 「白木蘭円舞曲」のラストが、本当に、本当に! すばらしい一言で終わっていて、心から感動しました。ああ、そうだよなあ! と。
さいとうさんは少女、娘、女性の描き方がかっこいいなあ。好きだなあ!
すごく面白かったです!
『ちはやふる』末次由紀(既刊14巻)
小学六年生の千早は、福井からやってきた転校生の少年・新に、百人一首競技かるたの魅力を教えられる。とある才能を持っていた千早は、やがてその競技世界に飛び込んでいくことになる。
私が読んだのは四巻まで。どうやらこの作品に非常に共感してしまうらしく、四巻まで読んだだけなのに毎巻泣きます……。
でも、多分、なんとなく思うことがあって。何か一つのもの、人生を捧げるような何かを見つけてしまって、そこから逃げられないようなでもそのことがすごく誇りに思えるような気持ちとか、周囲の人々の同じものを共有しながらお互いを高め合っていくところとか、周囲がうらやましくて焦る気持ちとか、でもふと私何やってるんだろうと立ち止まってしまったりとか、それでも周囲の人が自分のことを認めてくれる喜びとか。そういうものが、多分自分の中の何かに引っかかってぼろぼろ涙をこぼさせるんだろうななどと思います。
『お嬢様と妖怪執事』藤原ここあ(全1巻)
短編集です。「妖狐×僕SS」のプレ版みたいなのが表題作です。収録作は「お嬢様と妖怪執事」「山田」「ストレイドール」「私は」。藤原ここあワールド全開で、いい話だったり、ずきっとしたり、ヘンタイだったりと非常に楽しい一冊でした。
オススメは「山田」と「私は」です。特に「山田」はなんだろう、今はあんまり見なくなった気がする突き抜け感のあるギャグな気がします超私感ですが。絵がかわいく綺麗なせいでもっと読みたいなと思わせるギャグでした。
月崗ヤスコ『ウチで、お茶でも。』(既刊1巻)
とある理由で家をなくし、公園で野宿をしていた澤いちえは、同級生の内竹広にそれを発見され、内家に招き入れられる。竹広は学校内でも美形、御曹司として有名。彼を合わせて四人の内兄弟は、御曹司であることが理由で大問題を抱えていて……。
主人公ヒロインの四兄弟との同居もの、なんですが、このヒロインがすごくマイペースで面白い! 世話焼きというほど女の子らしいというわけでもないのですが、でもよく気がつくいい子で、でもまったりなところがすごくいい。対して内兄弟は、みんな個性豊かで派手派手しいんですが、とある性質によりヒロインには甘い、というところがおいしいです。家っていいなあと温かい気持ちになりながらも、少女漫画らしいおいしい展開を逃していない感じが、すごく好きなんです!
清水まみ『二次元王子オオタくん』(既刊2巻)
資産家令嬢・徳井映美の恋人・太田君はオタク。一般人ながらも彼を理解しようとする映美は、時にキャラ弁を、時にコスプレを、時にフィギュアを作る。太田君は大田君で、映美のことがかわいくて仕方がないらしく。
四コマ漫画です。紹介文を書くのが難しいですが、これ表紙だけ見てどうせ子ども向けなんだろーなどと舐めてました。ごめんなさい。すごく面白かった! すごくにやにや漫画なんですよ! オタクものなんですが、それをコメディとかギャグの方にして描いていて、映美が太田君のために色々とんでもないスキルを見せるせいもあるのか、卑屈さがなくて楽しいんですよ!
かと思うと、太田君は大田君で、オタクのくせにリア充スキルを持っていて! 彼女のことを「なにこのかわいい生き物」などと思って甘やかしたりもする。結局はリア充カップルというか、バカップルの日常四コマになってると思うんですが、読んでてにやにやしてしまいました。面白かった。
漫画話がすっかりご無沙汰。せっかくなので四ヶ月ぶりに好きだったのをまとめてみようと思います。
最新とかではなくて、ただ単に私が読んだ漫画のまとめですよー。
キッズ・ジョーカー (Vol.1) (PRINCESS COMICS)
『キッズ・ジョーカー』藤田麻貴(コミックス全6巻)
梁川蛍は、いつか刑事になると決めている正義感の強い女子高生。しかしその性格が災いして、トラブルに自ら首を突っ込んでいく。そんなある日、梶原と名乗る青年に協力したことから、警察の特殊組織のバイトを始めることに……。
本サイトの方で書いていた小説に「これを思い出したんです!」というメッセージをいただき、懐かしくなって揃えて読んでみました。当時本誌で追いかけていたので、すっごく懐かしくて、すっごく楽しかったです。元気で負けん気の強い女の子と三角関係! この主人公・蛍が、気が強くてでも心優しい、身体能力も高い度胸のある女の子で、本当にこういうヒロインが大好きだという気持ちを思い出しました。彼女を大切にする梶原と、彼女に興味を抱く湖条。私はこの再読で、湖条に落ちました……。
『乙嫁語り』3巻 森薫(既刊3巻)
2巻終わりで、話がアミルさんから別の人々へ移ると聞いてしょんぼりしていたんですが!
スミスさん、スミスさあああああん!!
続きを早く!
『乱と灰色の世界』3巻 入江亜季(既刊3巻)
実は『コダマの谷』からずっと買っている作家さんです。
妹と「けしからん!」(褒め言葉)という話をした三巻。表情がかわいいなあ!
『赤髪の白雪姫』6巻 あきづき空太(既刊6巻)
大好きなシリーズ。1巻ごとに強烈なときめきポイントがあると思っているんですが、実はこの本、帯の裏側を全然みていなかったので、るんるんと本編を読んでいたら、某の台詞で「ぶはあっ!?」と噴き出しました。ひ、ひいいいい(ときめきで悲鳴をあげる図)。見開きのあの宣言、ときめきすぎてやばかったです。
そしてオビかっこいい。ラジかっこいい。
私はさりげなく寝所のイザナ殿下が好きです。起こされて天蓋めくって答えて起きて上着羽織ってゼンと喋ってるあの一連のシーンが好きだ。……何が好きなのか自分でもよく分からん……。
『今日も明日も。』絵夢羅(既刊9巻)
少女漫画家を目指す笹神ちかは、幼なじみの少女漫画家・桃瀬稜に弟子入りする。15歳のちかと23歳の稜。純粋無垢なちかの言動に振り回される稜だが、次第に、お互い大切なものに気付かされていって……。
近頃最終回を迎えた(本誌で読んだ)少女漫画家を目指す女の子のお話。コメディなところとシリアスなところがいい塩梅で、読んでいてすごく心地よくて楽しくて、恋愛関係もすごく楽しくて面白くて、創作を語ったり創作を大事にするところに、胸を打たれたりなどして、最終回辺りは泣きながら読んでました。夢を叶える物語って、いいなあ!
あと、あの作品の関係人物である、夏澄少年をああいう位置に配するというのが新しくて面白いなと思いました。
『月は東に日は西に』わかつきめぐみ(白泉社文庫・全1巻)
各クラブの雑用をこなして部費を得る、美術部からのはぐれ組が集ったことで結成された『楽描倶楽部』。その二代目部長・高橋茗と個性豊かな面々の連作短編。
かつてコミックスが家にあったのですが、いつの間にか失われていて、すごく好きだったので見つけて読みました。
あの時のほわっとした温かい気持ちが蘇ってきました。お話は足りていないし、説明不足なところもあるのですが、このお話の数々が感じさせる空気がすごく好きで、高校というものや、部活動に憧れを持っていた気持ちを思い出したり……。
こういう空気感は、きっと書くのは難しいだろうなあ……と考えている自分がいました。あったかいような、楽しいような、そんな空気。
D・キッサン短編集2『ゆり子には内緒』D・キッサン
この方も新刊が出るたびに買ってしまう作家さんの一人です。西洋、和風、中華風、平安、昭和、学園など色々な短編が収録されています。すごいなー。こういう幅の広い話が書けたらきっと楽しいだろうなー。
すごくシリアスな話から、色っぽく感じられる話、軽快な話など、たくさんあってすごく楽しかったです。
楽しいと思ったのは「志能便の手」で、個人的にすごく好きだったのは「切望の娘」です。……信仰とか祈りとかが好きでごめん!
最新とかではなくて、ただ単に私が読んだ漫画のまとめですよー。
キッズ・ジョーカー (Vol.1) (PRINCESS COMICS)
『キッズ・ジョーカー』藤田麻貴(コミックス全6巻)
梁川蛍は、いつか刑事になると決めている正義感の強い女子高生。しかしその性格が災いして、トラブルに自ら首を突っ込んでいく。そんなある日、梶原と名乗る青年に協力したことから、警察の特殊組織のバイトを始めることに……。
本サイトの方で書いていた小説に「これを思い出したんです!」というメッセージをいただき、懐かしくなって揃えて読んでみました。当時本誌で追いかけていたので、すっごく懐かしくて、すっごく楽しかったです。元気で負けん気の強い女の子と三角関係! この主人公・蛍が、気が強くてでも心優しい、身体能力も高い度胸のある女の子で、本当にこういうヒロインが大好きだという気持ちを思い出しました。彼女を大切にする梶原と、彼女に興味を抱く湖条。私はこの再読で、湖条に落ちました……。
『乙嫁語り』3巻 森薫(既刊3巻)
2巻終わりで、話がアミルさんから別の人々へ移ると聞いてしょんぼりしていたんですが!
スミスさん、スミスさあああああん!!
続きを早く!
『乱と灰色の世界』3巻 入江亜季(既刊3巻)
実は『コダマの谷』からずっと買っている作家さんです。
妹と「けしからん!」(褒め言葉)という話をした三巻。表情がかわいいなあ!
『赤髪の白雪姫』6巻 あきづき空太(既刊6巻)
大好きなシリーズ。1巻ごとに強烈なときめきポイントがあると思っているんですが、実はこの本、帯の裏側を全然みていなかったので、るんるんと本編を読んでいたら、某の台詞で「ぶはあっ!?」と噴き出しました。ひ、ひいいいい(ときめきで悲鳴をあげる図)。見開きのあの宣言、ときめきすぎてやばかったです。
そしてオビかっこいい。ラジかっこいい。
私はさりげなく寝所のイザナ殿下が好きです。起こされて天蓋めくって答えて起きて上着羽織ってゼンと喋ってるあの一連のシーンが好きだ。……何が好きなのか自分でもよく分からん……。
『今日も明日も。』絵夢羅(既刊9巻)
少女漫画家を目指す笹神ちかは、幼なじみの少女漫画家・桃瀬稜に弟子入りする。15歳のちかと23歳の稜。純粋無垢なちかの言動に振り回される稜だが、次第に、お互い大切なものに気付かされていって……。
近頃最終回を迎えた(本誌で読んだ)少女漫画家を目指す女の子のお話。コメディなところとシリアスなところがいい塩梅で、読んでいてすごく心地よくて楽しくて、恋愛関係もすごく楽しくて面白くて、創作を語ったり創作を大事にするところに、胸を打たれたりなどして、最終回辺りは泣きながら読んでました。夢を叶える物語って、いいなあ!
あと、あの作品の関係人物である、夏澄少年をああいう位置に配するというのが新しくて面白いなと思いました。
『月は東に日は西に』わかつきめぐみ(白泉社文庫・全1巻)
各クラブの雑用をこなして部費を得る、美術部からのはぐれ組が集ったことで結成された『楽描倶楽部』。その二代目部長・高橋茗と個性豊かな面々の連作短編。
かつてコミックスが家にあったのですが、いつの間にか失われていて、すごく好きだったので見つけて読みました。
あの時のほわっとした温かい気持ちが蘇ってきました。お話は足りていないし、説明不足なところもあるのですが、このお話の数々が感じさせる空気がすごく好きで、高校というものや、部活動に憧れを持っていた気持ちを思い出したり……。
こういう空気感は、きっと書くのは難しいだろうなあ……と考えている自分がいました。あったかいような、楽しいような、そんな空気。
D・キッサン短編集2『ゆり子には内緒』D・キッサン
この方も新刊が出るたびに買ってしまう作家さんの一人です。西洋、和風、中華風、平安、昭和、学園など色々な短編が収録されています。すごいなー。こういう幅の広い話が書けたらきっと楽しいだろうなー。
すごくシリアスな話から、色っぽく感じられる話、軽快な話など、たくさんあってすごく楽しかったです。
楽しいと思ったのは「志能便の手」で、個人的にすごく好きだったのは「切望の娘」です。……信仰とか祈りとかが好きでごめん!
6月になりました。
様々な事情が重なって、今年はよく漫画を読んでいるようです。現在の読了数は活字の二倍くらい。
最近の少女漫画も好きですが、萩尾望都作品にドはまりしています。この頃のSFやファンタジーに、とても心惹かれる。
最近読んだのは萩尾望都さんの『アメリカン・パイ』(秋田文庫・全一巻)
マイアミで暮らす天涯孤独のバンドマン、グラン・パは、ある日浮浪児のリューを拾い、行きがかりで世話をすることに。このリュー、実は少女。英語があまり得意でないらしい彼女が時々口ずさむのは、ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」という曲。あることがきっかけでリューを舞台にあげたグラン・パは、彼女の歌声をきくが……。(表題作)
一緒に収録されている「アロイス」や「ジェニファの恋のお相手は」「雪の子」が萩尾望都作品を論じるにあたって取り上げられそうな印象なので、「アメリカン・パイ」はかなり異色なように思えます。
この作品がとても好きです。ヨーロッパほどきしきし寒い感じがするのでもなく、温かく穏やかな世界にゆるゆると解き放たれていくようなお話なのです。でもしっかり切なくて。顔は悪いが人はいいグラン・パと、「小鬼」リューの出会いと別れが、じわりと染みる。
上記の作品の他にも収録されている作品は様々あるのですが、私のブログに書くなら取り上げなければならぬだろう作品は「ヴィオリータ」。たった16ページに過去—現在—未来の時の流れを見る。
ある老人がまどろみから目覚め、ヴィオリータを探す……その夢を見たヨハン少年は、外から窓に雪をぶつけられて目覚める。外には彼の好きな少女ヴィオリータが……。(「ヴィオリータ」)
繰り返し出会うヨハンとヴィオリータ。どこからが夢で、過去で、現在で、未来なのかを考えると、かなりの質量を持った話なのにたった16ページなのか! という気分になります。
永遠の少女、追いかける少年、という構造は、恩田陸の『ライオンハート』を思い出させるなあ。『ライオンハート』はロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』がオマージュ元ですね。でも、ジェニーはどちらかというと、原作付きで萩尾先生が描いていらっしゃった『マリーン』の方が似ていると思ったり。
そして、実は読んでいます。大高忍さんの『マギ』(既刊8巻)
妹がマギから大高さんにドハマりしてすももを読んでいたのですが、私は何故か読もうとしていませんでした。
分かってくださいませんか、面白いと分かっているものはなかなかすぐに読みにくいって!
8巻の途中で話が一段落するので、待ってよかったと思いました。カシムとの決着は号泣してしまった。ほんの少し、違っただけ。それだけでここまで辛い戦いをせねばならないとは。自分のすべきことを全力でやる、ということは、それに気付くことも、すべきことを知ることも、全力を出すことも、たくさん難しい。というようなことを考えました。
西炯子さんの『STAY』(小学館文庫・全四巻)。私が読んだのはフラワーコミックス版でした。
とある田舎の高校の、演劇部に所属する高校生たちとその周辺の人々のオムニバス。
西さんの描く女性は、かっこいい……。
ちょっと変わった人も多いですが、一番好きなのは刈川さんです。彼女の風貌は冴えませんが(たぶんそれゆえに主人公にはなりませんが)理解者たる位置にいるのがかっこいいです。なので一番好きな話は「双子座の女」です。清雅のかわいさがまたたまらない。でも注意していただきたいのが、男(?)と男のお話であること。話のメインが性同一性の男の子です。しかしかわいいのだ、乙女で。
同じくらい好きなのが、「愛してる」です。お互いにやっていることは痛いのに、ときめく。同じものを目指して、別れて、どこかで出会うという形が好きなんだ。主人公たる写真を撮るカメラ小僧もまた大筋では脇にいましたが、彼も理解者の位置にいた人で、そんな彼がメインに据えられた短編。「愛してる」の一言が幸せそうでたまらない。
様々な事情が重なって、今年はよく漫画を読んでいるようです。現在の読了数は活字の二倍くらい。
最近の少女漫画も好きですが、萩尾望都作品にドはまりしています。この頃のSFやファンタジーに、とても心惹かれる。
最近読んだのは萩尾望都さんの『アメリカン・パイ』(秋田文庫・全一巻)
マイアミで暮らす天涯孤独のバンドマン、グラン・パは、ある日浮浪児のリューを拾い、行きがかりで世話をすることに。このリュー、実は少女。英語があまり得意でないらしい彼女が時々口ずさむのは、ドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」という曲。あることがきっかけでリューを舞台にあげたグラン・パは、彼女の歌声をきくが……。(表題作)
一緒に収録されている「アロイス」や「ジェニファの恋のお相手は」「雪の子」が萩尾望都作品を論じるにあたって取り上げられそうな印象なので、「アメリカン・パイ」はかなり異色なように思えます。
この作品がとても好きです。ヨーロッパほどきしきし寒い感じがするのでもなく、温かく穏やかな世界にゆるゆると解き放たれていくようなお話なのです。でもしっかり切なくて。顔は悪いが人はいいグラン・パと、「小鬼」リューの出会いと別れが、じわりと染みる。
上記の作品の他にも収録されている作品は様々あるのですが、私のブログに書くなら取り上げなければならぬだろう作品は「ヴィオリータ」。たった16ページに過去—現在—未来の時の流れを見る。
ある老人がまどろみから目覚め、ヴィオリータを探す……その夢を見たヨハン少年は、外から窓に雪をぶつけられて目覚める。外には彼の好きな少女ヴィオリータが……。(「ヴィオリータ」)
繰り返し出会うヨハンとヴィオリータ。どこからが夢で、過去で、現在で、未来なのかを考えると、かなりの質量を持った話なのにたった16ページなのか! という気分になります。
永遠の少女、追いかける少年、という構造は、恩田陸の『ライオンハート』を思い出させるなあ。『ライオンハート』はロバート・ネイサンの『ジェニーの肖像』がオマージュ元ですね。でも、ジェニーはどちらかというと、原作付きで萩尾先生が描いていらっしゃった『マリーン』の方が似ていると思ったり。
そして、実は読んでいます。大高忍さんの『マギ』(既刊8巻)
妹がマギから大高さんにドハマりしてすももを読んでいたのですが、私は何故か読もうとしていませんでした。
分かってくださいませんか、面白いと分かっているものはなかなかすぐに読みにくいって!
8巻の途中で話が一段落するので、待ってよかったと思いました。カシムとの決着は号泣してしまった。ほんの少し、違っただけ。それだけでここまで辛い戦いをせねばならないとは。自分のすべきことを全力でやる、ということは、それに気付くことも、すべきことを知ることも、全力を出すことも、たくさん難しい。というようなことを考えました。
西炯子さんの『STAY』(小学館文庫・全四巻)。私が読んだのはフラワーコミックス版でした。
とある田舎の高校の、演劇部に所属する高校生たちとその周辺の人々のオムニバス。
西さんの描く女性は、かっこいい……。
ちょっと変わった人も多いですが、一番好きなのは刈川さんです。彼女の風貌は冴えませんが(たぶんそれゆえに主人公にはなりませんが)理解者たる位置にいるのがかっこいいです。なので一番好きな話は「双子座の女」です。清雅のかわいさがまたたまらない。でも注意していただきたいのが、男(?)と男のお話であること。話のメインが性同一性の男の子です。しかしかわいいのだ、乙女で。
同じくらい好きなのが、「愛してる」です。お互いにやっていることは痛いのに、ときめく。同じものを目指して、別れて、どこかで出会うという形が好きなんだ。主人公たる写真を撮るカメラ小僧もまた大筋では脇にいましたが、彼も理解者の位置にいた人で、そんな彼がメインに据えられた短編。「愛してる」の一言が幸せそうでたまらない。
この一ヶ月はほぼ漫画ばかりを読んで過ごしています。
貸していただいた本で、ついはまってしまった、絹田村子『読経しちゃうぞ!』『さんすくみ』第一巻を買ってしまった。
神社の息子、寺の息子、教会の息子が出会い、同じ宗教法人仲間として友情を結んだものの、そう簡単に行かない日常を描くドタバタコメディ。シュールさが好きです。『読経しちゃうぞ!』での出会いの感謝の仕方がそれぞれすぎて噴いた。
佐々木倫子作品のノリがお好きなら、たぶん好きだと思う。
草川為さんの『龍の花わずらい』(全7巻)。連載開始当時は本誌を読んでいたのですが、ある人の衝撃的な話からぱったり本誌を買わなくなったので、どういう決着があったのか気になっていたのですが、この度揃えて読みました。
龍の治めるオアシス。その姫シャクヤは龍に変じることのできる少女。許婚と同じく手の甲に花の紋が刺青として刻まれるが、龍の血のためにその刺青の花は成長し、思いに応じて腕にまで刻まれていくとされる。かつて許婚を失ったシャクヤは、現在の許婚クワンと過ごしていたが、しかし以前の許婚であるルシンが記憶喪失で戻ってきた。
三角関係もので、5巻くらいまでヒロインの中のヒーローが一進一退なんですよね。シャクヤはクワンの方が好きだと言ってますが、ルシンに揺れているのも感じられるし、どうなるの! というところで衝撃的な事実が明かされ……。
そんな三角の決着は好きだったのですが、もう1巻くらいあったら、もうちょっとすとんと納得できたのではないかなーと、今のままでも満足だけどわがままを言ってみたい。
とにかく成長する花の刺青が色っぽいのだ。これだけではなく、ところどころ色っぽいシーンがあって、『ガートルードのレシピ』のさらっとした甘酸っぱさではなく、夜の砂漠に花が咲いているような色気の感じられる、どきっとするところがある作品でした。
そして、じりじりとコミックスを待っていた『天空聖龍』(山口美由紀・全9巻)が完結しました。
8巻は、読み終わった瞬間、妹の部屋に飛び込んで「サニン様サイテーサイテーサイテー!」と妹の前でごろごろ転がり、妹に本を押し付けて、彼女が読み終わった頃感想を聞いたら「サニン……可哀想な人(@ファンタジックチルドレン)」という会話をしたのが記憶に新しい。
9巻は、ああ、終わっちゃったなあ……という気持ちです。あともう1巻くらい書けて最後をじっくり読んでみたかったなあ、名残惜しすぎる……。
貸していただいた本で、ついはまってしまった、絹田村子『読経しちゃうぞ!』『さんすくみ』第一巻を買ってしまった。
神社の息子、寺の息子、教会の息子が出会い、同じ宗教法人仲間として友情を結んだものの、そう簡単に行かない日常を描くドタバタコメディ。シュールさが好きです。『読経しちゃうぞ!』での出会いの感謝の仕方がそれぞれすぎて噴いた。
佐々木倫子作品のノリがお好きなら、たぶん好きだと思う。
草川為さんの『龍の花わずらい』(全7巻)。連載開始当時は本誌を読んでいたのですが、ある人の衝撃的な話からぱったり本誌を買わなくなったので、どういう決着があったのか気になっていたのですが、この度揃えて読みました。
龍の治めるオアシス。その姫シャクヤは龍に変じることのできる少女。許婚と同じく手の甲に花の紋が刺青として刻まれるが、龍の血のためにその刺青の花は成長し、思いに応じて腕にまで刻まれていくとされる。かつて許婚を失ったシャクヤは、現在の許婚クワンと過ごしていたが、しかし以前の許婚であるルシンが記憶喪失で戻ってきた。
三角関係もので、5巻くらいまでヒロインの中のヒーローが一進一退なんですよね。シャクヤはクワンの方が好きだと言ってますが、ルシンに揺れているのも感じられるし、どうなるの! というところで衝撃的な事実が明かされ……。
そんな三角の決着は好きだったのですが、もう1巻くらいあったら、もうちょっとすとんと納得できたのではないかなーと、今のままでも満足だけどわがままを言ってみたい。
とにかく成長する花の刺青が色っぽいのだ。これだけではなく、ところどころ色っぽいシーンがあって、『ガートルードのレシピ』のさらっとした甘酸っぱさではなく、夜の砂漠に花が咲いているような色気の感じられる、どきっとするところがある作品でした。
そして、じりじりとコミックスを待っていた『天空聖龍』(山口美由紀・全9巻)が完結しました。
8巻は、読み終わった瞬間、妹の部屋に飛び込んで「サニン様サイテーサイテーサイテー!」と妹の前でごろごろ転がり、妹に本を押し付けて、彼女が読み終わった頃感想を聞いたら「サニン……可哀想な人(@ファンタジックチルドレン)」という会話をしたのが記憶に新しい。
9巻は、ああ、終わっちゃったなあ……という気持ちです。あともう1巻くらい書けて最後をじっくり読んでみたかったなあ、名残惜しすぎる……。
しばらく漫画の記事がご無沙汰でした。ぼやーっと色々読んでましたが、妹が『マギ』(大高忍)にはまりまして、その流れで『すもももももも ―地上最強のヨメ』(大高忍 全12巻)を読みました。
すっごく面白かったです! 前半から中盤の、もも子のできた嫁っぷりにときめいていました……。これはよく出来た嫁に萌える漫画。もも子が好きすぎてたまらなくなったので、後半はちょっと出番が少なくて寂しかったです。少年漫画によくあるぱんちらは興味なくて避けがちなんですが、すもものもも子はちょうかわいかったです。
通っているブロガーさんで紹介されていた『さよならキャラバン』(草間さかえ)をしばらく前に読みました。
短編集です。『本日はお日柄もよく』と表題作にときめきました。『本日も〜』のおじさんと姪っ子はいい……。表題作は、サーカスの巡業でひととき学校に通っている少女と、男子高校生が出てくるのですが、なんというか、少女の大人っぽさがいいんですよね!なんとなく、入江亜季さんを思い出しました。人物の歩き方が、なんだかおんなじのイメージがある。
高尾滋さんの『ゴールデン・デイズ』(全8巻)はずっと本誌で読んでいましたが、コミックスがこの度揃ったので、一気読み。
ぶっ通しで読んで大号泣……。通りすがった妹に(私より先に号泣済み)「うう、ぐすぐす!」と手を握りしめあいました。本誌のときはちょっと消化不良だったところがあったんですが、コミックスは書き足しがされているらしく、一気読みすると話がすんなり分かるようになっていました。
wikiをみると、インタビューで、慶光はは最初から曾祖父であるように作っていた、と答えられていたようです。最初のお話では二人の関係を説明しきれなかったので、「じいちゃん」だったとか。どういうことなんだろう、と思っていたので、すっきりしました。
「不幸にならない」「幸せになれ」という願いはストレートで胸を打つなあ……と思いました。
『夏目友人帳』(緑川ゆき)10巻、11巻は最近読みました。
夏目が段々普通の子になってきて感動しました。最初は、なんて悲しい子なんだろうと思っていたので……。少し前までちょっと展開が新しくなくて焦れていたところもあったのですが、久しぶりに読んだらずどーん!(衝撃)と来て、楽しくなってしまった。やっぱり緑川さん好きだー!
10巻の夏目の過去を知るかつての同級生と妖の交流、11巻のタキとおじいちゃんと妖の交流が、本当に切なくて! 一方でさきほど言ったように、夏目が段々と友人を得て、仲間を得ているところが描かれていて、過去と向き合う11巻は泣きたくなるくらい辛くて嬉しかった。
すっごく面白かったです! 前半から中盤の、もも子のできた嫁っぷりにときめいていました……。これはよく出来た嫁に萌える漫画。もも子が好きすぎてたまらなくなったので、後半はちょっと出番が少なくて寂しかったです。少年漫画によくあるぱんちらは興味なくて避けがちなんですが、すもものもも子はちょうかわいかったです。
通っているブロガーさんで紹介されていた『さよならキャラバン』(草間さかえ)をしばらく前に読みました。
短編集です。『本日はお日柄もよく』と表題作にときめきました。『本日も〜』のおじさんと姪っ子はいい……。表題作は、サーカスの巡業でひととき学校に通っている少女と、男子高校生が出てくるのですが、なんというか、少女の大人っぽさがいいんですよね!なんとなく、入江亜季さんを思い出しました。人物の歩き方が、なんだかおんなじのイメージがある。
高尾滋さんの『ゴールデン・デイズ』(全8巻)はずっと本誌で読んでいましたが、コミックスがこの度揃ったので、一気読み。
ぶっ通しで読んで大号泣……。通りすがった妹に(私より先に号泣済み)「うう、ぐすぐす!」と手を握りしめあいました。本誌のときはちょっと消化不良だったところがあったんですが、コミックスは書き足しがされているらしく、一気読みすると話がすんなり分かるようになっていました。
wikiをみると、インタビューで、慶光はは最初から曾祖父であるように作っていた、と答えられていたようです。最初のお話では二人の関係を説明しきれなかったので、「じいちゃん」だったとか。どういうことなんだろう、と思っていたので、すっきりしました。
「不幸にならない」「幸せになれ」という願いはストレートで胸を打つなあ……と思いました。
『夏目友人帳』(緑川ゆき)10巻、11巻は最近読みました。
夏目が段々普通の子になってきて感動しました。最初は、なんて悲しい子なんだろうと思っていたので……。少し前までちょっと展開が新しくなくて焦れていたところもあったのですが、久しぶりに読んだらずどーん!(衝撃)と来て、楽しくなってしまった。やっぱり緑川さん好きだー!
10巻の夏目の過去を知るかつての同級生と妖の交流、11巻のタキとおじいちゃんと妖の交流が、本当に切なくて! 一方でさきほど言ったように、夏目が段々と友人を得て、仲間を得ているところが描かれていて、過去と向き合う11巻は泣きたくなるくらい辛くて嬉しかった。
読まないときはぱったり読まないのですが、最近は漫画の方がよく読んでいます。
名作漫画ブームで、萩尾望都から始まって、ちょくちょく色々なものを集めています。
『砂の城』(一条ゆかり 文庫版全4巻)
名家に生まれた令嬢ナタリー。彼女が生まれた日に彼女の家の前に捨てられた少年フランシス。二人は兄妹のように育ち、お互いに恋心を自覚するように。しかしナタリーの両親が亡くなり、結婚を反対されることになった二人は手に手を取り合って逃亡し、海に身を投げた。しかしナタリーは助かり、フランシスの遺体は見つからなかった。
ある日、ナタリーは死んだはずのフランシスが、記憶を失った状態で新しい家族を作っていることを知る。事故のためにフランシスとその妻が亡くなり、残された子どもに、ナタリーはフランシスと名付け引き取った……。
……という年上女性と少年の年の差と愛を描く壮大な恋愛ドラマなのですが、これが、最終巻の文庫版四巻目になっても幸せにならない! すごい!
次から次へとすれ違いや新しい登場人物、環境や心境の変化で、別れ別れになるナタリーとフランシス(子どもの方)。女性ならではといった感じの衝撃的な事件で物語は幕を閉じる。やるせなさと壮大さに、読み終わった後、ぼうぜんとしました。
『デザイナー』もこれでもかと女性のプライドとかっこよさとメロドラマで面白かった。
『ひらひらひゅ~ん』(西炯子 全4巻)
最近西炯子さんにハマっていまして、色々読もうと集めています。これは、よく拝読しているブログの某さんが部活ものとして紹介されていた本。西さんだということが頭から抜けていたので、発見してびっくりしました。
高校の弓道部に所属している男子高校生たちの恋愛模様が1巻で、その後は部活とは、勝つということは、弓道とはを問い、その後は段々話がニアホモ(というのでしょうか)の方向に行くのでびっくりしましたが、なんだか高校生たちがかわいくてきゅんとしたのでお気に入りになりました。
『ひみつの姫君 うわさの王子』(可歌まど 全2巻)
深窓の姫君アルディーナには政略結婚が決められた。それもガルニア国の良い評判の聞かないイジー王子と。せめて相手を一目見て覚悟を決めたいと、外交官の孫の少年アルとしてガルニアに潜入したアルディーナは、そこでその当人イジー王子と遭遇してしまい。
最近連載されている『狼陛下の花嫁』の方をオススメされる方が多いような気もします(実際に友人からは『狼陛下~』がオススメだと貸してもらいました)。でも、私はこっちの方もずどんときたよ!
よくある姫と王子のファンタジー設定ながら、何故だかすごくかわいらしくてお話が素敵なんですよね! 基本一話完結のはずなんですが、二巻で大きなお話が出来上がっているからなのかな。アルは可愛らしいし(少年姿も!)、イジーはさほどイケメン王子様っぽくなくても不器用で素朴な優しさの男性です。派手じゃないけど、堅実で優しくて素朴なお話でだいすきだ! と思ったので、お気に入りにする。
名作漫画ブームで、萩尾望都から始まって、ちょくちょく色々なものを集めています。
『砂の城』(一条ゆかり 文庫版全4巻)
名家に生まれた令嬢ナタリー。彼女が生まれた日に彼女の家の前に捨てられた少年フランシス。二人は兄妹のように育ち、お互いに恋心を自覚するように。しかしナタリーの両親が亡くなり、結婚を反対されることになった二人は手に手を取り合って逃亡し、海に身を投げた。しかしナタリーは助かり、フランシスの遺体は見つからなかった。
ある日、ナタリーは死んだはずのフランシスが、記憶を失った状態で新しい家族を作っていることを知る。事故のためにフランシスとその妻が亡くなり、残された子どもに、ナタリーはフランシスと名付け引き取った……。
……という年上女性と少年の年の差と愛を描く壮大な恋愛ドラマなのですが、これが、最終巻の文庫版四巻目になっても幸せにならない! すごい!
次から次へとすれ違いや新しい登場人物、環境や心境の変化で、別れ別れになるナタリーとフランシス(子どもの方)。女性ならではといった感じの衝撃的な事件で物語は幕を閉じる。やるせなさと壮大さに、読み終わった後、ぼうぜんとしました。
『デザイナー』もこれでもかと女性のプライドとかっこよさとメロドラマで面白かった。
『ひらひらひゅ~ん』(西炯子 全4巻)
最近西炯子さんにハマっていまして、色々読もうと集めています。これは、よく拝読しているブログの某さんが部活ものとして紹介されていた本。西さんだということが頭から抜けていたので、発見してびっくりしました。
高校の弓道部に所属している男子高校生たちの恋愛模様が1巻で、その後は部活とは、勝つということは、弓道とはを問い、その後は段々話がニアホモ(というのでしょうか)の方向に行くのでびっくりしましたが、なんだか高校生たちがかわいくてきゅんとしたのでお気に入りになりました。
『ひみつの姫君 うわさの王子』(可歌まど 全2巻)
深窓の姫君アルディーナには政略結婚が決められた。それもガルニア国の良い評判の聞かないイジー王子と。せめて相手を一目見て覚悟を決めたいと、外交官の孫の少年アルとしてガルニアに潜入したアルディーナは、そこでその当人イジー王子と遭遇してしまい。
最近連載されている『狼陛下の花嫁』の方をオススメされる方が多いような気もします(実際に友人からは『狼陛下~』がオススメだと貸してもらいました)。でも、私はこっちの方もずどんときたよ!
よくある姫と王子のファンタジー設定ながら、何故だかすごくかわいらしくてお話が素敵なんですよね! 基本一話完結のはずなんですが、二巻で大きなお話が出来上がっているからなのかな。アルは可愛らしいし(少年姿も!)、イジーはさほどイケメン王子様っぽくなくても不器用で素朴な優しさの男性です。派手じゃないけど、堅実で優しくて素朴なお話でだいすきだ! と思ったので、お気に入りにする。
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年が明けたら読書ブログの方針を変えていこうと思っていました。
これまで活字ばかりでしたが、コミック等もオススメや好きなものだけ記録をつけていく方向でいきたいと思います。あとおすすめエントリを書いてみたい。日常日記(本絡み)や月ごとのまとめもやりたいと思っているのですが、本館にもブログがあるので続くかどうかは未定です。三日坊主になったらそれはそれで。
2010年の読了冊数は484冊でした(再読も数えています)。記録を見ていると読む時と読まない時の落差が激しい。今年も500冊読了目指していきます。
ずっと漫画ばかりを読んでいます。
元日から美内すずえの傑作選を読んでいました。
『黒百合の系図』(白泉社文庫―美内すずえ傑作選)
『赤い女神』 (白泉社文庫―美内すずえ傑作選)
昨年(もう昨年なのか……)読んだ『王女アレキサンドラ』の方がお気に入りです。
田村由美『シカゴ』。私が読んだのはコミックス版でしたが、文庫版を貼っておく。
近未来の東K市を直下型地震が襲う。駆けつけたレイと魚住たちレスキュー隊だったが、何者かの攻撃に遭い全滅する。しかし密かに生き残っていたレイと魚住は、ある日謎の人物からスカウトを受け、「シカゴ」という店に集まる。自分たちを攻撃したのは何者なのか、手がかりを求めて。
田村さんの世界だなあ! という近未来世界の印象で、男女関係がかっこいいのです。主人公のレイと魚住、レイとシンの関係が、ものすごく危険な状況で描かれるのに、繊細で綺麗なのだ。続きが気になるのにコミックスは全2巻、文庫版は全1巻。
田村ワールドにくらくらしている現状、『7SEEDS』を多方面からプッシュされていたので、買ってしまいそうな自分がいます。
『花祭』(あき リブレコミックス)
金持ちの道楽がある。「花選び」といい、芸をする美しい少年たち「花」を買って「花主」になることだ。美しい花と花主たちのオムニバスストーリー。
このブログにいらっしゃるような方には、あきさんはヴィクロテの挿絵で有名ではないでしょうか。
少年と少年の絆ものです。みんなどこか可愛らしくて、美しくて、不器用。好きなんですが、どうして男女じゃないの! でも好き……! という微妙な葛藤を分かっていただけるだろうか……!
『雲上楼閣綺談』(後藤星 ホーム社漫画文庫版全5巻)を読む。
日照りの続く村で、仙人の好きな「かすみ」という名前を持っていたため、生贄にされた十歳の少女・かすみ。やって来たのは仙人・三日月。けれど子どもを生贄にするような恐ろしい仙人ではなかった彼に、かすみは弟子入りを志願する。風神雷神や女仙たちと出会いながら穏やかな日々を過ごすかすみ。やがて恋心を自覚したけれど、仙人にそういった感情は禁忌。天上人と人間と地底のギア族の争いが終わらないその内、世界を異変が襲い始める……。
穏やかな日常とあったかい空気の、中華風(?)ファンタジー。頑張る少女が少しずつ成長していくところがいいなあと思うのです。救国ものではなくて、あくまで日常の延長を見ているような心の優しさを感じられる気がしました。
年が明けたら読書ブログの方針を変えていこうと思っていました。
これまで活字ばかりでしたが、コミック等もオススメや好きなものだけ記録をつけていく方向でいきたいと思います。あとおすすめエントリを書いてみたい。日常日記(本絡み)や月ごとのまとめもやりたいと思っているのですが、本館にもブログがあるので続くかどうかは未定です。三日坊主になったらそれはそれで。
2010年の読了冊数は484冊でした(再読も数えています)。記録を見ていると読む時と読まない時の落差が激しい。今年も500冊読了目指していきます。
ずっと漫画ばかりを読んでいます。
元日から美内すずえの傑作選を読んでいました。
『黒百合の系図』(白泉社文庫―美内すずえ傑作選)
『赤い女神』 (白泉社文庫―美内すずえ傑作選)
昨年(もう昨年なのか……)読んだ『王女アレキサンドラ』の方がお気に入りです。
田村由美『シカゴ』。私が読んだのはコミックス版でしたが、文庫版を貼っておく。
近未来の東K市を直下型地震が襲う。駆けつけたレイと魚住たちレスキュー隊だったが、何者かの攻撃に遭い全滅する。しかし密かに生き残っていたレイと魚住は、ある日謎の人物からスカウトを受け、「シカゴ」という店に集まる。自分たちを攻撃したのは何者なのか、手がかりを求めて。
田村さんの世界だなあ! という近未来世界の印象で、男女関係がかっこいいのです。主人公のレイと魚住、レイとシンの関係が、ものすごく危険な状況で描かれるのに、繊細で綺麗なのだ。続きが気になるのにコミックスは全2巻、文庫版は全1巻。
田村ワールドにくらくらしている現状、『7SEEDS』を多方面からプッシュされていたので、買ってしまいそうな自分がいます。
『花祭』(あき リブレコミックス)
金持ちの道楽がある。「花選び」といい、芸をする美しい少年たち「花」を買って「花主」になることだ。美しい花と花主たちのオムニバスストーリー。
このブログにいらっしゃるような方には、あきさんはヴィクロテの挿絵で有名ではないでしょうか。
少年と少年の絆ものです。みんなどこか可愛らしくて、美しくて、不器用。好きなんですが、どうして男女じゃないの! でも好き……! という微妙な葛藤を分かっていただけるだろうか……!
『雲上楼閣綺談』(後藤星 ホーム社漫画文庫版全5巻)を読む。
日照りの続く村で、仙人の好きな「かすみ」という名前を持っていたため、生贄にされた十歳の少女・かすみ。やって来たのは仙人・三日月。けれど子どもを生贄にするような恐ろしい仙人ではなかった彼に、かすみは弟子入りを志願する。風神雷神や女仙たちと出会いながら穏やかな日々を過ごすかすみ。やがて恋心を自覚したけれど、仙人にそういった感情は禁忌。天上人と人間と地底のギア族の争いが終わらないその内、世界を異変が襲い始める……。
穏やかな日常とあったかい空気の、中華風(?)ファンタジー。頑張る少女が少しずつ成長していくところがいいなあと思うのです。救国ものではなくて、あくまで日常の延長を見ているような心の優しさを感じられる気がしました。
ひかわきょうこ「荒野の天使ども」「時間をとめて待っていて」「それなりにロマンチック」
西部劇な世界が舞台。三人の不良少年ダグラス、ジョエル、カードは、八歳の少女ミリアムと出会い、なしくずしに彼女と彼女の保護者であるグレースの牧場で働くことに。時間が経ち、やがてミリアムは娘らしく成長してダグラスに思いを寄せるようになって。
「荒野の~」は冒険活劇な感じで、一人きりの人々がそれぞれ集まって家族になるっていうのがときめきです。「時間を~」と「それなりに~」は成長したミリアム(17歳)がダグラス(26歳)に迫ったり犯罪を解決する話(これが本筋)で、女の子のかっこよさが際立ってます。それでなんだかんだと素っ気ない自分を装いながらミリアムが気になって仕方がないダグラスがまたときめきです。かっこよさとときめき成分が詰まってます。
今思ったけど、ダグラスが好きなら樹川さとみ作品(小説)がおいしいと思う。
高瀬綾「くるみと七人のこびとたち」
大好きな親戚のおにいちゃんが持ち帰った、古い装丁の本。それがうっかり開いたら、なんとくるみは本の世界の中へ。その本とはグリム童話。しかしその世界は物語とは少しずつ様子が違っており、なんとおにいちゃんは白雪姫と駆け落ちしたらしく。
グリム童話をパロディにしたもの。なかよしコミックス超超懐かしい。くるみは、白雪姫に駆け落ちされてしまった王子様カイルと七人のこびとたちと旅をして、少しずつ物語を修復していく、という話。ラプンツェルとか、つぐみのひげの王様とか、グリムのシンデレラが硝子の靴ではなく金の靴というのを知ったのもこの漫画からでした。子ども向けとは思えない結構シリアスな展開もあって、グリム童話を追うだけではない漫画。
秋元奈美「ミラクル☆ガールズ」
双子の姉妹ともみとみかげは、お互いの間で超能力を発揮できるエスパー姉妹。しかしその秘密が漏れてしまったらどうなるか。みかげの憧れの倉茂先輩や、ともみといい感じの野田くんに、そのことがバレてしまう。そしてその力を狙う人々がやってきて。
きっと私の双子好きルーツはここだと思います。妹のみかげの方が好きだったんですが(みかげはインドアでぶりぶり洋服を着る)、ときめきだと姉のともみの方が好きです(ともみは運動神経抜群でしっかりもの)。現代ものとしてとても好きです。恋愛面はあー少女漫画だなーという感じですが、やっぱり好きなんですよね。この話で好きなのは、ディアマス公国の話。メインの話です。確か本誌で読んでたんだよなー懐かしいなー。
藤田まぐろ「ケロケロちゃいむ」
深い森にあるかえる族の国。その姫ミモリは、侵入者の少年に出会う。水をかけられるとカエルになる魔法をかけられた少年アオイは、それを解くことの出来るミモリを探してやってきたのだった。二人の出会いと冒険は、やがて二つの種族の滅亡の真実を解き明かしていく。
少年少女っていえば、と思うと最近これが浮かぶようになりました。りぼんコミックス超懐かしい。本当に少女漫画なんですが、主人公のミモリのぼけぼけ具合と、アオイ少年のいざという時の男の子な態度がとてもときめきです。アオイがすごーくいい少年なんだよなー。二人がそれぞれ自覚していくのも子ども向け少女漫画ならではで好き。アニメも面白かったのですが、原作の方が終わり方は好きかなと思います。最終巻は若干えろいシーンが。子どもの時はすげーどきどきしてた。
西部劇な世界が舞台。三人の不良少年ダグラス、ジョエル、カードは、八歳の少女ミリアムと出会い、なしくずしに彼女と彼女の保護者であるグレースの牧場で働くことに。時間が経ち、やがてミリアムは娘らしく成長してダグラスに思いを寄せるようになって。
「荒野の~」は冒険活劇な感じで、一人きりの人々がそれぞれ集まって家族になるっていうのがときめきです。「時間を~」と「それなりに~」は成長したミリアム(17歳)がダグラス(26歳)に迫ったり犯罪を解決する話(これが本筋)で、女の子のかっこよさが際立ってます。それでなんだかんだと素っ気ない自分を装いながらミリアムが気になって仕方がないダグラスがまたときめきです。かっこよさとときめき成分が詰まってます。
今思ったけど、ダグラスが好きなら樹川さとみ作品(小説)がおいしいと思う。
高瀬綾「くるみと七人のこびとたち」
大好きな親戚のおにいちゃんが持ち帰った、古い装丁の本。それがうっかり開いたら、なんとくるみは本の世界の中へ。その本とはグリム童話。しかしその世界は物語とは少しずつ様子が違っており、なんとおにいちゃんは白雪姫と駆け落ちしたらしく。
グリム童話をパロディにしたもの。なかよしコミックス超超懐かしい。くるみは、白雪姫に駆け落ちされてしまった王子様カイルと七人のこびとたちと旅をして、少しずつ物語を修復していく、という話。ラプンツェルとか、つぐみのひげの王様とか、グリムのシンデレラが硝子の靴ではなく金の靴というのを知ったのもこの漫画からでした。子ども向けとは思えない結構シリアスな展開もあって、グリム童話を追うだけではない漫画。
秋元奈美「ミラクル☆ガールズ」
双子の姉妹ともみとみかげは、お互いの間で超能力を発揮できるエスパー姉妹。しかしその秘密が漏れてしまったらどうなるか。みかげの憧れの倉茂先輩や、ともみといい感じの野田くんに、そのことがバレてしまう。そしてその力を狙う人々がやってきて。
きっと私の双子好きルーツはここだと思います。妹のみかげの方が好きだったんですが(みかげはインドアでぶりぶり洋服を着る)、ときめきだと姉のともみの方が好きです(ともみは運動神経抜群でしっかりもの)。現代ものとしてとても好きです。恋愛面はあー少女漫画だなーという感じですが、やっぱり好きなんですよね。この話で好きなのは、ディアマス公国の話。メインの話です。確か本誌で読んでたんだよなー懐かしいなー。
藤田まぐろ「ケロケロちゃいむ」
深い森にあるかえる族の国。その姫ミモリは、侵入者の少年に出会う。水をかけられるとカエルになる魔法をかけられた少年アオイは、それを解くことの出来るミモリを探してやってきたのだった。二人の出会いと冒険は、やがて二つの種族の滅亡の真実を解き明かしていく。
少年少女っていえば、と思うと最近これが浮かぶようになりました。りぼんコミックス超懐かしい。本当に少女漫画なんですが、主人公のミモリのぼけぼけ具合と、アオイ少年のいざという時の男の子な態度がとてもときめきです。アオイがすごーくいい少年なんだよなー。二人がそれぞれ自覚していくのも子ども向け少女漫画ならではで好き。アニメも面白かったのですが、原作の方が終わり方は好きかなと思います。最終巻は若干えろいシーンが。子どもの時はすげーどきどきしてた。